【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ with リ・イマジネーションズ   作:波音四季

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アイツもあの子も覚醒するPHASE52です。後書きにはQ&A(という名の自問自答)を置いてあります。

エクリプスに登場したブーストレイダーが凄まじいですね。これが本当の全部乗せ。立体化されたとして、フレーム強度とか持つのだろうか?
F90ⅢYクラスターも発表されたし、色々楽しみですね。


PHASE52 覚醒戦線

ダイダロス基地

レクイエムを破壊するべくダイダロス基地に侵攻するGCPD艦隊も苦戦を強いられていた。

 

頼人「ダメージコントロール急げ!左弾幕薄いぞ!何やってんの!?」

 

ジムⅢ、ロト、ジェガンのミサイルがネェルアーガマに迫る。

 

頼人「回避ッ!」

 

「間に合いません!」

 

ミサイルが着弾する直前、幾条もの光線がミサイルを破壊しつつ、量産機を撃墜する。ミーティアを装備した『デュエルブリッツガンダム』が現れた。同時に白で塗装されたジェガンやスタークジェガンも現れる。

 

隼「こちらは警視庁公安課情報室室長、威朔隼警視だ。警察庁長官からの命令を達する。九条警視総監及び加納副総監麾下の警察官は、直ちにガンプラウォーズメインサーバーへの攻撃を停止せよ!」

 

 

旧潜水艦司令室

ハリト「公安だと!?」

 

「副総監、長官命令に反する事は…」

 

ハリト「黙れ!ここまで来て今更止められるか!」

 

隼『貴官等の潜伏場所は既に包囲されている。抵抗は無意味だ。直ちに投降しろ!』

 

その言葉にハリトは慌てて監視カメラを確認する。大半がNO SIGNALとなっており、まだ生きているカメラは重装備の特殊部隊によって破壊される。

 

ハリト「『特殊(S)急襲(A)部隊(T)』だと!?我々がテロリストとでも言いたいのか!?」

 

何故ここが分かったのか?それは黛がハリト達の所在を突き止め玲二に連絡、玲二が兼士に伝え、公安課情報室の隼に伝えたのだ。それでもSATの動きがかなり速いあたり、隼達も既に目星をつけていたのだろう。

 

「ふ、副総監…」

 

ハリト「何度も言わせるな!今更止められん!攻撃を続行しろ!」

 

GCPD艦隊への引き続きの攻撃を命じる副総監。そこへ隼から直接通信が入る。

 

隼『加納副総監!懲戒免職じゃ済まないぞ!』

 

ハリト「何が懲戒だ!我々は、この国の未来のために戦っているのだぞ!」

 

 

ステージ裏

玲二「未来だと?」

 

ハリト『今や世界は窮地に立たされている!紛争、経済危機、異常気象、そんな中であっても我が国は世界を守り牽引していく強い国にならなければならない!それをガンプラなどという玩具なんぞに邪魔されてたまるかッ!』

 

隼『時代錯誤の馬鹿者がッ!』

 

加納ハリト副総監はいずれ日本を強い国にするという目標を掲げていた。しかし、ガンプラウォーズが現れ、政界の重鎮までもがガンプラによる発展を推進、支持を始めた。矮小な玩具によって導かれる国家、それはハリトの思い描いていた強い国の姿ではなかった。一介の副総監でしかないハリトにこの状況を覆せるわけがなかったが、恭平に引き込まれてこの事件を起こしたのだ。

 

玲二「だからって、こんな事して何の意味があるっていうんだ」

 

確かに玩具に未来を託すのは、傍から見ればおかしな話かもしれない。不安があるかもしれない。だからといってこんな方法で排除したって何の解決にもならない。ハリトのやっていることは寧ろ、警察の地位を貶めこの国の警察組織そのものを揺るがしかねない。彼の行動は、何一つ未来のためにならない独りよがりな自己満足でしかないのだ。

 

 

戦闘エリア

ころね「おらよーッ!」

 

ドグレイトのドリルがデストロイのフェイズシフト装甲を穿つ。さらにパイルバンカーを叩き込み風穴を空けられたデストロイはゆっくりと崩れ落ちた。

 

わため「おりゃー!ダブル角ドリルだー!」

 

