【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ with リ・イマジネーションズ 作:波音四季
残り20日、最推しというわけじゃないけど、悔いのないように推していきたいと思います。
湊あくあさん、本当にお疲れさまでした!
さて、第2章は今回を以って終了します。第3章スタートは現時点では未定ですが、新組織の設定を詰めた上で少しずつ出していこうと思います。
ヨミノトバリ
死霊怨霊が蔓延るこの世界に1人の少女が降り立った。
神羅アクア「やっと着いたの」
神羅族のアクアだ。身体を奪おうと伸びてくる死霊達の手を軽くあしらいながら目的の人物を見つけ出した。
神羅アクア「ルシアしゃん!アクア、ただいまとーちゃくしたの!」
神羅ルシア「…………うるさい…………静かに…………」
白髪白眼の少女―神羅族のルシアに窘められ、少し声のトーンを落とす。
神羅アクア「ご、ごめんなさいなの…。それで、今日はどうして呼び出したの?」
神羅ルシア「…………魂…………4つ…………消えた…………」
神羅アクア「えぇ!?「転生待ちだった4つの魂が消えた」!?どこへ行ったの!?」
神羅ルシア「…………佐々木…………玲二…………世界…………向かった…………」
神羅アクア「「佐々木玲二のいる世界に向かった」って、どうしてなの?」
神羅ルシア「…………不明…………誰か…………呼んだ…………規則…………違反…………彼ら…………戻す…………」
神羅アクア「分かったの!すぐに連れ戻してくるの!ルシアしゃんはここで待っててなの!」
アクアは自身を光で包むと、ヨミノトバリから飛び出していった。
神羅ルシア「…………静かに…………行って…………」
ビルドライバーズ世界
ガンプラウォーズ内ホロライトシティステージでは激戦が繰り広げられていた。
カイト「トリニティか。面白い!」
紫電カイトの『ブルーアイズガンダム』と『AGE-Ⅰトリニティ』が斬り結んでいる。
『ブルーアイズガンダム』
『1.5ガンダム』をベースとした機体。全身を白で塗装し、ツインアイを青くしている。背中のバインダーを手持ちのキャノン砲に改造しており、必殺技「バーンストリーム」を撃つことが出来る。機体名は『1.5』青い眼を意味する『Blue eyes』のダブルミーニング。
ブルーアイズがビームサーベル1本なのに対して、トリニティはサーベルとシグルブレイドの二刀流で挑んできている。
カイト「スパローの力でスピードを上げたとしても、俺のブルーアイズには勝てん!」
シグルブレイドを持ったスパローの腕を斬り落とす。タイタスのビームラリアットを仕掛けるも、ブルーアイズ持ち前の高機動で背面に回られてバインダーキャノンを向けられる。
カイト「バーンストリィィィムッ!」
青白い光線がトリニティの胴体を貫いた。
ハヤト「僕がライディーンの相手かよ!」
『AGE-Ⅲライディーン』のツインバレルライフルから撃ち出される光弾を必死に回避しているのは、小早川ハヤトの『ヘビーガンキャノン』だ。
『ヘビーガンキャノン』
『ヘビーガン』をベースに両腕にダブルガトリング、リアクティブアーマーで重装甲化、ガンダム6号機のキャノン砲を装備した機体。機動力を捨てた重装過多な機体ではあるが、その分防御と制圧力はあがっている。
ハヤト「このまま逃げてちゃダメだ!昔を思い出せ!ドッシリ構えて、迎え撃つ!」
ライディーンのロータスキャノンを受けて爆発するヘビーガンキャノン。だがダメージは、リアクティブアーマーによって相殺され、ロータスキャノンの発射で硬直しているライディーンに向かって、ガトリングとキャノンを一斉発射。正面からまともに攻撃を受けたライディーンは爆発四散した。
ロナ「君が私の相手をするかね」
桑戸ロナの黄金に輝く『ガンダムデルタ
『ガンダムデルタX』
