【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ with リ・イマジネーションズ 作:波音四季
そして、通算100話到達です。ここまで続けてこれたのは、本家の神楽様、外伝のお覇王様、そして閲覧してくださる皆様のお陰です。100話のサブタイがこんなのですが、このシリーズはまだまだ続いていくと思うので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
7月31日 ホロライトドーム
決勝戦 風音高校vs天界学園
会場は熱気に包まれていた。遂に全国大会決勝戦が始まろうとしているのだ
オルフ「諸君、我らの力を知らしめるぞ」
『おう!!』
怜「準備はいいな?」
新「あぁ!いくぞ!」
『はい!!』
選手たちが入場すると同時に大歓声が巻き起こる。
甲洋「ヤバイ…準決勝以上のプレッシャーを感じる」
新「気持ちは分かる。深呼吸して落ち着くんだ」
バトルする10名がステージに上り、残りのメンバーは控え席に陣取る。
神代家
蝶美「いよいいよだね」
アメリア「それぞれのポジションはどうなってるの?」
栄「えーっと、確かタブレットに…ありました」
先鋒 春日井甲洋 リュウ・シエン
次鋒 遠見真矢 リラ・トウドウ
中堅 真壁一騎 ダニア・ハルバ
副将 飛鳥新 フィン・アスバ
大将 来栖怜 オルフ・タムラ
とこ「昨日とは大分変っとるな?」
アメリア「昨日の風音側はナノラミネート相手だから、狙撃手の真矢とビーム主体の怜を外していたのね」
蝶美「でも、昨日の天界側はオルフ君先鋒だったよね?なんで今日は大将なんだろう?」
アメリア「推測だけど、オルフ以外の4人は準決勝時点で機体を一新していた。味方の情報を風音に与えない為じゃないかしら」
エデン組
オリバー「情報アドバンテージだけじゃない。昨日の配置は見せつけるという意味合いもあるだろう」
レイン「見せつける?風音に?」
オリバー「あぁ。オルフ1人で5人抜きを達成した所を見せつけることで、『他の4人を倒しても、お前たちは勝てない』って言いたいんだと思う」
レオス「ははぁ、つまり自分たちの力を誇示しているわけですねぇ」
オリバー「オルフという少年、『才将』の二つ名を持つだけあって相当な策士のようだ」
ニル「なぁに、どうってことないさ」
レイン「ニル!ラル!来たんだ」
ラル「愛弟子の勇姿を見届けにな」
ニル「あいつ等なら、上手くやってくれるさ」
0期生
みこ「え?じゃあ、そらちゃんとアズちゃんは天界学園の応援するの?」
そら「うん。オルフ君は同じフリーダム使いだし、あの子達に勝ってほしい気持ちが強いんだ」
アズキ「私も前から天界学園を応援しようって決めてたから」
みこ「そっか~。よし!みこ達も天界学園を応援するにぇ!」
すいせい「勝手に決めんな。ま、午前の3位決定戦でユニオンは4位確定しちゃったし、どうせなら皆と同じ方を応援するよ」
ロボ子(僕、風音応援しようと思ってたんだけど…ま、いっか)
風音陣営
まつり・優「「フレー!フレー!ふ・う・と!」」
美明・翔子「「がんばれ!がんばれ!ふ・う・と!」」←慣れた
真理愛「な、何で私まで?」
祭華「がんばえー」
頼「うちはいつの間にチアリーディング部になったんだ?」
仁斗「流石、元チア部のまつりさん」
天界陣営
かなた「後輩達ー!僕とミカとリンちゃんと明日音ちゃんがついてるぞー!」
ミカ「あや~」
アウラ「これかなた。わしもおるぞ」
かなた「あ、すいません先生。最後にあった時と全然姿が違うもんで」
リン「皆頑張ってー!」
明日音「ふ、風音なんてやっつけろー!…あたし、もう風音に戻れないかも」
『これより、風音高校と天界学園の決勝戦を開始します。各選手は、筐体内にて待機してください』
怜「よし、いいか?作戦通り、1人1機だ。あとのことは考えるな。全力で絶対に落とせ」
新「頼んだぜ、切り込み隊長!」
真矢「春日井君、頑張ってね」
一騎「甲洋、落ち着いてな?」
甲洋「あぁ!任せろ」
オルフ「リュウ、あのデスサイズは任せるぞ」
リュウ「お任せを、主将」
フィン「誰が来ても2分で終わらせてやるよ」
