王女とあの日の約束(アナデン二次創作 完結済)   作:小麦_AE

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※御注意※
こちらの作品は、アナザーエデンの二次創作小説です。


極力原作ゲームの世界観や設定に沿うようにしているつもりですが、作者小麦の誤解・曲解が存在する可能性があります。
また創作の都合上、個人の解釈で各キャラクターの過去や背景、未来を描写する箇所があります。

※少しでも世界観を崩したくない方、キャラクターの設定を忠実に守りたい方は読まれるのをご遠慮ください。※
※暴力やグロテスク、性的な表現は含まれておりません。※

※ネタバレについて※
※今回ネタバレに含まれる内容
※アナザーエデン断章「小さな王女の小さな大冒険」
※ミーユ キャラクエスト
※ベルトラン キャラクエスト
※フェルミナ キャラクエスト


今回の内容について
・断章と本編の間にこんなやり取りがあったのかな、あったらいいな、という個人的な妄想のお話です。
長くなるかもしれません。



以上、苦手でない方のみご覧くださいませ。





本編
第1話


王女とあの日の約束 第1話

 

 

〜ミグランス城 謁見の間〜

 

ミグランス王「2人とも、長年の間大義であった。感謝の意も併せて伝えたい。」

 

ベルトラン「はっ。勿体(もったい)無きお言葉に存じます。」

ミグランス王「2人のおかげで、ミューフィルユもここまで大きくなった。人の心など分からぬ我儘なお転婆かと思っておったが…。」

フェルミナ「お嬢様は、もともと分け隔てのない優しい御心をお持ちでした。驚かされることばかりでしたが、私もその温かさに救われました。」

ミグランス王「そうか…そうだな。誰に似たのやら…。」

ベルトラン「私も姫様には軍場の暮らしでは気付けなかった、人として尊ぶべきものを教えていただきました。」

ミグランス王「ふむ…そなたらの話を聞いているとあれが聖人君子のように聞こえるな。ミューフィルユが甘やかされているようで良くない…いや、私にとっても良くないな!はっはっはっ!」

ベルトラン「…姫様にはあまり聞かせられない話でございます。」 

ミグランス王「調子に乗るからな。…しかしな、私はその優しい心の芽が大きく育ったのは、そなたたちあってこそだと思っておる。」

ベルトラン「恐縮でございます。」

 

ミグランス王「畏まらくて良い。今日で王宮仕えの任は解かれたのだ。…いや、これからだったか。正式にそなたらの役職を解任をするために来てもらったのだったな。」

ベルトラン「私とフェルミナ両名、謹んでお受け致します。」

 

ミグランス王「…では、ベルトラン。フェルミナ。本日をもって、第7代ミグランス王が嫡子、御守役の任を解く。」

ベルトラン「確かに拝受致しました。」

フェルミナ「承りました。」

ミグランス王「退職に際しての報酬については、担当の文官を訪ねるように。」

ベルトラン「はっ。」

フェルミナ「はい。」

 

ミグランス王「…これで形式上の手続きは完了だ。…ところで、今日はミューフィルユの様子はどうだった?」

ベルトラン「実は…」

フェルミナ「ご挨拶には伺ったのですが、今日は調子が優れないので会えない、と。」

ミグランス王「ふむ…そうか。2人との別れだからな。心配ではあったが…。」

ベルトラン「明日の出発の時には見送ります、と側仕えの者から伝言を聞いております。」

ミグランス王「気持ちを整理する時間が必要なのかもしれぬ。明日の出立の時には言わずとも来るであろう。」

フェルミナ「そうだと良いのですが…」

ミグランス王「何にも代えがたいそなたら2人の門出だ。あやつがその場に立ち会わないなど考えられぬ。」

ベルトラン「そう願います。」

ミグランス王「私からも伝えておこう。」

フェルミナ「ありがとうございます。でも、なにとぞ無理はなさらぬよう、お伝えくださいませ。」

ミグランス王「承知した。ところで、最後の確認になるが…それぞれに今後についての意思を改めて問いたい。まずはベルトラン、本当に良いのだな?」

ベルトラン「私は、今日まで王国に、そして姫様に仕えられただけでも身に余る光栄であったと考えております。…戦争で片目を喪った時、私の騎士としての道は終わっていた筈でございました。それを陛下に掬い上げていただいたのでございます。もうこれ以上は望まず野へ下り、傭兵稼業で暮らすという考えは変わりませぬ。」

ミグランス王「それこそ勿体無いというものだ…しかし、何年説得しようとしてもそなたの意思は固かったな。もう何も言うまい。」

ベルトラン「頑固者で恐縮でございます…」

ミグランス王「はっはっはっ…良い。私もそなたを引き留め過ぎたと思っておる。今後はしがらみもなく好きに生きると良い。」

ベルトラン「はっ。恐れ入ります。」

ミグランス王「次にフェルミナに聞く前に、ベルトラン…」

ベルトラン「はっ。完全に公職を解かれた私は聞けぬお話でありましょう。また明日、出発前にご挨拶に伺います。」

ミグランス王「うむ。すまぬな。」

 

 

〜〜

 

 

ミグランス王「フェルミナ、そなたも良いのだな?」

フェルミナ「はい。私は私なりにこの国を、陰から支える役割を担おうと思います。王宮から離れた方が動き易く、内外の敵に存在を気取られづらいということはお話ししたかと存じます。」

ミグランス王「そうだな。そなたのような陰としての防諜は有用であろう。…特に東方の動きも怪しい今ではな。彼等の忍びという者たちによる諜報の力は計り知れぬ。」

フェルミナ「最近も国内での工作の形跡がある、と騎士団より情報の共有がありました。」

ミグランス王「魔獣たちだけでなく、更なる有事が迫っているのかもしれぬ。騎士団の指揮系統からは外れるが、そなたと連絡はできるようにラキシスには話しておく。」

フェルミナ「承知致しました。」

ミグランス王「そなたも明日に王都を出発するのか?」

フェルミナ「はい。準備しておいた王都以外の拠点を本格的に使い始めようかと。」

ミグランス王「確か、近いのはリンデの町だったか?途中のセレナ海岸は魔獣による被害が増えておる。良ければ護衛をつけよう。」

フェルミナ「ありがとうございます。リンデ方面ですが、護衛は不要でございます。…騎士団にも拠点の詳しい場所は伏せておりますので。そこで、表向きは独り身の引っ越しということにして、ベルトランに護衛を依頼しました。」

ミグランス王「なるほど。あやつの傭兵としての最初の仕事というわけか。護衛としてこれ以上の腕利きは居ないな!」

フェルミナ「表向きの私の身分を偽る目的もございます。」

ミグランス王「良い策だ。これから動き易くする為、ということか。」

フェルミナ「はい。明日は私もベルトランと一緒に挨拶に参ります。」

ミグランス王「分かった。御苦労であった、下がってよいぞ。ベルトランにも宜しくな。」

フェルミナ「はい。失礼致します。」

 

 

 

〜〜

 

 

〜王族嫡子の私室〜

 

 

ミーユ(………2人を明るい顔で見送らなくては…)

 

 

〜〜

 

王女とあの日の約束 第2話へ

 

〜〜

 




最後までまでお読みいただき、ありがとうございます。

こちらの作品は、原作ゲームであるアナザーエデンの製作・運営に携わる全ての方々への敬意と感謝の上で書いております。

また、個人の趣味で楽しむ範囲の二次創作であり、商用での利用は一切考慮、予定しておりません。

小麦
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