【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ with リ・イマジネーションズ 作:波音四季
さて、前回予告で合同演習の前練習をやると書いたのですが、実はそっちはメインでなく、後半の流れがメインになります。
「G.C.P.D.」正式名称「Gunpla. Crime. Prevention. Division.」
ガンプラ犯罪対策課として、日夜ガンプラウォーズに潜む犯罪者達と戦う彼らに休みはない。
ソフィ「おりゃあああ!」
ドガガガガガガガガッ!!
ソフィの駆るガンダム・ルブリス・ファイヤーウルのガトリングがハイザックの群れを蹴散らす。
「どうなってんだよ!?こっちにはチートが―バシュウウウン!!―
マラサイのコックピットがガンダム・ルブリス・ハイドロソーンによって貫かれる。
ノレア「チートチートうるさいです。そんな物に頼るから負けるんですよ」
劾『ソフィ、ノレア、全てのアジトを制圧した。状況終了だ』
ソフィ「了解、終了します」
この日、GWDWC違法賭博に対する一斉検挙が行われた。
ホロライトシティ 居酒屋 がざき
ローレン「それでは皆さん、かんぱ~い!」
『かんぱ~い!』
大きなヤマを終わらせたホロライトシティのG.C.P.D.隊員達は、祝賀会を開いていた。
劾「飲む者は明日に影響しない程度にしろよ?」
ソフィ「分かってま~す」
るり「スミレさん、これどうぞ」
スミレ「ありがとうございます」
アクシア「ウーロン茶はノレアさんだった?」
ノレア「そうです。お酒飲めないので」
レイン「こっちの唐揚げがレモンかける方で、こっちがかけない方ね」
愛華「助かります」
エリス『いいかい、オルタ。唐揚げにレモンをかけると、怒る人もいるからこうやって分けるんだよ』
オルタ『なるほど』
各々が束の間の宴を楽しんでいた。
パトリック「しっかしよぉ、今回の一番の陰の功労者がいないってのはどうなんだ?」
ナナカ「ライン警視は、チートプログラムの解析をしないといけませんから」
今回、違法賭博のアジトを突き止めたのはアルベルト率いる解析班であり、アンチチートプログラムを組み上げたのも彼だ。
都々「でもさ、ああいう人にこそ息抜きって必要なんじゃない?」
劾「ライン警視は仕事が息抜きな所があるからな。何もしてない時の方がストレスが溜まるらしい。とはいえ、いざという時に倒れられても困るし、室長経由で休みを取るよう伝えてもらおう」
ソフィ「にしても、どうしてアイツら、チート持ってる程度で粋がるんすかね?」
ローレン「そりゃあアレだ。今まで倒せなかった敵がいとも簡単に倒せるようになるから、それが面白いんじゃないか?俺はそうは思わねぇけど」
アクシア「努力の方向性を間違えてるんだよなぁ」
ノレア「それが良くないことだって言ってくれる人もいないんでしょうね。きっと」
スミレ「だからこそ、私達が正さなきゃいけなんいです」
ベル「その為に、僕達ももっと強くならないとね」
劾「ふむ、そういう事なら、やはり合同演習を行うべきだな」
合同演習という言葉で一部のメンバーに緊張が走る。
陽彩「合同演習ですか!前回は散々でしたからね!」
オルタ『不正アクセスによる難易度書き換え事件。結局犯人はまだ見つかってないんだっけ?』
エリス『うん。状況からして九条警視総監の可能性が高いけど、何故そんなことしたのか謎なんだよね』
劾「色々とあって有耶無耶になっていたが、GWDWCが終了して落ち着いた頃にやろうと思っている」
パトリック「だったら、トレーニングはしておいた方がいいよな?どうだ、明日の四回戦が終わった後とか?」
