【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ with リ・イマジネーションズ   作:波音四季

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誰かが言っていた「伝説は超えるものではない。塗り替えるものだ」と。

両チームの仲間たちは倒れ、残るは大将二人。

何の因果か、相対するのは「ストライクフリーダムガンダム」と「レジェンドガンダム」、そして「究極のコーディネーター」であった者と「明日無きクローン」であった者。

かつて真逆の存在だった二人が、ホロライトシティで激突する。

全国大会決勝戦、遂に決着!


PHASE49 ファイナル後編~塗り替わる伝説~

1年前 都内某所

Game Mode: National Competition FINAL

Field: Standard

Player1: Hibiki Yamato

Player2: Kurusu Rei

 

3on3で行われたガンプラウォーズ全国大会決勝戦、怜のミスィガンダムは大和の駆るアルティメットフリーダムガンダムと対峙した。

 

 

『ミスィガンダム』

『プロヴィデンスガンダム』と『レジェンドガンダム』のミキシング機。プロヴィデンスをベースとして、胴体・両腕・背中のドラグーンをレジェンドの物へ変更している。

機体名は「神話」を意味する「myth」から。

 

『アルティメットフリーダムガンダム』

『フリーダムガンダム』『ストライクフリーダムガンダム』『アメイジングストライクフリーダムガンダム』『パーフェクトストライクフリーダムガンダム』の4機をミキシングしたオリジナルガンプラ。全ての機体の良い所を余す事なく取り入れる事に成功したこの機体はまさに究極のフリーダムの名に恥じない性能となっている。

 

 

会敵するや否や互いにドラグーンとスーパードラグーンを射出、ビームの雨が降り注ぐ中でミスィはビームジャベリンをフリーダムはシュベルトゲベールを引き抜いて斬り合う。

 

怜「新が出るまでもない!俺が、貴方を討つ!」

 

大和「ドラグーンをものともせずに向かってくる!?」

 

スーパードラグーンのビームの網をすり抜け、フリーダムへ接近するミスィ。

 

怜「響大和!ここまでだ!ドラグーン!」

 

大和「っ!」

 

ミスィから射出されたドラグーンを2丁のライフルで撃ち落とすアルティメットフリーダム。

 

怜「まだだ!俺は、俺は残さなければならない!俺の、生きた証を!」

 

ビームジャベリンでフリーダムのシュベルトゲベールとアグニを破壊する。

 

大和「くっ!僕だってガンダリウムだ。こんな所で、負けるわけには、行かないんだあああ!!」

 

マルチロックで残りのドラグーンとミスィをロックオンする。ライフル、カリドゥス、クスィフィアス、スーパードラグーンから発射されたビームと実弾がドラグーン、そしてミスィの四肢と頭部を破壊した。

 

新『怜!』

 

怜「新か、すまん。後は頼む…」

 

 

 

~現在~

新『クソ!やられた!』

 

少しだけ去年の決勝戦の事を思い出していた怜は、新の声で現実に引き戻された。

 

新『怜、ごめん…』

 

怜「いや、お前も皆もよくやってくれた。あとは俺に任せろ」

 

新『へへ、去年とは逆だな』

 

怜「…そうだな。あの時の借りを返すぞ、新」

 

甲洋『部長、頑張ってください!』

 

真矢『応援してます!』

 

一騎『部長、気を付けて』

 

怜「ありがとう」

 

怜は深呼吸すると、レバーをしっかりと握り締める。

 

怜「来栖怜、レジェンド、発進する!」

 

 

『ミスティックレジェンドガンダムSpecⅡ』

『レジェンドガンダム』をカスタマイズした『ミスィガンダム』を1度レジェンドに戻し、腰にプロヴィデンスの円錐型ドラグーンを装備。さらにオオワシアカツキのビーム砲をライフル化して両手に装備している。両腕とシールドのメッキを落として再塗装したアカツキの物に変更、シールドにはビームシールドを装備している。

SpecⅡでは、各スラスターの強化、上記の武装を一部変更・追加している。具体的には、ライフル化したビーム砲を腰部に移植、レジェンドのライフルをデティールアップして装備、プロヴィデンスの板状ドラグーンを背腰部に装備している。