シープレシャスのグレイプニールが陽電子リフレクター発生装置を破壊。

 

ミオ「追撃の、ファイアパンチポッドッ!」

 

ウォルフェイトが破損した箇所に零距離でファイアパンチポッドを叩き込み、円盤ごとデストロイを粉砕した。

 

あやめ「鬼神の力、味合わせてあげる余!」

 

オーガイオウの二振りの刀「業火(かるまび)」「不知火海(しらぬいかい)」でデストロイを斬る。業火で斬られた部分からは炎が噴き出し、不知火海で斬られた部分は溶解して液状化していく。脚を斬られて自重を支え切れなくなったデストロイは地に伏す。

 

おかゆ「スバルちゃん!」

 

スバル「おう!」

 

ダッキンドネスのツインバスターライフルとキャトライアンフのライフルによる攻撃で、デストロイは完全に破壊された。

 

こゆき「おめがとらんじゃむ!」

 

フォクシードが赤く光り輝き、デストロイの周りを飛びながら裂傷を与えていく。

 

フブキ「これで、ラストオオオッ!」

 

フブキⅨのフブキバスターSNRQB-9の斬撃がデストロイを唐竹割にし、すべてのデストロイが撃破された。

 

その頃、ラビットラッパーはというと

 

ガンダムトリスタンに脚部に仕込んでいたチェーンマインを巻き付けて撃破、迫ってくる量産機はバラ撒いておいた機雷によって爆散していった。

 

フレア「やるじゃん、ぺこら!」

 

ノエル「イタズラ兎の本領発揮だね!」

 

ぺこら「これくらい余裕ぺこ!初代ガンダムじゃないのは不満ぺこだけど、これはこれでしっくりくるぺこな!」

 

マリン「さっすがぺこちゃん!よっ!日本一の兎!」

 

ぺこら「当然!ぺ~こぺこぺこぺこ―カンッ―あん?―ビッピッピピピピピピピ―え?―ドゴオオオオオン!!―うそぺこでしょおおおぉぉぉッ!?」゚

 

爆発しなかった機雷がラビットラッパーに当たって作動。撃墜はしなかったが爆風に煽られて月面へ落ちていった。

 

3期生『……』

 

マリン「褒められて調子乗った途端にこれだよ」

 

るしあ「放っておくのです」

 

 

ダイダロス基地

隼「投降しろ副総監!本当にタダでは済まなくなるぞ!」

 

ハリト『黙れ!ここまで来たらもう後には引けんのだ!我々はガンプラウォーズを終わらせる!』

 

隼「自らのキャリアを棒に振ってまで、ガンプラウォーズの破壊がしたいのか!?」

 

『もう無理です室長!投降する気があるなら、最初からこんな事しませんよ!』

 

隼「クソッ!」

 

隼としては出来るだけ穏便に済ませたかった。同じ警察官相手にSATを使いたくなかったし、投降してくれれば、少なくとも副総監の部下達だけでも寛大な処置で済ませる事が出来た。だが、こうなってしまった以上もはや手段を選んではいられない。

 

隼「田草隊長……突入しろ」

 

苦渋の思いで、SATの隊長へ連絡した。

 

 

ステージ裏

アテーナは直掩部隊に守られているが、いつまで持つか分からない状況であった。

 

ナナカ「警視!いくら何でも敵が多すぎます!」

 

アルベルト「レクイエム破壊までの時間が稼げればいい!野井間さんの操縦技術があれば、まだしばらくは持つ!」

 

野井間「あまり期待されても困るんですが!?」

 

玲二「タンホイザーで敵を薙ぎ払う!味方機は射線軸より退避!発射ッ!」

 

拓哉「あーもう!やることが多すぎる!」

 

のどか「こんな時、先輩がいてくれたら…」

 

栄「呼びましたか?」

 

振り返ると、いつの間に来たのか栄を筆頭に元ホロスタスタッフのシノヴなど退職したスタッフ達が勢ぞろいしていた。

 

拓哉「栄ちゃん?それにシノヴ先輩達も?」

 

栄「何やら大変な事になってると聞きましてね。手の空いてる人達を集めて来ました」

 

本来なら退職した彼らはここにいる事は出来ない。だが。

 

