王女とあの日の約束(アナデン二次創作 完結済) 作:小麦_AE
こちらの作品は、アナザーエデンの二次創作小説です。
極力原作ゲームの世界観や設定に沿うようにしているつもりですが、作者小麦の誤解・曲解が存在する可能性があります。
また創作の都合上、個人の解釈で各キャラクターの過去や背景、未来を描写する箇所があります。
※少しでも世界観を崩したくない方、キャラクターの設定を忠実に守りたい方は読まれるのをご遠慮ください。※
※暴力やグロテスク、性的な表現は含まれておりません。※
※ネタバレについて※
※今回ネタバレに含まれる内容
※アナザーエデン断章「小さな王女の小さな大冒険」
※ミーユ キャラクエスト
※ベルトラン キャラクエスト
※フェルミナ キャラクエスト
今回の内容について
・断章と本編の間にこんなやり取りがあったのかな、あったらいいな、という個人的な妄想のお話です。
以上、苦手でない方のみご覧くださいませ。
王女とあの日の約束 第2話
〜ミグランス城 謁見の間〜
ミグランス王「…今日もミューフィルユには会えなかったそうだな。」
ベルトラン「はい。残念ではございますが…これが今生の別れというわけではないでしょう。」
ミグランス王「そうだな。そなたたちが望めばいつでも会える。」
フェルミナ「機会があれば、また伺います。」
ミグランス王「せめて挨拶くらいできれば良かったが…仕方あるまい。」
ベルトラン「では、我々は下がらせていただきます。」
ミグランス王「うむ。ベルトラン、そなたの傭兵としての名声が王宮に届くのを楽しみにしておくぞ。」
ベルトラン「はっ、努力いたします。」
ミグランス王「フェルミナもどうか達者でな。目的地はリンデ方面だったな?」
フェルミナ「ありがとうございます。リンデ方面でございます。」
ミグランス王「そうだったな。気をつけてな。」
ベルトラン「では、陛下も何卒ご健勝であられますよう。」
ミグランス王「うむ。そなたたちも…おや?」
ミーユ「お父さま、失礼致します!フェルミナ、ベルトラン、遅くなりました!」
フェルミナ「お嬢様。」
ベルトラン「姫様!」
ミグランス王「間に合ったか。」
フェルミナ「お嬢様、お身体は宜しいのですか?」
ミーユ「それはもう大丈夫です!昨日はお会いできなくて申し訳ありませんでした…」
フェルミナ「いいえ。こうしてお元気そうなお嬢様にお会いできた以上、望むものはありません。ありがとうございます。」
ミーユ「いえ…本当はどういう顔をしてお会いすればいいのか分からなくなってしまって…昨日になってから、2人とお別れするという実感が湧いてきて…」
ミグランス王「先ほど話していたが、2人はいつでも王宮に来ることができる。とこしえの別れという訳ではないぞ。」
ミーユ「それは分かってはいるのですが…」
ベルトラン「陛下、私の中にも、姫様と同じような気持ちがございます。恐らく、フェルミナも近い思いであろう?」
フェルミナ「そうですね…寂しい、という言葉が最も近いように思えます。」
ミーユ「そう、また会えるだろうとは分かっていても…今まで当たり前のように一緒に居たのに、当たり前でなくなるということがとても悲しくて…」
ミグランス王「そうか。何年も一緒にいれば、そうなるか。私からすると少し羨ましくも思うがな。」
ミーユ「お父さま…」
ミグランス王「それにしても、ミューフィルユは『2人が居なくなるのは嫌だ!ずっと一緒に居たい!』とは一度も言わなかったな。これも成長というものか。」
ミーユ「もう、お父さま!わたくしを幾つだと思われているのですか!」
ベルトラン「我々が仕え始めたときも大変でしたからな。『嫌だ!婆やがいい!』と…」
ミーユ「ベルトランまで!もう…」
ミグランス王「それを言うなら、ベルトランとフェルミナがそのようなことを言うのも、想像できなかったかもしれぬ。」
ベルトラン「私も歳を取ったということでしょう。…ただ姫様にお仕えすることで、歳の取り方により彩りがあったのかもしれませぬ。」
フェルミナ「私も、お嬢様にお仕えしていなければ、知らなかったこと、分からなかったことが多くあると思います。」
ミーユ「わたくしこそ、2人には感謝の言葉しかありません。」
ミグランス王「ふむ、そういうものか。」
