【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ with リ・イマジネーションズ   作:波音四季

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今語られる衝撃の事実。九条恭平とは何者なのか?レイラの過去に何があったのか?

と、書いたはいいけど、そんなに深く掘り下げてはないです。ご都合主義的展開も多くなるので、温かい眼でみてください。


PHASE54 PAST

ホロライトシティホテルの最上階

このフロアに設営された祝賀会場で祝杯が挙げられていた。

 

甲洋「飛鳥先輩凄かったですね!」

 

真矢「ホントホント!分身はこうやるんだッ!って言ってバッサバッサと薙ぎ倒しちゃったんだもん」

 

新「へへっ!そんなに褒めんなって!」

 

蘭「また調子に乗って…。でもまぁ、見事な戦いだったわ」

 

新「そうだろ?アレだけ強くなれば、姉ちゃんなんて敵じゃないね!」

 

その発言に思わずこめかみがピクッとなる蘭。

 

大和「蘭、今日は一旦抑えよう?ね?」

 

ぽぷら「新く~ん!あっちに美味しいのあったよ」

 

新「マジ?行こう行こう!」

 

手を繋いで去っていく2人。

 

仁斗「あの2人、付き合ってるんですかね?」

 

真理愛「そりゃ付き合ってなかったら、手なんて繋がないでしょ」

 

美明「…」

 

一方会場内別の場所

美兎「フブキさんのあのガンダムは、何だったんですか?」

 

フブキ「実は私もよく分かってなくて。この世界のホロライブアーマーと別の世界のホロライブアーマーが1つになった姿、と言ったところでしょうか?」

 

フブキワンネスガンダムはイーヴィルエアリアルが倒された後、全てのアーマーが解除されたことで元のフブキⅨガンダムに戻り、レイラが作った新生ホロライブアーマーを残して元の世界に戻っていった。

 

アカリ「もう会えないのかな?」

 

フブキ「皆の想いが呼び出したアーマーだから、同じ事があれば、また呼び出せるかもだけど…」

 

みしろ「願わくば、もう2度と同じ事は起こってほしくないですね」

 

フブキ達がそんな会話をしている時、会場の別の場所では。

玲二「なるほど、アコードの能力か」

 

オルフ「非常事態だったとはいえ、奥様と勝手に精神をリンクさせてしまい、申し訳ありません」

 

そら「謝らなくていいよ?オルフ君のお陰で助かったんだし」

 

玲二「そらがそう言うなら、俺からいう事は何もない。その力の使い方を間違えるなよ?」

 

オルフ「勿論です。彼とも約束しましたから」

 

玲二はそら、オルフと別れて会場の隅にいるレイラとエンヴィーの元へ向かった。

 

玲二「よう。どうした?こんな隅っこで?」

 

レイラ「どうも、玲二さん」

 

エンヴィー「…」

 

玲二「何か気になることでもあったか?」

 

レイラ「気になるというより、気に入りませんね」

 

玲二「何?」

 

レイラはジュースで口を湿らせると周りに聞こえないくらいの声で続ける。

 

レイラ「聞くところによると首謀者は捕まってないようだし、何より不可解な事が多すぎる。どうやってあそこまで大規模なハッキングが出来たのか?Яはどこから来たのか?」

 

玲二「確かに。ここまでやる奴がレクイエムを防がれる可能性を考えなかったなんてことは無いはずだ。にも拘らず、攻撃にレクイエムを使ったのは何故だ?」

 

レイラ「それに…似てるんです」

 

玲二「?」

 

レイラ「僕が前世で戦ったとある人物のやり方と似てる…いや、同じなんです。大量の量産機をデコイにしつつ、本命の大火力をぶちかます。それに気を取られている隙に、大本命のボスを用意しておく。こんな戦い方をするのは、僕が知る限り1人だけ」

 

玲二「だが、そいつはこの世界にいないんだろ?」

 

レイラ「…そうですね。転生の線も考えましたけど、拓哉さん以前の転生者はいないし、考えすぎか。ちょっとトイレ行ってきます」

 

レイラはグラスを置くと会場を出て行った。

 

玲二「着いて行かないのか?」

 

エンヴィー「すぐ戻るだろう」

 