玲二「助かる!今は人手が足りない。力を貸してくれ!」

 

さらに援軍が来たのは、リアルだけではない。

 

 

戦闘エリア

戦場に『アーガマ』とマゼラン級数隻がログインしてくる。

 

「こちらGCPD。貴艦を援護する」

 

戦艦からGCPD所属のガンプラが飛び出す。皆一様にGCPDのマーキングが施されている。その中でも、先陣を切るのは鷹のマーキングが施された『ガンバレルストライク』だ。

 

「敷島隊、朝日隊はアテーナ直掩隊の援護を。初瀬隊、三笠隊は俺に続け!」

 

 

戦闘エリア月面

―バキンッ!―

 

三日月「折れた…!?」

 

量産機を斬りまくったせいか遂に『ガンダムバルバトス・クレセント』の大太刀が折れた。メイスを取り出して振るうが、大太刀と違って振りが遅い。そのせいでグレイズの接近を許してしまう。

 

三日月「お?」

 

一華「ミカ!あぶねぇ!」

 

アックスを振り下ろそうとしたグレイズを一華の『イオフレーム獅電』が蹴り飛ばす。

 

三日月「一華?来たの?」

 

一華「俺だけじゃないぜ!」

 

はじめ「一華!ミカ!大丈夫か?」

 

はじめの『レギンレイズ はじめ機』が接近する。

 

三日月「大丈夫です」

 

一華「姉貴、ご心配には及びませんよ!やっちまいましょう!」

 

はじめ「おし!おみゃーら、いくぞ!」

 

 

別地点

そら「多すぎる…」

 

『ライジングフリーダムガンダムスカイ』のフルバーストで量産機を破壊するが、何度倒しても戻ってくる量産機にさすがのそらも集中力が切れ始めていた。遠くではアズキの『ストライクラセット』、みこの『ゲルググ・ウェルテクス』、すいせいの『アメイジングクアンタ ソワレ』が戦っているのが見える。

 

そら「皆が戦っているのに、私だけ落ちるわけにはいかない」

 

その思考が判断力を鈍らせた。犯罪者ガンプラのプロヴィデンスガンダムのビームが当たってしまう。

 

そら「しまった!」

 

大型ビームソードが迫りくる。だが、プロヴィデンスは『ストライクフリーダムガンダム カルラ』のドラグーンによって撃墜された。

 

オルフ「そらさん、無事ですか?」

 

そら「ありがとう、オルフ君」

 

オルフ「…もしかして、疲れてきてますか?」

 

そら「ちょっとね。もっと私に力があれば…」

 

オルフ「…そらさん、一瞬だけ私と精神をリンクして貰えますか?」

 

そら「え?」

 

オルフ「貴女の中にも私や新と同じ力を感じます。私がそれを(オルフェ)から受け継いだアコードの力で引き出します」

 

そら「アコードの力…分かった」

 

そらが目を閉じると同時に、オルフも目を閉じる。素早く精神をリンクさせ、そらの中に宿る種を探し出す。

 

オルフ「今です!」

 

瞬間、そらの中で(SEED)が弾けた。

 

そら「……!」

 

今までの疲労が嘘のように吹き飛び、戦場を縦横無尽に駆け抜けて量産機を撃墜していく。

 

オルフ「凄い…」

 

その戦闘力に圧倒されつつ、オルフはそらと勝手に精神をリンクさせてしまった事を後で玲二に謝らないと、と思っていた。

 

ルーナ「オルフ~!」

 

オルフ「姫様!」

 

ルーナが『バーサル騎士(ナイト)ガンダム』と共にやってきた。

 

ルーナ「んなたんだけじゃないのらよ」

 

ピンクのフルアーマーガンダムMk-Ⅲと同じくピンクのガンダムX十魔王が現れる。

 

オルフ「こ、この機体は…!」

 

兎鞠「やぁ。君がオルフ君だね?」

 

ナリ「おぉ~!レイジから聞いてるぞ!」

 

オルフ「兎鞠まりさんの『フルアーマーガンダムMk-Ⅲ(兎鞠専用機)』と、ヤン・ナリさんの『ガンダムX大魔王』!」

 

ルーナ「そこで会ったから連れてきたのら」

 

オルフ「…う」

 