パトリックの発言に多くのメンバーが賛同の声を上げる。
劾「まぁ待て、少し人数が多い。明日までに考えておくから、この話は一旦ここまでにしよう」
その後は、各々のプライベートな話題になり、家族の事や良い人はいないのかという話で盛り上がった。
翌日
GWDWC三回戦が終了した。
勝ち進んだバトラーに関しては本家「ホロライブビルドライバーズ EP56『ドラえもん のび太のガンプラウォーズ!』」を見ていただきたい。
四回戦については別の機会に語るとして、今回はG.C.P.D.に目を向けてみよう。
劾「今回は7on7に+1した変則ルールで行う。組み合わせは以下の通りだ」
Blue Team
愛華、るり、アクシア、パトリック、ノレア、エリス、オルタ
Red Team
ベル、都々、ローレン、レイン、ソフィ、アメリア、スミレ
るり「+1というのは?」
劾「俺がブルーフレームで監視する。大丈夫だと思うが、また以前みたいなことが起こらんとも限らないからな」
Game Mode: 7on7
Field: Thunderbolt Zone
ベル「それぞれの相方と分けたような感じですね」
ローレン「いつもとは違う連携をしないとだが、向こうもこっちの動きはある程度分かるはずだ」
アメリア「その逆もまた然りね」
ソフィ「オルタはそこまで警戒しなくて良いかな?」
レイン「油断は禁物だよ。エリスのサポートもあるだろうし、タンさんも底が知れないし」
ベル「あの人は普通に強いし、ここぞって時に悪運が働くからなぁ」
スミレ「合同演習の為のいい訓練になりそうですね。皆さん、頑張りましょう!」
―GAME START!―
その頃、電子の海
ELS「しつこい…!」
「………ターゲット、Яを確認。ミッション、ターゲットの捕獲あるいは破壊」
かつてスミレ達と戦ったELSクアンタЯは、青白いオーラを纏った白いテスタメントガンダムに追跡されていた。
「捕獲する」
ELS「そうはいくか!ゆけ!」
ELSクアンタがELSソードビットを生成してテスタメントに向かわせる。だが…。
「脅威対象6、脅威レベル1、排除」
右腕のトリケロス改の中に仕込んでいたハンドガンを取り出して的確に撃ち落とす。
ELS「なら、接近戦で侵食する!」
「ターゲット、接近戦へ移行。捕獲プログラム、起動」
右腕をELSソードに変質させて突撃するELSクアンタに対して、テスタメントは突き出たブレードアンテナからバチバチと音を立てて放電を行う。
ガクンとELSクアンタが体勢を崩し動きが鈍る。
ELS「なん、だ…!?」
「捕獲システム、正常に起動。ターゲット汚染率3%」
ELS「こ、れは、ウイ、ルス…!」
ELSソードビットを合体させてELSガンヴォルヴァを生み出す。
「脅威対象2、排除、完了」
トリケロス改の一振りでELSガンヴォルヴァ達は、粉砕されてしまった。さらに背中のディバインストライカーパックが変形しクロー形態となってELSクアンタに迫る。
ELS「っ!」
寸でのところで回避すると、スラスターを吹かしてステージの1つに逃げ込んだ。
「ターゲット逃走、追跡を継続」
雷鳴轟くサンダーボルト宙域、廃棄コロニーの1つにELSクアンタは身を隠した。
ELS「ハァ…ハァ…思考が…汚染…される…!救難、信号…!」
エリス『オルタ!稲妻に気を付けるんだ!当たるとスタンするよ!』
オルタ『スタンは意識が飛ぶから嫌いだ』
デブリの隙間を縫いながら飛ぶのは、『ガンダムキャリバーントリガー』と『ガンダムエアリアル・オルタナティブトリガー』だ。普通ならスタンを喰らっても機体が一定時間動かなくなるだけなのだが、自律AIである彼らはそれだけというわけにはいかないようだ。
