【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ with リ・イマジネーションズ   作:波音四季

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3章最終話です。2章の丁度半分の話数となりました。最終話らしく今まで登場したリ・イマジ達も沢山出してみました。この後は4章なんですが、そちらに入る前に本家様と4章に繋がる話を幕章でやります。GWDWCほど長くはならないので、良かったらお付き合いください。

さて今回は、ALVIS大戦もいよいよ大詰め。勝つのはどちらの陣営か?最後までお付き合いください。


CHAPTER28 ガンダムの力

永久に閉ざされた理想郷(ガーデン・オブ・アヴァロン)!」

 

マーリンの詠唱が終わると同時に砂漠の空に浮遊する白亜の塔から1滴の雫が零れ落ちる。雫が砂漠に落ちると同時に、そこから一輪の花が咲く。それを皮切りに砂漠には花が咲き乱れ、砂漠特有の灼熱の陽射しも春を思わせる暖かな陽射しへと変わっていく。

 

ルイ「これは…」

 

ラミィ「綺麗…」

 

あやめ「それだけじゃない。力がどんどん溢れてくる!」

 

アショーカのデバフによって本来の力を出せず、損傷していたビルドライバーズの機体だったが、アヴァロンの力によって損傷は瞬く間に回復、さらにエネルギーや残弾も全回復していく。

 

こより「すごい!すごいよ!全部のガンプラの性能が300%アップしてる!これならいけるよ!」

 

玲二「あぁ!マーリン感謝する!全員!イドゥンを倒して、アショーカを破壊するぞ!」

 

力を取り戻したビルドライバーズに加え、同じくアヴァロンの影響を受けたリ・イマジネーションズ、G.C.I.B.が進撃を開始する。

 

イドゥン『ナンだコノ気持ち悪イモノは!ALVIS!アノ塔を破壊シロ!』

 

スフィンクスとプレアデスが塔へと攻撃を放つ。

 

光「させるかあああッ!」

 

浦木光の『ガンダム試作3号機 デンドロビウム・ノビル』がその巨体を活かして塔を守る。そこへ飛来したミサイルが爆発し、閃光と共にALVISガンプラを焼き尽くす。

 

海斗「他愛無い。鎧袖一触とはこのことか」

 

阿奈鐘海斗の『ガンダム試作2号機 サイサリス・ベル』のアトミックバズーカだ。

 

蓮「金ピカのΞなど、趣味が悪いな!」

 

栄夢蓮の『ペーネロペー・アイギス』のファンネルミサイルが爆発を逃れたプレアデスを一掃する。

 

頼人「ハイパー・メガ粒子砲発射用意!」

 

「真筆司令!敵に取り付かれました!」

 

ネェル・アーガマの甲板に取り付いたスカラベがコードを突き刺そうとした瞬間

 

乃明「させるか!」

 

真筆乃明の『Ξχガンダム』の斬撃で破壊される。

 

乃明「父さん、大丈夫?」

 

頼人「乃明か?助かったぞ!このまま直掩を頼む!」

 

乃明「分かった」

 

そこへさらに別の戦艦がログインしてくる。EXモデルのアークエンジェルを黒く塗装した姿は『アークエンジェル級2番艦ドミニオン』のようだ。

 

充「あ~君達、金のガンプラ以外は味方なので攻撃しちゃダメですよ?いいですね?」

 

プラモショップ『ブルーコスモ』の店長江村充だ。

 

ニシャ「金ピカはいくらヤってもいいんだろ?」

 

黎斗「ですね♪」

 

ルカ「うっせーな…さっさと出せよ」

 

志久「ったく、ブルーコスモで働いて少しは大人しくなったと思ったが」

 

晴「いいじゃん!今日は無礼講ってね!」

 

佐船ルカ・古江黎斗・安藤ニシャの阿須高の3人組がそれぞれ『クォーツカラミティ』『シトリィレイダー』『モリオンフォビドゥン』で出撃し、小暮志久の『ハストールカオス』新田晴の『クトゥグアアビス』も続く。

 

ソフィ「イッヤホォォォォイ!!」

 

ノレア「ソフィ、うるさい。あと無暗にばら撒くな」

 

ソフィ「だってエネルギー全然減らないんだもん!撃って撃って撃ちまくるぜ!」

 

ノレア「…ハァ―COUTION!―ヤバ…!」

 

ソフィに気を取られていたノレアの『ガンダム・ルブリス・ハイドロソーン』にグレンデルのワームファングが迫る。

 

「ノレア!」

 

牙がドーンに届く寸前、複数の赤いレーザーによってグレンデルの動きが止まり、ビームに撃ち抜かれて消滅した。

 

ノレア「誰だか知らないけど、助かりま…え?」

 

見上げるとそこにはコラキを展開したファラクトがライフルを構えている。

 

五郎「僕だよ、ノレア」

 

ノレア「な、なんでアナタが?」

 

五郎「僕も彼に呼ばれたんだ。それより、来るよ」

 

江藍五郎の『ガンダムファラクト改修型』が武器を構える。いつの間にか2機は複数体のグレンデルによって包囲されている。

 

