生徒が次々に消えたと言い伝えられる幽霊寮に行く事になった。
「それにしても、ジョー君も来るなんて、珍しいね」
「だって、面白そうじゃん」
俺の同行に対して、疑問に思った丸藤君が言ったが、俺としては、こういうイベントは、やっておきたいのは、本音である。
そうして、俺達は、そのまま幽霊寮を探っていく。
「なんていうか、不気味だな、んっ」
そんな会話をしていると、俺のデッキが何かに反応するように振るえる。
「…これは、一体」『ジョー』
「っ」
それと共に、気付くと、隣には、なぜかジョニーがいた。
「えっ、どういう事!?」『気をつけな、ここは、かなりやばい、一瞬でも気を抜くな』
そう、ジョニーは忠告だけすると、そのまま消えていった。
なぜ、ジョニーが現れたのか。
そんな疑問よりも先に、その忠告がどういう事か、疑問に思う。
それと共に、俺が進んだ先には。
「むっ、貴様は」
「あんたはっ、ってっ」
そう、疑問に思っていると、その男は、ブルーの女子生徒を縛っていた。
「お前、何をしているんだ?」
「貴様、遊戯十代ではないな」
「だったら、どうした、その人、放してもらおうか」
そのまま、俺が詰め寄ろうとした時だった。
奴は、何か気付いた。
「ふむ、丁度良いか」
「なに?」
「貴様には、遊戯十代に、この闇のデュエルの恐ろしさを知らせる為に、見せしめになってもらおう」
それと同時に、デュエルディスクを展開する。
どうやら、避けられないようだな。
「良いだろう」
おそらくは、断るという選択肢は出来ない。
俺もまた、デュエルディスクを展開する。
「「デュエル」」
その言葉と共に、俺達がデュエルを開始した瞬間。
「確か、ここにっ」
「なっ、これって、一体、どういう状況っすか」
そのデュエルの状況を見て、驚きを隠せない一同。
同時に、男は笑みを浮かべる。
「遊戯十代、見ておくが良い、これからこの男の末路を」
「なにっ」
何やら言っているが、今はどうでも良い。
「俺のターン。まずはパーリ騎士を召喚する」
俺の宣言に合わせるように、俺の場には、頭がミラーボールとなっているパーリ騎士が、姿を現れる。
その間も、ダンスを踊り続けている。
「パーリ騎士の効果で、デッキからカードを一枚選び、自分の墓地に送る。
そして、ターンエンド」
今の、状況、奴が何を仕掛けてくるか分からない。
ならば、今は、様子見を行うのが一番だ。
何よりも、これは人質を賭けたデュエルだからな。
「私のターン、ドロー。
まずはフィールド魔法、伏魔殿-悪魔の迷宮-を発動。
そして、戦慄の凶皇-ジェネシス・デーモンをリリースなしで、召喚する」
同時に、姿を現したのは、皇帝を思わせる悪魔。
そいつが、姿を現した。
「生贄なしで、レベル8のモンスターを!」
「ただし、この効果で召喚した場合、このカードの元々の攻撃力・守備力は半分になり、エンドフェイズに破壊される」
「これだったら、パーリ騎士は倒されないっす!」
「そんなミス、するのか?」
「その通り!私はデビルズ・サンクチュアリを発動し、メタルデビル・トークンを召喚!
伏魔殿-悪魔の迷宮-の効果!自分フィールド上の「デーモン」と名のついたモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスター以外の自分フィールド上の悪魔族モンスター1体を選んでゲームから除外し、自分の手札・デッキ・墓地から選択したモンスターと同じレベルの「デーモン」と名のついたモンスター1体を選んで特殊召喚する」
「それって、つまり」
「私は、メタルデビル・トークンを選択し、メタルデビル・トークンを除外し、デッキからジェネシス・デーモンを特殊召喚する!」
それと共に、場にいたジェネシス・デーモンの身体は、より大きくなった。
その大きさはかなり凄まじく、比べ物にならない。
「そして、ジェネシス・デーモンの効果。1ターンに1度、自分の手札・墓地の「デーモン」カード1枚を除外し、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。私は墓地にあるジェネシス・デーモンを除外し、パーリ騎士を破壊」
「パーリ騎士!!」
同時に、パーリ騎士は、ジェネシス・デーモンの剣によって、そのまま踏み潰される。
「そして、そのままダイレクトアタックだ!」
「ぐっ」LP4000→1000
後攻2ターン目とはいえ、いきなりここまでのダメージを受けるとは思わなかった。
「あっ、ジョー君の身体がっ」
「消えているっ」
何やら丸藤君達が騒いでいる様子だが。
「これこそが、闇のデュエル!」
俺の身体が消えている?
