スペシウム光線しか使えないけどウルトラ兄弟に入れるよね? 作:Sashimi4lyfe
地球を離れ、αケンタウルス座の方面に30光年ほど進み、そこからK75星雲を目指して430光年ほど進んだ先に、惑星クリドという文明を持つ惑星がある。
クリドの住民たちは人類と同じように文化や科学技術を発展させ、自らの文明を発達させていっていた。しかし当然のことながら、宇宙に住んでいる知的生命体は彼らだけではない。豊富な資源に満ち、惑星軌道的にもよい位置にあるクリドを占領しようとする外星人が現れた。
彼らの名はザイ星人。クリドからそう遠くない惑星に住む外星人だ。
クリド星人たちは愛する母星を守るため、死力を尽くして知恵と勇気を振り絞って戦った。数ヶ月にも及ぶ死闘の末いよいよ形勢は逆転し、クリドの民はやっと自由を手に入れることができた――
そうなることを、彼らは信じて疑わなかった。あの
ソイツは何の前触れもなく、まるで巨大な隕石のように上空から落下し、地面に激突した。巻き上げられた土や埃がようやく収まり、ヤツの姿が露になったかと思うと、眠りから覚めたように惑星全体を震わすほどの雄たけびを上げ、クリドを命にあふれる星から地獄へと変えていった。
文明制圧用生物兵器・グラジオン。別文明を制圧する際に最後の手段として送り込まれる、破壊と殺戮のためだけに生まれてきたモンスターだ。
ザイ星人の宇宙船に効いていた兵器も、グラジオンの重圧な表皮には傷一つ付けられない。クリド星の科学技術を駆使して開発した「最後の切り札」と温存していた最強兵器も、軽くかすり傷をつけるのがやっとだった。
そんなクリド人たちの必死の抵抗をあざ笑うかのように、グラジオンは建物をいとも簡単に踏みつぶし、口から吐く熱戦で都市を業火で覆いつくしていく。
圧倒的な軍事力の差がそこにはあった。弱者は強者に虐げられるしかないのだろうか。
炎の海へと化す都市。蹂躙され、次々に屍へと変わる兵士たち。罪もなく惨殺されていく人々。クリドの民の脳裏に、「絶望」の二文字が色濃く浮かび上がる。
「もう...クリドは終わりなのね...」
「これまでの戦いは一体何だったんだ!?」
「お母ちゃん...死にたくないよぉぉ!!!」
泣き叫び、逃げまとう人々。どうあがこうと覆らない現実を彼らは恨んだ。
そんな中、一人の魂の叫びがクリド星全土にこだました。
「誰でもいい...俺たちを...クリドを救ってくれぇぇ!!!!」
誰がその言葉を叫んだのかは分からなかった。もしかしたらそれはクリド星自身の叫びだったのかもしれない。
「無謀な願いだ」と、誰かが嘆いた。「一体誰がこの怪物を倒すことができるって言うんだ。」
しかし、その言葉は確かに
「「その願い、確かに受け取ったぜ!」」
幻聴?空耳?気のせい?だけど、確かに聞こえた誰かの声。
声の主を探し、クリドの民は空を見上げた。
そこには、巨人の姿があった。
金、銀、黒の三色を身にまとい、黒煙の合間から除く恒星の光を受けながら神々しく降り立つ巨人の姿が。
敵か?味方か?彼らには見分けがつかなかった。
だが、その巨人は消えかかっていた希望の光をそっとクリドの人々の心に宿した。
巨人は、自らをこう名乗った。
「「俺たちはルーブ!ウルトラマンルーブだ!」」
ウルトラマンルーブ(R/B):ウルトラマンロッソとウルトラマンブルが絆の力によって一つになった姿。ニュージェネレーションヒーローズを代表するウルトラマンの一人。