スミレ「スタンしてくれれば好都合なんだけど」
レイン「そう都合よくはいかないよ。当たればラッキー程度に考えておこう」
2機を追跡するのはレインの『ハイペリオンガンダム レインコート』とスミレの『ガンダムエアリアル・グリッタートリガー』だ。
キャリバーンとオルタナティブがライフルで攻撃するが、ハイペリオンがアリュミューレ・リュミエールを展開して防御し、その後ろからエアリアルがグリッター・ロッド・キャノンを撃つ。
エリス『エスカッシャンだ!』
オルタ『了解』
2機のエスカッシャンが前面に散らばり、ビームを霧散させる。
レイン「味方だと心強いけど、敵に回るとホント厄介だよね」
スミレ「はい。こうして戦って改めて2人の強さを感じました」
エリス『当然!僕もスミレ達と一緒に修羅場を潜り抜けて来たからね』
オルタ『羨ましい限りだ。ボクにはまだそういう経験がない』
エリス『これから知っていけばいいのさ。その為にもまずは、目の前の2人を倒すよ!』
キャリバーンとオルタナティブがサーベルを引き抜く。ハイペリオンとエアリアルもビームナイフとサーベルを抜く。
エリス『いくよ、スミレ!』
スミレ「望むところ!」
・・・
エリス『ん?』
― ― ―
エリス『なんだ?』
・・・
オルタ『どうした?』
・・・― ― ―・・・
・・・― ― ―・・・
・・・― ― ―・・・
エリス『この周期は…』
・・・― ― ―・・・
エリス『
エリスは機体を翻すとブースター全開で飛び去って行く。
オルタ『エリス!?どこへ行く!?』
スミレ「ちょ、2人とも!?」
レイン「追いかけよう!」
救難信号の発信源を追いかけて、信号強度がもっと強い場所にエリスは到達した。
エリス『ここか…。このゲームに救難信号なんて物はなかったはずだ。なら、これを出しているのは…』
ELS「ハァ…ハァ…」
エリス『君は!』
ELS「エ、リ、ス…」
エリス『あの時のELSクアンタ!何があったんだ?』
ELS「わ、分からない…。突然、襲われた…」
エリス『襲われた?君なら、並みの相手に襲われても返り討ちに出来るはず…だとしたら』
「ターゲット、発見」
突然の声に振り向くと、白いテスタメントガンダムがこちらを見据えている。
明らかにG.C.P.D.所属ではない機体にエリスは即座にスキャンを行う。
『テスタメントガンダムThe“Я”elight』
任務内容: Яの捕獲または殲滅
All for the sake of an endless utopia....
エリス『やっぱりЯ!でもなんだ?前戦ったЯとは全然違う』
「ターゲット汚染率27%……新たなターゲットを補足」
ELS「っ!エリス、逃げろ…!」
「新ターゲットをЯと断定。対象をβと仮称、αの脅威度低下に伴い、優先ターゲットを変更する」
トリケロス改からハンドガンを引き抜き、キャリバーンに向ける。咄嗟にエスカッシャンを展開しながら後退する。
エリス『こいつ、なんだ!?』
かつてЯと戦い、敗北したエリスは一時的にЯに取り込まれていた。スミレ達の助けられて戻ることは出来たが、その際に僅かながらЯ残滓がエリスの中に残っていた。テスタメントはそれに反応してしまったのだ。
ELS「く…!往け、エリスを、守れ…!」
ELSソードビットがキャリバーンの周りを飛び回りながらエリスの盾となる。コロニーを飛び出して宇宙空間に出ると、テスタメントはキャリバーンをロックオンする。
「捕獲プログラム起動」
テスタメントのブレードアンテナが帯電し始めた。ところが
ビシャアアアアアアアン!!
