【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ with リ・イマジネーションズ   作:波音四季

128 / 168
浅い知識と浅い語彙力をフル稼働させて書いた小説なので「深読みしないで軽く読んで欲しい」と思う一方、「深読みして今後の展開を予想してほしい」という2つの気持ちがあってなんだかなぁ…と思うこの頃。

そんなことはさておき、今回から挿絵を付けてみました。要領的に500話分はいけそうなので続けて行こうと思います。ガンブレ4はいいぞ。


GWDWC2回戦 フブキvsトレーズ~偶像問答~

Dブロックドーム

誰もいない通路をオルフとリンは足早に歩いていた。

 

フィンから響大和がセブンシンズのリーダーグリードに敗北したという報告を受けた彼は、リンを連れてDブロックドームに来ていた。フィン曰くグリードが使用する『デザイアサイコザク』によってマイティストライクフリーダムを完膚なきまでにバラバラにされた上、大和も意識不明に陥ってしまったとのことだ。

 

2人は医務室に辿り着くと、ノックもそこそこに扉を開いた。

 

「また患者(クランケ)か?今度はなんだ?熱中症か?脳震盪か?いずれにせよ、今寝てる彼くらい興味深い症例であってくれよ」

 

医者と思われる銀髪の白衣の人物が2人に向き直るが、その口から発せられた言葉は凡そ医者のものとは思えない。

 

オルフ「い、いえ、我々は響大和の様子を見に…」

 

「あぁ、見舞いか。彼なら向こうのベッドだ」

 

2人が医師の指さした方を見ると、ベッドの周りに何人か立っている。

 

看護婦「ミカエル先生!急患です!すぐに来てください!」

 

息を切らしながら看護婦が入ってきて言った。

 

ミカエル「すぐ向かう。全く『ホロライトの神の手(ゴッドハンド)』と言われている私が何故こんな保健医みたいな事をせねばならんのだ。癒月の頼みでなければ…」ブツブツ

 

ミカエルと呼ばれた医師はブツブツと文句を言いながら医務室を出て行った。

 

オルフ「失礼」

 

新「ん?オルフ、リンさん?どうして?」

 

オルフ「響大和が敗北したと聞いて来たんだ。何があった?」

 

蘭「…」

 

険しい顔をしたまま無言で大和を見ている蘭、大和の手を握って泣きそうなレグと彼女に寄り添うラスト。

 

新「何て言ったらいいか…」

 

斎「実際に見てもらった方がいいだろう。このリプレイを見てくれ。出来れば意見を聞かせてほしい」

 

 

▷再生▶

ストライクフリーダム弐式とデザイアサイコザクがスタンダードフィールドで対峙する。デザイアサイコザクには、サイコザク特有のロケットブースターも大量の火器もない。

 

―GAME START!―

 

フリーダムから放出されたスーパードラグーンが、デザイアサイコザクに向かって攻撃を行う。だが、デザイアサイコザクには掠りもしない。

 

大和「ブースターなしでこの機動力!?」

 

デザイアサイコザクが両手にヒートホークを持って突っ込んでくる。フリーダムはカリドゥスで引き撃ちしながらビームサーベルを引き抜く。

 

錐もみしながらカリドゥスの射線から外れ、さらに加速する。

 

―バシィィィイ!!―

 

ヒートホークとサーベルがぶつかり合う。

 

グリード「…」

 

デザイアサイコザクがフリーダムを押し込み始める。

 

大和「なんだこのパワー!?」

 

クスィフィアスを向けるが、撃つより早くデザイアサイコザクがフリーダムを蹴り飛ばす。

 

追撃が来る前に全武装を展開、デザイアサイコザクをマルチロックする。

 

グリード「ふん、スキル」

 

―ROBBERY―

 

 

 

 

 

―胡蝶隠れ―

 

全砲門から発射されたビームと実弾がデザイアサイコザクを襲う。だが、すべて受けたデザイアサイコザクは何事もなかったかのように浮遊している。

 

大和「な、無傷!?」

 

グリード「次はこれだ」

 

―ROBBERY―

 

 

 

 

 

―ミラージュディバイド―

 

デザイアサイコザクの周囲に十数体の分身が出現し、残像を残しながらフリーダムに襲い掛かる。

 

大和「っ!?」

 

スーパードラグーンを展開し、ビームの網を作る。網にはMS1機が通れるくらいの穴が開いており、デザイアサイコザクの内1体がその穴を通る。

 

大和「見つけた!」

 

グリード「ほう、やるな。ならば!」

 