『デルタガンダム』をベースとした機体。『ガンダムデルタカイ』を金色に塗装してミキシングしており、純粋なスペックにおいては前世で世界チャンピオンとなったレイラのパーフェクトνガンダムを上回る。
ロナ「その機体では、このデルタXには勝てん」
マグナムDSVの後ろにつくと、プロト・フィン・ファンネルを切り離し、炸裂ボルトを発射する。マグナムDSVは回避を試みるが、プロト・フィン・ファンネルの攻撃で進路を妨害されて炸裂ボルトを受けて地上に落ちる。
ロナ「キョウヤが使っていた時の方が強かったぞ!」
デルタXが落下しながら斬撃を繰り出し、マグナムDSVはバラバラにされて沈黙した。
千香「往きなさい、フィン・ファンネル!」
『パーフェクトνガンダム』がフィン・ファンネルを展開し、『ガンダムトライエイジダークマグナム』へ攻撃を仕掛ける。
『パーフェクトνガンダム』
かつて前世においてレイラこと佐崎レイジを世界チャンピオンへと導いた機体。ビルドライバーズ世界で作られた機体のオリジナルにあたる機体。その後もレイジがガンプラバトルを引退するまで共に戦い続け、レイジの死後は千香手元に残った。
ダークマグナムもTRYファンネルを展開するが、パーフェクトνのフィン・ファンネルのキレのある動きに対応できずに落とされていく。
千香「キョウ君が使ってた時の方が強かったわね!」
ダークマグナムはトライスラッシュブレードを振り被ってパーフェクトνに斬り掛かるが、大振りの一撃は難なく回避され、逆に両腕を斬り落とされる。
千香「そこッ!」
パーフェクトνの左ストレートがダークマグナムの顔面を捉え、体勢を崩したところにフィン・ファンネルの攻撃でハチの巣にされた。
Hi-estνとダークトライエイジは互いに掴み合っていた。
レイラ「キョウヤ!もう止せ!お前は勝てない!」
恭平「黙れッ!」
互いに距離を取ってライフルを撃つ。ビームが相殺されて爆発が起こり、爆煙を振り払いなら斬り合う。
恭平「何故だ!?さっきは勝っていたのに、何故!?」
レイラ「当然だ!今の俺は独りじゃない!共に戦う仲間がいる!神羅の力で創り出した紛い物しか扱えないお前とは違う!」
恭平「何をッ!!」
地上に降りてフォートレスモードに変形すると、追尾するビーム弾を乱射する。Hi-estνはサーベルの出力を上げて光弾を斬り払う。
恭平「っ!?なら!」
ストライダーモードに変形してHi-estνに向かうが、レイラは機体をホロライトシティの街に降ろし、建物の隙間を縫う様に飛行する。ダークトライエイジは、ストライダーモードでは建物を回避出来ず、バトルモードに戻ってしまう。
レイラ(読めてきたぞ。6つの形態は俺を倒す事に特化しているって言ってたが、弱点がある)
レイラは前世の頃から初見殺しに弱かった。長い年月の戦いで大抵の戦法は見てきたが、それでもエンヴィーの「FORMAT」や恭平のシックスチェンジに対応出来なかったのは、初見の戦法だったからだ。だが、戦いの中で、ダークトライエイジの弱点を見出していた。フォートレス、ライガー、タンクは地上でしか使用出来ず、ストライダーはスピードこそ速いが、障害物の多い地形では不向き。ブラスターに至っては味方機に使わせないと本領を発揮できないどころか、動くことさえままならない。バトルモード以外の形態は、あくまで「自分に有利な地形でレイラと戦う場合」にのみその真価を発揮できる。裏を返せば、有利でない地形に誘い込まれると、変形先を制限され真価を発揮できないわけだ。
恭平「何故だ!?これだけの力を手に入れたんだぞ!?あと少しで勝てたんだぞ!?何故こうなってるんだ!?」
レイラ「…やはりお前は昔から変わってないな」
恭平「?」
レイラ「お前のバトルはいつも教科書通りだった。だから自分が想定していない事態に弱い。今だってそうだ。型に嵌った戦い方しかしないから、負けそうになっている」
恭平「っ!うるさい!俺はお前のそういうところが大嫌いだった!お前さえいなければ、こうはならなかったんだ!」
レイラ「まだ言うか。この、馬鹿野郎ッ!!」
