王女とあの日の約束(アナデン二次創作 完結済) 作:小麦_AE
こちらの作品は、アナザーエデンの二次創作小説です。
極力原作ゲームの世界観や設定に沿うようにしているつもりですが、作者小麦の誤解・曲解が存在する可能性があります。
また創作の都合上、個人の解釈で各キャラクターの過去や背景、未来を描写する箇所があります。
※少しでも世界観を崩したくない方、キャラクターの設定を忠実に守りたい方は読まれるのをご遠慮ください。※
※暴力やグロテスク、性的な表現は含まれておりません。※
※ネタバレについて※
※今回ネタバレに含まれる内容
※アナザーエデン断章「小さな王女の小さな大冒険」
※ミーユ キャラクエスト
※ベルトラン キャラクエスト
※フェルミナ キャラクエスト
今回の内容について
・断章と本編の間にこんなやり取りがあったのかな、あったらいいな、という個人的な妄想のお話です。
今回は唯一かもしれない戦闘シーン!…ですが細かい描写はありません。結果的に戦闘あっさり目な原作準拠になりました。
以上、苦手でない方のみご覧くださいませ。
王女とあの日の約束 第3話
〜セレナ海岸〜
ベルトラン「そろそろ、リンデに着きそうだな。」
フェルミナ「はい。潮の香りも濃くなってきました。」
ベルトラン「魔物はいたが、魔獣には出会わなかったな。」
フェルミナ「ええ。最近は騎士団で巡回を強化しているようですね。」
ベルトラン「良いことだ。魔獣との争いより、道の安全に手を回せるということ。」
フェルミナ「ただ、通るのを避けた他の道は、いずれも最近まで魔獣が居た形跡がありましたね。」
ベルトラン「ここまで来るのは戦闘部隊ではなく、まずは斥候だ。人があまり通らないところで活動しているのだろうな。」
フェルミナ「一般の人間が行き来するには、危険ですね。」
ベルトラン「魔獣との戦争に決着は必要か…」
フェルミナ「いずれは…」
???「-----!?-----!!」
ベルトラン「何だ?後ろの方か?」
フェルミナ「争っている様子。」
ベルトラン「行くぞ。」
フェルミナ「ええ。」
〜〜
魔獣「こんなところに1人で来るとはな!魔獣に襲われても知らないぜ?」
???「争うつもりはありません!」
魔獣「お前にはなくても、こっちにはあるんだよ!」
???「や、やってみなさい!こちらには剣があります!」
魔獣「へっ。そんな身なりで剣士か?面白い、やってやるよ!」
???(まずい…武器を持つ敵…魔物とは違う…!)
魔獣「いばりやがって。ほらよ!」
???「あ…(力が…強い…!剣を放してしまいそう…!)」
魔獣「楽勝だな。」
???(…でも、やるしか…ない!)
魔獣B「前だけじゃないぞ。」
???(囲まれてる…)
魔獣A「観念しろ。見られたからには生かしてはおけないからな。」
???(…ここまで、でしょうか…)
魔獣A「いや、むしろ予定通り人質を取って、人間どもを脅す材料にするか!」
魔獣B「名案だな!」
???(いえ…こんなところでは…!)
ベルトラン「待て!!」
魔獣A「何だぁ?お前…」
ミーユ「ベルトラン!?」
ベルトラン「命が惜しければ、その方に手を出すな。」
魔獣A「1人で何ができる。おい、そいつを人質に…なっ!?」
魔獣B「…」
フェルミナ「そうはさせません。」
魔獣A「いつの間に後ろへ!?」
ミーユ「フェルミナ!」
魔獣A「ちっ、こいつだけでも!」
ベルトラン「…やらせん!」
魔獣A「グォ…」
ベルトラン「姫様!ご無事ですか!?」
ミーユ「え、ええ…あっ!!ベルトラン!後ろっ…!」
魔獣C「がら空きだぜ!」
ベルトラン「ぐっ…!」
ミーユ「ベルトラン!(わたくしをかばって…!)」
魔獣D「こっちも人数はいるんだよ!」
魔獣E「それもただの偵察部隊じゃない、精鋭だぜ。」
フェルミナ「ベルトラン!(新たにあと3人…)」
ベルトラン「…問題無い。2人で充分だ。」
ミーユ「いいえ、3人です!」
ベルトラン「姫様!」
ミーユ「わたくしも一緒に。その為に来たのです。」
フェルミナ「お嬢様…。」
魔獣D「ふん、人数が同じなら勝てるってか?」
魔獣C「魔獣をなめるなよ!」
ベルトラン「フェルミナ!姫様!」
フェルミナ「ええ。」
ミーユ「はい!」
〜〜
ベルトラン「…そっちこそ、人間をなめるな。」
魔獣C「な、なんて強さだ…」
魔獣D「マントの盾に槍…こいつもしかして『ミグランスの盾』か!?」
魔獣C「て、撤収だ!」
ベルトラン「おい、倒れているやつらも生きている。忘れるなよ。」
魔獣C「く、くそっ!行くぞ!」
ベルトラン「フェルミナ、生かしておいたほうがいいのだろう?」
フェルミナ「はい。あの人数で、目立つ痕跡を残していないということは、近くに根城があるのかもしれません。」
ベルトラン「それを潰す方が得策ということだな。」
フェルミナ「はい。」
ベルトラン(それにしても姫様…俺の左側に位置取りをしていたのは…)
ミーユ「ベルトラン、お怪我は大丈夫ですか!?」
ベルトラン「この程度、怪我のうちにも入りませぬ。」
