【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ with リ・イマジネーションズ   作:波音四季

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学生時代に一時期「こち亀」に嵌っていて単行本を買い漁っていました。150巻とかその辺りだったので、結構サブカルを取り入れてて凄いなぁと思った記憶があります。なので、終了すると聞いた時はかなりショックでした。

RGアカツキは無事購入出来ました。ただ、一部フレームがRGストライクと同じと聞いて組むのを少しためらっております。大晦日か正月あたりで消化しようと思います。


CHAPTER07 上司と部下

▷再生▶

―キュイィィィィィンッ!!ゴオォォォォォォォォォォォォォッ!!―

 

「ガアァァァァァァァァァァァァァッ!!!」

 

「な、なんだ!?」

 

「うがあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

 

「チィッ!完全に暴走してやがる!無理矢理限界点を越えてフルシンクロをしてやがるのか……どうやったか知らねぇが、姑息な手を使やがってッ!!」

 

―キイィィィンッ!!―

 

「グルアァァァァァァァァァァァァァァッ!!」

 

「…………幾らシンクロ率が高かろうが、ただ突っ込んでくるだけの的に俺が負けるワケねぇだろうがあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

 

 

―ズバアァァァァァァァァァァァァッ!!―

 

▶停止▷

 

 

劾「これがGWDWC四回戦で発生した事態だ」

 

ホロライト警察署 会議室

照明が点けられ、カーテンが開く。明かりに照らされた会議室ではG.C.P.D.メンバーが神妙な面持ちでスクリーンを見ていた。

 

劾「ガンプラを操作する上で重要なステータスとなるシンクロ率。それを強制的に限界まで引き上げ、強制的にフルシンクロを行う。フルシンクロ自体は機体の強化になるから、一見すると良い事に思えるが、長時間かつ限界を超えてのシンクロはプレイヤーの心身への大きな負荷となる。現に被害を受けた佐々木すいせいは、現在意識不明の重体に陥っている」

 

GWDWC四回戦において、運営スタッフに紛れ込んでいたハッカーによってみしろのシンクロ率が引き下げられ、すいせいのシンクロ率が引き上げられるという事件が起こった。みしろの方は大事に至らなかったが、すいせいの方はシンクロ率を無理矢理引き上げた為強制的にフルシンクロが発動、結果としてすいせいは敗北し、意識不明となってしまった。

 

劾「この事態を引き起こした人物を取り調べた所、新たな違法賭博の存在が明らかとなった」

 

ベル「違法賭博!?でもそれは、少し前に僕らが…」

 

劾「そう。違法賭博に関わっていた連中は、先日の一斉検挙で逮捕された」

 

兼士『だがそれは、氷山の一角に過ぎなかったという事だ』

 

今回の会議にはホロライト警察の招木署長に加え、阿部兼士警視と真筆頼人警部も本庁からリモートで参加している。

 

兼士『本庁でさらなる調査を続けた結果、この違法賭博の胴元とされた人物たちは全員偽名だった』

 

頼人『つまり、奴らは本物の胴元のスケープゴートだったというわけだ』

 

ローレン「そう言う事か。で、肝心の本物の胴元はどこに?」

 

劾「捜索中だ。取り調べでそれらしき人物は浮上したが、全員が政界の重鎮、大企業の御曹子といった物事を金で解決することに長けた連中だ。一筋縄ではいかない」

 

招木「幸いな事に、後府幹事長はこの件に関して甚だ遺憾に感じておられる。そちらの方でも手を打ってくださるそうだ」

 

兼士『餅は餅屋、政治は政治家だ。我々は我々に出来るを行う』

 

劾「具体的には、GWDWC運営スタッフの過去を洗い出し不審な点がないか再調査、会場の警備強化、五回戦に進出したプレイヤーの身辺警護、今回の事件に使用されたツールの解析だ」

 

パトリック「ちょっと待ってくれ!いくら何でもG.C.P.D.だけじゃカバーしきれないって!」

 

劾「分かっている。解析はライン警視以下解析班に任せている」

 

