それぞれの道は延びて行き、やがて運命は廻りだす 作:タク-F
謎の光から解放され元の世界へと帰還した育美は一息ついていた。
「ふぅ〜〜…………やっと解放されたあぁ〜〜!! よぉし! それじゃあ気晴らしにライブフェスにでも行こうかな! もちろん神秘的だし、そもそも私は音楽が好きだから!」
手当たり次第に直近の音楽イベントの情報を探しながら街を練り歩いていた。しかしその
「この世界の現在日時は…………あとはインターネットにアクセスして世界的に起こった大事件を調べよう。もしここがディケイドの世界なら怪人の目撃情報が少なからずある筈」
ルリは宝石を用いたネックレスを錬成すると最寄りの質屋へと向かう。
「いらっしゃいませ……御要件は?」
「このネックレスを査定・換金したいのですがよろしいですか?」
「わかりました……それでは此方の書面に記載を……」
「はい……これでよろしいでしょうか?」
育美は
「確認しました。それでは査定に入ります……」
本来であれば疑われる行動だが仮にも育美は錬金術師……隠蔽技術は心得ている。だが何よりも肝心なのは
「お待たせしました。査定結果の150万円でございます。ご持参されました宝石……素晴らしい純度ですね。我々が買い取るのも躊躇われる程です……」
「ありがとうございます」
ルリは現金を受け取ると早速ネカフェに入り漸く本来の目的である情報収集を開始した。
「あちゃ〜〜…………この世界ってもしかして
そして詳細を調べる程に頭を抱えていた。
「私の識る世界なら【ルナ・アタック前】嵩度この世界では既に【S.N.O.G】が発足済で写真館は光写真館だけどその横の家の表札の名字は櫻井………………え…………? この世界ってもしかしてフィーネさん生きてます? 何なら件のディケイド転生者さんの身内? うわあぁ〜〜……既にヤバそう……」
「ふむふむ……この世界はシンフォギアの世界でリディアン学園が移転済で天羽奏の死亡報道は無し………………ん? 米国艦隊がとある海域で集団失踪……? 少し調べてみよう。あっ……ハッキングは痕跡を隠して……」
そして調べはじめて5時間が経過し、この世界の凡その情報を理解したルリは乾いた笑みを零す。
「ふぅ〜〜まずこの世界はフロンティア事変終了後の世界で確定、つまりは最低でもG編終了後、恐らくGX編手前辺りかな? 魔法少女事変は……なさそうだね。二課の名称が【SONG】へ変わってるから…………………………っし! 問題無し! なら明日から行動開始だね!」
すると育美は結社で作っていた試作品をバラまいた。
翌朝育美は改めて写真館の裏手に到着すると
「まずこのアルカ・ノイズは元の世界でも流用したいから赤塵じゃなくて黒墨に分解出来るように改造して、時間差で起動出来るようにしたいから……」
ノイズを召喚しては前日に確保した瓦礫を分解する。その結果を記録して【任意の塵色への改造】・【時間差起動】・【分解速度の向上】を果たした時ホッと一息ついた。
「よしよし経過は良好……あとはコントロールできるように……………………ッ!」
目的を果たしたルリへ炎の斬撃が飛来した。その主はこう告げる……
「ここでノイズの召喚・改造って随分舐められたモノだ。覚悟は……出来てるって事だよな?」
「う〜ん……少し到着が遅いですよ仮面ライダーディケイドさん?」
「
現れた戦士……仮面ライダーディケイドへ不敵な笑みを浮かべてルリは向き直る。
「それでは自己紹介を。と……まぁ私は転生特典を持つ転生者です。一応平和的な交渉を求めますがどうします?」
「ならまずは【アルカ・ノイズ】を消せ。ソレがあるだけで害意そのモノだ。ソレを扱うなら俺はテメェをぶっ飛ぶす!」
と言いつつもディケイドはライドブッカーからブレードとガンを同時に展開してアルカノイズを葬り始めた。しかし私も十香さんから託された力を試させて欲しい。更にここは恐らく並行世界……なら……
「さぁて……まずは
覚悟は力……それならば私はまず適切な間合いを計るべきだろう。ならば2丁拳銃で弾丸の嵐に叩き込む。
「やるな……だが小手調べだろ? 本気を出せよ! 」
FINAL ATTACK RIDE! D・D・D・DECADE!
「ちょちょちょ!?!? 小手調べの割に本気で必殺技をブチかますやべぇ人じゃん! でも私だって負けられない!」
「
FORM RIDE ILLUSION!
ATTACK RIDE SLASH!
ATTACK RIDE BLAST!
FINAL ATTACK RIDE! D・D・D・DECADE!
育美の顕現させた武装を瞬時に理解したディケイドは不敵な笑みを浮かべるように4枚のカードを展開した。
「この同時攻撃お前は凌げるってのか!」
3人に分身したディケイドは各々がは斬撃・銃撃・必殺技を全ての攻撃が交差点が育美に届くように放たれた。
「まず前提としてディメンションキックを放ったディケイドさんはオリジナルですよね! とはいえディメンションブラスト・スラッシュのディケイドさんはイリュージョン体です! それならばまとめて吹き飛ばします! 」
育美は礼装から天使を展開させる。当然その天使は……
「
「おいおい……そりゃぁ反則だろ……」
仮面の下で苦笑いをしたディケイドは攻撃を中断して全力で回避に専念した。しかしそれでも勝算が無くなった訳では無い。
「お前が転生者で転生特典は【デート・ア・ライブ】の天使・
ディケイドは育美の動きに違和感を覚え・確信していた。そして言葉を続けた。
「お前の世界にカ・ディンギルは現存するか?」
「っ……!? ええ。私の世界では
「………………過去から現れた転生者か。なら先輩からのアドバイスだ……」
ディケイドは育美に向き直るとある種の殺意を込めて睨み…………
「テメェが
「ひぃ…………あはは…………私自身そうしたくは…………無いのですが……」
ドスの効いたディケイドの言葉に育美は恐怖で身体が震えた。そして
「元の世界への帰還……か。達者でな。警告……忘れるなよ? 」
「心に……刻みます……」
得るべきモノを得て育美は元の世界へと帰還する。帰還した時のタイムスケジュールを頭に組みながら得た力の扱い方にも覚悟を決めた。
立ち回り・転生特典で転生直後である事をバレた育美ちゃんですがこの世界は並行世界(かもしれない)。
ちなみに優斗君からすれば育美ちゃんの性格と天使は【サーチ・アンド・デストロイ】されるタイプのアホの娘なので育美ちゃんはディケイド(優斗君)の警戒度数をアホほど引き上げました。
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