リラ「アタシを撃ち抜ける奴なんていないって」
ダニア「…ふん」
各々が筐体に乗り込み、自身のガンプラをセットする。
甲洋「先鋒の勝利でチームは勢い付くか…。責任重大だな」
先程は啖呵を切って見せたが、内心はプレッシャーに押し潰されそうだった。バシンと両頬を叩き、気合を入れる。
Game Mode: National Competition FINAL
Field:Holo Light city
Player1:Kouyou Kasugai
Player2:Ryu Hsien
リュウ「さて」
ホロライトシティに降り立ったリュウの「アルトロンガンダム リーホウ」が辺りを見回す。
『アルトロンガンダム リーホウ』
『アルトロンガンダム』のカスタム機。背部のビームキャノンをシェンロンのドラゴンハングに換装し、両腕と併せてクアドラプル・ドラゴンハングとなっている。機体表面に耐熱コーティングを施し、炎の中でもノーダメージで戦える。
『リーホウ』は中国語で『烈火』を意味する。
リュウ「この美しい街並みを焼き尽くすのは不本意ですが、勝利の為の致し方ない犠牲です!」
アルトロンの4つのドラゴンハングの火炎放射器から炎が噴き出し、ホロライトシティが炎に包まれる。
さくゆい
咲「おいおいおい!アイツ街を燃やし始めたぞ!ホロライトに怨みでもあるんか!?」
唯華「んなわけ無いやろ。多分、デスサイズ対策やと思うで?」
一通り炎をまき散らしたリュウは、周囲に注意深く目を凝らす。すると、一画の炎が不自然に揺らいだ。
リュウ「そこか!」
腕のドラゴンハングを伸ばすと、見えない何かを掴む。すると、ハイパージャマーを解除して甲洋のガンダムアバドンが姿を現した。
『ガンダムアバドン』
『ガンダムデスサイズ』をベースとした『ガンダムポイズナー』の発展機。リヴランスヘブンのアクティブクロークを装着している。二振りのGE製『ツインサイズ』は実体刃にビーム刃を出力でき、投擲武器としても使用できる。GE製ショットガンは核融合炉と直結させてエネルギー弾を撃てる。
『アバドン』は黙示録の天使の名。イナゴの大群を率いており、イナゴの尾には激痛を与え続ける毒がある。
甲洋「バレた!?」
リュウ「姿を隠しても存在が消えるわけではない。炎の揺らぎで丸わかりですよ!デリャアアア!」
甲洋「うわあああ!?」
もう片方のドラゴンハングでアバドンを掴むと、上空に放り投げる。アバドンは上空で体勢を立て直し、地上に降りると再びハイパージャマーを展開する。
リュウ「無駄だと言っている!」
火炎放射が四方に放たれ、消えていたアバドンに燃え移り、姿が浮かび上がってしまう。
甲洋「ヤバイ!」
なんとか消し止めたが、これではステルスによる奇襲なんて出来ない。
甲洋「正攻法でやるしかないか!」
アクティブクロークで火炎放射を防ぎながら接近し、ツインサイズで攻撃する。だが、アルトロンのツインビームトライデントに阻まれてダメージはない。背面から顔を出したドラゴンハングが炎を吹き出すが、寸での所で回避に成功する。
甲洋「これじゃ近づけない…!」
リュウ「来ないなら、こちらから行きますよ。スキル『炎龍乱舞』!」
〇スキル「炎龍乱舞」
自機の武装すべてに炎属性が付与される。攻撃を受けた敵機は炎上し、燃焼ダメージを負う。水中では威力が半減する。
炎を纏ったツインビームトライデントを回転させながら向かってくるアルトロン。
甲洋「…ギフト」
アバドンのショットガンから放たれた黒い散弾がアルトロンに襲い掛かるが、回転するツインビームトライデントに弾かれる。
リュウ「散弾ではなぁ!」
ドラゴンハングがアバドンの右腕を噛み切り、ショットガンを落としてしまう。ツインビームトライデントの斬撃がアクティブクロークごとボディを切り裂く。バルカンで牽制するも、碌なダメージなど与えられない為アルトロンは盾で防ぐことすらしない。
リュウ「もう手詰まりですか?」
甲洋「っ!」
バスターシールドを射出するが、ドラゴンハングで叩き落とされる。
リュウ「ここまでのようですね。フィンの言う通り、大した敵じゃありませんでしたね」
甲洋「…」
リュウ「それでは、
ガシャン!