 

トイレ

用を足し、戻ろうとしていたレイラのスマホに着信が来た。

 

レイラ「非通知?……もしもし?」

 

「よう、久しぶりだな」

 

レイラ「…いや、そんな、あり得ない」

 

「嘘じゃない。いいか、すぐにホロプラに来い。さもないと、ガンプラウォーズを終わらせる」

 

レイラ「待て!」

 

引き留めようとしたが、既に切れてしまっていた。

 

レイラ「…転生したのか?でも、誰が?考えるのは後だ。エンヴィー、ごめん!」

 

レイラは神羅の力を使ってホロプラへ転移した。

 

 

祝賀会場

エンヴィー「!?」

 

玲二「どうした?」

 

エンヴィー「レイラが消えた」

 

玲二「何?」

 

すぐにホテル内の気配を探るが、確かにレイラはどこにもいない。

 

エンヴィー「チッ、着いて行けばよかった!」

 

玲二「落ち着け。ホロライト中の気配を探ってみる」

 

そこへゲーマーズの4人がやってくる。

 

フブキ「レイくん?どうしたの?」

 

玲二「静かに……見つけた。ホロプラだ。レイラはホロプラにいる」

 

ミオ「え?なんでこの時間に?もう閉まってるよね?」

 

玲二「分からん。ホロプラへ向かわなければならない理由が出来たらしいが、一体何が?」

 

エンヴィー「そんなの知るか!私はこれからそこへ向かう。お前達もついて来い」

 

ころね「えぇ!?急に?」

 

エンヴィー「イヤな予感がする。神羅の力を借りるのは癪だが、私1人ではどうにもならんかもしれん」

 

おかゆ「なんか、前会った時とだいぶ変わったね、君」

 

エンヴィー「そんな事どうでもいいだろ!来るのか?来ないのか?」

 

玲二「分かった。一緒に行こう」

 

フブキ「私達も行くよ。前に助けてもらった恩があるからね」

 

6人は他の者達に気取られぬよう静かに会場を出ると、ホロプラへ向かって転移した。

 

 

 

ホロプラ ガンプラウォーズコーナー

転移した先のフロアは煌々と照らし出されていた。

 

ミオ「明かりが点いてる?」

 

玲二「…様子がおかしい。手分けしてレイラを―ガシャアアアンッ!―何!?」

 

大きな音を立てながら棚が崩れ、レイラが転がり出てきた。

 

フブキ「レイラ君!?」

 

レイラ「来るな!」

 

次の瞬間、6人の背後に魔法陣が出現し、そこから出てきた鎖に縛り付けられた。

 

ころね「ちょ、なにこれ!?」

 

おかゆ「動、けない…!」

 

エンヴィー「こんなもの!」

 

エンヴィーは自身の力で振り払おうとするが、どういうわけか出来ない。

 

玲二「この鎖…神羅の力が宿っている?」

 

「その通り。流石はЯを捉えたダークトライエイジだ。人間なんて簡単に捕縛出来る」

 

棚の陰から金髪にスーツを着た男性が歩み出てきた。手には黒いトライエイジガンダムを持っている。

 

恭平「初めまして。九条恭平、警視総監だ」

 

玲二「お前が、警視達の言っていた」

 

恭平「久しぶりだな、レイジ」

 

フブキ「レイくん、知り合いなの?」

 

玲二「いや、知らない。お前は誰だ?何故こんなことをする?」

 

恭平「貴様じゃない!」

 

玲二「何?」

 

恭平「俺が言ってる『レイジ』はそこのガキさ。あぁ、今は『安室レイラ』だっけか?伝説のガンダムのパイロットと同じ名前とは、いいご身分だな!」

 

レイラ「……如何にも、僕の名前は『佐崎レイジ』。でもそれは、僕がこの世界に生まれ変わる前の名前だ。それを知っているという事は、やはり君は」

 

恭平「そうとも。『九条恭平』とはこの世界での名、俺は『西見キョウヤ』。お前の親友だった男だよ」

 

その場にいた者達は驚愕した。レイラの前世での名前が玲二と全く同じ名前だったこともだが、目の前の男が4人目の転生者だと分かったからだ。

 

