【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ with リ・イマジネーションズ 作:波音四季
さて、長かった第2章もいよいよクライマックスです。次章の構成はまだ決まり切ってないのですが、ガンダムシリーズの代名詞でもある「強奪」をコンセプトにしてやっていこうかなと思っています。あるいは、本家様が別次元設定でホロライブ×遊戯王の小説を投稿されてるので、自分も乗っかってみようかなと考えてます。
~前世~
とある大学の一室、金髪の青年がガンプラを組んでいた。そこへ別の青年が入ってくる。
レイジ「キョウヤ、もう出来たか?」
キョウヤ「レイジ!見てくれ。新作だぞ」
トライエイジガンダムのカスタム機を見せてきた。
レイジ「お前ホント、AGE系好きだよな?」
キョウヤ「カッコイイからな。バトルでもこの子達以外を使う気はないよ」
キョウヤの視線の先には、棚に飾られたガンプラがある。
レイジ「持ってきたのか?懐かしいな。『AGE-Ⅱマグナム』のSVver。思えば、コイツが俺とお前を巡り合わせたんだ」
キョウヤ「あの時はこんなに長く関係を続けると思わなかったよ」
レイジ「お、こっちは小中の時の『AGE-Ⅰトリニティ』か。で、こっちが『AGE-Ⅲライディーン』、高校の全国大会では世話になったな」
キョウヤ「ふふっ……レイジ、僕達はどこまでいけるんだろうか?」
レイジ「どこへだっていけるさ。俺とお前なら、きっと宇宙の彼方だって」
キョウヤ「それは言い過ぎ。…レイジ」
スッと手を差し出す。
キョウヤ「これからもよろしく頼む」
レイジ「勿論だ、相棒!」
佐崎レイジと西見キョウヤ、19歳の春の事であった。
~現世~
Game Mode:1on1
Field:Standard
Player1:Amuro Reira
Player2:Kyouhei Kujou
ステージとなったのは、ホロライトシティ。戦闘開始から10分近く経過し、街のあちこちで火の手が上がっていた。レイラの『Hi-estνガンダム』はストライダーモードとなった恭平の『ダークトライエイジガンダム』に追跡されていた。
恭平「逃げ切れるものか!」
レイラ「チィッ!」
ダークトライエイジのドッズライフルが黒いビームを撃つ。Hi-estνはフィン・ファンネル・バリアを二重に張り、さらにIフィールド内臓のシールドを構える。だが、黒いビームはバリアを簡単に破壊し、Iフィールドも貫いてシールドに命中し、大爆発を引き起こした。
レイラ「グアアアアッ!」
レイラの左腕に激しい痛みが走り、思わず声を上げてしまう。
レイラ「痛覚が、共有されてるのか!?」
恭平「ハハハッ!あの女の言った通りだ!テメェのHi-νをぶっ壊せば、テメェも死ぬ!神羅族になったことが仇になったな!その点俺は人間のままだから痛みなんて全くないぜ!」
レイラ「キョウヤ!もう止せ!こんな戦い続けたら、お前は死ぬだけじゃ済まないぞ!」
恭平「俺をだしにして命乞いか?見苦しいぞ、レイジ!」
MS形態であるバトルモードに変形すると、ビームサーベルを抜いて斬り掛かる。レイラもHi-estνのビームサーベルで受け止めたが、徐々に押されていく。
エンヴィー「おい!神羅の男!まだ解けんのか!?」
エンヴィーが玲二を怒鳴りつける。当の玲二は目を閉じて鎖の解除に集中していた。
おかゆ「落ち着いて。レイくんも頑張ってるんだから」
エンヴィー「お前ならこの程度さっさと解除出来るだろ!何をモタモタしている!?」
玲二「分かってる!妙なんだ。この鎖、神羅の力で創り出したにしては、頑丈すぎる」
ミオ「レイさんでも手間取るってことは、もしかしてЯの力も混ざってるんじゃ?」
あり得ない話ではない。先ほど恭平は「ダークトライエイジの力でЯを捕らえたと言っていた」からだ。だが、玲二は即座に否定する。
玲二「いや、それはない。それだったら、無呪羅の力も持つ俺にも感知できるはずだ。だが、この鎖からはそれを感じない。エンヴィー、お前もそうだろう?」
エンヴィー「あぁ。この鎖は純粋な神羅の力で創られた物だ。だが、この膨大な力は何だ?」
玲二「エンヴィー、お前がこのレベルの鎖を創り出すことは出来るか?」
エンヴィー「前も言ったが、我々は創造する事は出来ん。だが、もし出来るのだとしたら、我々無呪羅全員の力を以ってしてもと不可能だろう」
フブキ「無呪羅全員ってことは…」
玲二「そうだフブキ。この鎖は、単純計算で神羅族7人以上の力で創られたことになる」
ころね「それじゃあ他にも神羅族の協力者が?」
玲二「いや、フレアの性格上それは無いだろう。転生者の選抜もアイツ1人でやっていたみたいだしな」