それって、本当に。
そう考えていると、俺の目の前が暗くなった。
これが。
『落ち着け』
「っ」
同時に聞こえたのは、ジョニーの声。
『感情を剥き出しにするな』
それは、俺の恐怖を抑えるように。
『目線、呼吸、そして殺気を捉えろ。奴がどんなにお前に攻撃しようが、これはデュエル。
ならば、今のお前がやる事は、変わらない。
そうだろ』
「…」
ジョニーの言葉、それを聞くと共に落ち着く。
普段のデュエルのように、楽しくやるのではない。
ならば。
「私はカードを2枚伏せて、ターンエンドだ!」
「このままじゃ」
「ジョニーの効果で例えジェネシス・デーモンを倒したとしても、特殊勝利には出来ない」「えっ、どういう事っす!」
その最中で、十代の言葉に対して、丸藤君は驚いている様子。
「ジョニーは、確かに強力なカードであり、相手の魔法・罠の除去と共に、相手モンスターを倒す事が出来、特殊勝利が出来る。けど、相手の場に魔法・罠が多ければ、それに対応できない」
「デュエルでは、多くのカードをセットする事は、結構ある。
ジョニーは、そういう意味では、まさしくタイミングを見極めなければ、使えないカード、何よりも、今の墓地では、ジョニーを召喚するには、あまりにも足りない」
「どうすれば」
そう、何やら言っているようだが。
「何を言っているんだ、聞こえないのか」
「何が?」
「既に、そこまで来ているぜ、ジョニーは!相手プレイヤーが3体以上モンスターを召喚した場合、このカードはターン終了時、手札から特殊召喚できる!現れろ、バレット・ザ・シルバー!」
俺の雄叫び。
それに合わせるように、現れた存在。
それは、まさしく、銃を馬にしたような存在。
それこそが、ジョニーの愛馬である、バレット・ザ・シルバーだ。
「バレット・ザ・シルバーって、確か、ジョニーが乗っていた馬!」
「このカードがフィールドに出た時または攻撃する時、自分のデッキの上から1枚ドローする。それがジョーカーズモンスターなら、召喚条件を無視して自分フィールドに召喚できる。それ以外なら手札に加える」
「とっとんでもないカードっす!けど、そんな、簡単に出せるんだな」
「出せるざ、ほら」
それと共に、俺は既にデッキに手を置いた。
「逆風も風の内…俺が!追い風に変える!!ドロー!」
まさしく、逆転する為の一枚を、引く為に。
「俺の風ッ!ビュービュー吹いてきたぜッ!!」
それと共に引いた一枚。
それを見て、俺は笑みを浮かべる。
「来たぜ、俺の切り札!ジョニー・ザ・ジョニーを召喚!!」
その叫びと共に、バレット・ザ・シルバーに乗り込むように現れた鋼鉄のガンマン、ジョニー!
「ジョニーが来たっす!」
「けど、この状況、どうするつもりなんだな」
「決まっているだろ、ジョニーだったら、出来るさ!俺は魔法カード、テキサス・ストーム!自分の場のモンスターを一体、表向きのまま山札の上に置く。その後、それを山札の上からバトルゾーンに戻す。そのモンスターの効果として、相手の魔法・罠カードを一枚破壊する」
「えっ、それって」
『よっと!』
そのままジョニーは、手にした縄で、そのまま伏せられたカードを引っ張る。
そのまま、ジェネシス・デーモンの脚に絡ませながら、そのまま破壊する。
「相手の場には、魔法・罠カードが2枚だけ、それってつまり!!」
「ジョニーで、攻撃!『引き金は二度いらねぇ!一発で決めるぜ!!』」
その叫びと共に、奴を吹き飛ばした。
「んっ」
すると、何やら周囲の何かも弾丸と共に、吹き飛ばした。
「何かあったか?」
「お前も、気付いたか?」
それは、十代も同じだった。
「とりあえず、こいつ、どうする?」
「あぁ、明日香も起こさないといけないしな」
そのまま、俺達は、その謎の男を連行、女子生徒を連れて行く事にした。
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