―ROBBERY―

 

 

 

 

 

―CHARM―

 

「大和」

 

大和「何?」

 

グリード「遅い」

 

デザイアサイコザクのヒートホークがビームシールドごと左腕を切断する。

 

大和「VPSごと斬った!?」

 

本来ヒートホークは刃を赤熱化しているので、ビーム兵器ではなく実体兵器だ。その為フェイズシフト装甲には有効打とならないのだが、デザイアサイコザクのヒートホークは通常のヒートホークとは違うようだ。

 

大和「これはラストの…なら!」

 

大和の中で(SEED)が弾けた。

 

グリード「それが、ラストを振り切った貴様の力か」

 

大和「ハアアアアアッ!!」

 

さらにフリーダムから青い輝きを放ち、フィールド全体が揺れ出す。フルシンクロを発動させたのだ。

 

大和「斎!ディフェンダーを!」

 

斎「おう!」

 

フィールドにプラウドディフェンダーが出現する。

 

グリード「させん」

 

―ROBBERY―

 

 

 

 

 

―FORMAT―

 

デザイアサイコザクの正面に現れた魔法陣から赤い光が放たれ、ディフェンダーを包み込む。赤い光が消えたが、特に異常は見当たらない。

 

大和「?」

 

フリーダムはバックパックをパージし、ディフェンダーを装着する。だが

 

大和「どうしたんだ?出力が上がらない!?」

 

FORMATによってディフェンダーを素組みの状態に戻されてしまった為、ラストと戦った時と同じ出力が出ない。

 

グリード「ここまでだ」

 

―ROBBERY―

 

 

 

 

 

―ディスラプター―

 

Do you want to apply to use a DISRUPTOR? Yes/No

 

Yes

 

Approve the use of the DISRUPTOR. Compass General Lacus Klein

 

デザイアサイコザクのモノアイから放たれた原子崩壊を引き起こす超高出力ビームが、フリーダムを粉砕した。

 

大和「こんな…これは…」

 

グリード「人間にしてはよくやった。褒めてやろう。だが、ラストを倒したとはいえ、所詮貴様は只の人間だ」

 

【挿絵表示】

 

 

―WINNER GREED―

▶停止▷

 

 

オルフ「これは…」

 

斎「どう思う」

 

オルフ「…スキルを奪っている。いや、コピーと言った方が正しいか?」

 

斎「そうだ。恐らくこいつの機体のスキル『ROBBERY』はスキルのコピーだが、ただのコピーじゃない。推測になるけど、この機体がコピーするのはグリードがこれまでに見たスキル」

 

リン「バトル中ではなく、使用者に依存するスキル…そのようなスキルが存在するのですか?」

 

斎「少なくとも、これまでにはない。正常なスキルには違いないんだろうが」

 

オルフ「で、響大和のこれはフルシンクロとやらの影響と?」

 

ベッドに横たわって寝息を立てている大和を見やる。

 

新「アイツ、見てろよ!大和先輩の仇は俺が討つ!」

 

蘭「それは私がやるわ」

 

新「蘭姉ちゃん?」

 

蘭「大和はガンダリウムの中でも最強格。その大和が敗れたという事は、アナタじゃ足元にも及ばないという事よ」

 

新「なんだよ!じゃあ蘭姉ちゃんは足元に及んでるって…っ!」

 

その時初めて新は気付いた。蘭はずっと大和を見ていると思っていたが、彼女が見ていたのは大和ではない。寧ろその先、大和を倒して勝ち上がったグリードという謎のバトラー。幼少期からの友人を打ち倒された蘭はグリードへの対抗心を燃やしているのだ。対して自分はどうだろうか?尊敬する先輩が倒されて湧き上がってくるのは、怒りの感情。これではグリードに勝つことなんて…。

 

斎「蘭?どこへ?」

 

蘭「トレーニング」

 

新「姉ちゃん、俺も一緒に」

 

蘭「ダメ」

 

新「なんでだよ!?」

 

蘭「トーナメント表を見なさい」

 

それだけ言うと、蘭は医務室を出て行った。

 

新「トーナメント表?……あ」

 

改めてトーナメント表を確認した新は、蘭が何を言いたかったか理解した。もしこのまま新が勝ち進んで行けば、グリードとかち合うことはなく、最後の2名を決める五回戦で蘭と戦う事となるのだ。

 

新「姉ちゃん、俺に手の内を見せないために」

 

斎「それだけじゃない。蘭はお前が五回戦まで勝ち進むと思ってるんだ。五回戦で自分を倒して、最終トーナメントでグリードを倒してくれることを期待してるんだよ」

 