フブキ「じゃあ貴方は、4人目の転生者?」

 

恭平「4?あぁ、俺とコイツ以外にも転生者がいるとか言ってたな。正確には違う。俺が生まれたのは30年前。つまり、俺が最初の転生者ってワケ。あの女には『ゼロ号』って呼ばれてたな」

 

何と恭平は、拓哉や樋山よりも前に生まれた転生者だった。

 

レイラ「何故だ、キョウヤ。何故転生した?」

 

恭平「決まっている。貴様に復讐する為さ。丁度いい。オーディエンスもいるし、俺達の物語を聞かせてやろうじゃないか?親友だと思っていた奴に殺されたって話をな!」

 

レイラ「僕は殺してない」

 

恭平「貴様が殺したも同然だ!そう、あの日、貴様に出会いさえしなければ!」

 

 

 

~前世~

ガンプラバトルが出来るとある世界。プラモショップへ向かう1人の少年がいた。少年は店に入ると、いつも見ていた棚へ向かった。

 

「あった!『ガンダムAGE-ⅡマグナムSVver』!今日の為にお小遣い貯めて来たんだ!さぁ買うぞって、あぁ!」

 

マグナムSVの最後の箱を別の少年が取り、そのまま店の奥へ消えてようとしている。

 

「ちょっと待ってよ!それは僕が買うんだぞ!」

 

「…は?ここは俺のじーちゃんの店だ。つまりここにあるガンプラは、全部俺のもんでもあるってこと」

 

「そんなのおかしいよ!買うんなら兎も角、1円も払わずに持ってちゃうなんて、万引きと同じじゃんか!」

 

「うるさいなぁ。俺だってこいつに目星付けてたんだ。欲しかったら次の入荷まで―ゴンッ―いってぇ!?」

 

少年は奥からやって来た老齢の店主から拳骨を貰った。悶えている少年から箱を取ると、カウンターへ向かう。

 

店主「やぁ、少年、孫がすまなかったね。さ、お会計をしよう」

 

「う、うん」

 

「ひでぇよ、じーちゃん!」

 

店主「馬鹿者!小遣いから引くとは言ったが、店の商品はお客様の為にあるんじゃ。この子に謝りなさい」

 

「チッ…ごめんなさい」

 

「う、うん。いいよ…」

 

これが僕―西見キョウヤと俺―佐崎レイジの最初の出会いだった。

 

 

 

~現世~

恭平「お前は本当に自分勝手だったな」

 

レイラ「…」

 

ころね「今と全然違うね」

 

玲二「確かに自分勝手すぎる。奴を擁護するわけじゃないが、小遣いから引かれると言っても万引きとほぼ変わらないぞ?」

 

レイラ「あの頃は、若かったんです。今思い出しても恥ずかしくてしょうがない」

 

気まずくなって顔を背けるレイラ。

 

恭平「そんなお前もあの事件があって変わったよなぁ?」

 

ミオ「あの事件?」

 

恭平「覚えてるだろ?お前が俺達の前で初めてキレたんだから」

 

レイラ「…」

 

 

 

~前世~

あの日からキョウヤとレイジの関係は続いていた。小学校のクラス替えで一緒のクラスになり、レイジの幼馴染千香も交えて小中とそれなりに楽しくやっていた。

 

そして、高校生になったある日。ガンプラ部の活動を終えた3人は佐崎模型店へやってきた。そこで彼らが見たのは、紫髪の男にバトルで負けた店主の姿だった。

 

レイジ「じーちゃん!」

 

店主「こ、このワシがこうも簡単に…」

 

「では約束通り、このνガンダムは俺の物だ」

 

店主「…やむを得ん」

 

レイジ「返せ!それはじーちゃんが手に入れた、世界に1つしかないνガンダムだ!」

 

「知ってるさ。だから、大金を積んででも俺はコイツが欲しかった。だが、このジジイは、それを拒否しやがった。だから教えてやったのさ。どっちがこのνガンダムを持つのに相応しいか」

 

店主「…」

 

「そして今、コイツは俺の手元にある。つまり、どうしようと俺の勝手というわけだ」

 

男はνガンダムを床に落とすと、大きく足を上げる。

 

レイジ「止めろおおおおおおッ!!」

 

バキンッ!

