それぞれの道は延びて行き、やがて運命は廻りだす 作:タク-F
育美は翌日に下校する立花響を尾行しつつ悪ふざけをするつもりでいた。しかし前回は強い警戒心を抱かれすぐに退却された事が不満だった。そして同時に防衛大臣の所在地へ向かわないといけない事も重要だった。
「あっ……とりあえず優斗さんが明日、前回同様に【私】と交戦して撃破してください……とびっきりのサプライズを考えていますので!」
「…………確か新兵器の試運転だろ? 俺を出汁にするつもりか?」
「ん〜〜……全否定も全肯定もできません。実際にリコリスの可動データは取りたいし優斗さんとまぁ戦いたいです」
「そりゃあ私達も貴女の記憶を共有したけど……」
鏡香はなんともいえない表情をしていた。
育美が優斗達の元に突撃をしていた同時刻にもう一人の育美…………否
「あ〜……オリジナル〜ターゲット補足。翌朝入れ替わり可能スポットへの誘導の後連絡しま〜す」
育美にとっては響が風鳴翼の新発売CDを購入する為に街を駆けていた日が再び訪れていた。
「来た来た。さて……前回の失敗は私があまりにも不気味だった事と質問をはぐらかし過ぎた事。ならその失敗を繰り返さない為には……」
育美は再び響に接触し首元にペンダントをかける。コレで響の様子をリアルタイムに捕捉して3人に共有する。
『一応俺達もこの映像を見るのは二度目になるのか……』
優斗はため息混じりに育美の襲撃スポットへ先回りした。そして育美の誘導で響がガングニールを起動する覚悟を決めていた。
「ターゲットに接触完了! じゃあちょっと自由にさせて貰います!」
育美は2度目になる響覚醒の光景を見届けた。もちろん覚醒の為に助言も忘れない。
「え……? 私……どうして……? ってええ!? 何これ!?」
ガングニールのシンフォギアを纏い困惑する響とその姿に目を輝かせる少女。育美の視点ではどう少女を引き剥がすかが課題だった。しかし……
『あ〜……おれがその娘の保護に向かいます。とてもじゃないけど見せられたモノじゃないと思うので……』
「助かるよ黒森君! 任せた!」
「呆けない! 死ぬわよ!」
翼が動揺して呆然とする響に鋭く言葉を放つ。そして迫るノイズを撃破する。
「ッ! 何者だ!」
翼は気配の方角へ斬撃を放った。するとその先には見覚えの無い土管が突如として現れ育美が飛び出した……しかしその姿は……
「男性……? もしかしてさっき私とぶつかってたのは!?」
その姿は【檀黎斗】……育美が前世で感銘を受けた人物であり、前回の時間軸で得た自身の死のデータを元に再現された。
「ふむ……私の名を聞くか。私は……神だ! そして……立花響ぃ!」
「へ……? 私……? ってどうして貴方が私の名前を!?」
「ッ! 貴様……一体何者だ! 何が目的だと言うのだ!」
『テメェこの馬鹿野郎! 最悪の筋書きを作るつもりか!? やめろぉ!』
育美の言葉に全員が注目し、必然的にこの場が支配された。会話の主導権を握った事を確信した育美は高らかに言葉を続ける。
「なぜ君がノイズに触れられたのか! なぜ君の胸から詠が聞こえたのか! 何故君の姿が嘗ての天羽奏を彷彿とさせるのかぁ! 何故私がその秘密を識っているのかぁ! ……………………その答えはただ一つ」
FINAL ATTCK RIDE DE・DE・DE DECADE! !
「見つけたぞテメェ! それ以上は語らせねぇ!」
「ッ! ヌゥぅ……ぐあぁぁぁ!!」
GAME OVER!
育美が最後の致命的な一言を語る前にオーロラカーテンが現れ既に発動させたディメンションキックの一撃を受け、ダメージが超過した育美の身体はポリゴンへと変換された。
「へ……? 死んじゃったんですか!?」
「あの男は……何者? それと貴方!」
「悪いが質問に答える事はできない。後ろを見てみろ……」
優斗は浮かない表情で装者達の背後を示した。するとそこには
「この土管……って事はええ!? あの不気味な人が出て来るって事ですか!? でも消えた筈ですよね!?」
「
「その通りだディケイド……君のせいで私の残りライフが95になった上に興が冷めた。今回は帰らせて貰うがシンフォギア装者ァ!」
「「っ!」」
黎斗(育美)の叫びに2人は身構えた。
「貴様等が私の話の続きを……いや、答えを知りたいのならば私自ら語ってやろう。時はそうだな……
そう告げて育美はポリゴンへと変わり姿を消した。
「チッ! 逃げたか。っと突然現れて申し訳ない。俺の名前は神風優斗……仲間と共にノイズや
育美が姿を消して15分……優斗は残された翼と響に接触をする事を決めた。少女の保護は龍樹が行い、この15分で連絡を済ませていた。
「申し訳ありませんが私達も現在の状況に理解が追いついていません。私
「願ってもない。ところで【達】……と言う事は君にも仲間が?」
「はい。詳細は叔父様……私の所属する組織の司令官とお話ください。それと貴女……申し訳ないけど貴女とあの娘も来て貰わないといけないのだけど……」
「そっちは問題ない。俺の仲間が彼女を保護したと連絡があった。こっちに合流するよう言ったのでまずはここで全員が……っとすまないが1人は無理だな。アイツは別日に顔合わせして貰うか……」
「ありがたい限りです」
優斗は腰を据えた場所で話がしたいと二課本部にて自己紹介を望み弦十郎も了承した。そしてその過程で龍樹の合流と保護した少女の母親発見した。
「君が報告に合った神風優斗君か…………ん? どうかしたのか?」
「え……えぇ。いたんですよ。俺にとっては予想外な人物が。なぁ……母さん?」
「あらぁ? 優斗じゃない! 貴方ねぇ……親に隠れてノイズと戦ってたって……はぁ。話しなさい」
「了子君? 知っているのか?」
「えぇ。知っているも何も息子よ息子。旦那と同じく大人しいと思ってたけど……やっぱり優斗も思春期なのねぇ。その好奇心は素直に感心するけど……母親としては度し難いわよ?」
「えぇ!? 櫻井了子さんってお母さんだったんですか!? 見えない! 優斗さんの母親にはみえ「失礼ねぇ!」ギャアァ!」
了子に年齢の話題を振った龍樹は腕を拗られていた。
「頼む母さん……話が……進まないんだ……」
「そう……ね。弦十郎君……説明お願いね!」
流石の優斗も母親には頭が上がらなかった。
「…………で? 何か言い訳があれば聞くが?」
『楽しかったです!』
※この後3人にボコボコの袋叩きに遭いました。
失敗を学びリトライする女……それが育美ちゃんです!(大問題)
ようやくコレで3人が二課に合流出来た……
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