おかゆ「だとしたら、この力は一体?」
玲二「…どうやらその答えは、奴のダークトライエイジとかいうガンプラにあるようだぞ」
モニターに視線を向けると、ダークトライエイジにマウントを取ってタコ殴りにしているHi-estνが映し出されていた。
レイラ「いい加減にしろよ!」
恭平「テメェこそ放しやがれ!」
ダークトライエイジに蹴り飛ばされて一旦離れるが、Hi-estνの腕部に内蔵されたガトリングガンが命中し、爆煙が巻き上がる。
レイラ「どうだ?」
ガトリングを停止して様子を見る。次の瞬間、煙の中から戦車が飛び出してHi-estνに攻撃を仕掛けてきた。
レイラ「何ッ!?うわっ!」
Hi-estνの頭部へ命中するはずだったビームは、レイラの操作で首を僅かに動かしたことで直撃は免れた。だが、肩と頭部の右側が焼かれ、レイラの耳と肩も灼ける様な痛みに襲われる。
レイラ「戦車だと!?」
恭平「タンクモードだ!ストライダーだけだと思うなよ!」
追撃を上空に飛び上がって回避し、フィン・ファンネルを展開する。だが、ダークトライエイジはタンクから砲台のような形態に変形すると、撃ち出されたビームがフィン・ファンネルを追尾して破壊してしまう。
レイラ「今度は砲台!?」
Hi-estνはハイエスト・メガビームライフルでフォートレスモードとなったダークトライエイジを撃つが、迎撃のビームに撃ち落とされて届かない。さらに、いつの間に撃たれていたビームがHi-estνのバックパックを破壊し、地上に落ちてしまった。
レイラ「クッソ!なんて奴だ……っ!」
今度は砲台から獅子を彷彿とさせる四足獣形態へと変形する。
「ガルルッ!グルォオオオオオッ!」
本物の獣のような雄叫びを上げ、ジグザグに動き回りながらHi-estνに襲い掛かった。
ミオ「何なの?あのガンプラ」
おかゆ「MS形態とストライダー形態に加えて、戦車形態、砲撃形態、四足獣形態って詰め込み過ぎでしょ」
フブキ「それだけじゃない。あのガンプラ、MSとしての機構を完全に無視して変形してる」
可変機の変形は、人型であるMS形態と辻褄が合うように行われる。HGサイズのガンプラは最近でこそ差し替え無しの変形も多くなってきたが、それでもハンドパーツ等の一部パーツを外さなければ、変形することは出来ない。ガンプラウォーズにおいては、変形は劇中の動きに合わせて行われるため差し替えはする必要ないのだが、ダークトライエイジは明らかに不自然な変形をしている。
フブキ「本来なら、干渉して動かせないはずのパーツが滑らかに動いている。バグでないとしたら…」
エンヴィー「そういうことか。奴のダークトライエイジは、1つじゃない」
ころね「どゆこと?」
エンヴィー「ダークトライエイジ本体に、神羅の力を使って別のガンプラを埋め込んでいるんだ。あのガンプラ1体の中には5体以上のガンプラが融合されているという事だ」
答え合わせをするかのようにモニターから音声が聞こえてきた。
恭平『驚いただろうレイジ。このダークトライエイジには、6つの形態がある。どれも貴様を倒すことに特化した形態だ』
フブキ「6つ!?ということは、あのダークトライエイジはシンラガンダム6体分の力を持ってるって事!?」
エンヴィー「そういう事だろう。それだけのちからがあれば、Яを捕らえることはなど造作もないわけだ。まったく、妬ましい…」
おかゆ「ちょっと待って!君はさっき、『無呪羅全員の力を以ってしても、この鎖は創れない』って言ったよね?でも、ダークトライエイジに融合されているガンプラは6体。数が合わないじゃないか」
ミオ「確かに…。じゃあ、まだ何体か融合されてるってこと?」
玲二「あるいは、融合されていないのかもしれない」
フブキ「レイ君どういう事?」
玲二「考えてみろ。奴はまだ
玲二の言う通り、ダークトライエイジの変形はあくまでダークトライエイジに備わっている能力であり、スキルではない。
おかゆ「まさか、ダークトライエイジのスキルは…!」
玲二「急いで鎖を解除しないと」
玲二は再び精神を集中させて鎖の解除を試みた。
レイラ「なるほど、この異常な強さは神羅の力を持ったガンプラ6体分ってことか。差し詰め『シックチェンジャー』とでも言ったところか?」
自分が相手にしているのが、相当厄介な相手と分かったレイラはすぐに頭の中で戦術を練り直す。
恭平「6体?ちょっと違うな」
レイラ「何だと?」
恭平「レイジ、気付かないのか?俺は、
レイラ「…ま、まさか…まさか!」
恭平「そのまさかだ!スキル!『AGE of GENERATION』!!」
恭平がスキルを発動させたと同時に、ダークトライエイジガンダムの左右の黒い穴から4体のガンプラが出現する。
