【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ with リ・イマジネーションズ   作:波音四季

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正直な話、ネタが尽きました。オムニバス分はまだあるんですが、本編分はレイラの過去話と大会編を覗くともうない。MO-Vの話は、書いてて面白くなかったんで早々に削除。オムニバス2~3回分はあるんでこれでお茶を濁しつつ、ネタ考えようと思ってます。大会は7月末なので、出来れば7月入ってからやりたいけどそうも言ってられないか…。

UA20000突破してました。ありがとうございます!


PHASE40 休息の日

朝 飛鳥家 キッチン

新「怜、こんなもんでいいか?」

 

怜「…いいだろう」

 

新「じゃあこっちの皿置いとくぞ」

 

焼いていたウインナーを皿に移すと、新は卵を手に取る。

 

怜「優、そっちは出来たか?」

 

優「出来たよー。鮭と梅と昆布と塩、ねぇツナマヨ入れちゃダメ?」

 

怜「ダメではないが、最近暑いから止めといた方がいい。どうしても食べたいなら、途中のコンビニで買おう」

 

優「は~い。わぁ美味しそう!1個ちょーだい?」

 

新「弁当の具なんだから、1個だけだぞ?」

 

怜「新、果物用の容器は?」

 

新「そっちの棚になかった?」

 

棚から容器を取り出すと、切り分けたリンゴやバナナを入れる。

 

新「よし、こんなもんだな。怜、コーヒーいるか?」

 

怜「頂こう」

 

優「トースト出来てるよ~」

 

3人は食卓に着くと、遅めの朝食を食べ始めた。

 

新「怜、今日はありがとな。朝早くに来てくれて」

 

怜「1人だと沢山作れないからな。こちらこそ、呼んでくれてありがとう」

 

そもそも、どういう話になっているのかというと、創星大学ガンプラサークルのメンバーが新イベントのテストに参加するという話を聞いた。そこで真理愛が「お世話になってる先輩方へのお礼の意を込めてピクニックしましょう」と言い出した。風音高校ガンプラ部は既にベスト8に駒を進めており、部員たちの息抜きも兼ねての事らしい。当初は言い出しっぺの真理愛が全員分の弁当を作ると言っていたが、さすがに大変すぎるという事で、部員全員で作ってくることになった。

 

新「でも、先輩達、全員来れなくて残念だな」

 

怜「それは仕方ないだろう。全員が全員都合が合うわけではあるまい」

 

新「そうだけどさ、ウェン兄ちゃんだけなんか歯切れ悪かったんだよな?」

 

優「デートだよ、きっと」

 

新・怜「「それは無い」」

 

優「え~?」

 

新「あの無口で、低体温で、主計課長な兄ちゃんに彼女が出来るとは思えないな」

 

怜「同感だ」

 

優「ウェンお兄ちゃんに失礼だよ」

 

その後、出発時間までゆっくりしてから風音駅へ向かった。

 

 

 

ホロライトシティ 自然エリア

春は桜で満開の自然公園、現在は新緑の季節という事もあって緑に包まれている。

 

新「日向は暑いからシートは木陰に敷いてくれ。俺は大和先輩を迎えに行ってくる」

 

仁斗「僕はサークルの先輩方を迎えに行きます」

 

真矢「いってらっしゃ~い」

 

甲洋「船で電話してましたけど、結局誰が来るんですか?」

 

真理愛「創星からは、彩夏先輩、ミケル先輩、ヴェス先輩、ケイ先輩、あとはテストに参加してたにじさんじの人たち、大和先輩もレグルシュさんと来るって」

 

一騎「叶人先輩とウェン先輩は?」

 

美明「叶人先輩は行けたら行く、ウェン先輩は難しいですって」

 

真矢「新先輩がお世話になったホロライブの人も来てくれるんですよね?」

 

怜「全員ではないがな」

 

翔子「部長の彼女さんは来るんですか?」

 

怜「収録があるらしくてな、早く終われば行くとは言っていた」

 

翔子「そう、なんですね」

 

 

 

駐車場

優「ここに来るの?タクシー?」

 

