それぞれの道は延びて行き、やがて運命は廻りだす 作:タク-F
ツヴァイウィングのライブ……戦姫絶唱シンフォギアの世界に於ける歴史の分岐点であり、【天羽奏が死亡すると立花響の覚醒する世界】で風鳴翼が生存する世界・【風鳴翼が死亡する世界】で原作で死亡したキャラが所属する世界へと変化する事が判明している。故に育美はこのライブに
「さて……私はどう介入しようか…………」
頭を悩ませているが、この会場には既に複数の転生者が待機していた。その中の1人に育美は見覚えがあった。
「あの雰囲気……間違い無く
1度体験した事から可能性を加味しながらの立ち回りを求められる育美は自身の識らない展開を歩まぬ事を願いながらその時を待っていた。
俺……黒森龍樹はこの場所にいる事がたまらなく苦痛でしかない。
「龍樹……顔色が悪いよ? そりゃ
隣で俺を励ますのは鏡香さん……響の姉であり俺達をいつも護ってくれた名実共に俺達の姉貴分で
「わかって……ます。だからこそ俺達は響の悲劇に介入できない。なら……俺達は
「わかってるよ。まぁ戦闘なら私に任せなさい。龍樹はこの会場からの脱出ルートを護ってね?」
「識っていた……とはいえこの場に未来がいないのが幸運と思えないのが悔しいです」
来るなら来いよイレギュラー……俺達は響がガングニールを継承したら必ず死守してやるからな!
ツヴァイウィングのライブが始まる……その会場入口で私は黒のローヴを纏う人に話しかけられた
『失礼……お隣の席は空いてるかな? チケットを見る限り位置取りの良い席だから空いてるならばよろしいかな?』
「え……ぁあ〜はい。友達が……来れなくなったみたいで……」
『なるほど……それは残念だ。よろしければその空席チケットの控えを買わせて貰っても? 値段はこのライブS席の2倍でどうだろう?』
「えぇ!? そんな! 悪いです!」
この人は来れなくなった未来の席を買いたいと言ってきた。正直怪しい……
『いやね……私も姉の知り合いが音楽関係者……と言っても下っ端で今回のチケットは姉から電子チケットを貰えるはずがポカをやらかしたと連絡を受けてね……………………それもこの1時間前に。今日の為に休みを貰ったのに…………はぁ……』
「それは…………その…………ご苦労さまです……。なら……私と一緒に見ます? 流石に会場内ではフードを取るように言われると思いますし、そしたら堂々と入りましょう…………ね?」
するとその人は私を強く抱きしめた。
『ありがとう! 君に感謝するよ! とりあえず約束のお金を……はい!』
そう言うや否やその人は私に封筒を差し出した。中身は現金だった。
「その…………これだけ中身があれば『当日券なんて残ってないない。だって
このなんとも可哀想な人と私はライブを鑑賞することになった。そして私は後に起こる出来事に巻き込まれると知らずに……
「準備はできた? こっちの仕込みは終わったよ?」
『オッケーです。正面の出入り口以外に
「ん……了解。でも私にもコレを渡して大丈夫なの? そっちに影響あるんじゃ……?」
『正直に言えばそっちに回したんでこっちで想定を外れたらヤバいです。でもそうでもしないと…………まぁ最悪そっちは無くてもいけますよね?』
「それは当然だけど……そっちが心配何だけど……」
『ヘマはしません。だからそろそろ変声機の起動お願いします。響に悟られたくありませんから……』
「ん……了解。とうとう……始まるね……」
ごめんね響……あの日を……話せる時が来たら絶対に話すから。必ず助けてあげるから!
チケットを買い取った人は大学生くらいのお姉さんだった。名前は
「はぇ〜〜来海さんも音楽関係の……それも裏方業務で働く為に勉強してるんですね〜私勉強は苦手で……」
「まぁ勉強は難しいよ? でもね……こんなにも大きなライブを成功させるのには必要不可欠な存在で、私はそんな人達に憧れた。だからこそこういうライブに参加するのは楽しくて勉強にもなるんだよ?」
この人は凄い。努力してることも凄いのに全力で楽しんでる。その表情はどこか明るい太陽のように見えた。
「綺麗……」
「そうだね…………」
始まったステージは圧巻の美しさで翼さんや奏さんが輝いてる。その美しさに私の心は惹かれていた……そんな時ノイズが現れた
「あ……あぁ……ノイズ……」
「うわあぁぁあ!!」
「死にたくない! 死にたくない! 助けて」
「嫌だあぁぁ!!」
ドガアァン
『皆様落ち着いて下さい! …………落ち着いて! …………落ち着けと言ってるんだよこのドアホ共ぉ!』
「壁が……壊れた? いや……
来海さんが何か呟いたような気がしたが、声が出せない。そして私は後部席の人達の慌て避難する流れに突き飛ばされる。
突如混乱に包まれた会場が地獄へと変わる。更に壁が破壊されてノイズが私達に迫る……そう思った瞬間に
『皆様落ち着いて聞いて下さい。幸か不幸か現在この会場の両非常口隣の部屋に面した壁が破壊され、偶然にもノイズが崩れました。皆様は各階通常出入り口及び』
スピーカーから発された言葉を境に恐怖に包まれた観客が静まり返る。明らかに挙動不審だが……今はノイズを倒さないといけない。消えたノイズは不可解だが私がシンフォギア装者ならば……
「翼! 行けるか?」
「えぇ……もちろん!」
ギアを纏い第二波へ備えるステージの私達へ歩み寄る人物が存在した。
「止まれ! テメェがこの騒ぎの首謀者か? だったら……潰すぜ!」
「奏待って! 落ち着いて!」
『違うけど違わない……かな? 確かに会場の異変に関わった事はYESで、ノイズに関してはNOだね。もっと言えば私は
謎の人物に突撃する奏だがその人物が意外な言葉を告げ、更に私達を揺さぶるように言葉を続けた。
『私の目的は日本の特異災害対策機動部二課所属の1号聖遺物である天羽々斬のシンフォギア装者風鳴翼……貴女だよ? シンフォギア装者の貴女と手合わせがしたくてここに来た。まさか国民的アイドルとは思わなかったけどようやく会えたから……ね?』
「わ……私か? だが敵ならば……斬る!」
「ッ! 翼あぁ!」
この人物……恐らく口調から性別は女性で武器は手に持つ2本の刃。しかし彼女は突如として氷の壁を形成した。
「無粋な邪魔は要らないからね。刀として磨いた力……見せて貰うよ!」
ノイズとは異なる異端の力と発された冷気から私は内心まで震える事となった。
※宮井 来海……容姿は銀髪のフィーネさんをキャリアウーマンにした。育美の変装姿で目的は暗躍しているフィーネさんに対する煽りだが、装者からヘイトを買う行動を起こして立ち回る。
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