それぞれの道は延びて行き、やがて運命は廻りだす   作:タク-F

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響が覚醒した日の裏側で行われた思惑が語られる……?


覚醒の日の裏側

 育美・優斗・(一応龍樹)が表舞台で動く間、裏側で起こった出来事は当人にとっては壮絶だった。

 

「鏡香〜次の講義の場所どこだっけ〜?」

 

「ん〜〜……第3教室だった筈。はぁ〜〜…………最悪」

 

「しょうがないしょうがない。あの教授の講義の振替が今日なんだからさぁ〜〜」

 

 この日唯一直接的な介入ができなかった鏡香はスマホを操作しながら半ば気怠けな表情をしていた。しかしどんなに気怠けな日でも講義とサークル活動が始まれば優等生へと変わるのが鏡香の日常だ。

 

「てかさ〜〜鏡香のカレシ(?)ってどんな子なの? いっつもデートって言う時は上機嫌じゃん?」

 

「可愛い弟みたいな子……かな? 普段は守ってあげたくなるのにここぞという時は男気ある……ってとこかな」

 

「え〜〜写真とかないの〜?」

 

「あるよ〜? 毎日最新の寝顔とかコレクションしてるし? あと毎日おはようのキスもしてあげてるし?」

 

「え……? 毎日?」

 

「家に……行ってるの?」

 

 軽く引かれた鏡香だがそんな事は意にも介さない。龍樹の写真を見て笑みが綻んでいた。

 

「てかさ〜〜カレシめっちゃ可愛くな〜い? あたしも遊びた〜「ㇵ?」あ〜……なんでもないです……」

 

「あっ……そう」

 

 龍樹の事を褒められて浮かんだ笑みが一気に殺気に近い視線を向けた。

 

「あっ……そう」

 

 念を押すような言葉とは裏腹に明らかに冷え切った声色が恐怖を感じさせる。

 

「とりあえず……さ、移動しよ?」

 

「うん……」

 

「そだね……」

 

【最悪。私の彼氏がまた粉かけられそうになった。あぁ〜あ……私の身内以外の女は出しゃばらないでほしい】

 

【1週間前も妹に対するストーカーシメたし忙しい。早く既成事実作らないと】

 

【募集 彼氏の事を二課気付かれず自宅に拉致監禁する方法】

 

 

 

 

 この数日後に鏡香は黄色のバラ姫として噂される事となる。※各文章30秒入力

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「響……大丈夫かな……」

 

 立花響の親友である小日向未来はノイズによる避難警報の発令を知り不安に駆られていた。今すぐにでも親友を連れ戻さねばならないと考えるが、行動する事のできないジレンマに胸を痛める。そんな時にスマホが着信を知らせた。

 

「相手は……鏡香さん? 確か今日は大学で講義って……」

 

 不安を抑えながら通話を始めるとすぐに鏡香は優しい声色で未来に語りかける。

 

『未来……響がCD買いに行ってノイズに襲われてないか不安なんだよね? 大丈夫……私は後から知ったけど龍樹が助けに行くって連絡をくれてたから。留守電1件で続報はないけどあの龍樹だよ? 心配いらないよ?』

 

「龍樹が……? なら……大丈夫……ですよね?」

 

『未来……私達も未来に話さないといけない事ができたの。来月の流れ星の日に響と出かけるんでしょ? 私と龍樹……未来と響で話そうね?』

 

「…………はい!」

 

 不安に共感した上で秘密を打ち明けると説明されると言われた事でほんの少しだけ未来の肩から力が抜けた。そして流れ星の日を楽しみとほんの少しの不安で待とうと決心をする事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※識別の為に台詞主を一時的に台本形式

 

 育美「ターゲット補足。これより影に入るから影武者よろしくね?」

 

 分身A「わかってるよ【(オリジナル)】。でもそれなら【私】も褒美があっても良いのでは?」

 

 育美「だろうね。だからさ……使ってみなよ……【デンジャラスゾンビ】をさ? 私だって使いたいけど……こっちは手が離せない」

 

 分身B「なにせ【広木防衛大臣の影に潜伏しなくてはならないから】……でしょ? そしてその手柄と引き換えに八鉱氏との信頼関係の足がかりにしないとね。だって今の私を二課から見た場合……」

 

 分身A「ライブ会場の襲撃者であり響ちゃんと二課の秘密を識る謎の人物だからね……」

 

 分身B「そりゃあ嫌われるを通り越して優先排除対象だよね。まぁそのおかげで優斗さんや黒森君が二課と協力・信頼関係の構築に至るから予定通りだけど……」

 

 育美「改めて筋書きが凄いよね。自分の行動歴を客観視したら発狂しそうだわ……」

 

 分身A「あっ……そういえばドライバーが順次完成するみたいだよ。ただ……全部揃えるには宇宙因子が足りないし……」

 

 分身B「とはいえ製作に取りかかれたのもつい最近だからさ……」

 

 分身A「フォーゼとビルドは無理かぁ……。なら【ルナ・アタック】終了後に回収しないとね」

 

 分身B「あっ! 回収できたらエボルトしたい!」

 

 育美「その為にも乗り越えないとね!」

 

 分身C「報告だよ! ついさっき完成したよ! 【バグスターウイルス】!」

 

 育美「間に合ったの!? じゃあ少し計画を修正しないとね! コレは……楽しくなるぞぉ!」

 

 この時育美の開発した【バグスターウイルス】は()()()()()()()()()()()()()()()。そして大前提に原作を崩壊させないことと自身の欲望を両立する為という考えがある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 育美がドライバーを量産している裏側で彼女もまた

 機を伺っていた。

 

「お前達……こちらの準備が整った。まずは先んじて日本へ向かい足場を整えろ。既に()()()()()()()()()()()()()()()。あとはふさわしい場所に拠点を構えろ。まぁ今は機が満ちていない。オレ自身がなさねば示しがつかんがな」

 

「あの〜〜マスタァ? 場所に関しては誂向きの場所がありません? ほらぁ〜〜他人が寄り付けない上で工房作りに最適な空間があるじゃないですかぁ?」

 

「ッ! マスター……ガリィの言葉ですが派手に妙案です。確かに少しばかり時を要しますがある意味では有用かと」

 

「ん?? アタシわからないゾ! 教えてほしいゾ!」

 

「落ち着きなさいミカ。ガリィが目を付けた場所……ソレは天貫く砲塔の跡地よ。フィーネの拵えた廃棄空間ならばシャトー隠蔽も兼ねられる。そして日本政府も下手に少ない戦力でブラックボックスはつつけない。その為にはフィーネの野望が砕かれないといけないし、装者の学校……リディアンが移転する事がね」

 

「【戦場跡の管理】という名目でその土地を扱うの。まぁ最低限異端技術の開示を要するけど傷跡の残る時期ならば判定は幾分がハードルが下がる。そうなれば……」

 

「自然と堅実な工房が手に入るって事だナ!」

 

「…………ふむ。ガリィの意見を採用しよう。確か育美の記憶では凡そ数ヶ月程で決着をつけていたな。ならばオレ自ら動いても……フフ。良いだろう……ならば計画を大幅に修正する。少し離れるがオレ自ら育美の能力を回収する。回収が完了し蓮との邂逅を果たし覚醒を済ませよう」

 

 キャロルの計画……その全容が少しずつ明かされる。

 




キャロルちゃんの計画の詳細とは?その先に至る道筋は果たして……

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