新「さぁ?駐車場で待っててとは言ってたけど」

 

そこへ2台のバイクが駐車場へ入ってきて、新と優の前で止まる。

 

大和「お待たせ」

 

COMPASSのエンブレムがマーキングされたヘルメットのバイザーを上げると、大和だった。

 

新「大和先輩!?いつバイクの免許以ってたんですか?」

 

大和「免許は去年取っててね。大学合格祝いで貰ったんだ」

 

新「これ知ってますよ! XMAX250ですよね?俺もタンデムならこういうのがいいなって思ってたんですよ!」

 

その後ろのバイクから降りてきたのは、マサキとレグだ。

 

レグ「マサキ、乗せてくれてありがとう」

 

マサキ「どういたしまして。しかし、残念でしたね。大和の免許がまだ1年経過していなかったとは」

 

大和「さすがに法律違反は出来ませんからね。7月になるまで待ってね?」

 

レグ「うん!」

 

どうやらレグは大和のバイクに乗るつもりだったらしいが、二人乗りが出来る1年がまだ経過していなかったようだ。

 

優「あれ?お兄ちゃん?」

 

新「スゲー!スゲー!これHAYABUSAですよね!?これタンデム出来るんだ!」

 

マサキ「モノによるな。維持は大変だが、良いバイクだぞ」

 

大和「新、バイクに興味あったんだ」

 

新「小学生の頃から大好きで、色々調べてるんですよ」

 

レグ「ねぇ、マサキも行こうよ。いいよね?」

 

マサキ「いえ、呼ばれてもいないのに行くのは」

 

新「行きましょうよ!『英雄王』って呼ばれてるマサキさんの話聞かせてください!」

 

 

 

新達が戻ると、既にイベントテストに参加したメンバーは到着していた。

 

ミケル「お、来たか」

 

ハヤト「どうも」

 

一通り挨拶を済ませると、怜が口を開いた。

 

怜「食事の前に少し話をさせてください。まず先輩方、いつも我々へのご指導ありがとうございます。去年は色々あり、我々にとっても転換の年だったと思います。思えば、彩夏先輩がホロライトでのイベントに呼んでいただいたことが始まりで「怜」―コホン、失礼。先輩方、これからもよろしくお願いします。ホロライトの方々も今日はありがとうございます。我々風音高校ガンプラ部は無事ベスト8に進みました。このままベスト4に進み、来月ホロライトで行われるファイナル・セミファイナルに出場しますので、よろしくお願いします」

 

途中で話が逸れかけたが、新が軌道修正してくれた。そんなこんなで、ピクニックが始まった。

 

ハヤト「いやぁ~お会いできて光栄ですよ、新さん」

 

新「ど、どうも」

 

晴「僕もリプレイ見せてもらったけど、凄いバトルだったよね」

 

新「俺なんかまだまだです。蘭姉ちゃんにも全然勝てないし…」

 

蘭「そうね。マスター・Pにも勝てなかったし、もっと精進しなさい」

 

新「か、勝てなかったわけじゃないし!引き分けだし!」

 

蘭の言い様に思わず言い返すが、蘭は気にも留めない。

 

ハヤト「我々も安室レイラに敗北してから鍛錬を続けてるんですが、まだまだですよ。何かコツとかあるんですか?」

 

新「コツ?…コツ………我武者羅?」

 

晴「が、ガムシャラ?」

 

新「いや、バトルしてる時はホントそんな感じで、夢中っていうか常に全力疾走っていうか…」

 

刀也「無我の境地ってこと?」

 

蘭「何も考えてないだけですよ。実際、この前のエキシビジョンでは体力管理ミスって後半失速してたし…この金平ごぼう美味しいわね」

 

怜「しかし、新の場合はゴチャゴチャ考えるとコンディションが下がるので、体力をつけて現状維持の方向で良いかと」

 

蘭「そうね、新の場合は…」

 

と、2人で新の育成方針について話し始めた。

 

新「お前らは俺の親か?」

 

刀也「聞いた?我武者羅にやるんだって」

 