Hi-estνのパンチがダークトライエイジの顔面に命中、間髪入れずに殴り続ける。
恭平「も、モニターが!?」
レイラ「今!」
Hi-estνはハイエスト・ハイパー・メガ・バズーカ・ランチャーを呼び出して構える。そして、ダークトライエイジに標準を合わせる。
恭平「そんなものぶっ壊して…何!?」
見ると、ダークトライエイジの両腕両脚を4機のAGE系ガンダム達が取り押さえている。
恭平「お、お前達まで俺を裏切るのか!?」
レイラ「違う!よく見ろ、キョウヤ!」
そのガンダム達は、ダークトライエイジによって召喚された黒い機体ではなく、本来の姿を取り戻していた。
レイラ「お前が呼び出した機体は、お前の憎悪と報復心が生んだ化け物だ!だが、こいつらは違う!俺の力で呼び出した、お前の本当の相棒達だ!」
恭平「っ!」
レイラ「トリニティ!マグナムSV!ライディーン!トライエイジマグナム!皆お前を止めるために戻ってきてくれた!キョウヤ、いい加減目を覚ませ!お前の復讐は無意味だ!ただ自分の憂さを晴らすだけで、何も生み出しやしない!」
恭平「黙れぇッ!お前に何が分かる!?家族にも、友人にも見放され、挙句の果てには事故に合い、冷たいアスファルトの上で、痛みと苦しみに包まれながら死んでいく辛さがッ!?」
レイラ「キョウヤ…これでもダメなのか…。やるしかないのかッ!」
かつての相棒達を見て、以前の心を取り戻してくれたらと僅かながらに期待していた。だが、それでも彼の心を取り戻すには至らなかった。レイラは覚悟を決め、トリガーを引いた。
金色の光線が4機ごとダークトライエイジを包み込む。
恭平「ぬおおおおおおおおッ!?」
4機のガンプラが粒子となって消え、ダークトライエイジも徐々に消滅していく。
恭平「チクショオオオオオオオオオオッ!!!」
―WINNER Amuro Reira―
レイラの勝利と同時にタイマーが消失。核ミサイルもデリートされ、ガンプラウォーズは再び守られた。
筐体を出たレイラはすぐに玲二達の元へ向かう。
レイラ「皆、無事か?」
玲二「なんとかな。奴が倒されたおかげで、皆の鎖も解除された。ありがとう、レイラ」
レイラ「礼を言うのは俺の方だ。皆のお陰でまた仲間達と戦えた。本当に、ありがとう!」
その言葉に全員が頷く。エンヴィーも嬉しそうだ。
恭平「まだだ!」
別の筐体から恭平が出てくる。手には、ダークトライエイジが握られている。
フブキ「まだやる気ですか!?」
ころね「ホントしぶとい奴!」
レイラ「キョウヤ、そいつを渡せ。それは危険だ。今ならまだ間に―パァン!―ガッ、ハァッ!?」
突然の発砲音と崩れ落ちるレイラ。恭平が拳銃でレイラの左胸を撃ち抜いたのだ。
玲二「レイラ!」
フブキ「レイラ君!?」
エンヴィー「貴様ッ!」
恭平「動くんじゃねぇ!もういい!俺が直接、引導を渡してやる!」
レイラ「カハッ…キョウヤ…止せ…!」
恭平「うるさい!死ねええええええッ!」
カシャン
だが、引き金が引かれることはなく、拳銃は恭平の手から滑り落ちた。恭平の手から指がなくなっていたのだ。指だけでない。手も足も徐々に砂よりも細かい粒子となって消えていく。
恭平「何だよこれ!?何なんだよこれぇ!?俺の手が!足が!消える!?」
玲二「どうやら、代償を払う時が来たようだな」
レイラ「キョウヤ、だから言ったんだ。そいつを捨てろって。継承もしてない只の人間が、膨大な神羅の力に耐えられるわけないだろ」
神羅の力で傷を治したレイラが、立ち上がる。
恭平「ふざけんな!なんとか、なんとかしてくれ!」
ミオ「レイさん…」
玲二は黙って首を横に振る。
玲二「こうなってしまっては、俺にもどうにも出来ん。お前はやりすぎた。自らの運命を受け入れろ」
恭平「い、嫌だ!おい!おい女!見てるんだろ!?助けろよ!」
いくら叫ぼうが、フレアはもういない。いたとしても、ヘラヘラ笑いながら見ていただけだろう。
恭平「レイジ…助けて…助けて…!」