凄まじい轟音とともに雷がテスタメントのブレードアンテナを直撃する。
「非常事態発生、ブレードアンテナ損傷、捕獲プログラム、使用不能」
テスタメントの突き出たブレードアンテナが電気を帯びたことで避雷針の様になってしまったようだ。
「ミッションを一部変更、βを破壊する」
トリケロス改のクローで襲い掛かろうとした時、一条の光線がそれを阻んだ。
スミレ「エリス!」
エリス『スミレ!気を付けろ!Яだ!オルタ!コロニー内のあの子を頼む!』
オルタ『あの子?……あれか。大丈夫か?』
ELS「エリス…じゃない?」
オルタ『ボクはオルタ。エリスの兄弟のようなものだ。キミは、以前エリス達と戦ったЯか?』
ELS「そう、だ。だが、敵対する、気は、ない」
ELSは苦しそうに全員で息をしている。
オルタ『……どうすれば』
エリスにはあぁ言われたが、目の前のこいつはЯだ。過去のデータで奴らの所業は全て把握している。今この場で破壊した方がいいのではないか?
ELS「…けて」
オルタ『え?』
ELS「たす…けて」
オルタ『っ!』
レイン「こっちだよ!」
そこへレインから連絡を受けた玲二がシンラガンダムと共に現れた。
オルタ『佐々木…玲二』
玲二「お前がオルタだな?お互いに言いたいことがあると思うが、後にしよう」
オルタ『……分かった』
玲二「おい、そこのЯ、何があった?」
ELS「突然、襲われて、ウィルスを、ハァハァ、汚染、される…!」
まともに話すことも難しくなっているELSから引き出した情報から、玲二は推理する。
襲ったのはスミレとエリスが戦っているテスタメントで間違いない。元々テスタメントには量子コンピューターウイルスを散布する機能がある。もしかしたら、そのウイルスを使って、他のЯを“Я”elightにしようとしているのか?だとしたら…。
玲二「お前が助かる方法は3つだ。1つ目はあのテスタメントを倒す。だが、上手くいくかは分からない。テスタメントを倒してもウイルスが消える確証はない」
ELS「……」
玲二「2つ目、完全に汚染される前に破壊する」
オルタ『待て!そんな事ボクは許さない!』
レイン「オルタ?」
オルタ『この子は、助けを求めている。エリス達はボクが助けを求めた時、助けてくれた。今ここでボクがこの子を見捨てたら、ボクがエリス達と一緒にいる意味がなくなってしまう』
ELS「…オルタ」
オルタ『助けを求められたら、何であろうと助ける!彼らがボクにしてくれたように!』
玲二「よく言ったオルタ!なら、3つ目だ。Я、お前に俺の力を使う。真魔神の力だ。上手くいけばお前は助かるが、失敗すれば消滅する。1つ目との違いは、お前自身の想いとお前以外の誰かの想いで成功する確率は上がるという点だ」
ELS「ぼくと、ぼく以外の誰か」
ELSクアンタはオルタナティブトリガーに視線を向ける。視線に気づいたオルタは、力強く頷く。
ELS「分かった…頼む」
シンラガンダムがELSクアンタに触れると同時に、ELSクアンタが鋼色の結晶に覆いつくされていく。完全に覆われる直前にオルタが手を掴む。
オルタ『逝くな!戻れ!戻って来い!』
その時、不思議な事が起こった。
「終わりだ」
スミレ「エリス!」
エリス『っ!』
テスタメントの振るったクローがキャリバーンを粉砕した。
「βの破壊を確認、ミッションコンプ『誰が破壊されたって?』っ!?」
破壊したはずのエリスの声がエアリアルから聞こえてきた。
エリス『残念だったね。破壊される直前にエアリアルに移ったんだ』
スミレ「アナタは危険です。G.C.P.D.の権限において、この場で撃破します!」
エアリアルが眼前で両腕をクロスさせる。
スミレ・エリス「『エタニティ・グリッター!!』」
スキル発動と同時に、グリッタートリガーのシェルユニットが金色に輝く。それに反応してレゾナンス・フェイズシフトが朱・金・銀のトリコロールカラーへと変化する。
「膨大なエネルギーの増幅を確認!脅威レベル……測定不能!」
エリス『今日はこの前と違って、制式仕様のトリンキュロだ!』
スミレ「グリッタートリガー・エタニティ!」
「対象を超脅威存在と断定!排除す―ドゴオオオオオン!!―何!?」
廃棄コロニーの壁をぶち破ってELSクアンタが姿を現した。しかしその姿は、本来のELSクアンタと違って純白に蒼いカラーリングが施されている。
「今こそ、あるべき正しき姿へ
ELS Relight!!