ハヤト「もしかしたら、あまり考えすぎない方が良かったりするんでしょうか?」

 

晴「1回何も考えずにやってみようか?」

 

トンチンカンな話し合いをしているROF-MAOの隣では。

 

レグ「美味しい!」

 

優「でしょ~!」

 

大和「優が作ったんじゃないでしょ?」

 

優「ちょ、ちょっとは手伝ったもん」

 

真矢「新先輩と怜先輩の料理、本当に美味しいですよね?」

 

怜「あぁ、昔から一人暮らしするつもりだったから、練習していたんだ」

 

新「俺が中学の時から親の出張が多くなってさ、インスタントばかりだと、優の身体に良くないなって思って」

 

話を聞いたメンバーは(めっちゃ良いお兄さんだ)と感心した。

 

こころ「優ちゃんのお兄さんっていい人だね」

 

優「私はインスタントで良いって言ったのに」

 

新「ダメだって!インスタントばかり食ってたら太るだろ?太ったら学校でイジメられて、不登校になって、さらにストレスで過食症になったりなんかしたら、相撲取りみたいに…」

 

優「変な想像するのやめてよ!」

 

今の新の発言で(重度のシスコンかぁ…)と全員が思い直した。

 

真理愛「一騎と甲洋のも美味しいわね」

 

一騎「俺の家、母さんが本土に働きに行ってて、父さんは料理できないので、自然とできるようになったんです」

 

甲洋「うちは実家が喫茶店だったんで、手伝っているうちに」

 

美明「なるほどね。真矢と翔子は?」

 

真矢「め、目玉焼きくらいなら…」

 

翔子「竜宮島(向こう)では妹とよく作ってました」

 

「怜さ~ん!」

 

声のした方を見ると、奏が駆け寄ってくる。怜は膝立ちになって両手を広げると、抱き着いてきた奏を抱きしめた。

 

彩夏・優・こころ「「「きゃあ!大胆!」」」

 

ミケル「おうおう、見せつけてくれちゃって!」

 

ヴェス「羨ましいねぇ、若いっていいねぇ」

 

ケイ「アンタらだって若いだろうがい」

 

そこへ少し遅れて、叶人とレインがやって来た。

 

叶人「待たせたな」

 

レイン「こんパタ~」

 

大和「兄さんに、レインさん?どうして一緒に?」

 

レイン「叶人さんにハイペリオンの動かし方を教えてもらってたんだ。ハイペリオンの事ならこの人しかいないと思ってね」

 

叶人「光栄なことだ。カスタムは悪くなかったし、慣れれば一流のハイペリオン使いとなるだろう。大和、お前もハイペリオンを使わないか?」

 

大和「え、遠慮しとくよ」

 

彩夏「流石、我がサークルの『ハイペリオンマイスター』ね」

 

遅れてきたメンバーも含めて食事会は和気藹々した雰囲気で進んだ。

 

ヴェス「しっかし、ウェンは一体どこに行ったんだ?」

 

ミケル「FPSかサバゲーだったら、そう言うはずなんだが、なんか歯切れ悪かったしな」

 

優「やっぱりデートなんだよ」

 

ケイ「ふむ、あながち無いとも言い切れないね」

 

新「どうしてです?」

 

ケイ「この前ぶいすぽってとこの公式配信に、FPSチームとして出てただろ?」

 

新「そこで誰かとって言いたいんですか?」

 

ケイ「どうだろうね?でもアイツ、あの日から図書館に行く事も多くなったし、案外ぶいすぽの娘たちの食事管理でもしてるんじゃないかい?」

 

真理愛(あの人、栄養士にでもなるのかしら?)