レイラ「助けようとしたさ。でも、君は聞かなかった。復讐と憎悪に囚われて、僕の…親友の言葉に耳を傾けなかった」
絶望した恭平は床にへたり込む。
恭平「レイジ…俺は、只…世界を平和にしたかった…だけなのに…どうして…こんな…」
レイラ「…」
恭平「レイジ…助けて…助けてくれよぉ…」
レイラ「…すまない」
恭平「嫌だ…いやだ…死にたくない…しにたくな
最後まで言う事は出来なかった。恭平の口が消滅したからだ。頭も徐々に消滅していき、最後に残っていた怒りも憎しみないただ悲しみで満たされていた眼も消え、九条恭平はこの世界から完全に消滅した。
レイラは恭平のいた場所に転がっていたダークトライエイジを拾い上げる。
レイラ「本当にこうするしかなかったのか?相棒…」
そこへどこからともなく、レイラの前世の仲間達が姿を現した。
カイト「奴の自業自得だ。許されない事をし、当然の報いを受けた。俺と同じだ」
レイラ「お前とは違う。お前は心を入れ替え、贖罪の為に残りの人生全てを捧げたじゃないか」
ロナ「こんな時で悪いんだが、レイジ…おっと今はレイラ君か。まずは君の友人を紹介してくれないかな?」
レイラ「…そうですね、会長。玲二、皆、俺の前世の仲間達だ。ガンプラ連盟会長の桑戸ロナ」
ロナ「元会長だよ。初めまして、桑戸ロナだ。以後お見知りおきを」
金髪の中性的な顔立ちの女性が恭しく礼をする。
レイラ「俺の後輩の小早川ハヤト」
ハヤト「初めまして!レイ兄さんの弟分のハヤトです!」
黒髪に童顔の青年が元気よく挨拶する。
レイラ「俺のライバルで、キョウヤに次ぐ友人紫電カイト」
紫髪の男性が軽く会釈をする。
フブキ「ひょっとして、さっき話してたお爺さんのνガンダムを壊したっていう…」
レイラ「それについては、もうケリがついてる。あまり蒸し返さないでやってくれ」
カイト「構わんさ。大切なガンプラを壊したんだ。何をいわれても仕方ない」
レイラ「…。そして、彼女が俺の妻の千香だ」
千香「初めまして、レイくんのご友人方。佐崎千香です」
ブロンド髪の美女が一礼をする。
ころね「は~めっちゃ美人さんだね」
レイラ「美人なだけじゃないぞ。料理は美味いし、掃除洗濯は俺なんか足元にも及ばない。誰にでも礼儀正しくて、優しくて、可愛くて、嬉しい事があれば一緒に喜んで、悲しい事は一緒に悲しんでくれて、嫌な事があっても千香と一緒にいれば心が安らぐんだ。俺にしか見せない面もあってモゴモゴ?」
千香「レイくん、もうそれくらいでいいから」
流石にこれ以上は恥ずかしくなったらしい千香がレイラの口を押さえる。前世メンバーは「またか」といった風に苦笑いしている。
ロナ「彼の惚気話も懐かしいな」
おかゆ「生前からこうだったんですか?
カイト「あぁ。耳にタコが出来るくらいには聞かされた」
ハヤト「仲良しですよね!」
フブキ「何を!それ言ったら、うちのレイくんだって!」
玲二「お前が張り合ってどうする?」
その時、どこからともなく光が輝き、少女が出現した。
神羅アクア「や、やっと着いたの」
おかゆ「あれ?神羅族のアクアじゃん?」
神羅アクア「みなしゃんお久しぶりなの!…って、それどころじゃないの!私はそこの4人を連れ戻しに来たの!」
アクアがビシッと前世メンバーを指さす。
ミオ「えぇ!?どうして!?」
神羅アクア「そこの4人はヨミノトバリで魂の浄化と転生を待っていたの。だけど、急にいなくなっちゃったから、ルシアしゃんに連れ戻して来いって言われたの」
フブキ「そっか。皆さんはもう亡くなってるんですね。それを私達が無理やり呼び出してしまったから…ごめんなさい」
ハヤト「謝らないでください。貴方方が呼んでくれなければ、レイ兄さんを助けられなかった。僕ら皆、感謝してます」
ロナ「久しぶりのバトルも楽しかった。ありがとう」
神羅アクア「さ、みなしゃん。私と一緒に戻るの!」
アクアが手を翳すと、4人の姿が薄くなっていく。
ハヤト「さようなら、レイ兄さん」
