死後の新たなる導き手   作:レイン・ディスペア

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本日2回目の投稿です。

今回は麻知が音無と遭遇します。
厨二病の麻知が音無と出会って発する第一声とは……!?

ちなみに、麻知は音無と面識があります(アニメを観ていた的な意味で)


第1話 遭遇

「はっ!

 ……って、何だここ」

 

白いベッドが2つ隣接していて俺は出口の扉に近い方に転がっていたようだ。

 

全身は……傷一つない……よな。

幼いころからの左手首の痣だけは残ってるけど。

 

 

「しっかし何だったんだ?さっきのは。

 アホ部長からメールが来て気分転換にカゲロウを買いに行こうとしたらトラックに轢かれてあの人の悲しげな顔を見たなんて後味の悪い夢、何で見てたんだ?

 ま、夢だから仕方ないか」

 

 

 

だがここがどこかだけはわからない。

 

 

扉の形状からして学校……どこのだよ。

メモにも使えそうな白さのシーツやカーテン……保健室?

 

 

とりあえず、ここがどこかだけははっきりさせないとな。

少なくとも俺の通っていた幼稚園でも小学校でも中学校でも無い。

 

つーかこんなに狭い保健室なんてあっていいのかよ。

個人的に消毒液の匂いは好きだがな。

 

 

 

さってと、まずはこの部屋を出……

 

 

「誰だ?」

 

 

扉を開けようとした時、扉に付いているモザイクミラー越しに誰かがいるのがわかった。

ここがどこだかもわからないのに警戒しないわけが無い。

 

 

念のためにポケットに入っていたカッターの刃を出して身構える。

 

 

カッター?

普通ポケットの中に入れて常備するだろ?

犯罪の多い日本という国では常識だと思うが。

 

 

「とりあえず、開けてもいいか?」

 

「そ、その声は……シャ、シャムス・コーザ!

 いや、ティエリアの方がわかりやすいか?

 それとも…………ゼハーーーーーートォォォ!!!」

 

「!?

 とりあえず開けるぞ」

 

 

そうして扉を開けたのはオレンジと茶色の中間色みたいな髪の毛の色の人物。

顔立ちはいたって普通で、表現するなら……モブキャラ1的な?

 

 

しかし俺はこいつを知っている。

 

そう……

 

「音無じゃないかね、少年!?

 元気にやっていたか?え?」

 

 

我らがAngel Beats!(エンジェルビーツ)の主人公、音無結弦様だ。

 

 

「あ、あぁ、元気だが……。

 俺たちは前にどこかで会っていたっけ?」

 

 

……そうだった。

音無はAB!(Angel Beats!)のキャラだから現実(こっち)のことを知らないんだったな。

 

 

「ま、まあそれは気にするな」

 

 

俺がこの場で知っておかなければならないことは……

 

 

 

1、これはどの時期か

  具体的に「岩沢さん消滅後」とか「直井君加入後」とか「最終話の後」とか

 

2、俺をどこで拾ったか

  もしかしたらこのベッドで寝ていたところに音無が来た……可能性はあるっちゃある

 

3、俺以外に記憶を持った奴がいるのかどうか

  記憶が無くても旧音無みたいに記憶喪失の奴も入れてだがな

 

 

 

というわけで聞いてみた。

 

 

 

「今、この世界は死んだ世界でいいんだよな?」

 

「ああ

 この世界は青春時代をまんぞk「お前以外には誰かいるのか?」」

 

 

この世界の概要は知っている。

青春時代を鬼柳京介(MA☆N☆ZO☆KU)できず理不尽な体験をした人が訪れる世界。

 

よって音無(シャムス)の説明は要らん。

 

 

「……どうやらこの世界については知っているみたいだな。

 しかし、どうやってそのことを……?

 

 ……まぁいいや。

 

 今は俺以外には誰もいない。

 皆ここを『卒業』していったからな」

 

さすがに「僕、音無さんのこと、ずっとアニメで観てたんです」とは言えないよなぁ。

 

 

時間的には最終話の後、ということはこいつは生徒会長か?

 

 

音無(シャムス)、お前は今、この学校の生徒会長なのか?」

 

「今、別の名前で呼ばれたような……。

 

 ああ、そうだ。

 以前かなでが『夜、見回りをするのも生徒会長の仕事だから』って言ってたからな。

 俺もそうすることにしたんだ。

 

 そうしたら驚いた。

 夜中の校庭にお前が倒れているんだからな。

 それでここに運んだってわけ」

 

 

なんか聞いてない事まで答えてくれたぞ。

 

しかしこれで全ての質問が終わったことになる。

 

 

「俺の質問は以上だ。

 で、音無(シャムス)、俺はこれからどうしたらいい?」

 

 

そう、それが疑問だったのだ。

 

この世界において「充実した生活を送り鬼柳京介(MA☆N☆ZO☆KU)する」ことができれば消えるわけだが、その為にどうしたらいいのかがわからない。

 

一応ここは「高校」のはずだ。

いくら俺の偏差値が65だって言ったって中学3年生だぞ?

漢検と英検は準2級だけどさ、それ止まり。

数学なんてわけがわからないよ。

 

つまり、俺はこの世界においてこうなる。

 

 

1、授業を受ける

2、指名される

3、答えられない

4、クラス中から笑われる

5、それがいじめへと発展

6、こんなことでリア充できるかぁっ!

7、投身自殺

8、死ねないぜ?この世界

 

 

……最悪だな。

こりゃ鬼柳通り越してアポリアじゃねえか。

 

俺はあんな顔芸しないけどね。

 

 

「どうすれば……とは?

 どういうことなんだ?」

 

 

音無(シャムス)、簡潔に言うと、俺は中学3年生だ。

 生きていたころだがな。

 そしてこのまま授業を受けると見事にいじめの対象になる。

 そうすると『消滅』できるもんもできなくなるだろ?

 だからと言ってサボるわけにもいかない。

 SSS(スリーエス)が無くなった今は俺みたいに迷い込んだ奴を『消滅』させることが目的なんだしよ」

 

 

「…………そういうことか。

 わかった、考えよう。

 ちょっとついてきてくれないか?」

 

「おーるらいっ」

 

 

そうして腰を上げた俺は音無(シャムス)とともに保健室を後にした……。




前回の2倍の長さですが……短いですね。


結局今回は保健室で話すだけになってしまいました。

すみません、作者の趣味が遊戯王やガンダムに偏っているのでそっちの方面のネタが多く含まれています。

音無の声は神谷浩史なので、中の人が同じのガンダムキャラはネタ的に使いやすいんです、ごめんなさい。
ちなみに、音無のルビは今後「シャムス」で固定なので注意してください。
まぁ音無本人が気づいていないので進行上問題ありませんが(若干、違和感はある)

カッターは作者の実話です。
ただし刃の長さは15cm未満です。
じゃないと捕まりますから。直井君じゃなくて警察に。
似たようなところに入れられますがね(笑)


あと、麻知が音無に「少年」と言っていますが、音無は少なくとも大学のセンター試験を受けるところだったので最低でも17~8歳ですが、それに対する麻知の年齢は15歳です。
なのでこれは明らかに年上を馬鹿にした発言です。
尤も、本人はアンドリュー・バルトフェルドのマネのつもりで発言しています。
声もちゃんと変えて。

ではまた次回。
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