 

ケイ「それはそうと、大和たちはどこまで進んだんだい?」

 

レグ「んぐっ!?」

 

大和「ブフゥー!」

 

突然話の矛先を向けられたレグはおにぎりを喉に詰まらせ、大和はお茶を吹き出した。

 

蘭「ちょ?!汚いわね!」

 

大和「ゲホッ、ご、ごめん!急に何言い出すんですか、ケイ先輩!」

 

ケイ「悪いね、気になったもんだからつい」

 

美明が優、レインがこころの耳を塞いでいる。

 

優「美明お姉ちゃん?何も聞こえないよ?」

 

美明「子供は聞かなくていいの」

 

こころ「あみゃはもう大人なのに~!」

 

レグ「どこまでって…」

 

大和「……」

 

レグは顔を赤くし、大和は視線を逸らす。マサキは我関せずと言うようにサンドイッチを口にしている。

 

ケイ「ハハハッ!野暮な事聞いたね。忘れてくれ」

 

蘭「…大和、避妊はしなさいよ」

 

大和「君に言われなくたって分かってるよ!」

 

一方、高1組は新しいカスタムの話をしていた。

 

一騎「俺のMk-(エルフ)をもっと強くするためにはどうしたらいいんでしょう?」

 

 

『ガンダムMk-Ⅺ』

『ガンダムMk-Ⅱ』をベースに『初代ガンダム』のバズーカやハンマー、『Mk-Ⅲ』のシールドとキャノン、『MK-V』のインコムなどを組み合わせた機体。機体色は濃紺で統一。名前はⅠ(初代)+Ⅱ+Ⅲ+Ⅴ=Ⅺというように組み合わせたガンダムのナンバーの足し算から。

 

 

マサキ「そうだな…ベースのMk-Ⅱはいい機体だが、ベスト8からは通用しなくなるんじゃないか?」

 

一騎「はい。俺は飛鳥先輩みたいにオールレンジで戦えないので、一番得意な近接戦でいこうと思うんですけど」

 

マサキ「それならまず武器だな。使ってみたい物はあるか?」

 

一騎「実は一通り試してみたんです。でも、なんかしっくりこなくて…」

 

ハヤト「ふむ、それなら、今度うちでバトル用のウェポンキットを出すんですが、使ってみませんか?」

 

一騎「いいですか!?」

 

ハヤト「勿論。インジャ弐式と同じタイミングで出す予定でしたが、これも何かの縁です。特別にサンプルをお渡ししましょう」

 

そう言うとハヤトは、武器用のケースから長剣を2本渡す。

 

ハヤト「雷撃槍『ルガーランス』、槍のように長い刀身を持つ両刃剣で、刀身を左右に展開してレールガンを撃つことが出来る遠近一体の武器です」

 

一騎「……」

 

ハヤト「一騎さん?」

 

一騎「あ、すみません。なんだか凄く馴染むような気がしたんです。ありがとうございます!」

 

マサキ「あとは機体の方だが、サイコフレームを使うのはどうだ?漫画ではバナージもMk-Ⅱに乗っているし、案外シナジーがあるかもしれんぞ?」

 

一騎「サイコフレームか。よし、やってみます!」

 

真矢「あたしもそろそろ乗り換えかな~?」

 

バスターガンダムのカスタム機であるスナイパーガンダムを見ながら考え込む真矢。

 

 

『スナイパーガンダム』

『バスターガンダム』をベースとした機体。元のバスターの武装はそのままに、GE製精密狙撃バイザーを追加し、超高インパルス長射程狙撃ライフルによる狙撃をさらに精密に行うことが出来る。

 

 

レイン「お?遠距離戦機体?」

 

真矢「はい。マルチロックオンで面制圧しつつ、狙撃で後方支援するんですけど、それだと1on1の時に真価を発揮できなくて」

 

レイン「支援機は支援のための機体であって、自分から積極的に戦わないからな」

 

翔子「真矢は狙撃が得意だから、そっちをメインにしてもいいと思うよ?」

 

真矢「でも、狙撃だとマルチロックが出来ないんだよねぇ」

 

レイン「…じゃあ、マルチロック狙撃ってのはどう?」

 

真矢「え?そんなこと出来るんですか?」

 

レイン「エデンの知り合いにね、『超長距離狙撃』と『多重(マルチ)ロックからの乱れ撃ち』でタッグ組んでる双子がいるんだ。その二人の技術を組み合わせれば、いけるかもしれないよ?今度紹介してあげるよ」