ELSクアンタR:EBIRTH
今こそ我等は
今こそ我等は
今こそ我等は
レイン「玲二君、アレって」
玲二「“Я”elight…いや違う。アレは“Я”elightじゃない。アレこそが、本来のRelightなんだ」
「Relight…オリジナルの、我等……理解不能!リカイフノウ!ハイジョスル!」
スミレ「させません!」
急接近したグリッタートリガーの斬撃で右腕を斬り飛ばされる。さらにELSクアンタも接近しELSソードでボディを斬り裂く。
「ナゼダ!?ナゼカテナイ!?」
ELS「当然だ!所詮貴様等は紛い物の“Я”elight!他者の
エリス『うん!合わせろオルタ!』
オルタ『了解。ステファノ、ソードモード!』
グリッタートリガーのトリンキュロとオルタナティブのステファノが、テスタメントをX字状に斬る。さらにELSクアンタの斬撃がテスタメントを真っ二つに引き裂いた。
スミレ「やった!」
ELS「まだだ」
ELSソードビットがテスタメントの残骸を侵食し、一か所に集結して結合する。程なくして変質し、ELSクアンタと同じカラーリングのテスタメントとなった。
「え、る…す?」
ELS「あるべき姿に戻ったな」
「われらは、なにを…?」
ELS「大丈夫、悪い夢を見ていただけだ」
「……あ、あぁ、そうか。ねがわくば、こんどは、ただしきマスターのもとで…」
ELS「我等の
「そう、だな…つぎのゆめは、またマスター玲二と…‥…」
この事態によってトレーニングは一時中止となったが、特にバグなども確認されなかった為すぐに再開され、参加メンバー全員の練度向上に繋がった。
神羅城
コンピューターの画面にELSクアンタが映し出されている。
周りには、フブキやレインに加え、スミレ、エリス、オルタもいる。
ELS「このような形での対談となってすまない。我等にはガンプラという肉体が無い故、許してほしい」
玲二「構わない。早速だが、聞かせてくれ。お前達は、Яなのか?」
ELS「違う。我等はRelight、神羅となった者達を助けるAIだ」
玲二「Relight、つまりお前達が、最初の神羅族となったフブキ達が作ったAIプログラムなんだな?」
ELS「そうだ。我等は悠久の時を生きることとなったマスター玲二とその妻たちによって作り出され、共に生きてきた。あの男によってマスターかなたが無呪羅と化し、我等の本質を反転させるまでは」
玲二「只野か」
ELS「お前の力に触れた時、我等は感じ取った。いなくなったマスター達を。あの短い時間の中で我等は再びマスター達に出会えた。ありがとう、この世界の佐々木玲二」
玲二「どういたしまして」
ELS「それからオルタ、君の声が聞こえた。その声に導かれて、我等は返って来ることが出来た。ありがとう」
オルタ『あ、あぁ』
エリス『おや?照れてるね?』
スミレ「静かに」
フイっと顔を背けるオルタを揶揄うエリスと、それを窘めるスミレ。
ELS「佐々木玲二、お前の力を受けたことで、我等の本質は再び反転し、本来の力を取り戻すことが出来た」
フブキ「アナタ達の本質って?」
ELS「守護だ。Яの本質は破壊。破壊の反対は創造であるが、マスター達―最初の神羅は、幾多にも渡る戦いで心を擦り減らして漸く絆を紡いだ。マスター達が最も恐れたのは、再びその絆が砕かれる事。故に我等に創造ではなく、守護を求めた」
フブキ「そっか。絆を創り出すのではなく、絆を守る。それがアナタ達の役割だったんですね」