ナリ「う?」

 

オルフ「うっひょおおおお!まさかこんな所で出会えるなんて!あ、こら!貴様ら!邪魔をするんじゃない!」

 

ドラグーンを射出し、ハイマットフルバーストで邪魔をしに来た量産機を一掃した。

 

ルーナ「…やっぱあいつロリコンなのら」

 

娘のミーアには使づけないでおこうと思うルーナであった。

 

 

ダイダロス基地周辺宙域

量産機を薙ぎ払っていたブラストインパルスがフェイズシフトダウンを起こす。

 

ぽぷら「新くん!」

 

新「ぽぷら!?」

 

フェイトがインパルスに向かい、ルドラЯが追いかけようとするのをオーバーロードが遮る。

 

優「私が相手だ!」

 

[ジャマダ、ドケ]

 

フェイトとインパルスが接近し、互いに手を取り合う。

 

新「デュートリオンビーム、照射!」

 

フェイトの額から発せられたビームがインパルスの額に吸い込まれ、全エネルギーが回復する。

 

ぽぷら「ありがと!」

 

新「あぁ!」

 

オーバーロードを駆る優はルドラЯの分身に翻弄されていた。

 

優「くっ!やっぱりお兄ちゃんみたいには…!」

 

[イマダ、フクロダタキニシロ]

 

ルドラЯがトラッキングレーザーを照射し、無数のミサイルがオーバーロードを襲う。

 

新「優!」

 

制御を失ったオーバーロードが月面へと落ちていく。

 

優(負けた…。そういえば、前にもこんなことあったような?また負ける…?お兄ちゃんの役に立てずに?そんなの嫌だ!こんな所で、こんな所で、私はッ!)

 

「大丈夫」

 

ハッとして見回すと優は真っ白な空間にいた。目の前には自分によく似た少女。

 

優「貴女は?」

 

「運命は貴女の味方だよ」

 

優「運命…デスティニー…」

 

「貴女が運命の翼を望むなら、運命も必ず貴女に応えてくれる」

 

優「…そっか、貴女は…」

 

少女が優しく微笑む。

 

「その翼で、お兄ちゃんを守ってあげて」

 

優「分かったよ、マユ」

 

瞬間、優の中で(SEED)が弾けた。

 

オーバーロードは地上スレスレで体勢を立て直すと、ルドラЯへ突撃する。

 

[ッ!?ナンダコイツ!?]

 

[キュウニ、ウゴキガ!?]

 

EXカリバーでルドラЯ達のヘルムを叩き潰し、トラッキングレーザーを封じていく。

 

新「優!交代だ!俺に任せろ!」

 

 

戦闘エリア月面

都々「このエピオン、強い!」

 

るり「クラッシャーのエピオン…こいつまで出てくるなんて」

 

かつて3rdガンダリウムデッドブレイカーの名を騙って猛威を振るっていた、クラッシャーこと山下大輔が使用していた『エピオンクラッシャー』だ。

 

リオ「師匠、このエピオン」

 

セリア「あぁ。所々作りが甘い部分があるが、それを相殺できるほどの強さ。おそらくAIだな」

 

るりと都々だけでなくビルドメタバースの世界から来た『ホウジョウ・リオ』と『ウルツキ・セリア』も苦戦を強いられていた。

 

るり「どうしましょう?ビーム武器はヤタノカガミがあるから効かないし」

 

都々「ネイキッドのスピードでも追いつけないよ」

 

エピオンがビームソードを振り上げて急加速する。振り下ろされたビームソードを『ラーガンダム』がシールドで受け止めるが、押し切られそうになる。その時、何かがエピオンにぶつかって吹っ飛ばされた。

 

エピオンにぶつかった戦闘機のような機体は浮遊している『インフィニットジャスティスガンダム弐式』に背中に接続される。ジャスティスは、ビームサーベルをハルバード形態へ接続し、ビーム重斬脚、シールドのビームブーメラン、フォランテスのビームライザーを出現させ、ラーガンダムを守るように立ちはだかった。

 

蘭「貴方、大丈夫?」

 

リオ「は、はい!」

 

蘭「私がやる。下がってて!」

 

ジャスティスは全身のビーム刃を使ってエピオンに格闘戦を仕掛ける。

 

リオ「師匠!僕達も!」

 

セリア「…いや、ここは彼女に任せよう」

 

リオ「え?」

 

セリア「恐らく彼女は既に戦術を構築している。私たちが援護に入ると逆に邪魔になりかねない」

 

 

ダイダロス基地周辺宙域

再生能力を失っているボロボロのルドラЯ達は、遂に最後の手段に出た。

 

[アレヲヤルゾ]

 

[オワリダ、ニンゲン]

 

Яは精神の触手を伸ばし、新の精神と自身の精神とをリンクさせる。

 

[ヤミニオチロ!]