 

νガンダムは粉々に踏みつぶされてしまった。

 

店主「わ、ワシのνガンダムが…!」

 

「ハハハハハハッ!ジジイ!俺の要求を断った罰だ!ほら、返してやるよ!負けがついたガンプラなんざ、大した価値にもならんからな!フハハハハハハッ!」

 

男は高笑いしながら店を出て行った。

 

千香「最低!ガンプラをあんな風に!」

 

キョウヤ「店長さん、大丈夫ですか?」

 

店主「ワシは大丈夫じゃが…」

 

レイジが粉々になったνガンダムの破片を集める。

 

レイジ「う、うぅ、許さねぇ…!コイツを直して、アイツをぶっ飛ばしてやる!」

 

店主「レイジ!それはいかん!ガンプラを復讐の道具にしてはならん!」

 

レイジ「でもじーちゃん!」

 

店主「いいか、レイジ。憎しみや怒りでガンプラを作ってはならん。その想いがガンプラに伝われば、それは悪しきガンプラになり兼ねん。レイジ、この言葉を、忘れんでくれ!」

 

その日から君は変わった。ガンプラ部だけでなく、クラス委員に立候補して、生徒会にも立候補した。元々良かった成績はさらに良くなったし、どんな授業も手を抜くことはなくなった。皆は君を凄いと言っていたけど、僕は知っていた。それが君の復讐の準備だったってことに。

 

 

 

~現世~

おかゆ「そんなことが」

 

恭平「あの一件の後、お前はガンプラバトルの全国大会で優勝し、発足したばかりだったガンプラ連盟の目に留まった。そのおかげで、25歳以上でないと出場できない世界大会の代表選別戦に出場出来た」

 

レイラ「おかげ毒を盛られたり、誘拐されたり、大変な目に合った。その度に君は僕の事を助けてくれた」

 

恭平「今となっては助けない方がよかったとつくづく思うぜ。そして、その大会の決勝戦で復讐を果たし、その時のノウハウで俺も…殺した」

 

レイラ「何度も言うが、僕は殺してない」

 

フブキ「あの、どうして貴方は殺されたんですか?」

 

恭平「いい質問だ。コイツが努力する一方で、俺も自分磨きに精を出していた。そして、コイツが世界チャンピオンになったのと同じ年、遂にガンプラ連盟会長にまで上り詰めた」

 

その発言に、レイラはキッと睨みつける。

 

レイラ「何が上り詰めただ。桑戸会長を蹴落としておいて!」

 

ころね「桑戸?誰?」

 

レイラ「当時のガンプラ連盟会長ですよ。キョウヤのせいで失墜したんです」

 

 

 

~前世~

とあるBARに入ったレイジ(28歳)は、カウンター席に座っている金髪の女性の隣に座る。

 

レイジ「桑戸会長」

 

ロナ「…あぁ、君か。ロナと呼べ。私はもう会長ではない」

 

レイジはバーテンにウィスキーを注文し、桑戸ロナと話し始めた。

 

レイジ「会長、一体何があったんですか?」

 

ロナ「報道で見ただろう?癒着だよ。大会参加者から金を貰って出場資格を融通していた」

 

レイジ「貴女の様な人がそんなことするわけない。真実を話してください」

 

ロナはグラスの酒を飲み干す。

 

ロナ「君は信じない」

 

レイジ「信じます。貴女が俺を信頼してくれたように、俺も貴女を信頼している。だから、話して」

 

しばらく沈黙の時間が流れる。

 

ロナ「あの記事は捏造だ」

 

レイジ「やっぱり…。誰があんなデタラメを?」

 

ロナ「キョウヤだ」

 

レイジ「キョウヤ…?いや、そんな、まさか…」

 

ロナ「ほらな。信じないだろう?」

 

レイジ「いや、信じます。でも何故?」

 

ロナ「さぁな。こんな手段で私を蹴落として会長になって何がしたかったのか…」

 

レイジ「調べます。そして必ず、貴女を元の地位に戻す!」

 

ロナ「無駄だよ。私はもう終わりだ。あとは君達で好きにやればいいさ」

 

投げやりな態度にレイジは思わずカッとなってしまう。

 