ロナ「また君に会えてよかった。さらばだ」
カイト「もう呼ぶなよ。静かに寝かせてくれ」
千香「レイくん…」
レイラ「千香、君も逝ってしまうんだな。折角また会えたのに…。もっと話したいことがあったのに…」
千香「悲しまないで、レイくん。私はいつでも、貴方の心の中にいるわ」
レイラ「でも!こうして触れることも、話すことも出来ない!君がいなきゃ、俺は…俺は…!」
涙を流すレイラを千香は優しく抱きしめる。
千香「レイくん、大丈夫。だって、貴方には沢山の仲間がいる。友達がいる。貴方は独りじゃないわ」
レイラ「…」
千香「いつまでも、死者に囚われてしまってはダメ。貴方はこの世界で、新しい人生を歩んで、そして幸せになって?」
レイラ「…分かったよ。千香、俺は、君の夫でいられて幸せだった」
千香「私も、貴方の妻でいられて幸せでした」
千香がレイラから離れ、握り締められていた手が解かれて遠ざかる。
4人の姿が消え、魂だけの状態になり、アクアの手に収まった。
レイラ「皆を頼む」
神羅アクア「勿論なの!この人達は私が責任をもって、ヨミノトバリに連れてくの!」
自信満々に胸を張るが、少々頼りない感じがして苦笑いする一同。
神羅アクア「それじゃあみなしゃん、バイバイなの!」
アクアは光の玉状態になると、ホロプラの天井を突き抜けてこの世界から飛び出していった。
レイラ「…」
玲二「レイラ、大丈夫か?」
レイラ「…ずっと、会いたかった。彼女に未練があったんだ」
フブキ「レイラ君…」
レイラ「だが、もう大丈夫。お陰で吹っ切れたよ。千香の言う通り、俺はこの世界で幸せになる!その為に…」
レイラは少年の姿に戻ると、玲二に視線を向ける。
レイラ「GWDWCで貴方を倒す!」
玲二「あぁ!その意気だ!」
翌日 ホロライトシティ海岸
レイラとエンヴィーは並んで歩いている。
レイラ「もうすぐ始まるな」
エンヴィー「あぁ…」
レイラ「君も仲間の元へ帰るんだろう?」
エンヴィー「そうだ」
レイラ「…本当にやるのか?君等の誰かが優勝したら、この世界を破壊するって」
エンヴィー「…正直、よく分からん。他の連中も色々あったらしく、グリードの考えに懐疑的になっている。もしかしたら、グリードも考えを変えてるかもしれん」
レイラ「そうか。ま、君等のリーダーが決めた事なら、それに従えばいい。要は優勝させなければいいだけの話なんだからな」
エンヴィー「ふん。随分と威勢がいいじゃないか。言っておくが私を倒したとしても、他の連中はそう簡単にはいかんぞ?」
レイラ「分かってるさ。あれだけやって、漸く君を攻略できたんだ。一筋縄ではいかない事は目に見えている」
エンヴィー「ならいいが。ところで、奴のガンプラはどうするつもりだ?」
レイラは腰のケースからダークトライエイジを取り出す。
レイラ「コイツは僕への憎しみで染められている。他の誰かの傍に置いておくと、この憎しみに中てられかねない。僕が取り除けないか、試してみるつもりだ」
エンヴィー「そうか。精々自分が呑まれないよう気を付けるんだな。さて、そろそろ私は行かせてもらう」
レイラは足を止め、エンヴィーはレイラから離れる。
レイラ「エンヴィー」
エンヴィー「?」
レイラ「誰にもやられるなよ?」
エンヴィー「…それはこっちのセリフだ」
互いの健闘を祈るように拳を軽くぶつけると、踵を返して歩き出す。そして、エンヴィーは黒いゲートの中へ、レイラは転移で自分達のいるべき場所へと戻って行った。
2024年8月5日
ホテル『ユニバーサル・センチュリー』
大和「いよいよ、始まるね」
蘭「そうね。結局、知り合いで本戦まで行けたのは、新と実だけだったわね」
大和「流石に全員が行けるとは思ってなかったけど、ここまでとはね」
蘭「大和、勝てる?」
大和「…新に?」
蘭「アイツは間違いなく強くなってる。今は私の方が強いけど、この戦いの中で成長したら、恐らく私も負ける日が来るかもしれない」
大和「蘭、珍しく弱気だね?」
蘭「…」