招木「ホロライト警察からも応援を出すつもりだ」

 

劾「五回戦への直接介入してくる可能性もある。そちらの警戒も怠るわけにはいかない」

 

スミレ「はい!質問よろしいでしょうか?」

 

劾「いいぞ」

 

スミレ「もし、我々がシンクロ率を操作する攻撃を受けた場合はどうすればいいのでしょうか?」

 

スミレの疑問は尤もだ。今回は犯人がサーバールームにいたから早期に確保できた。だが、これからもそうとは限らない。

 

劾「いい質問だ。現在我々には、この攻撃を防ぐ手段がない。相対した場合は、強制ログアウトを行うことが現時点で出来る最善手だ」

 

るり「しかし、それでは何の解決にもなりません」

 

アルベルト「大丈夫だ!我に秘策有り!」

 

会議室の扉を開いてアルベルトが入室してきた。

 

頼人『警視、秘策とは?』

 

アルベルト「シンクロ率とは、バトラーとガンプラの同調率。つまるところ、『バトラー』と『ガンプラ』の2つがあって初めて生まれる数値です。ならば!どちらか片方を無くしてしまえば、シンクロ率は発生しない。ひいては操作攻撃を受けないという事です!」

 

都々「それってつまり…」

 

アルベルト「うむ!ガンプラその物に戦ってもらえばいい!そう!エリスやオルタのように!」

 

エリス『わお!ここに来て僕達の存在が役に立つとはね!』

 

アルベルト「エリスとオルタの自律AIをベースとしたAI搭載型ガンプラを作製し、2人をリーダーとした部隊の編制を上層部に具申している。その名も『 COVEN(カヴン)』!」

 

 

会議が終わりメンバー次々と引き上げていく中、いつまでも椅子から立ち上がらない人物が1人いた。

 

スミレ「部長?会議終わりましたよ?」

 

大原「ん?あ、あぁ、そうだな…」

 

かつて葛飾区亀有公園前派出所に勤めており、現在はNewホロライブ事務所前派出所兼GCPDホロライト支部で勤務している大原大次郎巡査部長だ。

 

スミレ「何か気になる事でも?」

 

大原「いやなぁ…ワシはこれまでガンプラを『子供の遊び道具』と考えていた。しかし、こうして現実の人々に被害が及んで来ると、もうそんな事言ってられなくなった」

 

エリス『人類の進歩は凄まじいからね。子供の遊び道具が戦争の武器になることだってあるさ』

 

大原「それをさせない為にG.C.P.D.という組織が存在していることも理解している。だが、どうしても受け入れられんのだ」

 

スミレ「両津先輩の事ですか?」

 

大原「それもあるが、以前の九条警視総監の事件、あれ以来ワシは何を信じればいいか分からなくなってしまった」

 

30年以上警察一筋で通してきた大原部長にとって、「警察組織のトップ」が「ガンプラ」を使って大きな事件を起こしたというのは、これまで自分が信じてきた警察(モノ)を否定されたようなものであった。

 

エリス(今まで子供の遊び道具と思っていた物で総監が大事件を起こし、警察全体がその遊び道具に全力で取り組んでいる。これを予見していた両津勘吉を否定した手前、素直に受け入れる事が出来ないといったところかな)

 

大原「ワシは以前両津に言われた」

 

 

両津『いいですか部長!ガンプラはもう子供のおもちゃじゃないんです!今にガンプラとガンプラウォーズを使ったとんでもない事件が起きますよ!』

 

 

大原「その時は一笑したが、結果として奴の言ったことは正しかった」

 

大原部長は立ち上がると、自分の資料を手に会議室から出ていった。

 

スミレ「部長…」

 

エリス『しばらくそっとしておこう。大丈夫、あの部長さんならすぐに立ち直るさ』

 

スミレ「……うん」

 

ソフィ「先ぱ~い!このまま海外支部とトレーニングするんですけど、一緒にどうですか~?」

 

スミレ「…はい!行きましょう!」

 

 

 

その頃

Newホロライブ事務所前派出所兼GCPDホロライト支部

両津「よぉしっ!完成だ!」

 