リュウ「…?」
突然アルトロンのドラゴンハングが崩れ落ちた。それだけではない、ボディが徐々に錆びてボロボロになっていくのだ。
リュウ「な、なんだこれは!?」
甲洋「漸く、アバドンの
リュウ「毒だと!?」
甲洋「そう。アバドンのスキルだ。使うのは今回が初めてだが、上手くったな」
〇スキル「GIFT」
実体刃及び実弾武器に腐食効果を付与する。この効果の発動中、属性武器によって受けるダメージが倍になる。
ビルドファイターズ
ユウマ「腐食効果!そういうのもあるのか!」
フミナ「散弾1つだけで、あんな風にボロボロになるのは厄介ね」
ミナト「そんなもん、当たらなければどうってことないやろ?」
ユウマ「それが出来なかったから、アルトロンはああなってるんだろ」
ビルドダイバーズRe
ヒロト「散弾1発の威力はそこまで高くない。それはバルカンも同じだ。でも、それらすべてに腐食効果があれば…」
カザミ「当たった後もダメージを与えられるってことか。確かにバルカンなんて、一々避けねぇもんな」
メイ「PS装甲やガンダニュウム合金の機体は特にな。人の心理と特殊装甲のメリットを逆手に取った上手い作戦だ」
リュウ「お、おのれ!」
機体を動かそうとするが、ギシギシという音を立てるだけでまともに動かない。
リュウ「き、機体が、動かない…!」
甲洋「俺さ、記憶力いいんだ」
リュウ「それがどうした!?」
甲洋「お前等のバトルはリプレイを見て全部覚えてる。お前は、ステルス機に対して必ず火炎放射を使う。それで敵機を炙り出してから、得意な近接戦で落とす。使う機体は変わっても、やる事は変わってなくて助かったよ」
リュウ「す、すべて、分かった上で、戦っていただと!?」
甲洋「今まで、散々やってくれたな…。俺から
アバドンが左手に持った鎌を振り上げる。
リュウ「よ、止せ!」
ザシュ
アバドンの斬撃により、錆び付いてボロボロのアルトロンは、バラバラに崩れ去った。
―WINNER Kouyou Kasugai―
1期生
メル「やった!1戦目は風音の勝だね!」
はあと「これで勢いに乗れるといいんだけど」
アキ「それは難しいかも」
メル「なんで?」
アキ「天界学園の次鋒の子、春日井君とは相性最悪だからだよ」
Player2: Lira Todo
甲洋「来たか。だが、こいつは遠距離特化機、アバドンでは厳しい相手だ。…そもそもどこにいるんだ?」
ホロライトシティから遠く離れた自然エリアの端
リラの乗るグスタフガデッサがAGNメガ・スナイパー・ランチャーを構える。
『グスタフガデッサ』
『ガデッサ』のカスタム機。各武装をAGNウェポンへとアップデートしている。主兵装のAGNメガ・スナイパー・ランチャーは、狙撃モードでは理論上ホロライトシティの端からなら島全体を射程に収めることが出来る。ランチャーモードではGNメガランチャーの5倍以上の火力を出せるが、それに伴ってエネルギー消費も増えており、最大火力で1発撃つだけでGN粒子が尽きる。その為、スキルとの併用が不可欠。
『グスタフ』は大戦時にドイツで使用されていた同名の列車砲から。
〇スキル「Eセーブ」
常時発動。エネルギー武器のエネルギー消費量が70%になる。
リラ「そっちとは射程が、ダンチ過ぎるんだよね!」
トリガーを引くと同時にビームが発射され、自然エリア、森林エリアを超えシティのアバドンの頭部を撃ち抜いた。
甲洋「なっ!?そっちか!」
ハイパージャマーを展開しようとするが、燃焼ダメージのせいか完全に姿を消すことが出来ない。
リラ「ざんね~ん、そこからじゃ間に合わなよ~」
グスタフガデッサが再びビームを撃つ。損傷したアバドンでは、遥か遠方から迫ってくるビームに対応できず、左脚を吹き飛ばされる。
甲洋「これは無理か…!遠見、後は任せた!」
3発目のビームにコックピットを撃ち抜かれ、アバドンは森林エリアに落ちていった。
―WINNER Lira Todo-
5期生+クロ
クロ「あの狙撃機、一体何なんだ?」
ぼたん「『Advanced GN Weapon』、レイラ君が作ったアドトラックダブルオーガンダムに装備されていた武器だよ」
ポルカ「ちょっと待った。それって、ホロプラに展示されてる5機の内の1機じゃん?なんであの子が使ってんの?」
