それぞれの道は延びて行き、やがて運命は廻りだす 作:タク-F
某日 風鳴翼のCD発売日……1人の少女【立花響】は街を走っていた。
「CD♪ 翼さんのCD♪ 初回限定生産版♪」
「おっと……失礼」
「うわぁ!?」
育美は曲がり角でさり気なくぶつかり双方尻餅をつく。
「あたた……すみません私ちょっと急いでまして……」
「あぁ……こちらこそ失礼。CDって事は確か噂の美少女アイドルのCD発売日って所かな? 急いでいた所ぶつかってしまったお詫びに……ちょっと失礼♪」
「えっ……その悪いで……ちょっとぉ!」
育美は有無を言わせずに響の首元にペンダントを取り付けた。もちろん育美が製作した霊力で探知出来る等の特性を兼ねた品だ。
「良いの良いの! 可愛い女の子へのお詫びだから♪ それと早く行かないと売り切れちゃうよ〜」
「はっ! そうでしたこちらこそすみませんでしたぁ〜!」
響は目的を思い出して書店へと駆け出した。
「………………こちら育美。ターゲット書店へ移動再開。ペンダント装着完了につき移動お願いします」
『…………了解。設定は?』
「響ちゃんの覚醒に合わせて何処の臣下口調で私が現れ『ぶっ飛ばして良いって事か? アァ?』てシンフォギアが宿っている事・響ちゃんの日常が終わる事を暗喩しようと思いま『言わせると思うか?』という流れで介入お願いします♥」
『…………なるほどな。お前……』
「まずは私が謎の……いえ、あの神構文で
『あの……そうなると育美さんは……』
優斗の横で筋書きのスタンスを改めて説明されて龍樹はいたたまれない気持ちになった。確かに育美が響にガングニールを埋め込んだが、それはシンフォギア世界における正史である以上ある程度の理解をしていた。
『てことは合法的に育美ちゃんをブチのめして構わないんだよね? 私あの日の事まだ恨んでるから♥』
「………………ブチのめしに来るのは構いませんが理由は黒森君から聞いてますよね? ぶっちゃけ私が手をくださなかったら
『………………そうだよねぇ…………複雑』
鏡香の暴論に臆しつつも育美は潜在的な苦手意識を持った。
「それと大事な事ですが……」
育美の続けた言葉は通信機越しの3人に動揺を与えつつも止める事はできなかった。故に優斗は呟いた。
『……お前は…………はぁ……』
「どうしよぅお姉ちゃん……私達……死んじゃうのぉ……?」
「大丈夫……お姉ちゃんがついてるから。だから……『無責任な励ましだな』……え?」
『君は何のために逃げた? 何のために少女を庇う? 何のために生きようとする?』
「っ……! 私……まだやらないといけないことがあるんです! まだ……死ぬわけにはいかないんです!」
『良い顔つきだ。ならば胸に手を当てろ。自身の心臓の鼓動を感じ浮かんだ言葉を口にしろ』
「は……はい! 〜Balwisyall nescell gungnir tron♪ 」
響は絶対絶命の危機に自身へと語る声が聞こえ言葉に従った。そしてシンフォギア……ガングニールを纏う。
「え……? 何……この……? でも……詠が……聞こえる!」
『素晴らしいぃ……よもやこれほどの力を秘めているとは……』
「この声……まさかこのペンダントから!? でも…………今は!」
響は自身の首にかけられたペンダントから声が聞こえる事に気が付いた。しかし眼前に迫るノイズの脅威をなんとかせねばならなかった。
「お姉ちゃん! 前! 前!」
「そうだった…………うわぁ!」
ノイズは歩みを止めることなく響達に近づき攻撃を開始した。響は咄嗟に少女を覆いながら守り抜こうとする。
「ッ! …………あれ? 私……生きてる!?」
ノイズの脅威で最も恐ろしいのはこちらからの干渉をさせず一方的な攻撃と触れられれば即死という事実だ。故に人々は逃げ惑うしかない。しかし例外も存在した。ソレが響の纏う兵器【シンフォギア】だ。
「そこの少女! ボヤボヤしない! 死ぬわよ!」
「え……?」
響は聞こえた声に耳を疑う。なぜならば響はその声の主を知っており間違える筈がなかった。そして言葉の聞こえた数秒後ノイズへ蒼い斬撃が飛来する。
「翼……さん?」
「貴女はその娘を守ってなさい。今はそれしか求めない!」
現れた少女【風鳴翼】は響の言葉に返答する事なくノイズへと交戦を開始した。すると再びペンダントから声が聞こえた。
『素晴らしい判断だ風鳴翼。流石はこの国の戦士といったところか』
「何者だおま『慌てるな。すぐにわかる』チッ!」
「翼さん! ノイズが!」
『ノイズが……凍る?』
2人の視線は凍りつき砕けるノイズの姿があり、その少し手前に突如として【土管】が現れた。
「これは……土管? でもなんで? さっきまではなかったよね……?」
「…………来る!」
「はじめまして立花響と風鳴翼……私は【神】だ。頭が高いぞ小娘が!」
動揺と警戒をする2人と対照的にフードから顔を隠しながらも口元に邪悪な笑みを浮かべる育美の姿がそこにあった。
「「お前/あなたは……誰だ/ですか!」」
「聞こえなかったか小娘共……私は神だ。それ以上前語る義理も必要も無いが……特別に答えてやろう。わた「見つけたぞテメェ! 今日こそはブッ飛ばしてやる!」ほう? 私を追って来たのか。わざわざ暇な奴だ」
育美の背後を取った優斗が打ち合わせ通り翼と響の会話に介入した。しかし今すぐ退いては意味も無いのでメッセージを残す事にした。
「私はぁ……貴様等の事を知っているぅ! 全てを知りたければぁ! 次の満月の夜に語ってやろおぅ! 貴様等が生き延びてこの私を見つけ出せたならばなァ!」
育美は腕を薙ぎ払い響達を凍らせようとしたが翼が響達を掴むとビルを飛び降り撤退した。
「むぅ逃げたか…………っと来るのが早すぎます! まだ全然語れてません!」
「うるせぇ! テメェ言うに事欠いて神構文とか巫山戯てんのか? アァ? もう良い……ブッ飛ばしてやる!」
……KAMEN RIDE DECADE!