大和「僕は誰が相手でも負ける気はない。新だろうと、レグだろうと、君だろうと、立ちはだかるなら本気で倒しにいく。そして、優勝する」
蘭「…ふふっ、杞憂だったわね。お互い頑張りましょう!」
大和「うん!」
2人は互いに拳を突き出し、軽くぶつけあった。
同ホテル別の部屋
レイラ「そうか、シアが本戦に」
カミュ『レイラ、気を付けろよ。あいつはヤバイぞ』
レイラ「…どういう風に?」
カミュ『分からないけど、僕の勘がそう言ってるんだ』
レイラ「君の勘は結構当たるからな。だが、心配するな。僕には、目的がある。それを達成するまでは、絶対に負けない」
カミュ『…そうか。頑張れよ、皆と応援してるから』
レイラ「あぁ!」
通話を切ると、椅子にもたれ掛かる。
レイラ「来いよ、シア。決着を付けよう」
―ピキーンッ―
シア「ん?」
会場へ向かっていたシアは何かを感じ取り、ホテルへ視線を向ける。
シア「…レイラ、そこにいるなら、私を感じてみなさいよ」
GWDWC会場
「すみません。入りたいんですが」
受付スタッフ「はい。では確認しますので、お名前とランクをお願いします」
「
受付スタッフ「…確認取れました。こちらのリストバンドを身に着けてお待ちください」
受け付けを通過した青年は、リストバンドを装着し、腰のケースからガンプラを取り出す。RGのユニコーンガンダムだが、カスタムの類は一切されていない。
リンク「ガンダム、俺に力を貸してくれ」
バナージ・リンクスのリ・イマジ「華時リンク」は決意を胸に会場へ向かった。
そして、新は…
新「うおおおおッ!寝坊したあああああッ!急げえええええッ!」
前日にホテルに入っていたが、緊張で眠れず、漸く寝付いたのが午前4時。起床したのは、開会式の30分前だった。
新「遅刻したら、また蘭姉ちゃんに嫌味言われる!走れえええええッ!」
ドンッ!
新「うわっ!?危ない!」
「きゃっ!」
角から出てきた女性にぶつかってしまい、新は慌てて支える。
新「ごめん!大丈夫?」
「う、うん、大丈、ぶ…」
新の手に柔らかい物の感覚が伝わり、それがお互いに何かすぐに察してしまう。
「な、な、なななな!?///」
新「ご、ごめん!わざとじゃないんだ!」
「この…変態!」
バチンッ!
新「ぐへぇ!?」
見事な平手打ちで吹っ飛ぶ新。通行人は「おぉ~!」と感心している。
「ふん!」
茶髪に「VSPO」と書かれた髪飾りを付けた女性は、足早に去って行った。
新「…今日は厄日か?」
スミレ「あの、大丈夫ですか?」
新「お、お巡りさん…」
エリス『どうする?傷害罪に出来るけど、君のラッキースケベが原因だから、逆に訴えられるかもよ?』
新「け、結構です…。ってあああああ!時間がない!俺行かないと!」
新は起き上がると、大慌てで走り去っていった。
「もうホント信じられない!」
うい『あはは…でも、その子も悪気があったわけじゃないんだしさ?』
「悪気があったら警察に突き出してたよ!」
うい『まぁまぁ、ゆうひちゃん。そうカッカッしないで』
ういが宥めた所で、ぶいすぽの新メンバー「千燈ゆうひ」の愚痴はしばらく止まらることはなかった。
様々な想いが渦巻く中、開催されるGWDWC。参加するリ・イマジ達は何を見て、何を思うのか?それはまた、次の物語で…。
GWDWC出場のリ・イマジ
・飛鳥新
・流星実
・雪花雪奈
・オルフ・タムラ
・走道ガロウ
・シア・アズナ
・華時リンク
・響大和(ガンダリウム)
・明日香蘭(ガンダリウム)
・安室レイラ(ガンダリウム)
取り敢えず、本作登場キャラからはこれだけ。お覇王様の外伝でも参戦しているので、是非見に行ってください。
それはそうと、ガンブレ4のPV面白すぎません?ポプテピピックを見てるような感じで、やりたい放題しててメチャクチャ面白かったので、一度見ていただきたいです。
次回投稿日は未定ですが、内容はG-UNITとたまきのコラボあるいは、オムニバスで第2章の答え合わせ的な物をやろうと思ってます。