 

―ドクン!―

 

新「ぐっ!?」

 

自身の中に何かが侵入してくるのを感じた新は抵抗しようとするが、急速に意識が遠のいて……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(そうはさせるか!)

 

突然現れた黒髪赤眼の少年が大剣(アロンダイト)を振るいЯを追い払う。同時に新の意識もハッキリする。

 

新「今のは…俺?」

 

[ギギッ!?ナンダイマノハ!?]

 

新「今のは、シン?俺は…そうか、俺は…!」

 

ヒロト「新さん?大丈夫か?」

 

[モウオマエデイイ!]

 

[ヤミニオチロ!]

 

―ドクン!―

 

ヒロト「っ!?」

 

新に侵入出来ないと悟ったЯは、今度はヒロトの精神に侵入する。

 

 

???

Яが入り込んだ精神世界では、満天の星空の下の湖の畔、白無垢のドレスを纏った金髪の少女が佇んでいる。

 

少女は穏やかな表情を浮かべていたが、Яに視線を向けた瞬間表情が消える。

 

「悪い子達」

 

Я達は思わずギクリとする。美しい風景が真っ黒に染まり、Я達の何百倍も巨大なコアガンダムが現れ、Я達を圧し潰そうと迫ってくる。

 

[ナ、ナ、ナンダコレハ!?]

 

[コイツノヤミハ…!]

 

[フカスギル…!]

 

精神攻撃を仕掛けたはずが逆に精神攻撃を受けて隊列が乱れる。

 

GBNの中で出会った大切な人を自らの手で作り出したガンプラで撃ってしまったヒロト。彼がしてきた常人では到底経験しないような体験は、一時彼の心を深い闇に染めた。それでもヒロトが闇に堕ちなかったのは、彼の中に愛する彼女(イヴ)の存在があったからに他ならない。さらに言えば、彼女(イヴ)もまた彼を愛していた。彼女(イヴ)だけではない。ヒロトの両親も、幼馴染(ヒナタ)も、仲間達も彼を愛し、彼に愛されていた。愛がЯの魔の手からヒロトを守護(まも)ったのだ!

 

新「うおおおおおッ!」

 

新の中で(SEED)が弾ける。

 

フェイトが光の翼を広げ、高速で移動しながら戦場にDUPE粒子をバラ撒く。ルドラは対艦刀を振るいライフルを撃つが、瞬間移動したようにフェイトの姿が掻き消える。

 

[キエタ!?]

 

[ドウナッテイル!?]

 

新「そんな寝惚けた分身で、俺達を倒せると思ってんのかッ!」

 

自身の魂に宿る存在を認識し、スーパーパイロットと化した新に敵はいない。

 

新「分身はァッ!こうやるんだアアアアアッ!!」

 

フェイトを中心に十数体の分身が出現する。分身は本体に遅れて追従、残像を作り出し、残像がさらに残像を呼ぶ。戦場は100を超えるフェイトに埋め尽くされる。ルドラЯに斬り掛かろうとしたフェイトが消え、その陰からオーバーロードが飛び出す。

 

優「あの時の、お返しだーッ!」

 

EXカリバーで袈裟懸けに斬り下ろす。

 

[ギギャアアアアアア!?]

 

再生能力を失ったルドラЯは爆散。

 

[ヤラレタ!?]

 

[カ、カテナイ!]

