宿儺を相棒だと思ってる虎杖   作:あべこべ

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誤字修正ありがとよい!


なれそめ…?

 

入学前、試験はあるもので、虎杖は面接試験を受けることになった。

学校へ向かう道中五条のテキトーな説明を聞く。

 

「面接、下手打っちゃうと入学拒否されるからキバってね」

「ええ!? それ打っちまったら俺即死刑!?」

 

そんな時虎杖の頬がぱっくりと割れ口と目が現れる。宿儺だ

 

「なんだ。貴様が頭ではないのか。力以外の序列はつまらんな」

「…びっっっくりした。愉快な身体になったもんだね〜」

「でも俺が話しかけるとき全然返事してくれないんだよ」

 

頬から左手に口を移し、宿儺は話を続ける。

 

「貴様には借りがある。小僧の身体をものにしたらその時は——」

「あ、俺もお前に借りがあるんだわ」

 

話を遮るように何か思い出した様子の虎杖が言葉を紡ぐ。

突然話を遮られ手の口を歪めていたが虎杖の話を聞いた後、それはポカンと開いたままになった。

 

「あの時伏黒を助けてくれてありがとな。あと俺も。あの時ピンチだったからマジ助かった。サンキュー」

 

自身の左手に出る口を拝むように右手を立てる。その様子を見る五条は肩を少し震わせていた。

 

「おい小僧俺はお前を助けたのではなく——」

「そんなつもりじゃなくとも俺は助かったんだよ。てかやっと話してくれた!」

 

やったー! と喜ぶ様子に嫌気がさしたのか舌打ちを一つ打ち引っ込んだ。

口がなくなった左手を掲げちょっと落ち込んだようになる虎杖。一通り左手をいじり、顎に手を当てて考える。

 

「…宿儺ってもしかしてツンデレ?」

「〜〜ッ! 悠仁、もう僕を笑わせないでッ」

 

口を抑え肩をカタカタ震わせている先生を疑問に思いながら、高専の門を潜る。

呪術師になって、宿儺の指を取り込んで、それで死刑。なんとも希望を持ち入学するはずの学校にそぐわない進路を抱えるが、特別悪い気はしていなかった。きっとそれは正しい死に方が増えるから。

 

 

ーーーーー

 

 

「合格だ。悟、寮とセキュリティ、一通りを案内してやれ」

 

カワイイを作るオッサン。夜蛾学長との面接も済み寮の部屋に来ていた。心機一転。新しい部屋。新しい同居人(身体)。新しい学校。

どうしても少しワクワクしている自分がいた。

 

「そういやここには指は何本あるの?」

「六本。うちにあるのはね。そう簡単に見つからないものでさー」

 

だから君は宿儺のレーダー。現場に出向いて、力を取り戻すために動くであろう宿儺を使って見つける。現場にいないと始まらないでしょ?

 

「教えてくれるかな〜、でも頼んだらいけそうだよな。ツンデレっぽいし」

「…ねえ悠仁。相手は呪い。宿儺も漏れなく呪いだよ?」

 

五条の問いにポカンとした顔になり何言ってんだという態度で返事をする。

 

「でも、助けてくれたんだ」

 

マジ? と聞いてもマジと返ってきた。

五条自身、宿儺の性格など知りはしないが相手は呪い。どこまで行っても呪いで出来ている。負の感情から生まれるものは決まって負。

だからこそ、虎杖の考え方を危険視してしまう。

 

「まいっか。宿儺と君は長い間一緒に過ごすだろうしそのうちなんとかなるか」

 

勿論なんとかならないわけだが。

隣からうるささを聞き起きたのか伏黒も合流する。

 

「ちょうどよかったよ恵。今日はお出かけだよ!」

「どっかいくの?」

「東京!」

 

おー! 東京! と歓喜の様子。何の用だよと不機嫌そうな目線で伝える伏黒に要件を話す。

 

「3人目の生徒を迎えに行きます」

 

 

ーーーーー

 

 

「ハァアァ〜〜? 特級呪物を飲み込んだ!? キッショっ! ありえない! 衛生観念キモすぎ!」

 

無理無理無理無理と馬鹿にする様子の合流した一年。釘崎を横目に五条が話を続ける。

 

「実地試験みたいなものだね。二人はこれから建物の中の呪いを祓ってきてくれ」

 

ゲッと釘崎は嫌そうな様子。虎杖は呪力がないので呪具・屠坐魔をもらい建物中に入った。

建物内、半分無理やりに二手に分かれることを提案され、渋々了承し、一階から見ていくことになる。

 

「なんだか緩急のわからないやつだな〜、宿儺どう思う?」

 

勿論返事を返すほど甘い奴ではないからか独り言がどデカい人のようになる虎杖。でも話は続ける訳だが。

 

「みんなお前のこと悪いように言ってたけど、俺お前と話をあんまりしてないから分かんないんだよ。なあちょっと口出してみてよ口」

 

以前出された場所、左手をブンブンとふり宿儺登場を催促する。態度が気に食わないのか口は額から現れた。

 

「小僧貴様…」

「うわ! 上から声が聞こえる気持ち悪い!」

 

チッと舌打ち一つ、宿儺は引っ込んだ。

 

「ごめん宿儺! キモくないよ全然! 落ち込むなよ!」

「落ち込んでなどないわ!!」

 

今度は左手のヒラから口を出した。さながら寄生獣である。

 

「チッ、不愉快だ」

「だな。早くこんな場所でたいよな」

 

虎杖に向けた暴言は建物の不気味な雰囲気への感想だと受け取られる。

 

「チッ…………おい小僧。俺は外に出たい。故に取引だ。俺と話をする空間を設けてやる。小僧は——」

「なんだ外に出たいのか、良いぜ」

 

変わらぬ様子。それでも了承はされた。あとはーー。

 

「でもごめんな。今任務中でお前外に出すなって言われてんだ。あとでな?」

 

なんだか、赤子をあやしている様な様子にイラつき宿儺はまた引っ込んだ。

対して虎杖は話できた!とご満悦の様子。

話に花を咲かせたあと、背後にはゆらゆらと忍び寄る呪霊がいた。

 

そのあとは、流れである。

呪霊を切り刻み、一階一階確認をして上がる。そのあと鉄筋コンクリートをぶち抜き釘崎の共鳴りで呪霊を祓い終了した。

 

今日の収穫は宿儺が話をする場を設けると言ってくれたことか。

 

ーーーーー

 

記録2018年7月

 西東京英集少年院運動場上空

 

 特級仮想怨霊(名称未定)

その受胎を非呪術師数名の目視で確認。

緊急事態のため呪術高専一年三名が派遣され。

 

内一名死亡

 

 




宿儺ってよく舌打ちするよね。
あとここの虎杖は人の話(宿儺の話)をしっかり聞かなそう
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