 

真矢「ありがとうございます!」

 

甲洋「乗り換えかぁ…」

 

甲洋も自身のガンダムポイズナーを手に思考する。

 

 

『ガンダムポイズナー』

『ガンダムデスサイズ』のカスタム機。ハイパージャマーによるステルスとGE製溶解弾を用いた奇襲、ビームサイズによる近接戦闘を得意としている。

 

 

仁斗「ハイパージャマーは電波妨害という性質上、水中でも使用できるからミラコロよりはいいですね」

 

甲洋「でもこれじゃあ全然足らない。もっと何かしようがあるはず。でも、ヘルのアクティブクロークは取り付けられないし」

 

叶人「だったらリヴランスヘブンを使えばいい。ユニバーサル規格だから2穴さえあれば、何にでも嵌るぞ」

 

全員「……」

 

叶人「なんだ?」

 

ミケル「いや、ハイペリオンじゃなかったからビックリして」

 

叶人「なんだそれは?まるで俺がハイペリオン以外のガンプラを知らないハイペリオンキチみたいじゃないか!」

 

大和(違うの!?)

 

新(違うのか!?)

 

蘭(違うのね)

 

レイン(違うんだ)

 

叶人「お前ら、失礼なこと考えてるだろ」

 

甲洋「リヴランスヘブンか。そういえば、ガナハが新しい武器を出すって言ってたし、それも試してみようかな」

 

翔子(私も、白いセイバーを作ってみようかな?)

 

新「まぁ、兎に角!皆の方向性も決まったし、ベスト4まで行って、ホロライトでバトルするぞー!!」

 

風音メンバー「おー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻

薄暗い地下道、コンクリートで造られた壁は何年も経っているのか所々ボロボロになっている。そこをコツコツと靴音を立てながら九条恭平警視総監と加納ハリト副総監が歩いている。

 

ハリト「総監、ここは?」

 

恭平「旧日本軍の地下司令施設だ。本土決戦を見据えて建造されたらしいが、結局使われずに放置されていた物を俺が手に入れたのさ」

 

恭平が重々しい扉を開くと、そこは司令部だった。だが、最新機器が大量に運び込まれており、ほぼ別物となっている。窓ガスの向こうは真っ暗で何も見えない。

 

恭平「この下は潜水艦ドックだ。大型潜水空母の為に造られたらしいが、今は…」

 

電源パネルを操作すると、ドックが煌々と照らし出される。加納副総監が窓ガラス越しに下を覗き込むと、そこには六角柱の台座のようなビッシリと敷き詰められている。まるでハチの巣のようだ。

 

ハリト「これは…」

 

恭平「ガンプラウォーズのスキャン台だ。これら全てにGCPDから頂いてきたガンプラを置く。そして、全国大会終了と同時にメインサーバーへの攻撃を開始する」

 

ハリト「何故そのタイミングなのですか?」

 

恭平「副総監、人間の気が緩む時はどんな時だ?」

 

ハリト「…1人の時?」

 

恭平「それもある。だが、今回の場合は違う。人は大きな事を終えた時に気が緩む。全国大会という大事な舞台、それが何事もなく終わって気が緩んでいる時に一気に攻め込む。対処はされるだろうが、それでもかなり遅れるはずだ」

 

ハリト「なるほど。しかし、ガンプラウォーズのセキュリティはかなり高いと聞きます。ハッキングなど出来るのでしょうか?」

 

その質問に恭平は応えず、手近なパソコンを操作する。

 

恭平「副総監、スマホを見てみろ」

 

ハリト「?」

 

加納副総監がスマホを見ると、勝手に電源が付き次々とアプリが開かれている。

 

ハリト「こ、これは一体!?」

 

恭平「俺が生まれた時から持つ能力だ。端末さえあれば、どこにでもハッキングを行うことが出来る」

 

ハリト「な、なんと!もしや、貴方がその若さで総監になれたのは…」

 

恭平「国家公安員会というのは面白いな。心の底からキレイな奴は1人もいなかったよ」

 