「昨日と違い私も相応の手札を切ります!」
育美も右腕の腕輪を起動してメダルを取り出した。
「今回使うべき天使は……」
育美は【Gのスロットに白のメダル】を、【Wのスロットに紫のメダル】を【Aのスロットに赤のメダル】を装填しスキャンした。
「特典と知識を用いてドライバーを自作するって本当にお前は……」
「OOOドライバーは錬金術の集大成。なら私にも模造品を作るぐらいならできるんですよ。この力……試させて貰います!」
構えた
「悪いがソレを振り回されると周囲への被害……は考えてるだろうがジリ貧になるのはごめんでな!」
KAMEN RIDE KUUGA!
優斗はディケイドクウガ(以後Dクウガ)へと変身し鏖殺公を持つ右腕を蹴り上げた。
「ッ! 撃ち抜け!」
「チッ!
射線を見きれず撃ち抜かれる優斗は形成逆転の為に距離を取った。
「しゃあない……決める!」
FINAL ATTCK RIDE KU・KU・KU KUUGA!
「うらぁ!」
GAME OVER
放たれた【マイティキック】は迎撃の光線を意にも介さず胴体を穿ち育美はビル屋上から叩き落とされて育美の身体が
「オィ……まさかテメェ!」
「とぅ!」
「その現象……ゲーマーガシェットだろ!とうとうエグゼイドにも手を出したな!」
「なるほど…………コレが死のデータか。……肉体が生身なら完全に抉れてるなぁ。ライダーキックは人に放ったら駄目だなぁ……」
FINAL ATTCK RIDE DE・DE・DE DECADE!
「え……ちょっ……」
「余裕そうな面してるならもう一発喰らっとけ!」
『PiPiPi PiPiPi PiPiPi』
容赦なく追撃の【ディメンションキック】が迫り来るなか唐突に着信音が鳴った。
「ちょっとすいません! 通話します! …………はい…………はい………………えっ!? ありがとうございます! 任せてください! 情報に見合う成果を約束します!」
「チッ! 戦闘中に電話してんじゃねぇよ。で……誰なんだ? 相当な人物だろ?」
「はい。風鳴八鉱氏……翼さんのお父様です。私の計画の都合上彼の協力が不可欠でした。コレで土壇場までの仕込みが半分完了しました。完遂の為に私は一度過去へ飛びます。事情の細かい説明はそこで行います。優斗さんは何か自分達へのメッセージはありませんか?」
「過去遡行……
「わかりました。ではまた後ほど……
育美は
「遡行完了。タイミングバッチリ……あとは…………」
遡行した育美はすぐに前日同様写真館へ移動し店内へ突撃した。
「はじめまして……私がその錬金術師です。本来は手順に沿って説明するのが筋ですが申し訳ありません。失礼します…………
育美は出現と同時に優斗・鏡香・龍樹へ【一〇の弾】を放ち撃ち抜いた。3人はもたらされた情報を理解・整理する為にしばらく動きを止めた。
「手荒な訪問と挨拶になった事は謝罪します。ですが貴方達には一刻も早くこの記憶を共有していただきたかったので……」
「そうか。いや…………確かに驚いたがこの能力が何よりの証明か良いぜ……本格的に計画を進めるんだろう?」
遡行直前まで隣にいた優斗が最初に口を開き手を差し出した。しかし3人は育美が一部の記憶を共有しなかった事に気付かない。
今回響に掛けたペンダントの効果ですが大きなモノだと
・リアルタイムバイタルチェック(随時記録)
・所在地把握
・盗聴及び盗撮、通信機能(最重要)
この他付属機能が後付される予定です!
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