レイジ「なんでそんな態度なんですか!?貴女はこの仕事に誇りを持っていたじゃないですか!」

 

ロナ「…君とキョウヤは、親友だったよな。出会いはいつだ?」

 

レイジ「小学生です。それから今までずっと」

 

ロナ「全国と世界大会の時も、サポーターだったね」

 

レイジ「アイツには随分助けられました。誘拐された時は、道路交通システムで見つけ出してくれたし、毒を盛られた時も教えてくれた応急手段のおかけで一命を取り留めました」

 

ロナ「いい友達だ。もし、彼が、正しい事をする為に私を追い出したのだとしたら、どうする?」

 

質問の意味が分からず困惑する。

 

ロナ「彼が世界を救う事をするために、私の座を欲したというなら、私は喜んで譲り渡す。君はどうだ?」

 

レイジ「…例えそうだとしても、こんなやり方は間違っている!俺はキョウヤのやり方を認めない!」

 

ロナ「…」

 

レイジ「会長。貴女もいつまでもこんな所にいないで、自分に出来ることを探してください!」

 

レイジは代金を支払うと、店を出ていった。

 

 

 

~現世~

レイラ「その後の調査で、君が何をしようとしていたのか分かった。代理戦争だ」

 

玲二「代理戦争?」

 

レイラ「当時紛争中だった2国にガンプラ(G)バトル(B)システム(S)を渡し、それ使ってネットワークの中で戦争をさせるつもりだったんです」

 

恭平「そうだ。血の流れない戦争。これさえあれば、戦車も戦闘機も銃だって必要なくなる。世界が平和になったんだ!それになのに貴様らは邪魔しやがった!」

 

レイラ「何が平和だ!君のやろうとした事は戦場を違う場所に移しただけだ。戦車や銃の代わりにGBSという別の武器を与えただけに過ぎない!」

 

玲二「その通りだ。本当の平和とは、武器を失くすことじゃない。争いその物を失くして初めて平和になったと言えるんだ」

 

恭平「それは無理な話だ。人は簡単には変われない。ましてや人の中にある闘争心を失くすことは出来ない。GBSやガンプラウォーズがその確固たる証拠だ!いつの時代、どの世界であっても人の心から争いは無くならない!ならば、少しでも人が傷付かない方法を取る事こそが、正しい行動ではないのか!?」

 

レイラ「違う!GBSもガンプラウォーズも闘争心を満たす為の道具じゃない!人々が楽しむ為の物だ。1度軍事利用されてしまえば、そこからは際限のない軍事競争へ発展する。そうすれば、血を吐きながら続ける悲しいマラソンが延々と続いていくだけだ!」

 

実際レイラの発言はまちがっていなかった。前世では、GBSの新世代システムが意図せず軍事利用され惑星間の対戦に発展しかけたことがある。それについては本筋から逸れるので、今は割愛させていただく。

 

恭平「お前はやっぱり変わってないな。自分勝手で周りを振り回して」

 

レイラ「それはこっちのセリフだ。1度死んでも君は変わってない。自分が正しいと思ったことは最後まで貫く。あの時もそうだった」

 

 

 

~前世~

キョウヤの計画を知ったレイジは、妻の千香、友人の小早川ハヤト、そしてかつてレイジの祖父のνガンダムを壊した紫電カイト、4人はGBSのメインサーバーを破壊するべく行動を起こした。

 

このような行動は決して褒められたものではないが、ガンプラ連盟会長となり、連盟の上層部を味方につけたキョウヤに正攻法が通じない以上、GBSを紛争国に渡さないためにはやむを得なかった。

 

立ちはだかる大量の量産機を破壊しつつ、レイジは遂にGBSメインサーバーに辿り着いた。

 

レイジ「やはりここにいたか。キョウヤ」

 

キョウヤ「…」

 

レイジの駆る『パーフェクトνガンダム』とキョウヤの操る『ガンダムトライエイジマグナム』が相対した。

 

キョウヤ「レイジ、今すぐ立ち去れ。そうすれば、罪には問わないでおいてやる」

 

レイジ「ふざけるな!紛争幇助の方がよっぽど重い罪だ!」

 

