スペシウム光線しか使えないけどウルトラ兄弟に入れるよね?   作:Sashimi4lyfe

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苦手な任務

「え~~、護衛任務ぅ??」

「そんな嫌な顔しないでくれよ...君を任命したの、僕じゃないんだから...」

 

惑星クリドでの任務から帰還したゼルガは、すぐに次の任務をメビウスから伝えられた。

その任務の内容は、技術局のとあるウルトラウーマンを護衛することだった。惑星Z-24の生態系データを作成するために、どうしても彼女を護衛する人物が必要らしい。

 

メビウスとゼルガは実はかなり長い付き合いで、近頃は彼のマネージャーのような役割を担うようになっている。

 

「嫌だね!オレ、パトロールの次に護衛任務が嫌いなんだ。護衛ぐらい他のウルトラマンでも務まるだろぉ?」

「だから、Z-24は別なんだんだって!あそこはAAA級の生命反応がすごい量で検知されてるんだ。技術局の人一人じゃ、安全にデータを収集できないんだよ!」

「知らねぇよ、そんなこと!とにかくオレは行かねぇかんな」

 

(...はぁ。この手を使うしかないか。)

 

そう心の中でため息をつくと、メビウスはわざとらしく、

 

「あ~、そうだった。確か兄さんたち、次に地球防衛に向かわせるウルトラマンの候補を探してたんだったなぁ~」

「...!!!」

「う~ん、誰がいいかなぁ~。Z-24みたいな危険な惑星に行っても無事で帰って来れるような強い人、どこかにいないかなぁ~」

「わーった!わーったよ。行きゃいいんだろ、護衛任務にっ!!その代わり、地球防衛の件...」

「約束するさ。君がこの任務を終えたら、兄さんたちに僕から掛け合ってみる。君の最近の功績からすれば、チャンスはあると思うよ」

 

メビウスとの約束に期待を膨らませ、ゼルガは少し不満ながらもこの護衛任務を引き受けた。

ゼルガがそこまで地球防衛の任務に食いつくのには、ちゃんとしたワケがあった。

 

彼の不動の夢――それは、ウルトラ兄弟に入ることだった。

なぜそこまで兄弟としての立ち位置にこだわるのか...それは彼しか知らない。

 

ただ、兄弟に入ることの前提条件は地球防衛に就き、地球を守り切ることだと彼は知っていた。

だから彼はなんとしてでも地球に行かなければならないのだ。

 

「そーゆーことだから、オメーの護衛についてやってんだ。いつもはこの手の任務は断ってんだかんな。感謝しやがれよ」

 

任務開始の予定時刻だというのに、ゼラグは依頼主のウルトラウーマンにべらべらと身の上話をしていた。彼女の名はウルトラウーマンミーナ。ウルトラマンヒカリの元で働く技術開発担当のウルトラウーマンだ。

 

ヒカリと同じくブルー族独特の青い身体が特徴的な彼女だったが、研究者にしては珍しくがっちりした体系をしている。右手には何らかのガジェットを付けていたが、他のウルトラマンたちが身に着けている物とはかなり違った見た目をしていた。恐らく彼女が自分で開発した代物だろう。

 

「...」

「相槌ぐらい打てよな、お前。ところで、名前は?」

 

(だから護衛なんか要らないっつったのに。ヒカリさん、なんでわざわざ護衛付きでなきゃ行かせてくれないんだろう。)

 

「は?今なんかいった?」

「べっつに。」

 

まだ光の国を出る前だというのに、すでに険悪な空気が二人の間に流れている。

 

「だーかーらぁ。名前はなんだって聞いてんの!」

「うっざいなぁ...ミーナ。ウルトラウーマンミーナ。」

「ミーナ!ミーナねぇ...」

「もしかして聞いたことある?私、結構人気だったりして!最近結構業績良かったからなぁ~」

「いや、知らねぇ」

「....!!!」

 

ゼルガのちゃらんぽらんな態度によほどイラついたのか、ミーナはいきなり飛び上がり、凄まじいスピードでウルトラの星の大気圏を離脱していった。

 

「お、おい!待てよコラァ!」

 

彼女の後をゼルガが慌てて追いかけていく。

開始早々雲行きが怪しくなってきたが、果たしてゼルガは無事にミーナを連れ戻すことができるのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 




ウルトラマンメビウス:ウルトラ兄弟の一員。宇宙警備隊史上最年少で兄弟に仲間入りしたウルトラ戦士。ウルトラの星に帰還後、主に新人ウルトラマンたちの指導役として活躍している。

ウルトラマンヒカリ:ウルトラ兄弟の一員。ウルトラ兄弟の中でも唯一のブルー族で、技術開発局の局長でもある。ウルトラ戦士の戦闘・変身アイテムのほとんどが彼の発明品だと言っても過言ではない。つまり、超有能。
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