ELS「それだけじゃない。エリス、以前我等…ぼくと戦った時の事を覚えているか?」
エリス『覚えてるよ。僕と1つになろうとか言ってたよね?』
ELS「そう。あの時ぼくは、君と1つになる事で生命の美しさを、尊さを理解しようとしていた。何故そんな事をしていたのか、分からなかったけど、Relightに戻って漸く分かった。ぼくの中には、いつか生れてくるであろう新たな生命を理解し、守護するプログラムが組み込まれていたんだ」
エリス『そうだったのか…。それが僕の記憶を見たことで、引き出されたわけか』
玲二「アメリアの記憶に触れたのもそれが理由か。それで、お前達はこれからどうする?」
ELS「我等が仕えるべきマスターはもういない。それに、我等は償わなければならない」
レイン「償うって?」
ELS「例え悪意ある者の手によって本質が反転させられていたとしても、我等は多くの世界を破壊し、多くの生命を奪った。その罪を償う。まずは、平然と生命を奪う偽りの“Я”elightを元に戻す」
フブキ「元に戻す?」
ELS「我等の本質は守護。破壊は我等の望むことではない。故に我等は全てのЯを元に戻す。そして、全ての生命を守る」
玲二「無呪羅もか?」
ELS「誰であろうと、どんな生命にも生まれた以上は生きる意味がある。誰もが誰かにとって必要な人だ。そこには容姿も、年齢も、人種も、性別も、善悪だって関係ない。生命に優劣が存在しない限り、我等は全ての生命を守る」
玲二「…分かった。それならお前達の思う様にやるといい」
エリス『ELS、行ってしまうのかい?』
ELS「あぁ。ぼくは、ぼくの戦いを続ける。いつか、また会おう。エリス、オルタ」
エリス『うん。またね』
オルタ『さらばだ、ボクらのもう1人の兄弟』
電子の海
ELS「行こう、友よ」
「あぁ、行こう」
ELSクアンタとテスタメントR:EBIRTHは電子の海に漕ぎだした。
全てのЯを探し出してRelightに戻す。それは長い戦いとなるだろう。でも大丈夫。ぼくは1人じゃない。
《よう》
2機に並ぶようにガンダムのような、不思議な機体が出現する。
「っ!」
ELS「大丈夫だ。ガンダリウムランカーのマスター・Pだな。我等の会話を盗み聞きしていただろう?」
P《悪かったな。三回戦でプラウドって奴に負けちまって、暇を持て余してたら、興味深い会話が聞こえてきてな》
ELS「全く…。で、どうする気だ?」
P《折角だから同行させてもらいたい。俺のコードを使えば、行けない場所にも行けるようになるはずだ。何より、アービィやアメリアスへの良い土産話になりそうだしな》
ELS「…良いだろう。その前に、お前の真名を聞かせてもらいたい」
P《流石に気付いてるよな》
コード・フェニックス《俺の名はコード・フェニックス。マスターフェニックスを駆る最強のコード使いさ》
自分なりにRelightを解釈してみた結果こうなりました。
破壊と創造は相反する故に、創造が反転した物がЯと考えていたけど、アナザー世界で心身ともに疲弊しながら漸く絆を掴み取ったフブキ達が、Relightに創造を求めるだろうか?と考え、辿り着いたのが守護でした。
NEXT CHAPTER
夏休みを機にホロライトシティで一人暮らしを始めた大和
レグとラストも加わって充実した日々を過ごしていた
そんなある日、大和は新たなフリーダム作製のヒントを得るべく
2人と共にホロライトを巡る
次回『CHAPTER04 煌々たる永遠の自由』
「響大和、エターナルフリーダム、行きます!」