(完結)転生ですか?え?民度がアメコミ並みの世界?ヴィランエディション!   作:カニバルキャンディー

22 / 23
残りあと一話です!
よろしくお願いします!


振り向くな振り向くな、過去に明日はない

 高い位置で紅音は高笑いしながら仁王立ちで新しい個性を発動させる

ここからは援軍なし、逃げ場なし、失うものなし、容赦もなし

全てを巻き込みながら破壊活動が可能になった

 

ヒーロー達の身体に異変が生じる、身体の感覚が少し消えているのだ。

「なんだ…?なにがばぁ…」

 

 一歩踏み出そうとした異形の個性を持っている女のヒーローの身体がカビて崩れ落ち、死んだと感じる間もなく絶命する

まともな体を持っていなくても災厄の個性は牙を剝く!

それが至る所で起こっているのだッ!異形だろうが関係ない!

 

「時飛 紅音ッ!貴様の個性だな!?死柄木 弔からなんの個性を受け取った!?」

「なんだと思う?正解はかびるんるん!」

 

 キラッと可愛らしく横ピースをしながら答える

だけど…効果が明らかに薄いな、確かに本物のグリーン・ディじゃないけど限りなく近い個性だったはずなのに…

元の個性なっだっけ…殺人バクテリアを作り出すんだっけ?死柄木もそこら辺教えておいてくれたらいいのに!知らない方が面白いか!

えっと上下の能力はなくなったけど代わりに感染率が上がってるのか?わかんね!殺せればいいか!

 

 紅音が死のカビをばらまきながら大群に突っ込む、個性を新たに数個、死柄木から貰っているため、弱点である範囲攻撃と大人数に対応可能ッ!

暴走機関車とかした悪魔を止められるものは多くはないッ!

 

「風の個性は巻き上げろ!炎と雷の個性はそれを燃やし尽くせ!肉体を持たない個性の持ち主!全面的に前に出ろ!普通の人間は絶対に吸うな!身体が崩れ落ちるぞ!」

「ホークス!指揮は任せた!俺はアイツを止めねば!被害は広がる一方だッ!」

 

 地面を見ると手足が捥げ蠢いているヒーローをゲラゲラ笑いながら踏みつぶし死体を振り回しながら前に進む紅音、狂気に満ちていくその姿を見て思わず足が竦む

地獄絵図とはこの事か…

エンデヴァーは呼吸を1回深く吸い、身体の温度を内側から上げ、カビを燃やしながら紅音に突っ込む

 

「私でいいのかな!?息子じゃなくて!反抗期終わらせてあげたら?」

「貴様を叩き潰したら堂々と行かせてもらうッ!」

 

 爆炎の拳を鋼鉄に加工した腕で受け止めキング・クリムゾンを足場にして本体がエンデヴァーを蹴り上げるッ!無論それはエンデヴァーも織り込み済み

自身の熱を高温に上昇、エンデヴァーの身体に触れた瞬間一瞬で脚の肉が蒸発ッ!骨まで溶け落ちるッ!

内臓も重度の火傷を負い血を口から吐き出すがそれすらも瞬きすると同時に蒸発するッ!

 

紅音も絶叫を上げながらナイフを引き抜きエンデヴァーの眼球に突き刺し距離を取る。

 

「おぐっがががぁぁあ!!AHHAHA!やるじゃんねぇ!」

 

 だがエンデヴァーもただでは済まない、ナイフは己の熱で融解し片眼は失うが致命傷には至らない、熱中症を優に超え身体中の水分が一気に蒸発し地面に倒れ込む…即座に回収部隊がエンデヴァーを守るべく立ち向かう

爆笑しながら向かってきたヒーローの身体を引き裂き血で火傷の応急処置と服を引きちぎり飛ばした時間の中で治療を開始。

 

「あ~クソが痛いわ…まさかエンデヴァーが初手で自爆技するとは思わなかったぜ…こっちもこんな序盤に死にかけるとは…」

 

 足を守るようにスタンドで覆い地面を二度爪先で蹴る…違和感は少しぐらい、テンポが一つ遅れるぐらいか?上位のプロぐらいじゃないと負ける気はしないけどな!

とは言ってもねぇ…ここから殺し合うだけだし…私のグリーン・ディも順調にヒーローを蝕んで腐らせ続けてるけど、正直じり貧…カビ自体が燃やされちゃってるしこいつら汚染されたヒーローの死体躊躇なく燃やしてやがる…

ヒャー!仕留めたい気満々じゃん!なら新しいのだしちゃおうかな?