ぼたん「前に天界学園に行った時、あたしがスクラッチしたAGNスナイパーライフルを持って行ったんだ。それを見たリラちゃんが興味津々でね、作り方教えちゃった」
ラミィ「ちょ、それ、レイラさんの許可取ったん!?」
ぼたん「それは大丈夫。スクラッチする時にレイラ君に許可取りに行ったら、『ぼたんさんがピンときた人にも教えてあげていいですよ』って言われたから」
ねね「じゃあ、あの子はししろんにピンと来たんだ」
クロ「レイラがスクラッチしたなら納得だが、これ次の奴どう対処すんだよ」
Player1:Maya Tomi
森林エリアに着地した真矢の『ガンダムデュナメス アズライール』は、GE製迷彩CAMOマントを被って身を潜める。
『ガンダムデュナメス アズライール』
『ガンダムデュナメス』のカスタム機。機体カラーは紫で統一。KI製狙撃銃『ドラゴントゥース』を主兵装とし、GE製迷彩CAMOマントでステルスしながらの狙撃が基本戦法となる。副兵装としてKI製ビームハンドガン『ゲーグナー』、KI製ビームナイフ『マインブレード』を装備。狙撃モードによる狙撃だけでなく、マルチロックオンによる連続も出来る。その際はスキルとの併用となる。
『アズライール』は、死の天使『アズライール(アズラエル)』から。
〇スキル「ラピッドライフル」
セミオート・スリーバーストの銃火器をフルオート化する。発動中はスキルの対象となった銃火器以外の武器を使用できない。
GE製迷彩CAMOマントは、ガナハ・エレクトロニクスが発売しているマントで、被るとカメレオンのように周りの地形に溶け込むように色が変わる。ミラコロやハイパージャマーのようにエネルギーを消費しないという利点があるが、所詮はマントなのである程度の距離からだと違和感を感じやすい。だが、今回は違う。リラがいる場所からはアズライールを見つけることは出来ない。
真矢「…」
真矢は狙撃モードで待機しながらディラン兄弟の言葉を思い出す。
ニル『いいか、真矢。スナイパーにとって重要なのは忍耐力だ。息を潜め、地形と一体化し、獲物がスコープに入るのをじっと待つ。焦るな、待っていればチャンスは必ずやってくる』
真矢「…」
普段の明るさはどこへやら、真矢は無言でドラゴントゥースを構えながらじっとしている。
美兎・楓&すこらび
美兎「急に静かになりましたね」
サロメ「お二人とも、持久戦をするつもりなのでしょうか?」
ソフィア「恐らくそうでと思います。真矢ちゃんの武器ではガデッサまで届かないし、リラちゃんは届くけど、デュナメスを見つけられてない」
楓「つまりこの勝負、先に動いた方が負けっちゅうことやな」
~5分経過~
楓「まだ動かへん」
~10分経過~
サロメ「長いですわね」
~15分経過~
楓「おい!いつまでやる気やねん!あの二人!」
いつまで経っても動かない戦況に一部の観客から文句が出始める。真矢はブーイングもどこ吹く風でスコープを覗いているが、リラはかなり焦っていた。
リラ「なんで動かないのよ…。こっちまで悪く言われるじゃん」
『15分経過しました。残り5分以内に決着が付かなかった場合、タイムアップで両者敗北となります』
リラ「はぁ!?」
思わず怒気を含んだ声を出してしまう。
リラ(冗談でしょ!?芋ってるのは向こうじゃん!そりゃこっちだって超々長距離狙撃なんかやってるけど、これでドローにされるのはおかしいって!)
リラは待つのが嫌いな性分だ。天界陣営では後方支援を担っているが、バトル後半になると自分から前線に出ることが多い。そんなリラにとって、この状況はイライラして仕方なかった。
リラ「あーもう!やってらんない!」
グスタフガデッサは森林エリアに向けて飛び出す。AGNメガ・スナイパー・ランチャーをランチャーモードに切り替え、赤黒いビームを発射する。
リラ「とっとと、くたばれぇー!!」
真矢「…」
極太のビームが自機の十数m隣を薙ぎ払うが、真矢は意にも介さない。
―OUT OF RANGE―
スコープ内にグスタフガデッサを捉えるが、射程距離外だ。
―OUT OF RANGE―
小刻みにランチャーを撃ちながら近づいてくる。
―OUT OF RANGE―
エネルギーが切れたのか、節約の為か、腕のバルカンを撃ってくる。
―OUT OF RANGE―
エネルギーが回復したらしい。再びランチャーを構える。
―LOCK ON―
真矢「くたばるのは、そっち…」
ズドン!