麗子「何が出来たの?」

 

両津「これだ」

 

両津が見せたのは、漫画の原稿のようだ。

 

両津「前に描いてた『ロボ刑事(デカ)番長』は打ち切りにされてしまったから、それに代わる新しいシリーズを描いたんだ。その名も『こちら蒔午(まけうま)鶴無(つるなし)公園前派出所』略して『こち鶴』だ!」

 

麗子「こち鶴ぅ?」

 

中川「なんだか、凄くパクリっぽい題名ですね」

 

両津「パクリとはなんだ!これは完全にワシのオリジナルだぞ!」

 

オルタ『内容を確認した。超優秀で超天才な巡査長と仲間達の愉快な日常を描いたギャグマンガか。周辺人物は、超貧乏な男女の後輩、豪邸に住む眼鏡の同僚、普段は頼もしいのにバイクに乗ると弱気になってしまう友人、何かと邪魔してくる口うるさいだけで無能な上司……』

 

会議に参加せず、派出所に残っていたオルタが漫画の中身を読んだ。

 

麗子「ちょっと両ちゃん!これ全部私達の事でしょ!」

 

両津「違う!中川や麗子は金持ちだが、こっちは超貧乏だろうが!」

 

オルタ『物は言いようだな』

 

中川「分かる人が見れば、僕らがモデルだっていうのは一目瞭然ですね」

 

オルタ『他にすることないのか?』

 

両津「仕方ないだろ?ガンプラウォーズを禁止されて、ガンプラも素組みしか出来ねぇんだからよ」

 

両さんの度重なる問題行動が原因で、自分のガンプラとIDカードを没収され、さらには工具も没収されてしまった為素組みでしかガンプラを組めなくなっていた。

 

麗子「で、これが素組みのガンプラ?」

 

両津「ん?あぁ『シルヴァ・バレト』だ」

 

『シルヴァ・バレト(ガエル・チャン専用機)』

『機動戦士ガンダムUC』に登場した機体。ネオ・ジオンのドーベンウルフをアナハイムが改修、その結果ドーベンウルフよりも扱いやすい量産機となった。

本機は通常のシルヴァ・バレトと異なる配色をしており、頭部も量産機のガンダムヘッドと異なる形状となっている。

 

両津「所詮は素組みだ。ワシの腕があっても、この機体じゃダイヤランクまで行ければいい方だ」

 

麗子「ふ~ん。あら、圭ちゃん、そろそろパトロールの時間よ」

 

中川「ホントですね。じゃあ先輩、僕らは行きますので、留守をお願いします」

 

両津「おう」

 

2人が出ていき、1人―正確にはオルタと2人だが―になった両津はさっそく考えをめぐらす。

 

両津(GWDWCにはもう参加できんが、賞金の出る大会はまだある。問題はその大会にどうやって参加するかだ。流石に素組みのガンプラでは心もとないし……)

 

オルタ『この漫画面白いのか?』

 

両津「…これだ!」

 

オルタ『なんだ?』

 

両津「おいオルタ、お前スミレやエリスの役に立ちたいか?」

 

オルタ『……そうだな。ボクは多くの人に迷惑を掛けた。ボクがG.C.P.D.にいるのはその贖罪の為でもある』

 

両津「だったら、いい方法がある。お前のAIにワシの戦闘データをインプットするんだ」

 

オルタ『何?』

 

両津「何しろワシはG.C.P.D.唯一のガンダリウムランカーだからな!ワシの戦闘データを取り込めば、お前もガンダリウムランカー並みの戦闘が出来るってわけだ」

 

オルタ『……なるほど、一理ある。だが、お前はガンプラウォーズを禁止されているはずだ』

 

両津「正確には、ガンプラウォーズで遊ぶ事を禁止されとるんだ。これはG.C.P.D.の為になる事謂わば仕事だ。仕事なら問題ないだろ?」

 

オルタ『IDカードはどうする?』

 

両津「そこはお前のIDを使えばいい」

 

オルタ『……良いだろう。では早速、ここのガンプラウォーズを使おう』

 

両津(よぉし上手くいったぞ。あとはデータをインプットしつつ、大会に出られるよう言いくるめればオッケーだ)

 

両津はオルタに気付かれないよう悪い笑みをこぼしつつ、ノートパソコンを持って地下へと向かった。

 

 

 

30分後

大原「戻ったぞ…誰もいないのか?」

 

ガランとした派出所を見回す大原部長。

 

大原(この時間なら、中川と麗子くんはパトロールだろう。両津は…またサボりか。ん?)