『ミスティック』は『神秘的』という意味で、ミスティックレジェンドは『神秘的な伝説』という意味になる。

 

 

ReGLOSS

奏「怜さん、がんばれ~!」

 

莉々華「レジェンドとストフリ、Seed destinyの最終決戦みたいね」

 

はじめ「アニメだと、レジェンド負けてたよな?」

 

青「去年もフリーダムのカスタム機と戦ってたね。その時は、負けちゃったみたいだけど」

 

らでん「ほ~ん、じゃあ今回も厳しい戦いになりそうかね?」

 

奏「大丈夫だよ!怜さん強いから!」

 

莉々華「そうだね。皆で応援しよう!」

 

 

Game Mode: National Competition FINAL

Field: Holo Light city

Player1: Kurusu Rei

Player2: Orufu Tamura

 

リュウのアルトロンによって火の海となったホロライトシティの火は既に消し止められ、錆びたアルトロンや破壊されたザイン、メタルレギルス、フェイトの残骸があちこちに転がっている。その上空では、オルフの『ストライクフリーダムガンダム カルラ』が対艦刀を手に浮遊している。

 

オルフ「…来たか」

 

ホロライトシティ上空に到達したレジェンドがすべてのドラグーンを射出し、カルラもスーパードラグーンを展開して赤い光の翼を広げる。2機のドラグーンがビームの応酬を繰り広げる中で、カルラの対艦刀とレジェンドのビームサーベルがぶつかり合う。

 

オルフ「残念だが、君は勝てない!」

 

怜「何ッ?」

 

オルフ「このカルラは響大和のフリーダムを倒すために作られた機体、それに敗北したレジェンドで私に勝つことは出来ん!」

 

怜「ガンプラの性能の差が、強さの決定的差にはならない!」

 

オルフ「そうとも!モデラ―の腕、施されたカスタム、バトラーとしての技量、君ではそれらすべてが私に及んでいない!故に、君が私に勝つことない!」

 

オルフは決して怜の事を見下しているわけではない。前世を理解し、自分がオルフェ・ラム・タオの生まれ変わりである事を知ったオルフは、自信に満ち溢れていた。絶対に負けないという自信が彼にはあった。

 

去年の大会で響大和に敗北を喫したオルフは、ひたすら自己研鑽に努めた。モデラ―としての腕を高め、バトラーとしての技量も高めた。1対多が苦手なのは克服しきれなかったが、大和に負けて以来、1vs1における勝率は99.9%を誇るほどだ。勿論学生の本分も忘れていない。勉強にもスポーツにも励み、自分を磨くことを続けてきた。すべては響大和を倒す為であった。

 

怜「確かに俺は、あらゆる面でお前に負けているかもしれん。だが!」

 

レジェンドのドラグーンがビームスパイクでスーパードラグーンを破壊する。

 

怜「勝敗を決する要素はまだある!」

 

オルフ「なんだそれは?」

 

お返しとばかりにスーパードラグーンがビームソードを出してレジェンドのドラグーンを切り裂く。

 

怜「俺を見守ってくれた両親、力を貸してくれた兄さん、俺を信じてついてきてくれた仲間達、そして、俺と共にコイツを組み上げてくれた奏、彼らとの絆が!愛が!俺の武器だあああッ!」

 

レジェンドを狙うスーパードラグーンをライフルで破壊する。

 

オルフ「ドラグーンが!?チィッ!」

 

カルラも2丁のライフルでドラグーンを撃墜する。

 

 

創星ガンプラ部

ミケル「すげぇ!ドラグーンを撃ち落としてる!」

 

ヴェス「おいおい、アイツ等レベル高すぎだろ」

 

ドラグーンに限らず、ランダムな軌道で飛ぶ誘導兵器を撃ち落とすのは容易ではない。これが出来るのは、大和やレイラを始めとした上位ランカーの中でもほんの一握りだけだ。因みにホロライブだと、そらやミオくらいしか出来ない。

 

ケイ「こりゃあどっちが勝ってもおかしくないね」

 

彩華「でも、やっぱり後輩に勝ってほしいよね」

 

 

レジェンドのビーム砲とカルラのカリドゥスから発射された深紅のビームがぶつかり爆発する。爆煙を振り払って互いに得物を振るうと、レジェンドのシールド、カルラのクスィフィアスが切断される。