「自分と馴れ合うのではなく、自分を倒してほしい」蘭が新を拒んだのは彼女の中にそういった思いがあったからだ。

 

ラスト「それはムリよ」

 

レグに寄り添っていたラストがおもむろに口を開く。

 

新「どういうこと、ですか?」

 

ラスト「グリードは私達のリーダー。その力は私達全員掛かりで挑んでも勝つことは出来ないほど強力よ」

 

斎「アンタ等以上って…マジかよ」

 

眠りながら戦い、相手から気力を奪い去ることであやめを戦闘不能に追い込んだスロウス。

ガンプラと一体化することでダメージをバトラーにフィードバックし、ルイを相討ちにまで追い込んだラース。

今は失われているが、魅了することで対戦相手から闘争心を消失させ、自ら敗北へと誘うラスト。

彼等以上の力を持つ者がまだ残っているという事実に、斎は思わずゾッとした。

 

ラスト「唯一グリードに勝てる可能性があるとすれば、プライドくらいだと思うわ」

 

新「プライド、二次予選を一位で通過したっていう…。いや、1人でも勝てる可能性がある奴がいるなら、俺にだって可能性はある!絶対に負けない!姉ちゃんにも、グリードにも、レイラにも!」

 

―お知らせ致します。Dブロック二回戦出場者、飛鳥新選手、速やかにステージへとお越しくださいませ。繰り返します、Dブロック二回戦……―

 

新「二回戦か。先輩、俺行きます!レグルシュさん、ラストさん、大和先輩を頼みます!」

 

斎「頑張れよ!」

 

ラスト「いってらっしゃい」

 

レグ「……大丈夫だよ、大和。彼ならきっと」

 

静かに眠る大和の手をレグは優しく包み込んだ。

 

 

 

同時刻 Aブロック二回戦

白上フブキ

VS

トレーズ・宮首里

 

Game Mode:1on1

Field:Standard

PlayerA:Sasaki Fubuki

PlayerB: Torres Kushri

 

 

ギュオオオオオオオオオオッ!!

 

黄金色の光線がスタンダードフィールドを薙ぎ払う。

 

フブキ「なんて火力…っ!」

 

辛うじて回避したフブキⅨだったが、気配を感じブレードモードのフブキバスターを振るう。

 

バシィィィイ!!

 

RGトールギスⅢが振り下ろしたサーベルが受け止められた。

 

フブキ「いつの間に!?」

 

トレーズ「ほぅ、出来るな」

 

トールギスⅢはフブキⅨを押し出し、その反動で距離を取ると間髪入れずにヒートロッド振るう。

 

バシンッ!

 

フブキ「しまった!」

 

フブキバスターがはたき落とされ、ステージの床へと落ちていく。回収を試みるも、トールギスⅢが持ち前の加速でフブキⅨの前に立ち塞がる。

 

トレーズ「往かせんよ」

 

フブキ「くっ…流石は噂に名高い『エレガント学園長』ですね。動きに無駄がない」

 

トレーズ「お褒めに預かり光栄ですよ。『狐王』白上フブキ」

 

フブキはトレーズの隙を伺いつつフブキバスターをどう回収するかを考えている。一方のトレーズはサーベルこそ持っているが自然体だ。

 

フブキ「なのに全然隙が無い。でも、負けるわけにはいかない。レイくんや子供達、それにファンの皆が応援してくれてるんだ。絶対に負けられない!」

 

トレーズ「…ファン、か」

 

突然、フッとトールギスⅢから戦意が消失する。

 

フブキ「?」

 

トレーズ「狐王よ、少々の問答を許していただきたい」

 

フブキ「問答、ですか?」

 

トレーズ「如何にも。狐王よ、貴女は貴女を応援している自分のファン全員の事を覚えているか?」

 

フブキ「…え?」

 

トレーズ「どうなのだね?」

 

フブキ「そ、そんな事言われたって…よく配信に来てくれる人とかは覚えてるけど、全員を覚える事は出来ませんよ。アナタだって、自分の学校の生徒全員を覚えているかって聞かれたら答えられるんですか?」

 

トレーズ「知りたいかね?」

 

フブキ「へ?」

 

トレーズ「初等部552名、中等部483名、高等部474名、教員及び関係者359名、他我が校に貢献してくれている者達も含めると2716名が小豆学園に携わっている」

 

フブキ「あ、アナタは」

 