キョウヤ「何が紛争幇助だ!平和の為の行動だ!それがなぜ分からない!?」

 

レイジ「分かりたくもない!…キョウヤ、親友の最後の頼みだ。紛争国家へのGBS提供を止めろ」

 

キョウヤ「…答えは、NOだ!」

 

レイジ「ならば仕方ない。戦争に使われるくらいなら、俺がGBSを破壊する!」

 

キョウヤ「そうはいかない!世界平和の為に、僕がGBSを守る!」

 

かつて親友だった2人は、お互いが正しいと信じるものの為に、戦いの火蓋が切って落とされた。

 

 

 

~現世~

レイラ「僕はその戦いに勝利し、GBSを終わらせようとした。でも、直前になって、桑戸会長が復帰したことで君の悪事が明るみになり、GBSを破壊する必要がなくなった」

 

恭平「そして俺は、偽証、偽造、それによって人を貶めた罪、紛争幇助の罪で逮捕。だが、護送中に事故にあい、それで死んだ」

 

フブキ「それなら死因は事故死じゃないですか。レイラ君は殺してない」

 

恭平「いいや、そいつがいなければ、俺の邪魔をされなかった。俺が死んだのも、何もかもレイジ、テメェのせいだ!」

 

ミオ「責任転嫁じゃん」

 

玲二「全部を語ってるわけではないだろうが、全面的にレイラが正しいとしか思えん。ガンプラバトルは、人々が楽しみ笑顔になる為の物だ。お前のやろうとしたことは間違っている」

 

恭平「っ!どいつもこいつも俺を否定しやがって!」

 

ダークトライエイジが凄まじい憎悪の波動が放たれる。

 

エンヴィー「ぐっ!なんという憎悪…!」

 

レイラ「…思い出した。神羅族のフレアが言っていた。『魂の転生と感情の増幅は造作なくできる』って」

 

ころね「じゃあ、この人の憎しみの感情は」

 

玲二「フレアの奴、死んでからも迷惑かけるなんてな。だが見た所、奴自身は只の人間だ。このままでは奴は…」

 

レイラ「止めろ、キョウヤ!その力は身を滅ぼすぞ!」

 

恭平「黙れぇッ!!」

 

ダークトライエイジから発生した波動がレイラを吹き飛ばす。

 

おかゆ「レイラ君!」

 

レイラ「くっ…!」

 

恭平「お前を殺してやる!だが、普通には殺さん。貴様の大好きなガンプラバトルで殺す。そして…見ろ!」

 

観戦モニターが勝手に点き、無数の核ミサイルが映し出される。

 

フブキ「核ミサイル!?」

 

玲二「どういうことだ!?このゲームに核は実装されてないぞ!?」

 

恭平「俺のハッキング能力で創り出した。お前が俺に負けた瞬間、ガンプラウォーズメインサーバーに向けて発射され、ガンプラウォーズは終わる!」

 

レイラ「何故ガンプラウォーズを破壊したがる?僕1人を殺せば済むだろう!」

 

恭平「決まっている。GBSを破壊しようとした貴様と同じことをしてやるんだよ!」

 

玲二「意趣返しのつもりか?そんな事でこんな…」

 

レイラ「選択肢はないか」

 

Hi-estνガンダムを取り出す。同時にレイラの身体が光り、30歳の姿になる。

 

レイラ「勝負だ、キョウヤ!」

 

恭平「っ…ふ、ふふ、フハハハハッ!その姿、面白い!ガキの貴様を殺すのは気が引けたが、これで本当に殺してやれる!」




第2章で1番投稿したかった話。語られた内容は全体のほんの一部でしかないので、実際にはもっと深堀りしたかったけど、回想形式だと難しいのでそのうちガッツリ語ってもらおうと思います。


恭平の目的は、レイラこと「佐崎レイジ」への復讐だった。

ダークトライエイジガンダムに宿る強大な神羅の力によって動きを封じられた玲二達を救うべく、レイラは恭平との一騎打ちに応じる。

Hi-estνガンダムで善戦するレイラだったが、ダークトライエイジの連続変形と召喚スキルによって徐々に追い込まれていく。

次回、『PHASE55 シックスチェンジャー』
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