 

両津の机の上にガンプラが1体置かれているのを見つけた。

 

大原「アイツめ、またこんな物を作って…どれ…ほう、此処が動いて…おぉ!ここも開くのか!うおっ!?う、腕が外れた!?こ、こうか?よし、くっ付いたぞ」

 

中川・麗子「「戻りました!」」

 

大原「お、おぉ!おかえり」

 

麗子「あら?部長さん、両ちゃんとオルタちゃんは?」

 

大原「分からん。ワシが戻った時には誰もおらんかった」

 

麗子「…もしかして、地下のガンプラウォーズを使ってるんじゃ」

 

大原「あ!そうか!中川!」

 

中川「は、はい!……確認取れました!1台動いてます!IDはオルタさんのものですが」

 

大原「両津が唆したに違いない!すぐに止めさせろ!」

 

中川「分かりました。緊急停止コードを送ります」

 

キーボードを操作し、地下の訓練用ガンプラウォーズを停止させるコードを送信する。

 

ERROR

 

中川「え、エラー!?どうして……まさか!」

 

大原「どうした?また両津が何か細工をしたのか?」

 

中川「待ってください。モニターに出します」

 

程なくしてモニターに映し出されたのは、幾本ものケーブルで拘束されたガンダムエアリアル・オルタナティブトリガーだった。

 

 

 

数分前

メガラニカ外部の敵を一掃したオルタナティブトリガーは、そのまま内部へと向かう。

 

両津「どうだオルタ?」

 

オルタ『悪くない。確かにいつもより戦えてる気がする』

 

両津「そうだろう!そうだろう!じゃああとはネオ・ジオングを倒して終わりだな」

 

だが、いくら待てどもボスのネオ・ジオングは出てこない。

 

両津「おかしいそろそろ出てきてもいいはず?」

 

オルタ『確かに妙だ。ソースコード解析…………外部からの干渉を検知?………ヤバイ!ハッキングされてる!』

 

次の瞬間、メガラニカの外壁を破って白亜の巨兵が出現する。

 

オルタ『(セカンド)ネオ・ジオング!?』

 

両津「な、何ィ!?」

 

突然の事態に反応が遅れ、Ⅱネオ・ジオングのアームユニットの有線攻撃端末に捕縛されてしまった。

 

両津「しまった!オルタ!振り払『ぐあああああッ!!』どうした!?」

 

オルタ『ハックされる!抗体プログラム!ファイアウォール!ぐぅぅぅぅ!侵食される!』

 

『ふははははは!やったぜ!』

 

両津「誰だお前!」

 

ハッカー『通りすがりのハッカーさ!これでG.C.P.D.も終わりだぜ!』

 

 

 

大原「一体どうなっとるんだ!?」

 

中川「オルタさんを介してG.C.P.D.のメインサーバーにハッキングを仕掛けるつもりなんです!先輩が食い止めてるようですが、長くは持ちません!」

 

麗子「G.C.P.D.に連絡するわ!圭ちゃんは両ちゃんを助けに行って!」

 

大原「……待て中川。ワシが行く」

 

中川「え!?しかし!」

 

大原「中川はここで両津の手助けをしてやれ。その間ワシが敵の注意を引く」

 

麗子「無茶です!だって部長さん、ガンプラバトルしたことないでしょ?」

 

大原「だが、このまま手をこまねいてるわけにはいかんだろう!」

 

麗子「ガンプラはどうするんです?」

 

大原部長は両津が作ったシルヴァ・バレトを手に取る。

 