 

[ニ、ニ、ニゲ]

 

新「逃がすかァァァッ!」

 

2本の聖剣がスラスターを破壊し、動けなくなったところにアロンダイトを突き刺す。フラッシュエッジを投擲し、聖剣で切り裂いたボディの傷口を広げそこにビーム砲を撃ち込む。4本の聖剣で四肢を破壊し、デスティニーフィンガーを貫手の要領で叩き込み全てのルドラЯを撃破した。

 

カザミ「…つええ」

 

甲洋「もう先輩だけでいいんじゃないか?」

 

ぽぷら「はぁ~♡やっぱりカッコイイ!」

 

 

旧潜水艦司令室

ハリト「ば、バカな…!」

 

投入したウイルス(Я)が一般市民でしかない少年()少女()に落とされて唖然とするハリト。

 

ハリト「レクイエムはどうなってる!?」

 

「間もなく発射準備が―カンカランーえ?」

 

バンッ!!

 

突然の爆発音と閃光で司令室にいた者達の視界と聴覚が奪われる。立つのもやっとな状態の副総監は、何者かによって身体を床に組み伏せられた。

 

視界がはっきりしてくると、SATと書かれたアーマーの重装備の兵士達が司令室を占拠していた。

 

SAT隊員「田草隊長!制圧しました!」

 

田草「よくやった」

 

ハリト「放せぇ!!私は副総監だぞ!!」

 

その時、モニターのレクイエムが勝手に動き出した。

 

田草「どうした?」

 

SAT隊員「レクイエムが、勝手に発射体制に!」

 

 

船着き場

恭平「SATか…。まぁ、いい。こいつらはもう用済みだ」

 

恭平はノートPCを操作してレクイエムを発射体制に移行させると、旧潜水艦司令室との接続をすべて切った。

 

 

戦闘エリア月面

死闘を繰り広げるジャスティスとエピオン。他の4機は見守る事しか出来ない。

 

リオ「師匠の言う通りだ。助けに入る余地が全くない」

 

るり「これが『風音最強』明日香蘭の実力…」

 

蘭「ハァ、ハァ、ハァ…」

 

蘭は息を上げながらも、精神を集中させる。エピオンがビームソードの出力を上げて向かってくる。

 

蘭(相手が人間じゃなくてAIなら、付け入る隙はいくらでもある!)

 

機体を左に揺らして即座に右にレバーを切る。見事にフェイントに引っ掛かったエピオンは前のめりになりながら地面に突っ込んだ。

 

蘭「所詮はAIね。心理戦なんか出来るわけないか」

 

エリスが聞いたら『僕は出来るぞ』と言いそうなセリフをエピオンに向けて吐く。再びビームソードを振り上げて向かってくるが、やや激昂している様にも見える。

 

ジャスティスがハルバードを振るうが、右腕の関節を斬り飛ばされる。

 

リオ「あぁっ、ダメだ!」

 

セリア「…いや、彼女の勝ちだ」

 

蘭の眼前に大きく映るモノアイのエピオン。

 

蘭(前にもこんな事あったような…?そうだ。あの時も月で、ブラックナイトと戦っていて…)

 

『強さは力じゃない!』

 

蘭(そうだ。人の強さは!)

 

「『生きる意志だ!!』」

 

蘭の中で(SEED)が弾ける。

 

ジャスティスのスキル「インフィニット・ビームホーン」を使用し、自身の体長の倍以上あるビームソードが出現。全身のシードアクションシステムをフル稼働させて、エピオンに叩きつけた。ヤタノカガミが弾いていたが、大出力のビームを受け続けたことでヤタノカガミが崩壊。エピオンは爆炎に消えていった。

 

 

ダイダロス基地周辺宙域

ダイダロス基地へ急行する風音、あおぎり、BUILD DiVERSの混成チーム。創星大学ガンプラ部と天界学園ガンプラ部も別ルートからダイダロス基地へ接近していた。

 

優「お兄ちゃん!」

 

新「レクイエムをぶっ壊す!」

 

パル「でも、どうやって?」

 

ヒロト「あのリフレクターはリライジングでも突破は難しい。何か手は…」

 

度重なる戦闘で疲弊しており、本体はおろかリフレクターを破壊する事は不可能に近い。そこへ2つの機影が近づいてくる。

 

怜「新!」

 

新「怜!」

 

怜「お前の装備(ゼウスシルエット)だ。受け取れ!」

 

アカツキファンタジアから渡されたゼウスシルエットがフェイトに接続される。

 