 

オルフ「愛、絆…なるほど、私には少し、いやかなり足りない要素だ。それでも!ここまで来て私は負ける気などない!」

 

怜「それはこちらも同じだ!往くぞ、才将オルフ・タムラ!」

 

オルフ「来るがいい!音の守り人、来栖怜!」

 

お互いにドラグーンは全滅、斬り合いで武装も装甲もボロボロになっていく。全く効果のないバルカン砲まで使用して少しでもダメージを与えようと、エネルギーを使わせようとする。その結果だろうか、徐々にではあるがレジェンドが押され始めた。

 

 

3期生

ノエル「レジェンドが押されちょる!?」

 

フレア「総合ステータスだとカルラの方が上だからね。あとは個人の力次第だけど」

 

ぺこら「怜じゃ力不足だったってことぺこか?」

 

るしあ「ううん。技量以前にカルラから凄まじいまでの執念を感じるのです」

 

マリン「勝利への渇望ってやつ?」

 

るしあ「どうだろう?でももしかしたら、カルラがオルフ君の『勝ちたい』って想いに応えようとしてるのかもしれない」

 

 

4期生

ルーナ「いけー!オルフー!そのままやっちまうのらー!」

 

ミーア「のぁ~」

 

ルーナと娘のミーアが一緒になってオルフの応援をしているが、言い方がまるで喧嘩を観戦する人のそれだ。

 

トワ「ルーナ、子供の教育に悪いからそういう応援の仕方やめなって」

 

ルーナ「ごめんごめん。ルーナイトだから熱が籠っちまったのら」

 

わため「アハハ、でも気持ちは分かるよ。自分の事を推してくれてる子が頑張ってると、どうしても熱くなっちゃうよね」

 

ココ「それにかなたの後輩ってことは、ワタシ等の後輩も同然!応援しないって手はないよな!」

 

トワ「どういう理屈だ?」

 

 

カルラの斬撃でレジェンドのビーム砲とライフルを斬り捨てられる。筐体内のエネルギーメーターからはオーバーチャージを知らせる警告音が鳴り続けている。

 

オルフ「このまま押し切る!」

 

怜「っ!」

 

手甲のソリドゥス・フルゴールビームシールドと残った2本のビームジャベリンで対艦刀を防御するが、腹部のカリドゥスにエネルギーが収束する。

 

オルフ「この距離なら避けられまい!スキル『火力全開』!

 

〇スキル「火力全開」

残りエネルギーの半分を消費して、ビーム兵器の威力を200%アップする。エネルギー残量が50%以上でなければ使用できない。

 

ビームシールド2枚重ねであっても、スキルで威力の上がった至近距離からの高出力ビームを防ぐことは出来ない。対抗できるビーム砲は潰してある。バルカン砲は役に立たず、対艦刀で抑え込まれたレジェンドは逃げることも、格闘で反撃することも出来ない。

 

この瞬間、誰もが思った。勝敗は決したと。

 

オルフ「…?」

 

ふと、オルフは対峙するレジェンドに違和感を覚えた。ビームシールドとサーベルの陰になっていてよく見えないが、目を凝らすとそこにあったのは、扉の様に開いたセンサーと中央にある小さな砲口だった。

 

オルフ「っ!」

 

それが何か瞬時に理解し、しまったと思ったがもう遅い。

 

怜「ディスラプター…!」

 

一瞬世界の色彩がネガフィルムの様に反転した。

 

 

 

 

 

~回想~

奏「切り札?」

 

怜「あぁ。ミスティックレジェンドはいい機体だ。だが、切り札ともいえる何かが欲しいと思ってな」

 

奏と一緒にミスティックレジェンドを完成させた怜。だが、物足りなさを感じていた。

 

怜「新のフェイトにはデスティニーフィンガーがある。後輩たちにも、スキルを使った必殺技のようなものがあるだろ?コイツにも何か付けられないかと思って」

 

奏「なるほど。う~ん…あ!じゃあこれなんかどう?」

 

見せてきたスマホの画面にはマイティストライクフリーダムがディスラプターを撃つシーンが映っていた。

 

怜「ディスラプターか。確かに隠匿性も奇襲性も高い。あとはチャージをどう隠すかだな。ありがとう、奏」

 