大原「両津の作ったこれを使う!」

 

中川「分かりました。僕のIDを使ってください」

 

大原「感謝するぞ、中川!」

 

麗子「お気をつけて!」

 

 

 

両津「オルタ、頑張れ!ワシが助けてやるぞ!」

 

オルタ『ガアアアアアッ!』

 

ハッカー『ムダムダァ!こっちは複数のハッキングコードを使ってるんだ。1つ解除する間に他の侵食が進む。お前のやる事は焼け石に水ってね!』

 

両津「くそ!こんな事して、何になるっていうんだ!」

 

ハッカー『お前等G.C.P.D.を疎ましく思ってる奴はごまんといるんだよ。俺はそいつらから金を貰ってやってるだけさ!お前もそうだろう?両津勘吉さんよぉ?』

 

両津「なんだと?」

 

ハッカー『知ってるぜぇ?自分の給料を操作したり、葛飾署の署長になったり、相当あくどい事やってるじゃねぇか?人の事言える立場かよ!』

 

両津「ぐぅ……」

 

思い当たる事ばかりの両津はハッカーに反論することが出来ない。その間も侵食はどんどん進んでいく。

 

―バキュゥゥゥゥン!!―

 

―バシィ―

 

ハッカー『あ?』

 

何処からともなくビームが飛んできてⅡネオ・ジオングのIフィールドに弾かれた。

 

大原「両津ーッ!」

 

両津「ぶ、部長!?」

 

大原部長が操作するシルヴァ・バレトだ。

 

大原「全くお前という奴は!いつもいつも勝手な事ばかりしおって!」

 

両津「そ、それより何でここに!?」

 

大原「部下のピンチに駆け付けられなくて、上司が務まるか!奴はワシに任せて、お前はそっちに集中しろ!」

 

Ⅱネオ・ジオングと向き合うが、あまりの巨体に思わず後ずさる。

 

大原(スミレ達は、いつもこんな奴らと戦っていたのか)

 

ハッカー『ほう、面白れぇ!素組みのガンプラで、このネオ・ジオングに勝てるとでも?』

 

大原「お、押し通るまでだ!」

 

パネルを操作すると、ビームサーベルのグリップが飛び出す。サーベルを出現させると、手に持ったまま射出した。

 

ハッカー『ハハッ!』

 

だが、サーベルが到達する前に本体のシナンジュ・スタインの斬撃で破壊されてしまう。

 

大原「ならば、これはどうだ!」

 

インコム、マイクロミサイル、対艦ミサイルが続けざまに発射されるが、全てビームで撃ち落とされてしまう。

 

ハッカー『どうした?押し通るんじゃなかったのかァ!』

 

Ⅱネオ・ジオングの指先から放たれたビームが、シルヴァ・バレトの両脚を切断し倒れる。

 

両津「部長!無茶です!ログアウトしてください!」

 

大原「両津、確かにお前は、身勝手で我儘で金に汚くてどうしようもない馬鹿者かもしれん。だが!お前は奴とは違う!」

 

バルカンを撃つが、その頭部すらもビームで破壊され残っているのは胴体だけになってしまった。

 

大原「金の為だけに犯罪を犯し、あまつさえ人の心や身体に傷を負わせるような連中とは違う!少なくとも、ワシはそう思っとる!」

 

両津「ぶ、部長…」

 

ハッカー『ここまでだぜ!ジジィ!』

 

Ⅱネオ・ジオングのアームユニットが振り上げられる。

 

両津「っ!させるかああああああッ!!!」

 

両津が物凄い速さでノートパソコンを操作すると、見る見るうちにハッキングによる侵食が解除されていく。

 

オルタ『も、戻った!』

 

ケーブルを斬り払い、スラスター全開でシルヴァ・バレトの元へ向かう。そして、振り下ろされたアームユニットを受け止めた。

 

オルタ・両津『「ぬおおおおおお!!」』

 

大原「り、両津!」

 

両津「上司のピンチに駆け付けられなくて、部下が務まるわけないでしょ!」

 