レイラ「こいつらは…!」
恭平「驚いただろう?そして懐かしいだろう?皆お前と共に戦ったかつての俺のガンプラ達だ」
『ダークトライエイジガンダム』
神羅フレアによって創り出されたガンダム。『トライエイジガンダム』をベースとして6つの異なるガンプラを融合させて創り出された。それだけでなく、融合できなかった4体のガンプラをスキルで召喚できるため、実質10体のガンプラが融合されている。各形態には固有の能力を持っている。
バトルモード:メイン兵装のダークドッズライフルはあらゆる防御兵装を貫通する。
ストライダーモード:速度は神羅ガンプラの中では最速であり、追いつき追い抜きは不可能。
タンクモード:神羅ガンプラの攻撃に耐える硬い装甲を持っている。
フォートレスモード:天球上の全方位に攻撃でき、砲弾は命中するまで追尾する。
ライガーモード:クローによる斬撃はPS装甲等の特殊防御を無視してダメージを与える。
ブラスターモード:他のガンプラが使用することで、そのガンプラのエネルギーを上乗せして攻撃できる。
〇スキル「AGE of GENERATION」
『AGE-Ⅰダークトリニティ』『AGE-ⅡマグナムDSVver』『AGE-Ⅲダークライディーン』『ガンダムトライエイジダークマグナム』を召喚する。
『AGE-Ⅰダークトリニティ』
『AGE-Ⅰノーマル』『AGE-Ⅰタイタス』『AGE-Ⅰスパロー』をミキシングしたガンプラ。3機の武装を使用できる。本機はオリジナルのトリコロールカラーから黒一色となっている。
『AGE-ⅡマグナムDSVver』
全身を黒く染めた『AGE-ⅡマグナムSVver』。DSVは「DARK SAVIOR」の略称。
『AGE-Ⅲダークライディーン』
肩部に蓮の花をモチーフにした「ロータスキャノン」を装備したAGE-Ⅲ。元は濃紺と銀だったが、黒と赤に変わっている。
『ガンダムトライエイジダークマグナム』
元は『ガンダムTRYAGEマグナム』のカスタム機。トライスラッシュブレイドを主兵装としている。本機は、ビームマントに至るまで真っ黒に染まっている。
レイラ「6体じゃなく、10体だと?神羅の力を持ったガンプラ10体分?キョウヤ!今すぐソイツを捨てろ!お前がお前じゃなくなるぞ!」
恭平「そうかよ!行け!」
マグナムDSVとダークマグナムがそれぞれFファンネルとTRYファンネルをを展開し、得物を構えて向かってくる。
Hi-estνはガトリングで弾幕を張りながら後退するが、フィン・ファンネルもシールドも失った状態ではまともに防御できずに損傷が増えていく。さらに2機の斬撃によって右腕と左脚が持っていかれてしまう。
レイラ「ガアアアアアアアアッ!!」
想像を絶する痛みに絶叫する。
さらにいつの間にか接近していたトリニティのタイタスアームの殴撃で上空へ打ち上げられる。
レイラ「ゴホォッ!?」
さらに上空に対していたライディーンが肩部のロータスキャノンを開き、至近距離からビームをHi-estνに叩き込んだ。
レイラ「ギャアアアアアアアアアアアッ!!!」
全身を焼かれ、地上に叩き落とされ、Hi-estνは神羅の力で辛うじて原型を留めている状態だった。
恭平「無様だなぁ、レイジ」
レイラ「ゲホッ!ガハッ!」
恭平「これで終わりだ」
ダークトライエイジはブラスターモードへ変形すると、ダークマグナムと合体しエネルギーをチャージする。トリニティはダークドッズライフル、マグナムDSVはハイパーダークドッズライフル、ライディーンはロータスキャノンをそれぞれ構え、トドメの体勢に入った。
エンヴィー「おい!まだなのか!?このままではアイツが…レイラが死んでしまうぞ!」
玲二の力で鎖は徐々に崩壊を始めているが、完全解除には至っておらず、とても間に合わない。
ころね「どうしよう?フブちゃん、おかゆ、何か手はないの!?」
フブキ「…手はあるよ」
ミオ「ホント?どんな?」
フブキ「フブキワンネスを創り出した時と同じだよ。あの時、皆の『ガンプラウォーズを守ってほしい』っていう想いが平行世界のアーマーを呼び出した。人数は少ないけど、同じようにすれば」
おかゆ「奇跡が起こるかもしれないってことだね。よし!やってみよう!エンヴィーも」
エンヴィー「私は無呪羅だ。私の想いなど…」
フブキ「大丈夫。神羅も無呪羅も関係ない。貴女の想いもきっと届くはずだよ!」
エンヴィー「私の、想い…」
全員が目を閉じて「レイラを守ってほしい」と強く想う。
その時、不思議な事が起こった。
ガンプラウォーズの空に輝く4つの星が強く光り輝き出した。
恭平「死ね!レイジ!」
4機のガンプラから放たれたビームが真っ直ぐにHi-estへ向かう。そして…
ドゴオオオオオン!!