奏「どういたしまして♪」

 

 

 

 

 

~現在~

至近距離からのディスラプターに気付いたオルフは機体を僅かにずらすことで、コックピットへの直撃は免れたが、左腕と左翼が消し飛ばされ、さらにディスラプターの核分裂を抑制する効果が働いた為か、機体性能が大幅に低下する。

 

〇スキル「ディスラプター」

エネルギーを消費してディスラプターを撃つ。威力は消費したエネルギーに依存し、残量の50%から10%刻みで増やすことが出来る。

 

まさかの奇襲に観客からは大歓声が巻き起こる。だが、怜はそれどころではない。機体はボロボロ、オーバーチャージの警告は続いており、ディスラプターは最低出力で撃ったが、エネルギーはEMPTY寸前だ。ビームシールドとジャベリンのエネルギー回して少し回復したが、ほぼ焼け石に水。短期で決着を付けねばならないのだが、武装が減ってしまっている為それも難しい。

 

怜(どうする?窮地は脱したが、圧倒的に手数が足りない。…ん?)

 

視界の端に光る物が映る。見ると、丁度ホロライブ事務所のある建物に剣が突き刺さっている。その目の前の道路には切断されたフェイトの右腕が落ちている。フェイトとカルラが戦った時、斬り落とされた物だ。聖剣を持った状態で落とされた為、聖剣自体はまったくの無傷だ。

 

怜「新、借りるぞ!」

 

ホロライブ事務所から聖剣デュランダルを引き抜くと、刀身にビーム刃を出現させる。

 

―Holy Sword Dragoon “Durandal” ACTIVE―

 

怜「『デュランダル』か。面白い…!」

 

『レジェンド』に『プロヴィデンス』と『アカツキ』をミキシングした機体に『(レイ)』が乗って『デュランダル』を振るうというのは、なんとも不思議な巡り合わせではないだろうか。

 

オルフ「まだだ!まだ終わらん!」

 

カルラが右手に持った対艦刀を振り上げて向かってくる。レジェンドはビームジャベリンとデュランダルと構えて突撃する。

 

オルフ「うおおおおお!!」

 

怜「はあああああ!!」

 

『怜!』『先輩!』『部長!』『怜お兄ちゃん!』『怜さん!』

 

『オルフ!』『主将!』『オルフ君!』

 

いけえええええ!!!!!

 

振り下ろされた対艦刀をジャベリンで受け止め、渾身の力で振り払う。無防備となったカルラのコックピットをデュランダルで貫いた。

 

オルフ「……」

 

オルフは視線を右に向ける。モニター一杯に鋼色の剣が映し出されている。

 

オルフ「…見事だ」

 

ドゴオオオオオン!!

 

レジェンドが離れた直後、カルラは轟音と共に炎に包まれた。

 

―WINNER  Kurusu Rei―

―Win Team Huuto high school―

 




〇来栖怜
「レイ・ザ・バレル」のリ・イマジ。風音高校2年生、ランクはダイヤ3。かつて語り継がれる伝説を残すことに固執していた怜は、奏と出会いたった1人の愛する人に覚えていてもらうという考えに変わった。その出会いが、怜に新たな伝説を残すこととなったのは、なんとも不思議な話ではないだろうか?

〇オルフ・タムラ
「オルフェ・ラム・タオ」のリ・イマジ。天界学園2年生、ランクはダイヤ4。前世の魂を理解し、種を発芽させたオルフ。にも拘らず、再び愛と絆の前に敗北を喫した。だが、彼の心の内にある熱き想いはまだ消えていない。いつか天界学園はオルフの許でさらに強くなり、再び風音の前に立ちはだかるだろう。


決勝戦は風音の勝利で終わった。無事に終わったことに安堵する玲二達だったが、突如謎の勢力から大規模なハッキング攻撃を受ける。

大量の量産機を倒すべくGCPDが出撃するのだが、それらは囮に過ぎなかった。

奏でられるは、ガンプラウォーズを終わらせる破滅の歌。

新が、スミレが、レイラが、ビルドライバーズがガンプラウォーズを守るべく戦いに赴く。

次回、『PHASE50 破壊の因子と鎮魂歌』
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