ハッカー『チッ!しぶといんだよ!』

 

さらに重圧が掛かり、オルタナティブトリガーは膝をつく。

 

両津「ぐぬぬぬぬぬ!オルタ!踏ん張れぇ!!」

 

オルタ『ぐううううう!』

 

ハッカー『潰れろぉ!―Warning!! Warning!!―あん?』

 

警告音が鳴り響いた直後、Ⅱネオ・ジオングに無数のミサイルが着弾した。

 

ハッカー『こ、今度は何だ!?』

 

攻撃された方を見ると、5機のムラサメ改が編隊を組んで飛んで来る。その隙にオルタナティブトリガーは、アームユニットを放り投げシルヴァ・バレトを連れて離れる。そこへガンダムエアリアル・グリッタートリガーが現れた。

 

スミレ「先輩!部長さん!遅れてごめんなさい!」

 

エリス『G.C.P.D.ただいま到着!』

 

両津「スミレ!エリス!」

 

オルタ『遅いぞ』

 

ハッカー『クッソォ!雑魚が群がるんじゃねぇ!!』

 

アームユニットのメガ粒子砲を乱射するが、ムラサメ改達は見事なアクロバット飛行でビームの隙間を抜けて回避する。グリッタートリガーもエスカッシャンを展開して、ビームを防ぐ。

 

スミレ「くっ!ラオーラさん!解析はまだですか!?」

 

ラオーラ『完了したわ。Iフィールドにビームコーティングで、ビームに攻撃には鉄壁の防御だけど、その分物理攻撃には弱い。ジジ、出番よ!』

 

ジジ「おっしゃあああああああッ!!」

 

『黄色のガンダム・ダンタリオン』が出現し、ギガンティックアームの拳をⅡネオ・ジオングに叩き込んだ。

 

―ピシ…ピシ…バキン!!―

 

ハルユニットの装甲が砕け散り、内部フレームが露出する。

 

ハッカー『テメェ!!』

 

Ⅱネオ・ジオングのアームユニットがダンタリオンを捕まえようと迫る。

 

Mondblume

 

だが、ダンタリオンに到達する前に虹色の幕によって崩壊してしまう。

 

ハッカー『何ィ!?』

 

ジジ「Thank you(ありがとう)、セシリア!」

 

セシリア「Nicht der Rede wert(どういたしまして)、ジジ!」

 

『緑の∀ガンダム』が月光蝶を使ったようだ。

 

大原「彼らは?」

 

スミレ「海外支部のG.C.P.D.メンバーです」

 

エリス『その名も「HoloJustice」!』

 

そこへ『真紅のジャスティスナイト』が舞い降りた。

 

スミレ「エリザベスさん!」

 

エリザベス「リズでいい。スミレ、トドメを」

 

スミレ「はい!」

 

グリッタートリガーはステファノを、ジャスティスナイトは大剣を引き抜く。

 

スミレ・エリザベス「「ハアアアアアアッ!!」」

 

―斬!!― ―斬!!―

 

2機の斬撃は装甲を失ったハルユニットをX字に斬り裂き、大爆発を起こした。

 

ハッカー『どわああああああっ!?』

 

脱出機能によってシナンジュ・スタインは辛うじて無事だったが、爆風に煽られてメガラニカの地面に落ちた。

 

ハッカー『ち、チクショウ……げっ!』

 

顔を上げると、オルタナティブトリガーが仁王立ちしている。

 

両津「この野郎、さっきはよくもやってくれたなぁ?」

 

ハッカー『ひ、ひぃぃぃぃぃ!ごめんなさい!出来心だったんです!許してくださいぃぃぃ!』

 

両津「そうか、出来心か。なら許して

 

やるわけねぇだろがあああああああ!!!!」

 

ハッカー『ぎゃああああああああ!!ごべんなざいいいいいい!!』

 

シナンジュ・スタインは原型を留めないくらいメチャメチャにされ、ハッカーも居場所を突き止められて逮捕された。なお、警官達が踏み込んだ時、ハッカーは筐体内で白目を剥いて失神していたそうな。