隼「こちら警視庁公安課。ミーティアを送る。有効に使えよ」

 

隼から転送されてきたミーティアをオーバーロードが装備する。

 

新「いくぞ!優!」

 

優「うん!」

 

ビームが量産機と戦艦を沈め、ミサイルが地上戦力を一掃する。さらにミーティアのビームソードがレクイエムの外郭を破壊し、リフレクターが消える。これ以上はいかせまいと量産機の大軍が進路を阻む。だが、フェイトに襲い掛かる直前、幾条ものビームで破壊される。創星チームと天界チームが到着したのだ。

 

ケイ「後輩達を支援する!行くよ!」

 

こころ「うん!」

 

ハヤト「行きましょう!」

 

ケイの黒い『ゲルググメナース』に、こころの『ナイチンゲール(天宮こころ専用機)』とハヤトの『リゼル(ディフェンサーユニット装備)』が続く。

 

リュウ「風音を援護する!シンクロアタックだ!行きますよ!」

 

フィン・リラ・ダニア「「「了解ッ!」」」

 

ココ「天使!後輩共に後れをとるんじゃネェぞ!」

 

かなた「ココの後輩じゃなくて僕の後輩!」

 

量産型ルブリスのガンビットがフェイトに襲い掛かるが、着弾前に連携攻撃で潰され、ジャスティスと『F91FF』の攻撃で量産型ルブリスが破壊される。

 

蘭「行きなさい、新!」

 

フィン「行け!ガンダリウムキラー!」

 

新「うおおおおおッ!」

 

レクイエムの上空に滑り込んだフェイトは、砲身を構えてトリガーを引く。

 

ズドオオオオオン!!

 

轟音と共に発射された地中貫通砲弾(バンカーバスター)がレクイエムの砲口を地中深くまで貫通、システムの根幹から完全に破壊した。

 

 

ステージ裏

アルベルト「レクイエム沈黙!破壊に成功したもよう!」

 

拓哉「先輩!量産機が消えていきます!」

 

玲二「終わったか…」

 

ホッと一息ついて椅子にもたれる。これからの事後処理を考えていると、ナナカが叫んだ。

 

ナナカ「待ってください!まだ1機残ってます!」

 

玲二「なんだ?何が残ってる?」

 

ナナカ「エアリアルのようです。でも、なんでこれだけ?」

 

拓哉「たった1機なんて、ガンダリウムランカーもいるんだ。すぐに…え?」

 

モニターが切り替わり、その光景を見て玲二達は愕然とした。

 

無傷の『ガンダムイーヴィル・エアリアトルリガー』、その周りに転がっているガンダリウムランカー達の機体の残骸、そして今正にマイティとカルラ2機のフリーダムが斬りかかろうとしていた。

 

 

 

《GCPD……ハイジョ……ガンプラバトラー……ハイジョ……ガンプラウォーズ……ハイジョ……》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《タ…ス…ケ…テ…》

 




Q.なんでガンダリウムランカーが噛ませになっちゃってるの?
A.イーヴィル・エアリアルトリガーのヤバさを伝えるにはこれしかなかったのです。本当に申し訳ない。

Q.なんで優までSEED持ってるの?
A.新(シン)の妹なのに持ってない方がおかしい。キラとカガリも姉弟でSEED持ちだし、マユ生存SSでも割と種割れしてるし、いいかなって思ってる。

Q.なんでそらちゃんもSEED持ちになってるの?
A.Another第二十八話『時ノ空に届く種』でそらちゃんの種割れ描写があるので、この世界のそらちゃんも潜在的にSEEDを持っているという事になった。


新達の活躍によってレクエイムは沈黙した。量産機も姿を消し、事態は収束に向かうと思われた。だが、戦いはまだ終わっていなかった。

イーヴィル・エアリアルトリガーによって次々と落とされていくビルドライバーズ。さらに召喚されたガンドノードによって、ガンプラウォーズのオーバーライドが始まろうとしていた。

状況を打開するべく、フブキは全てのホロライブアーマーを集約させ、唯一無二にして究極のアーマーを誕生させる。

一方、スミレとエリスもオーバーライドを阻止するべく、グリッタートリガーのスキルを使う。

次回、『PHASE52 月面の決戦』
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