ミーユ「そうですか…申し訳ありません…2人とも、助けていただき、ありがとうございました。」
フェルミナ「お嬢様こそ、お怪我はありませんか?」
ミーユ「ええ、大丈夫です。」
ベルトラン「姫様。どうしてこんなところへ…?」
ミーユ「それは…」
フェルミナ「私たちを追って来られたのですね?」
ミーユ「はい、ごめんなさい…」
ベルトラン「まさか、ここまで来られるとは。」
フェルミナ「とにかく、無事で何よりでした。」
ミーユ「…」
ベルトラン「姫様…」
フェルミナ「…ここに留まるよりも、一旦リンデまで行きましょう。」
ベルトラン「…そうだな。姫様、宜しいでしょうか?」
ミーユ「…はい。」
〜港町リンデ 宿屋〜
フェルミナ「…とりあえず、ここなら落ち着けますね。お嬢様、今日はここで休んで、明日王都へ出立しましょう。」
ミーユ「はい。すみません…」
ベルトラン「姫様、何があったのか教えていただけますか?」
ミーユ「…2人が発ったすぐ後に、騎士団からお父さまへ魔獣軍の活動が活発だと報告があって。」
ベルトラン「騎士たちが慌ただしい様子だったのは、そういうことか…」
ミーユ「それがセレナ海岸付近ということで、2人のことが心配だったのですが…お父さまは『あの2人なら問題あるまい。』と。」
ベルトラン「それを聞いて、追って来られたと?」
ミーユ「…はい。わたくしも剣でお役に立てるかと…」
ベルトラン「…そうでしたか。しかし姫様…」
ミーユ「分かっております。1人で危険を冒すな、ということでしょう?」
ベルトラン「お気持ちはありがたいですが…」
ミーユ「…居ても立っても居られず…」
ベルトラン「…」
ミーユ「それに正直に言えば、2人に立派な姿を見せたいという気持ちもありました。」
フェルミナ「立派な姿…」
ミーユ「2人が居なくなっても、わたくし1人でも大丈夫です!というところを見せたくて…」
フェルミナ「そうでしたか…」
ベルトラン「そんなことをせずとも…」
フェルミナ「お嬢様は既に、充分ご立派ですよ。」
ミーユ「フェルミナ…ありがとうございます。でもわたくし自身が一人立ちするために、そうしたかったのです。」
フェルミナ「お嬢様…」
ベルトラン「そのお覚悟は素晴らしい…しかし、危険を冒すまでのことではありますまい。」
ミーユ「はい。ベルトランに魔獣の攻撃を負わせてしまった瞬間…わたくしの我儘だった、と気付かされました…申し訳ありません。」
ベルトラン「あれは、私の不覚ゆえのもの。それより、姫様はご自身の安全を考えるべきでしょう。」
ミーユ「はい…今はそう思います。」
ベルトラン「それにしても、王都から出て追って来られるとは。」
フェルミナ「城ではなく、王都を抜け出すのはこれが初めてですね。」
ベルトラン「全く、姫様の行動力はいつもながら計り知れない…」
フェルミナ「ついに城では収まらなくなりましたね。」
ミーユ「ははは…」
フェルミナ「王都へは既に使いを出しておきました。」
ベルトラン「大騒ぎになっているだろうからな。」
ミーユ「…すみません。」
ベルトラン「姫様。」
ミーユ「はい。」
ベルトラン「…1人でここまで来てしまったのは、無謀と言えるでしょう。しかし、私たちを助けてくれようとしたことは感謝致します。」
ミーユ「いえ、結局何も出来なかったので…」
フェルミナ「実際、人数も不利になりそうでしたので、とても心強かったですよ。」
ミーユ「そんな…」
ベルトラン「それに姫様、戦う間はずっと私の左側に
ミーユ「とにかくベルトランにこれ以上傷を負わせないように、と必死でしたが…」
ベルトラン「なるほど…無意識にせよ、私の死角を守ろうとされていたのです。」
ミーユ「言われてみれば、そうですね…」
ベルトラン「なかなかの成長です。お教えしていた身を守るための剣を超え、人を守れる剣も使えるようになったということです。」
ミーユ「ふふ…ベルトランに剣のことで褒められるのは、なんだか嬉しいです。」
ベルトラン「実戦の最中に周囲を見られるほど、鍛錬を積まれていたということ…」
フェルミナ「…2人とも、お静かに。」
ベルトラン「む?外が少し騒がしいな。」
フェルミナ「音からして、武器を持った者が複数人…外にいます。」
ベルトラン「魔獣の部隊か?」
フェルミナ「…分かりません。しかし…」
ベルトラン「建物内では追い込まれる…打って出るか。」
フェルミナ「ええ。」
ミーユ「行きましょう。」
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王女とあの日の約束 第4話へ
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最後までまでお読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は、原作ゲームであるアナザーエデンの製作・運営に携わる全ての方々への敬意と感謝の上で書いております。
また、個人の趣味で楽しむ範囲の二次創作であり、商用での利用は一切考慮、予定しておりません。
小麦