 

 

 

戦闘終了後

Newホロライブ事務所前派出所兼GCPDホロライト支部

ナナカ「診断完了。これでもう大丈夫だよ」

 

オルタ『感謝する。二浦巡査』

 

エリス『後遺症がなくて良かったよ』

 

劾「しかしまさか、此処に直接ハッキングを仕掛ける奴がいたとはな」

 

中川「以前も似たことがあったので、セキュリティは強化してあったはずなんですが…」

 

劾「もっと強固にしないといかんか。ライン警視に相談だな」

 

両津「……」

 

麗子「ほら、両ちゃん」

 

両津「分かっとる。部長、助けていただき、ありがとうございます!」

 

大原「ふん。これに懲りたら、2度と勝手な真似はするなよ。それと…ワシからも礼を言うぞ」

 

スミレ「ところで、両津先輩。どうしてオルタとガンプラウォーズを?」

 

両津「あぁ、オルタがスミレやエリスの役に立ちたいって言うからな。その手助けとして、ワシの戦闘データをインプットしてやろうと思ったんだ」

 

エリス『……ん?』

 

オルタ『どうした?』

 

両津の発言に違和感を感じたエリスは、両津を注意深く観察する。

 

エリス『役に立ちたいってオルタが自分から言ったのかい?』

 

両津「え?あ~いや、ちょっと違うかな?ワシが『役に立ちたいか』って聞いたら『そうだ』って答えて」

 

エリス『つまり自分から持ち掛けたわけだ。僕やオルタはお金を払うことは出来ない。それを承知の上で?』

 

麗子「確かに。一円どころか一銭にもならない事を両ちゃんがするとは思えないわ」

 

両津「な、なんてこと言うんだ!ワシだってそういう事をする時だってある!」

 

エリス『心拍数が上がった。目が泳いでるし、声も僅かに震えてる』

 

両津「こら!勝手に解析するな!」

 

大原「両津、どういうことだ?説明しろ!」

 

両津「いや、あの、これは~その~―バサッ―あぁ!」

 

部長に詰め寄られ、後ずさった際に机の上の原稿を落としてしまった。

 

大原「なんだこれは?」

 

両津「わあああッ!!部長!それ見ちゃダメ~!!」

 

現行を奪い返そうと飛び掛かるが、部長はそれを躱して読み続ける。次第に全身が震えて顔が真っ赤になっていく。

 

オルタ『アレは両津勘吉が描いた漫画だ。その中に「何かと邪魔してくる口うるさいだけで無能な上司」が登場していた』

 

エリス『それって…』

 

スミレ「もしかして…」

 

大原「~~~~~~~ッ!!!」

 

ナナカ「わ、私、警視に呼ばれているので、失礼します!」

 

劾「俺も用事があるので失礼する」

 

大原「貴様はワシの事をこんな風に思っていたのか…!」

 

両津「な、なはは~!ヤダなぁ~部長!唯の漫画、フィクションじゃないですか~!ここに出てくる上司のモデルが部長なんてこと

 

「両津―――――っ!!!」

 

うわああああああああっ!!出来心だったんですよぉ~!!許してください部長ぉ~!!」

 

先程のハッカーと同じ事を言いながら両津は逃げていった。

 

その後、オルタを懐柔して賞金の出る大会に出ようとしていたこともバレ、両津は罰としてホロライト警察署全体の掃除を1人でする羽目になった。




途中までいい話だったのに、劇中の両津の行動のせいで最終的に酷い目に合う。というのを上手く出せただろうか?こち亀では割と決まったパターンなのに、毎回面白かったのはやはり秋本先生の手腕なんだろうなぁ。

因みに両津が描いていた漫画は「こちら葛飾区亀有公園前派出所」のパロディです。

NEXT CHAPTER
遂に始まった五回戦

ぶつかり合う新と蘭

全身全霊をかけた最後の戦い

最終トーナメントに進むのは果たして?

次回『CHAPTER08 ガンダリウムキラー』
「姉ちゃん…アンタ…やっぱ強いや…」
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