ドラゴントゥースから放たれた徹甲弾は、グスタフガデッサのコックピットを貫いた。
―WINNER Maya Tomi―
エデン組
ラル「ぃよっしゃ!さっすが俺らの弟子!」
ニル「よく我慢した!」
レオス「アナタ達、あの子に何を教えたんですか?」
ニル「ちょおっと忍耐力をな」
オリバー「次は中堅か。対戦相手は、ダニア・ハルバのガンダムレギルス」
ラル「レギルス…レギルスだって!?」
ニル「マズイ!相手が悪すぎる!」
オマケ
3位決定戦 ユニオン大附高校vs鉄火工業高校
ホロライトシティを模したステージで、修羅のブラックナイトスコードシヴァと三日月のバルバトス・クレセントが激闘を繰り広げていた。ポジションは両者共に大将、これで勝利した方が3位入賞となる。
修羅「お前は強いな!尾形三日月!」
三日月「…」
修羅「だがやはり俺の敵ではない!優勝は逃したが、貴様を打ち倒し、表彰台に立つ!」
シヴァはほぼ無傷、対するクレセントはこの前に2戦しており、そのバトルの中で左腕を失っていた。
修羅(そうだ!俺は勝つ!そして、この勝利を足掛かりに鬼人族の里に変革をもたらす!俺を里のしがらみから解き放ってくれた尊様の為にも!)
三日月「あっつ…」
シュル パサッ
修羅「…おい、なんだ今の音は?」
三日月「ん?脱いだ」
修羅「脱いだ?……ぬおわああああ!?」
三日月は修羅の前に2戦行っていたという事もあって、かなり汗だくだった。相手の筐体内はモニターに表示されないが、修羅は服を脱いだ三日月を想像して激しく動揺してしまった。
修羅「き、貴様!衆人環視の中で、何という破廉恥な格好を!」
ヒートソードを振り被って突撃するシヴァ。クレセントは右に身体を揺らす。
修羅(右!)
だが…
三日月「阿頼耶識…!」
切り裂かれる直前、阿頼耶識の超反応と高機動で回避し、シヴァの後ろに回り込む。そして、無防備な背中へ向けて滑空砲を叩き込んだ。
修羅「ぐああ!?ば、バカな!あんなギリギリのタイミングでフェイントだと!?」
三日月「私の事、甘く見過ぎ」
滑空砲を投棄し、大太刀を構えるクレセント。シヴァはバックパックと左腕を失ったが、まだ戦意は衰えていない。
修羅「まだだ!まだ終わってない!!」
ヒートソードと大太刀が振るわれ、クレセントの右腕が斬り落とされる。
修羅「やはり俺の方が上だ!」
両腕を失くしたバルバトスなど、もう敵ではない。修羅は勝利を確信した。
三日月「腕がなくても!」
クレセントが右脚を天高く振り上げ、落ちてきた大太刀の柄が足裏に接続される。
三日月「MSにはまだ、脚がある!」
掲げた脚を振り下ろし、大太刀がシヴァを脳天から真っ二つに両断する。
修羅「俺が…負ける…!?」
自身に迫る刃を目の当たりにし、あらゆる感情に飲み込まれそうになりながらも、修羅はそれだけしか言えなかった。
―WINNER Ogata Mikaduki―
―Win Team Tekka technical high school―
3位決定戦が終了し、これを以って3,4位は確定となった。
3位鉄火工業高校
4位ユニオン大附高校
なお、三日月はジャケットを脱いだだけで、半袖のTシャツを着ていた。
〇リュウ・シエン
「リュー・シェンチアン」のリ・イマジ。蘭阜出身の天界学園高等部2年生、ランクはプラチナ4。年上、年下、同年代関わらず敬語で話すが、時々素が出ることがある。
〇リラ・トウドウ
「リデラード・トラドール」のリ・イマジ。スペイン出身の天界学園高等部2年生、ランクはプラチナ3。自他共に認めるクソガキ。じっとしてるのが嫌いな性分だが、他に後方支援出来るメンバーがいないのでリラがやっている。リンとは双子の姉妹で妹。
次回、『PHASE48 ファイナル中編~存在と運命を超えて~』