それぞれの道は延びて行き、やがて運命は廻りだす   作:タク-F

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キャロルちゃんの所で作ったイカれた発明品の公開です!


自己紹介

 育美の発言に対し、その行動の意味を正確に理解している2人は次の言葉に身構える。鏡香は事情を識らないが、2人の表情から警戒を強めた。

 

「じゃあまずは実力を隠した理由ですが……まぁ腕試しです。恐らく優斗さんがこの中で一番強いですよね? 手合わせした感じエレクライトは攻撃特化、トリガー君は万能寄りのサポーターだと思うから、総合能力では優斗さんが一番と判断しています」

 

「そういえば……おれ達正式に自己紹介してませんよね? おれの名前は黒森龍樹……15歳でリディアン近所の高校1年です。転生特典は推測通りワートリのノーマルトリガーです。練度は秘密ですが……」

 

「立花鏡香……18歳で都立大学のスポーツ科1年。転生特典ってのはエレクライト……で良いんだよね? 説明して欲しいけど……」

 

「俺は神風優斗……20歳で経営学を学ぶ大学生。ディケイドに変身できて父親は世界の破壊者で母親は1期のラスボス。卒業後は写真館の運営だな」

 

「都立大学生!? ってよりも1期のラスボス(フィーネ)が母親!?」

 

「結城育美……16で、()()()()()()()()()で転生特典は【デート・ア・ライブの天使】だね。ついでにパヴァリアで指揮序列5位、非武装のスペックなら多分2〜3位ですね。錬金術込みの生身ならカリオストロさんと殴り合え……ませんね。プレラーティさんには勝てそうですが」

 

「えっ!? ちょっ! 聞いてないです優斗さん!」

 

「…………誰?」

 

「あぁ……言って無かったか。母親が櫻井了子だよ。もっとも……実質的にはフィーネの息子だな」

 

「ついでに原作知識の有無もわかりますね。私・黒森君・優斗さんが保持者ですか。いやまさかフィーネに息子とは……作者達の欲望(この世界)ヤバ過ぎ……」

 

「言うな言うな。メタ発言(つまらない事)はやめろお前……」

 

「あだだだだだ!!? 私女の子! か弱い女の子!」

 

「知るか! ドアホは男女平等に仕置きだ!」

 

 アイアンクローをかけて制裁を下す優斗に抗議する育美は次の行動で更に爆弾を落とす。

 

「わかりました! わかりましたから離してください!」

 

 解放された育美は右腕のブレスレットを起動した。すると【右腰にスキャナー】・【G・A・Wの刻印されたベルト】・【各指に異なる色のメダル】が現れた。

 

「無難なところなら……この組み合わせですね」

 

 育美は右第2指右第4指左第5指のメダルを左のメダルスロットから【G】→【A】→【W】の順に取り出した順に装填して腰に装着されたスキャナーで読み取った。その挙動はまさに……

 

「仮面ライダーオーズの変身モーションじゃないですか!?」

 

 メダルから光が放たれ育美は【兎を彷彿とさせる靴】【灰色のシスターローヴ】【紫の大剣】を装備していた。

 

「オィテメェ……馬鹿にしてんのか? 特撮ファンを馬鹿にしてんのか? アァ?」

 

「だだだだだだ!! キブですギブ! これ私の発明品なんですからぁ! ファウストローヴ製造技術を用いて作った【なんちゃってオーズドライバー】なんですからぁ! ていうかオーズのメダルは錬金術師の発明品じゃないですかぁ!」

 

「馬鹿なのか? 本当の馬鹿なのか? パワーバランス崩壊させてぇのか?」

 

「気に入ってるんです! せっかく発明できて気に入ってるんです!」

 

 アイアンクローを受けて悲鳴をあげる育美だが龍樹は嫌な予感がして【左腕の腕時計】に注目した。

 

「まさかとは思いますがその腕時計も……?」

 

「さっすが男子! お目が高い!」

 

「まさか……って逃げんな!」

 

 左腕の時計に注目された一瞬で拘束を逃れた育美はドライバーからメダルを外して礼装を解除した。すると今度はその左腕の時計を起動した。

 

「ドラゴンの意匠と指輪って事は!」

 

「今度はウィザードか!?」

 

「セットアップ! パープルリコリス!」

 

 左腕から魔法陣が展開され、右第5指の指輪を龍へ食べさせる。すると魔法陣が育美の身体を包みマントを羽織り紫の銃と剣を所持した姿がそこにあった。

 

「ウィザードだな」

 

「ウィザードですね」

 

「魔法使い?」

 

「最高傑作のスピリットリコリスです! なんちゃってオーズドライバーよりも楽しく作り込みました!」

 

「お前……アホかぁ!」

 