ミーユ「フェルミナ、どうか身体には気を付けてお過ごしくださいね。」
フェルミナ「はい、ありがとうございます。必要が生じれば、お嬢様のもとにいつでも参ります。」
ミーユ「ええ、でも必要がなくても来ていいんですよ?」
ベルトラン「姫様、今なら『寂しい!嫌だ!』と泣いても良いのですぞ。」
ミーユ「もう…ベルトランも子ども扱いして!わたくしは泣きませんよ!」
ベルトラン「…そうですか。私も、姫様の元気そうなお顔が見られたので、心残りなく出発できます。いや、心残りと言えば…」
ミーユ「心残りと言えば?」
ベルトラン「…いえ。大したことではございませぬ。」
ミーユ「…そうですか。ベルトラン、傭兵を始めると聞いてはいますが…どうかあまり無理はしないでくださいね。」
ベルトラン「心配には及びませぬ。私1人でできることなど限られております。せいぜい身の丈に合った仕事をするつもりです。」
フェルミナ「実はベルトランの初仕事は、これから私の護衛なんですよ?」
ミーユ「何と!それはとても重要なお仕事ですね。それなら、身を盾にしてでもやり遂げてくださいね、ベルトラン?」
ミグランス王「先ほどと言っていることが違うようだが?」
ミーユ「そ、それは…。フェルミナのこととなれば話は別です!」
ベルトラン「はっはっは…姫様からそう言われては、責任重大ですな。」
ミグランス王「もはや勅命だな。」
ミーユ「そうですよ。フェルミナに何かあったら、わたくしが許しませんからね。」
フェルミナ「お嬢様、ありがとうございます。しかしお嬢様も、身の回りの安全にはどうかお気を付けてください。」
ミーユ「はい。わたくしも自分の身だけでなく、周りの人々も守れるようになろうと考えています。大丈夫です!」
フェルミナ「さすがはお嬢様ですね。頼もしい限りです。」
ミグランス王「…さて、日の暮れる前に着くのであれば、あまり引き止めるのも悪い。」
ベルトラン「はっ。では、そろそろ出発いたします。」
ミーユ「ベルトラン。…あの、もしかしてさっきの心残りとは…」
ベルトラン「ああ、それは…」
ミーユ「いえ!何度も引き留めてしまって申し訳ありませんでした。お気になさらず、出発してください。」
ベルトラン「…そうですか。陛下、姫様。お気遣い、ありがとうございます。」
フェルミナ「では、失礼いたします。」
ミグランス王「うむ。達者でな。」
ミーユ「ええ…ではまたいずれ…いえ。また必ず!」
ベルトラン「そうですね…また必ず。」
フェルミナ「お嬢様、どうかお元気で。」
ミーユ「…ええ。」
〜ミグランス城 城門前〜
騎士「すみません、失礼致します!急いでいるもので…」
ベルトラン「構わん。」
ベルトラン「何やら慌ただしいな。」
フェルミナ「先ほどから伝令らしき兵が行き来していますね。」
ベルトラン「何かあったのかもしれないが…もう城仕えからは離れた身。気にしても仕方ないか…」
フェルミナ「そうですね。騎士団に任せましょう。」
ベルトラン「ああ…名残惜しいが、そろそろ出発するか。」
フェルミナ「…あの、ベルトラン?」
ベルトラン「どうした?」
フェルミナ「先ほどお嬢様と話していた心残り、とはもしかして…」
ベルトラン「ああ、分かるか。」
フェルミナ「はい。約束、ですね。」
ベルトラン「そうだ、実現の難しい約束だが…」
フェルミナ「いつか、叶うといいとは思います。」
ベルトラン「そうだな。いつか、な。」
〜ミグランス城 謁見の間〜
ミグランス王「ふむ、そんなことが…」
騎士「はい。いかがいたしましょう?」
ミグランス王「うむ…」
ミーユ「…」
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王女とあの日の約束 第3話へ
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最後までまでお読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は、原作ゲームであるアナザーエデンの製作・運営に携わる全ての方々への敬意と感謝の上で書いております。
また、個人の趣味で楽しむ範囲の二次創作であり、商用での利用は一切考慮、予定しておりません。