副総監の額に冷や汗が浮かぶ。目の前の男だけは絶対に敵に回してはいけない。彼の脳がそう告げていた。

 

ハリト「し、しかし総監、その力があれば、ガンプラウォーズを終わらせることも出来るのでは?」

 

恭平「そういうわけにもいかん。この力も万能じゃない。試してみて分かったが、ガンプラウォーズへのハックには俺の能力の一部を移したガンプラが必要になる。俺はこれを『キャリアー』と呼んでいる。この力は感染するらしくてな、キャリアー化したガンプラを1体用意して、他のガンプラと一緒に戦わせれば、そいつらもキャリアーになるという事だ」

 

ハリト「なるほど、つまりキャリアーがなければ、ハッキングは出来ないわけですか」

 

恭平「ハッキングは出来るが、データベースを覗けるくらいだ。キャリアーがいれば、難易度の書き換えやガンプラの呼び出しが出来るようになる。大会当日は相当数のGCPDも警備につくだろう。それだけキャリアーがいれば、ハッキングも余裕だ。ここのガンプラ達を送り込んで攻撃を仕掛ける」

 

ハリト「上手くいきますか?」

 

恭平「いくとも。こいつらは囮だ。本命はあれだからな」

 

モニターには月が映し出され、その一部が拡大される。そこには円墳を彷彿とさせる建物が鎮座していた。

 

恭平「プランBも用意してある」

 

モニターが切り替わると、黒い塊が鎖で雁字搦めにされている映像になった。

 

[ギギッ、ギギッ]

 

ハリト「こ、これは…?」

 

恭平「少し前にあった意識不明事件の元凶さ。俺の能力と特別なガンプラを使って捕らえた。いざとなれば、コイツを投入する。」

 

そう言うと恭平は、すぐ傍にあったガンダムエアリアル改修型をベースにしたと思われるガンプラを手に取る。どことなくエアリアルトリガーに似ている。

 

恭平「量産機にも細工をしておくが、それだけでは足りんだろう。GCPDの連中の戦闘データを使った『GCPD AI』も間もなく完成する。量産機の方は『MD』と呼ぶことにしよう」

 

ハリト「総監、確かにこれだけ用意すれば、ガンプラウォーズは終わるでしょう。しかし、貴方は一体何がしたいのですか?」

 

恭平「…」

 

ハリト「私は最初、貴方が私と同じ考えを持っているのかと思いましたが、どうも違うようだ。これだけの事をしてまで果たしたい貴方の目的は何なのですか?」

 

恭平「復讐…とだけ言っておこうか」

 

ハリト「…分かりました」

 

副総監はそれ以上の詮索を止めた。これ以上深入りすれば、今度は自分の身が危ないと感じたからだ。

 

恭平(そうだ、復讐だ。俺をガンプラバトルで負かし、あまつさえ死に追いやった「ササキレイジ」に復讐する!レイジ!レイジ!!憎い憎いニクイニクイニクイニクイニクイニクイ!!!)

 




〇飛鳥新
「シン・アスカ」のリ・イマジ。妹の健康の為に料理を始め、両親不在時の飛鳥家にはいなくてはならない存在となった。

〇来栖怜
「レイ・ザ・バレル」のリ・イマジ。高校を出たら一人暮らしをするつもりだったので、料理は人並みに出来る。最近、奏がぷにぷにしてきた理由の8割が怜の食事だったりする。

〇鷹月真理愛
「ルナマリア・ホーク」のリ・イマジ。料理スキルは人並みだが、カロリー摂取には人一倍厳しく、そのおかげで実妹より細身。

〇飛鳥優
「マユ・アスカ」のリ・イマジ。料理は家庭科以外でやったことない。

〇天琉仁斗
「ニコル・アマルフィ」のリ・イマジ。男性だが、結構女子力が高い。

〇鐘木美明
「ミーア・キャンベル」のリ・イマジ。音楽一筋でやってきたため、料理スキルはそこそこ。お菓子作りはかなり上手。

もし何かネタがありましたら、ご提供くださると嬉しいです。次回はオムニバス。テーマは「出会い」。
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