轟音と巨大な火球にHi-estは包み込まれた。
恭平「やった…遂にやったぞ。地獄の業火で焼かれ続けるがいい、レイジ」
ところが、突如火球が振り払われる。
恭平「何ッ!?」
そこにはHi-estを守るように立ちはだかる。4機のガンプラがいた。
レイラ「こ、この機体は…?」
真っ白なボディに青いツインアイの『1.5ガンダム』、両腕にガトリング両肩にキャノンを装備した『ヘビーガン』、全身黄金に輝く『デルタガンダム』、そしてレイラの愛機であるはずの『パーフェクトνガンダム』。これらすべてにレイラは見覚えがあった。
「全く、情けない。俺を倒した時よりも弱くなったんじゃないか?」
レイラ「カイト?」
前世でレイジの祖父のνガンダムを破壊し、レイジとのバトルに敗れて改心した紫電カイト。
「お久しぶりです。レイ兄さん」
レイラ「ハヤト?」
前世のレイジの弟分で、最後まで自分を慕ってくれていた小早川ハヤト。
「懐かしいな、レイジ君。彼女も来ているぞ」
レイラ「ロナさん…」
前世のガンプラ連盟会長にして、レイジの理解者でもあった桑戸ロナ。
レイラ「彼女って…まさか」
パーフェクトνが近づいてくると、モニターにパイロットの姿が映る。
「漸く会えた、レイ君」
レイラ「ち、千香…?」
前世でレイジの伴侶となり、彼が最期の時を迎えるまで支え続けた最愛の妻佐崎千香だ。
レイラ「あ…ああ…千香…会いた、かった…会いだがっだあああああッ!」
千香「もう、レイ君は相変わらずね」
レイラ「…でも、なんで年取って…」
彼らは全員年老いておらず、若き日の姿となっている。
カイト「さぁな。呼び出された時にこの姿になっていた。流石にジジイの姿じゃ戦えないからだろう」
レイラ「呼び出されたって?」
ハヤト「冥界みたいな所にいたら、聞こえてきたんです。レイラを守ってほしいって」
ロナ「その声に導かれるようにして私達はここに辿り着いたというわけだ」
フブキ「あの人達が、レイラ君の前世の仲間達」
エンヴィー「我々の想いが彼らを呼んだのか?」
その時、玲二を捕らえていた鎖が崩壊した。
玲二「よし!レイラ、俺も行くぞ!」
レイラ『いや、ここは俺達に任せてくれ』
玲二「何?」
レイラ『俺には、前世からの因縁を関係ないこの世界持ち込んでしまった責任がある。前世の因縁は前世の人間の手で断ち切る!』
玲二「分かった」
玲二が手を翳すと、Hi-estが修復されレイラの痛みも消えた。
玲二「お前達に託すぞ」
キョウヤ「貴様らアアアアアッ!死してなお、俺の邪魔をするかアッ!」
千香「キョウ君、あんなに良い人だったのに…」
ロナ「完全に報復心に呑まれてしまったな」
キョウヤ「許さねぇッ!!」
キョウヤがスマホを操作すると、モニターに5分のカウントダウンが始まった。
レイラ「お前!?」
キョウヤ「カウント終了でメインサーバーに核が発射される!貴様らを殺して、ガンプラウォーズも終わらせてやる!」
ハヤト「そうはさせるものか!」
カイト「よぉ、お前の思い通りになんぞいくものか。逆恨み野郎の小悪党めが」
レイラ「キョウヤ、俺がお前止める!そして、ガンプラウォーズを守る!」
キョウヤ「奴らを殺せ!そして、ガンプラウォーズを破壊しろ!」
前世からの因縁に決着を付ける為に、戦いの火蓋が切って落とされた。
レイラの窮地を救ったのは、玲二達の願いによってヨミノトバリから呼び出されたレイラの前世の仲間達だった。
仲間たちの力を借りて、次々と闇のガンダムAGE達を倒していく。
そして、レイラと恭平の戦いにも決着が訪れる。
大いなる力を得た者に訪れる結末とは?最愛の人と再会を果たしたレイラは何を思うのか?
次回、第2章最終回『PHASE56 去り際の』