覚えているのだ。この男は自分の学園の生徒だけでない。教師として働く者達、教師でない用務員や警備員果ては栄養士まで自分の学園に関わっている者全てを完璧に記憶しているのだ。

 

トーレズ「先日我が校の生徒が私に相談してきた。『学園外の友人がアイドルに嵌り、金遣いが荒くなっている。辞めさせる方法はないか』と」

 

フブキ「アイドル?まさか」

 

トレーズ「そう。そのアイドルとは…貴女だ、狐王」

 

フブキ「っ!」

 

トレーズ「幸いにして彼の友人は破滅の道から逃れることが出来た。安堵すると同時に私は興味を抱いた。これほどまでに人を惹きつける“アイドル(偶像)”とは一体なんなのか?そこで私は、貴女がデビューしてから今日に至るまでの活動の軌跡を追わせてもらった」

 

フブキ「…」

 

トレーズ「結果として私自身も惹きつけられた。美しく、華やかで、煌びやか、彼がのめり込んでしまったのも頷ける。しかし、そこで新たな疑問が湧いた。『彼は貴女の事を知っているが、貴女は彼の事をしっているのか?』と」

 

フブキ「それは…」

 

トレーズ「私は私の学園に来てくれた者達全員の事を覚えている。名前、経歴、誕生日、家族など、それが生徒と職員達への敬意だと私は考えているからだ」

 

フブキ「敬意…」

 

トレーズ「勿論これは、私個人の考えだ。強要するつもりはない。だが、貴女にはあるのかね?貴女を応援するファンに対する敬意が」

 

フブキ「…」

 

ある!…と胸を張って言うことが出来なかった。

 

トレーズ「偶像問答はここまでにしよう。剣を拾い給え」

 

フブキⅨはフブキバスターを拾い上げて構える。トールギスⅢもサーベルの切っ先をフブキⅨに向ける。

 

無限にも思える沈黙の時が流れる。

 

………………………………

 

…………………………

 

……………………

 

………………

 

…………

 

……

 

2機の白い機体が同時に動き、斬撃が交差する。

 

フブキ「右手が!?」

 

トレーズ「…ふっ」

 

フブキⅨの右手が切断され、トールギスⅢの右腕が斬り落とされる。

 

トールギスⅢは右肩に接続されていたメガキャノンを引き千切って左手で構える。

 

【挿絵表示】

 

 

トレーズ「ゼロよ、私に応えろ」

 

―ZERO SYSTEM―

 

フブキ「レールガンモード!」

 

メガキャノンから光線が放たれ、フブキⅨの下半身を消し飛ばす。フブキバスターから放たれた光弾はトールギスⅢの胸部を貫いた。

 

―WINNER  Sasaki Fubuki―

 

フブキは無事二回戦を突破した。だが、その表情は晴れなかった。トレーズの言ったことが気になっていたからだ。

 




―二回戦戦績―
Aブロック
走道ガロウ○
トレーズ・宮首里●

Bブロック
オルフ・タムラ●
乃原あさし○

Cブロック
シア・アズナ○
華時リンク○
安室レイラ○

Dブロック
飛鳥新○
明日香蘭○
響大和●

○ミカエル・ゴースト
「ミハイル・コースト」のリ・イマジ。魔界では天才と言われた外科医。魔界出身だが、れっきとした人間。医局とのいざこざにうんざりしていた時に、同級生のちょこにホロライト病院で医師を探していると言われ、移住してきた。身体を大事にしない患者には厳しく接する一方、直そうと努力する患者には出来る限りのフォローをする。珍しい症例に目がなく、そういった患者にはすすんで診察をするほど。現在では「ホロライトの神の手」とまで言われている。

○阿軽斎
「サイ・アーガイル」のリ・イマジ。大和の高校からの友人。大学では同じ学部。GWDWCにおいては、大和のサポーターを務めていた。

○トレーズ・宮首里
「トレーズ・クシュリナーダ」のリ・イマジ。小豆学園の学園長にしてガンプラ部の顧問。学園に通う生徒と職員全員の顔と名前、個人情報を記憶している。誰が言い始めたか不明だが、『エレガント学園長』の二つ名がついている。

ここからの流れとしては、三回戦→3章2話→GWDWCラスト1話くらいの予定。誰を勝ち上がらせるかは既に決めてあります。


三回戦が始まり、苛烈を極めるGWDWC

そんな中、無呪羅のスロウスが乃原あさしの前に立ち(寝て)塞がる

スロウスの動きに翻弄されるあさしは、自身の最臭兵器を使用する

次回『GWDWC3回戦 あさしvsスロウス』
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。