 

 ケラケラと考え事をしている間にも紅音の殺戮は続く、苦手であろう広範い攻撃を時間を消し飛ばし逃げ回りながら時に地面から鉄の柱を生やしそれを足場にして跳ね回るッ!

殴り抉り蹴り殺すッ!

 

「さぁさぁ!次はだれだ!?私を愉しませてくれよッ!命を抉らせろ!ふはははははッ!」

 

 背中を仰け反らせ死体の山の上で紅音は笑う、集まったヒーローの数凡そ100は下らない、たいしてヴィランは最初の移動でほとんどが死んだ、勝てるわけがない

負け戦だろう、名しか残らない戦いだろう、それでもやるのだ命を懸けてッ!

 

────────────────────────────────────────────────────────────

 紅音は次なる個性を発動する、拳に雷を纏わせてそのまま槍状の雷の束を身体の後ろ側に浮かせて作り出す、文字通り雷の槍ッ!

触れただけで黒焦げになり絶命するだろう元の個性は雷を纏わせる個性、単純明快ッ!だがそれゆえに強いのだッ!

紅音はそれを強化しさらに強くしたッ!

その名もッ!

 

「ケラウノスッ!」

「新しい個性を使い始めたッ!全員初動で潰せッ!」

「スターアンドストライプには遠く及ばないけど小回りは私の方がいいかもなァ!」

 

ゲラゲラ笑いながら拳を構えると紅音の意識外から不意打ちに必殺技が飛んでくるッ!

「うォォォッ!先制必縛ウルシ鎖牢!」

 

 木の化け物みたいな見た目のヒーローが私を拘束しようと無数の木の枝を伸ばすッ!鉄で覆った拳で叩き折りそのままの勢いで胸倉をスタンドでつかみ地面に叩きつけるッ!

地面が陥没するほどの威力ッ!並な人間なら即死するだろう、だがこの場所には並の人間は存在しないッ!

続けて雷の槍を木の化け物にぶち込むッ!残るは木炭のみ!これでやっと一人!めんどくさいねぇ!

 

「ちっ…流石にこのレベルになると全員強いなぁ…んでェ?次は!?」

雷を周囲に鳴らし完全防御、カビは紅音が何もしなくても死体を媒介にして倍々的に増えていく。

それでもまだヒーローとの差は埋まらない、だがまだまだッ!まだ殺し足りない戦い足りない命のやり取りが足りないッ!

 

「うふふふははははッ!そこで飛んでるカラスと女の子!死にたいならかかってこいッ!」

「ツクヨミ!バレてんじゃん!このまま行く!?」

「相手は超弩級のヴィランだ!未来予知も持っている!裏をかくのは諦めていくぞ!」

 

拳銃を向けて数発発砲するが距離を取って安全に回避する…だけどにゃぁ

ここがまだ命を懸けるプロとアマの違いだにゃ!普通だったらあのタイミングで距離を詰めて数発でも殴ってくる

少なくとも他のプロは全員そうした

 

だから死ぬんだよね

 

「Go ahead」

 

 地面から浮き出るのは戦艦大和の主砲、物を殺すと言うだけに作られた最強の武器

破壊の化身であるその砲撃から

 

「2人とも逃げろォ!表に出てくるんじゃないッ!」

ホークスが庇うように2人の前に飛び出す、だが圧倒的質量の前では数人、数が増えた程度では止まるわけがない!

 

今火を噴いたッ!

 

深淵闇躯(ブラック・アンク)ッ!質量には質量をぶつけよう闇は圧倒的な質量ッ!貴様如きの攻撃なんぞ受け止めてやるッ!」

 

 カラスが私所かギガント・マキア並みの巨体に変化ッ!なるほど考えたな、流石の砲撃もあの巨体でしかも個性は影…これは飲まれるな!

ならさっさと回避するしかないか…めんどくせぇ!さっさと死んでくれよ!

想像通りデカい影に砲弾が飲み込まれ影は仰け反り後退するがその背中から何時か腹を殴り飛ばした女の子が飛び降りてくる

さてさて…何をしてくれるのかな?

 

心音弾(ハートビートサウンド)ッ!!」

「うぐっ!?音か!?いいねぇ!強力な個性だ!」

 

 紅音が膝を付く、今までどんな攻撃でも笑って立っていた彼女だが、三半規管が直接揺れるッ!いかな狂人と言えども直接ここにダメージを受けては立ってはいられない

その隙を逃すプロではない、即座に四方から個性と巨大化した拳が飛んでい来るッ!

