キヴォトスに“男子生徒”は珍しい。 作:匿名
『ゲヘナの時より、治安が悪くなってんな…この学園都市』
「気をつけろ!!砲弾だ!よけろ!」
『は?』
ちゅどーん!!!
19日目
以前より治安が悪くなっている。爆破に巻き込まれたが、謎のバリアのおかげで無傷で済んだ。流石、ミレニアム凄いものを作ってくれるぜ。おまけに発電機能があるから充電には困らない。エンジニア部に感謝だ。あの人たちは今どうしているんだろうか・・・。
25日目
適当にふらついていたら寒い地帯、レッドウィンターに来ていた。写真で見た時より実際見ると寒い場所だ。・・・すげぇ寒いな。
近くにあった衣類店で冬服を買った。なんか少し高めだったが仕方がないな・・・キヴォトスの情勢が少しずつ変わっているような気がする。
最近、値上がりもあるし・・・。先生があんなことになった影響なのかもしれない。あの人は、影響力ある故だ・・・かつて連邦生徒会長が失踪した時も治安がやばくなっていた・・・。下手すりゃこの世界は滅びるのか?そうなったら、頭が(痛みを?)感じない方を選びたいね。
27日目
寒い場所のサバイバルはなんか興奮する。まあ、昨日は熊と遭遇して少し死にかけた。逃げている最中突然、落ちてきた岩が熊に直撃して熊は動かなくなった。食材は手に入れる事はできた。熊を食べるのは少しキツかったな・・・前世で見た漫画では美味そうに見えたが、実際食うと味はそんな美味くないな。肉が分厚いだけでそれ以外はうん・・・やっぱり雑草とキノコの方がマシに思えてくる。
30日目
暗い夜。適当に奥に歩いていくと、校舎が見えた。廃墟にしか見えないし中に入っても人気を感じない・・・。夜も遅いしここに泊まる事にした。
暖かい衣類を身体に巻いて寝た。
31日目
・・・なんか荷物が減っているが気のせいか?とりあえず、校舎の探索をした。やはりと言っていいか、電気や水道も通っておらずガスもない。完全に廃墟同然。探索し終えた後出ようとした時、クーラーボックスが目に入った。中身を見てみると瓶があった。ジュースかなと開けようとした時、背中から何か衝撃が走り俺は意識を失った。
この校舎には2人の女子生徒が居た。んで?俺は?瓶を確認しようとしたら1人の女子生徒に手刀で気絶させられた様だ。気がつくと両手縛られてた。なんかこれ前にもあったような・・・。で、望遠鏡を持った少女はノドカとシグレ。この廃墟に暮らしているここの地区の生徒らしい。話を聞くとここは矯正施設で違反したり停学を喰らった生徒がこの廃墟みたいな場に移動される・・・地獄か?クーラーボックスについては謝ったらすぐに許してくれた、優しい。
35日目
ここに来てから5日くらいは経ったか。シグレ達とは仲が良くなり、レッドウィンターに編入しないか?と聞かれたが俺はキヴォトスを見て回りたいと言って断った。ノドカとシグレはしょんぼりしていた。
そろそろレッドウィンターからまだ見ぬ地を行こうかと思い。明日の準備をして、寝ようとしたら・・・シグレが雑談しにやってきた。俺も明日出る予定が少し夜更かしてもいいか。
36日目
・・・昨日から記憶が無い。目が覚めたら横になんか薄着のシグレが居た。なんじゃこりゃ。シグレに聞いてみたが少し顔を赤らめて特に何もとか言ってはぐらかされた。・・・いや、俺、何やったんだ。
旅を再開しようとした時、ノドカ達が見送りに来てくれた。
後、なんかシグレが俺の耳に近づいてまた来てねと言ってくれた。おう、機会があったら来てやるよ。それから俺は校舎から離れ、次の地に足を運ぶ。
『そろそろ、新しいところも見に行きたいからな。準備でもするか。』
「あ、シン。起きてる〜?」
『シグレか・・・なんか用かな?』
「雑談でもしようかなと・・・いいかな?」
『ああ、いいぞ。何から話すか?』
「ねぇシン、これ飲む?」
シグレが何かボトルを勧めてきた。
『なんだそれ?』
疑問を抱きながらも蓋を開けて飲んだ・・そしたら、俺の意識が消えた。
【翌日】
『むにゃ、むにゃ・・・寝落ちしたのか俺・・・』
ぐにゃ、何か肌触りがいい感触がした。恐る恐る隣を見ると薄着なシグレが居た。
『ん?うお!?なんでシグレと一緒に寝てんだ俺!?』
俺、何もしてないよなセクハラで捕まらないよな・・・そもそもこのご時世、ヴァルキューレが来てくれるかどうかも分からないが
『な、なあ・・・シグレ。昨日俺たちと雑談した時なんかあったか?』
「…特に何もないよ」
『そ、そうか』
「・・・」
(あれで酔うなんてね、私に抱きついて匂いを嗅いでとてもすごかった・・・///)
(でも、なんだろうずっと“1人”で寂しかったのかなこの人は・・・)
あの時、シグレが感じたのは温もりを求める子供に見えた。
『色々ありがとう。結構楽しかったよ』
「えぇ〜もう、行っちゃうの?」
『まあ、あまり長居するのもな…それに他に行きたいところもあるし』
「もし、また機会があったら来てくれますか!?」
『嗚呼、また機会があったらな。達者でな』
「あ、待ってシン・・・」
『ん、どしたシグレ?』
シグレが近づき耳元で囁く。
「また、来たら・・・“この前の続きしようね”・・・///」
(は、ハレンチ・・・///)
『え』
石田シン
一般転生男子生徒の主人公。知らぬ地を目指して旅をする。初めて食うクマを食ったが色々複雑。
シグレ
初めて見る男子生徒に興味が出ていた。保存していたものを取られそうになると思ったので主人公を手刀で気絶させた。それから仲良くなった。主人公に酒のようなものを飲ませたら押し倒されハグとかされ、臭いとか嗅がれた。まあ、それ以上の事はされていないのでセーフ・・・うん。本人も満更でもない顔をしていた。
ノドカ
先生が重体になって暗い気持ちになっていたがやってきた主人公と仲良くなった。主人公とシグレの一部始終を見てしまい“交尾”したと勘違いされる。実際は“交尾”はしていない。主人公はもっと長くここにいてほしいと思ったが主人公は離れていったのでまた、しょんぼり。