それぞれの道は延びて行き、やがて運命は廻りだす 作:タク-F
サンジェルマンと密約を交わした育美は早速指定された緯度・経度を正確にイメージを重ね転移陣を構築した。
「なるほど……これがこの世界の転移陣か……。つまりこの技術・体型系を理解したならばきっと天使の扱いも精密に出来る筈…………そうなればきっと!」
更にパヴァリア本拠地の座標を刻んだテレポートジェムも手渡され、今度こそ万全の準備を経て
「まず救うべきなのは時系列上最初に犠牲になるセレナさん……となればまずは現地に行ってみよう!」
「おぉ〜〜……流石フィーネが秘密裏に自身の遺伝子を宿しながらも同時に聖遺物研究を行う機関……2年で躍進した事を考えると流石はラスボスでありその熱意……まずは現状を把握しないと……」
育美は転生特典を理解した際に同時に所持していた
「
負担に頭を抱えながら研究所を散策すると3人少女とその後方に1人の少女を発見する。
「ふうぅ〜〜……今日も今日とで大変デスねぇ調えぇ〜〜」
「所詮私達は実験体……皆で生きているだけまだマシ……」
「お二人共? そんな暗い話ばかりしてると辛いですよ?」
「そぅ……ね。セレナの言う通りよ。私達は生きなければならない。私達が皆を守るなら尚更……ね」
っとそんな事を考えていると件の4人の声が聞こえた。
「あれは……【獄鎌 イガリマ】の使い手であるの、暁 切歌ちゃん・【鏖鋸・シュルシャガナ】の使い手の、月読 調・【銀腕・アガートラーム】と【烈槍・ガングニール】のダブルコンダクターのマリア・カデンツァヴナ・イヴさんに……そして
「今回のメインターゲットである【アガートラーム】の正規適合者セレナ・カデンツァヴナ・イヴさん」(生存してたら翼さんとほぼ同い年の筈)
あまりにも暗い話をする4人を見た育美はすれ違い様にセレナの所詮するアガートラームのギアペンダントに刻印を身に迫る危機知らせる術式を刻んだ。しかし手際良くとはいかずセレナさんの肩にぶつかってしまった。
「っとすみません……考え事をしてまして……」
「いえいえこちらこそ……」
お互いに頭を下げ合うだけで済めば良かったのだが……
「貴女……部外者よね? 何故こんな場所に?」
「まぁ【フィーネの使い】って言えばわかります? 彼女の遺伝子を宿すレセプターチルドレンの様子観察って言っても納得しませんか?」
「そぅ…………フィーネの………………はぁ………………。わかったわ。それ以上は聞かなかった方が良さそうね……」
未だ追求したい事は多々あるも、ある程度飲み込んだマリアは大人しく引き下がる事とした。
「ご理解に感謝を……。それでは私も所要を済ませたのでこれにて。ちなみに……貴女方と出会えたのは偶然ですが、既に研究所での目的は済んでいるのでお気遣いなく」
そう告げると育美は4人の前から姿を消して結社本拠地へと転移した。そしてすぐにペンダントに付与した術式を確認する。
「フォニックゲイン・脈拍等基本情報伝達機能問題無し。そして研究所内に仕込んだネフェリムのデータ進捗は丸見え化完了」
「目的は果たしたようね。なら是非報告を聞きたいものね?」
サンジェルマンの真剣な瞳に育美は両手を上げて説明を始めた。
「あの研究所唯一の正規適合者のバイタルのモニタリングとその際に用いられるであろう聖遺物の実験スケジュールですね。まぁ申し訳ありませんが、私の知識の為にも然るべき時まで伏せてもよろしいですね?」
「君が望むなら……な。では早速此方の取引に応じてキャロルへの物資供給に向かって貰おう。座標は同梱したテレポートジェムを使えばいけるぞ?」
「う〜ん……自分の選んだ狙いとはいえこれは……社畜か?」
「お邪魔しまーす! サンジェルマン様の遣いで物資搬入に来ましたー!」
考え無しにド直球にシャトーにやってきた育美は正面から堂々と声をあげる。当然5方向から殺気が向けられるが、意にも介さず目的を語る。
「貴様……今結社の手の者と言ったか? 何が目的だ?」
「我が主に仇なすならば斬り伏せますわよ?」
「バラバラか? ボコボコか? それともミンチか?」
「無粋な客だな。早々に立ち去る事を勧めよう」
「命知らずとはまさにこの事ですねぇ〜」
それぞれから陣・凶暴な腕・氷刃・トンファー・剣を向けられいきなりの窮地だが当然自業自得なので諦めよう。
「いや……目的は語りましたし……まずはこの書状をどうぞ」
育美はサンジェルマンより預かった書状をキャロルに手渡した。
「…………結社が、シャトーの建造に協力……か。どうせ錬金術師の事ならば等価交換が原則とはいえ切り出したのは向こうだ。お前達! どうやらコイツは客のようだ! 丁重にもてなしてやれ!」
「「「「は!」」」」」
キャロルの命によりそれぞれの
「…………で、お前自身の目的は何だ?」
「そうですねぇ……私としては質の良いホムンクルスを2体制作していただき、これから数年後に私の保護したシンフォギア装者の記憶を封印して貰えますか?」
「??? 解せないな。何故記憶を封印する? わざわざ面倒ではないのか?」
「まぁ面倒です。ですが貴女は並行世界を信じますか?」
育美はここで核心へと至る事とした。しかし当然予想通りキャロルは憤りを見せた。
「並行世界……だと?? 戯れ言を! 貴様は何か! 死者が生き残り生者が死した世界を識るとでも言うのか! 」
予想通りの憤りを見せたキャロルに育美は提案をする。
「その反応は私の予想通りです。なので私はその問いかけたに今は答える事はできません。しかし私は今もその答えを探しています。なので8年後私は貴女へと答えを出します。当然その間錬金術の手解きとホムンクルスの知識を教授いただけますか?」
「8年後……か。良いだろう。オレの目的が果たせれた時には世界等……。結社との契約は果たして貰おう。それが貴様に取り引きだからな!」
「…………っ!? はい!」
意外にも冷静な反応に瞬間面食らうがすぐに立て直した。そして誓いの握手を交わした。
翼さんが天羽々斬を起動し、クリスちゃんが両親と共に日本を立った。そして今から8年後に瞳はツヴァイウィングのライブに参加してガングニールをその身に宿して、命の危機に瀕して命を長らえる。でも……そうな! ば!
「響が言われのない誹謗中傷を経て家族が離散し、人間の悪意にさらされる! なのにそれを止めてしまえばおれは未来をXVで取り返せない! クソ! おれは……どうすれば!」
誰か教えてくれ……おれはどうすれば……そう思うも誰も答えを教えてくれない。
【並行世界の立花響の記憶】……
・1つは並行世界の立花響の記憶
・2つ目は今を生きる立花鏡香の記憶
・そして3つ目は
だからこそ私は後悔しない選択を選ばなければならない。
「護るよ響……未来……そして私の可愛い弟分龍樹……私は弟妹を護る。その為ならば私は何が起ころうと排除するよ。私が守りたいのは《b私が守りたいと思える弟妹達だけでそれ以外はどうでも良いんだから》《/b》」
私は手に持つ剣ま【エレクライト】と【並行世界の彼女が所持していたガングニールをペンダント化した物】を握りしめた。
当然ではありますが本作で1番の危険思想の人間は
【立花 鏡香】であり、彼女達は未だ出会わない。しかし出会えた時全ての歯車は回るだろう。
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