だが紅音も甘くはない、巨大化した拳を躱して持ち主の眼球を抉り様々な個性を雷と鉄で弾き飛ばしカウンターッ!

巻き添えで音を放ってきた少女は死んではいないが遠くに吹き飛ぶッ!

 

 

 表情も壮絶な笑顔を浮かべこの負け試合を楽しむ、戦闘は次なるステップに進む

地獄のような光景を未来予知する

 

「うははははは!!イイねイイね!最ッ高だね!これぞ地獄のなんとやら!愉しもうぜ!ヒィィィロォォォォ!!」

 

ヒーロー共の死体に足を乗せ天を指さす、そこから現れるのは黒いワープゲートから現れた、大量のトゥワイスッッ!!

地獄でも見られない光景だろう!同じ顔の大量に人間が好き勝手暴れ始めたのだ!

 

「そいつを殺せェ!今すぐにィ!!」

 

────────────────────────────────────────────────────────────

 

「もう遅い…アハ…無限増殖、哀れな死の行進(サッドマンズパレード)

増える増える増える!分身が分身を呼び加速的に増え続けるッ!

 

一人のトゥワイスを足場にして空中に飛び上がる、下から悲鳴が聞こえるが…分身だからいいでしょ!

右手には雷の槍!左手にはカビの槍!そして私はカッコいいポーズ!

んじゃぁ!

 

「死ねやオラァァァ!!」

分身を巻き込みながらのぶん投げるッ!

死体を媒体として加速的に死のカビが広がる、数分も立たずに町はおろか国が滅ぶ!

 

「紅音ちゃん!私たちを巻き込まないでくださいよ!」

「いいじゃん、そんなに人数居るんだから適当に増えてよ、あと私にも変身していいから暴れてにゃ!」

 

 ケラケラ笑って手を広げる紅音、巻き込むようにして爆炎が紅音を舐める、そのままもう一度感染した死体事カビが燃え上がり灰すら残らず燃え尽きる

こんなことができるのは一人しかいない

 

「あら!お早いお帰りで、もう少し休んでてもいいんじゃないの?」

「それは無理な相談だッ!貴様を燃やし尽くさなければいけないからな!」

 

「おいおいッ!おとうさぁん!息子ヲ置いてェ!女遊びかァァァァァ!?!?」

「荼毘!おせぇぞ!お前も死にそうだな!手を貸すか?」

「いらねェェ!邪魔すんな!」

 

 ワープゲートに相乗りしてきた死にかけの荼毘!内臓どころかもはや顔面すら焼け焦げ、涙腺も燃えたのか永遠に炎の涙が流れ出ている

こいつ…もう10分ぐらいで死ぬだろうな…まぁ、こいつ目標であるエンデヴァーに認めさせる事、まぁ、イカレたファザコンホモ野郎!正直死んだ方がいいし私も人のこと言えない!

だとしても仲間だ、仕方ない!命を懸けて果たさせてやろう!

 

荼毘とハイタッチして場所を入れ替わる。

お互いに笑顔でこれが最後の顔合わせだろう、だが人生そんなもんだ!

邪魔者はどうにかしてやるよ、まぁ…私も死ぬかもしれないけどね!!

 

────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────

 

爆炎とカビと炎と雷と人間の大群がこの土地に蠢く

 

「それで?私の相手はそっちでいいの?」

 

 地面から砂鉄が蠢き紅音の両腕に絡みつき、危険な拳を更に凶器にまで進化させる

そのあと呼吸を一つその一つで雷が紅音の周囲を纏う

 

殺意と敵意をまき散らしその悪魔の前に立つのは

呪いの神(フロッピー)同じように似合わない殺意と敵意を体から溢れさせる

 

「梅雨ちゃぁぁん!久しぶりィ!似合わないのにそんなにソソル殺気出して」

「紅音ちゃ…紅音、久しぶりね?見ない間にイメチェンした?」

 

「でもさ、どれだけ強くても────梅雨ちゃん如きじゃ私相手はムリだろ」

「そうね、私じゃ無理だわ─────だから助っ人を用意させてもらったわ」

 

 反射的に腕を上げてガードッ!その上から凄まじい衝撃ッ!未来予知ができる私が反応できない!?

しかも打たれた感覚は肉弾戦!?だれだ!私相手に正面から戦えるのは!?誰かいたか?!

 

 吹き飛ばされながらも空中で身をひるがえし正面を見る

ウサギ耳で生唾飲み込みたくなるぐらいのいい身体

 

勝気バニー、ウサギヒーローミルコッ!