 優斗は全力の拳骨を育美に叩き込む。褒めて貰えると思ってた育美は想定外の制裁に涙目となっていた。

 

「じょしをグーでたたいたぁ!」

 

「そのガキみてぇな発言を今すぐやめろ。俺は男女平等に制裁すると言った筈だが?」

 

「だから手持ち武装を明かしたんですよぉ!」

 

 涙目になりつつも無罪を訴える育美だが優斗は許さなかった。

 

「本題に戻そうよ? それだけが目的じゃないでしょ?」

 

「「「そうだな/ですね」」」

 

 鏡香による軌道修正で再び話し合いを始めた4人は育美の話を聞く事にした。というよりも育美以外は既に方針が擦りあっているのだ。

 

「まぁそういう事で私には天使の扱い・錬金術・発明品があります。あとフィーネさんとは10年前に会ってましてバラルの呪詛に対する取引を持ちかけましたが……」

 

「事態は原作通りってわけか。てことは月穿つ計画は……」

 

「現在進行形ですね。そんなわけで()()()()()風鳴家の本邸にお邪魔して八鉱氏と接触しました。その過程で防衛大臣の広木氏がデュランダル計画で襲撃を受ける事を仄めかし、襲撃を受けた時は保護する事を約束し……ギャアァ!!」

 

 口を開けば余罪が出たと言わんばかりにスープレックスをかけられた育美は悲鳴をあげた。

 

「…………ここからが本題なんですけど……」

 

「もう本題を聞いたら駄目な気がする……」

 

 鏡香の呟きが3人の総意だが育美は構わす続けた。

 

「まずは私が正体不明の襲撃者として荒れてる翼さんやクリスちゃんにちょっかいをかけます。そしてキレさせて戦況をグチャグチャにします。二課に撤退を促しつつ私の敵として介入してください。そうして私の撃退後二課に【協力者】というポジションの前例を作ってください。コレは後の【彼女】の為になると思います。初回は明日のビッキーちゃん覚醒の日で……優斗さんお願いしても?」

 

「ぶっ飛ばして良いんだよな?」

 

 青筋を立てながら笑みを作る優斗に育美は僅かに怯えた。というよりも育美が優斗の琴線に触れ過ぎた。

 

「2回目はネフシュタン襲撃戦で…………黒森君。3回目はデュランダル護送の日に鏡香さんで。あっ……でも明日以外詳細な日付けがわからないな「響の動向はおれが伝えます。未来経由でも良いんですけど隠したいんですよね?」助かる」

 

「私の時は響を尾行するって事?」

 

「……………………決行日までに二課にはおれから話を通しておきます」

 

「龍樹…………お前も大変だな」

 

 ひとまずこの後は原作で未来に響の秘密が発覚するまでの対策会議を続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ところ変わりチフォージュ・シャトーでキャロルは自動人形(オートスコアラー)の調整を行っていた。しかし真に恐ろしいのはここからだった。

 

「ファラ・ミカ・ガリィ・レイア……準備ができ次第日本へ発て。まずは育美の天使の欠片を集めるが……お前達の仮身分を作っている。その身分に扮して事前に社会へ溶け込み二課の信用を得ろ」

 

「回りくどいですねぇマスタァ? 育美様をお迎えしたいんじゃあありませんかァ?」

 

「あぁ。だが育美はオレが奴の記憶を覗いた事を知らない。故に育美の筋書きをある程度なぞる必要がある。だがオレは育美を監視したい。ならばここが落とし所だ」

 

「なるほど……マスターの壮大な計画を彼女は誤認しており、彼女の知識を逆利用する……と」

 

「して、その役割とは?」

 

「それぞれに与える魔王に準ずるつもりだ。それとお前達には解体会社の人間として過ごしてもらう」

 

※キャロルが彼女達に与えた役割

 

 ガリィ……小説家兼解体会社事務員

 

 ミカ……解体会社作業員兼体外的な社長

 

 ファラ……解体会社営業兼実質的な社長

 

 レイア……解体会社経理兼秘書

 

「ミカちゃんが社長とか正気ですかァ?」

 

「ありがとうだゾマスター! ミカも頑張るんだゾ!」

 

「営業……とは?」

 

「異論なし」

 

「近く二課の管理地域がフィーネに荒らされる。神秘の秘匿をする以上廃墟の更地・解体に需要が生まれ、敢えて異端技術持ちのはみ出し物が居場所を求めて来たと認識させろ。そうすれば奴らは信用するだろうさ」

 

「バラバラにするのかマスター?」

 

「あぁ。物にもよるが人目につかねば錬金術で解体して構わん。好きにしろ……」

 

 キャロルの計画が水面下で進行している事を育美はまだ……知らない。

 

 




育美ちゃんの倫理観は結構破綻してます。モチーフにした人物は次回以降で判明するかも……?

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