 

「な・る・ほ・ど・ね…確かに改造人間ミルコちゃんなら…私も反応できない速度で殴れるか…」

 

 口に溜まった血を吐き出し再び構え、一拍

瞬間紅音とミルコが動く、鋼鉄を纏った拳と鋼鉄の義手がぶつかり合うッ!

丸太のような足から繰り出される蹴りをスタンドで受け止め本体で胸元を全力で蹴り飛ばす、しかし読んでいたと言わんばかりに半歩身体を反らされ空いていたもう片方の義足で横腹を蹴り飛ばされる

紅音が吹き飛ぶ音とミルコが変則ドロップキックを放ち地面に落ちた音が同時に響く

 

「なんだぁ?最強最悪のヴィランと聞いてたが、肉弾戦だと超一流に一歩劣るじゃねぇか!これならOFAの所に言っておいた方がよかったか?」

瞬間音もなく時間の隙間から紅音が飛び出しミルコの腹をぶち抜こうと渾身の力を籠める

 

「ケロ、油断しちゃダメよ、紅音の得意なのは時間を吹っ飛ばすこと、死んだということも気づかないうちに殺されてしまうわ」

 右腕に添えるように置かれているのはミルコより太く発育のいいカエルの脚ッ!これはまずいッ!少なくとも腕力だと私は梅雨ちゃんに勝てないッ!

もう一度時間を吹き飛ばし紅い世界に逃げ込み距離を取る。

 

「そうよね、アナタならそうするわ、だから次はこうするわ」

梅雨ちゃんが谷間から取り出したのは…えっと…?

 

「何それ?なんかのスピーカー?いっちょ気の利いた音楽でも流してくれるってわけ?ダブステップが好きなんだけどいい?」

 楽しそうにしかし油断せずに宙に浮かべている雷を2人に向けてぶちかます!轟音と共に吹き飛ぶが容易に空中で受け身を取り地面を削りながら着地する

その隙は見逃さないッ!紅音の横に作り出した砲撃から発射された鋼鉄の砲弾がその場に雨の様に降り注ぐッ!無論周りのヒーローも巻き込み、血や肉片が吹き飛ぶ!

 

紅音の爆笑と共に雷と鉄が降り注ぐッ!

 

フロッピーがミルコに囁く

「ミルコちゃん…数秒紅音の動きを止めるわ…その隙に…」

「任せろ」

 

「アッハハハは!!さぁさぁ!どうした私を止めてみろォ!」

「ねぇ、時飛 紅音、さっき音の振動の攻撃喰らったの覚えてるかしら?」

 

心音停止(バッドビート・エンド)

 

 

 スイッチが押され私の心臓が止まる───前にスタンドで心臓を強制的に動かすッ!

今何が起きた!?最後に見えたのは梅雨ちゃんが変なスイッチを押したのは見た、そのあとの私の心臓が止まった…まてまてもっと考えろ

音の振動攻撃…確かに強力だったけどそれだけだ…違うッ!鼓動に合わせたんだ!この戦場でなんて精密な動きしやがるッ!

 

「オラオラッ!寝てる場合じゃねぇぞ!」

 鋼鉄の拳をスタンドを纏わせた腕で受け止め血反吐をまき散らしながらミルコを睨みつける

その顔面に向かってハイキックが飛んでくるが体を巻きつけながら自身の後ろにぶん投げる

だがミルコは体操選手の様に身体をひるがえし鋼鉄の義手から弾丸打ち出し紅音に撃ち込むッ!

 

笑いながら弾丸を噛み潰し口から血と弾丸を吐き捨てる

 

「愉しいねぇ!私相手にここまで持つなんて!」

「はっ!言ってくれるね!まるでお前が格上みたいじゃないか!」

 

「「アハハハハハハ!!」」

 

「「殺すぞ」」

 

 瞬間瞬きより早く殴り合う、片方はアッパーカットもう片方は肘鉄をお互いの顔面に叩き込むッ!

お互いの顔面から血が噴き出し、私の意識外からベロが私の身体を打ちのめす!

 

やっべ!流石にミルコに意識を割きながら見えない梅雨ちゃん相手にするのは相当きついぞ!

だけどまぁ!楽しいからいいか!

 

ポツリと、悲しそうな声色で梅雨ちゃんが呟く…

 

「ねぇ…紅音ちゃん…どこで道を外れちゃったのかしらね」

「道を外れたァ!?違うねぇ、私にとってはこっちが道なんだよ」

 

ケラケラ笑う紅音とは対照的に緊張した表情の梅雨

 

ここで決定的に二人の道は分かたれた

 

 




感想高評価お待ちしております
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。