五郎「突破するよ。やれるか?」

 

ノレア「私を誰だと思ってるんです?見くびらないでください」

 

ハイドロソーンはファラクトと背中合わせになると、ビームディフューズガンを構えトリガーを引いた。

 

柑奈「ゆくぞ!時音の戦士たちよ!」

 

濱柑奈の『キュベレイ・エンプレス』が指揮を執り、時音のバトラー達が一斉に攻撃を仕掛ける。

 

リア「貴女に従うのは些か不満ですが、今は気にしませんよ」

 

降紗リアの『リック・ドム(GQ版)』が

 

ニンバス「EXAMの名の下に、葬ってやる!」

 

ニンバス・シュターデンの『ブルディスティニー2号機改』が

 

ベルナ「エントリィイイイイイイイイ」

 

帆波ベルナの『エントリーズゴック』が

 

萱原「あおぎりガンプラ部!続け!」

 

楠子「いっけぇぇぇ!!」

 

咲夜「この一瞬で決める!」

 

あおぎり高校ガンプラ部も負けじと続く。

 

イドゥン『フザけるナ…フザケルナアアアアアアッ!!!』

 

ALVISを圧倒しアショーカまであと少しとなったところで、状況を見ていたフェストゥム・イドゥンがアショーカの中から出現する。

 

I am the bone of my sword.(身体は剣で出来ている)

 

た黒い弾丸をリボルバーマグナムに装填し、撃ち放つ。弾丸はフブキⅨの左腕に命中する。

 

So as I pray,(その身体は)

 

フブキ「マズイ!」

 

『“ UNLIMITED ЯUST WORKS(錆び付いた剣で出来ていた)”!!』

 

即座に左腕を斬り捨てる。直後、左腕は錆び付き無数の錆剣に内側から貫かれる。

 

フブキ「気を付けて!あの弾丸に当たると、ガンプラごとやられちゃうよ!」

 

フェストゥム・イドゥンはさらに弾丸を装填すると、ビルドライバーズへ向けて撃つ。

 

美兎「うおおっ!?」

 

楓「危な!?」

 

間髪入れずに放たれた弾丸を回避するが、弾丸はUターンしてフルムーンガンダムの脚、爆ガンダムの肩に命中する。

 

楓「アカン!」

 

2機ともすぐに弾丸が食い込んだ部分を斬り放したが、斬り放せなかったG.C.I.B.のガンプラが錆剣に貫かれて消滅した。

 

美兎「そんな!」

 

玲二「大丈夫だ。今やられた奴は神羅族じゃない。バトラーは無事だ」

 

とはいえ、次々と放たれる黒い弾丸のせいで味方の進撃は停滞してしまっている。

 

新「俺がフェイトで切り開く!行くぞ!円卓達!」

 

イドゥン『ニンゲン風情ガ!!』

 

アルトリアフェイトデスティニーガンダムと分身体の円卓の騎士達がALVISガンプラを蹴散らしながらフェストゥム・イドゥンに迫る。イドゥンも連続で弾丸を発射し、分身体を消滅させる。

 

新「ウオオオオオッ!!」

 

アルトリアフェイトの聖剣が届くかと思われた時、辺り一帯に黒い球体(ワームスフィア)が出現する。

 

新「何っ!?」

 

味方を巻き込んでのワームスフィアはアルトリアフェイトのボディを削り取る。

 

イドゥン『キえロ!』

 

黒い弾丸が眼前に迫る。

 

勇気『危ない!』

 

寸でのところでMk-Vraveが助けてくれた。

 

新「助かった!ありがとう!」

 

勇気『いえ……その機体、そうか、アナタがマコの』

 

新「マコ?」

 

勇気『いえ、後は俺に任せてください』

 

イドゥン『ナンだ貴サマは!?』

 

勇気『俺は神守(ガーディアン)、近藤勇気!マスター、スキルの使用許可を!』

 

マーリン「私の事は気にしなくていい。存分にやり給え」

 

勇気『感謝する!神守(ガーディアン)スキル発動!さぁ集え!“誠”の旗の下に!

 

Mk-Vraveが光に包まれる。光が晴れた時、Mk-Vraveの周りには()()()のガンプラが集結していた。

 

勇気『ホロスタ新選組!出動!』

 

『応!!!』

 

○神守スキル「誠の旗の下に」

神守の座に存在するホロスタ新選組を全員招集する。一時的であるが勇気を含めて11体分の神守を召喚しているので、マスターは大量の神羅の力を消費しなければならない。

 

『かち上げる!』

 

『無敵の剣を受けろ!』

 

ブラックナイトとレギンレイズのカスタム機が先陣を切り、他の隊士達のガンプラも続く。対するイドゥンはALVISガンプラを盾にして後退する。

 

誠『局長の道を、阻むなアアアアアアッ!!』

 

土方アストレイの一撃がディアブロを粉砕し、Mk-Vraveが刀を構えて突っ込む。

 

勇気『これで、終わりだアアアアアアッ!!』

 

―ガギィィィィン!!―

 

だが、渾身の一撃は盾となったエウロスによって阻まれてしまう。招集した隊士達は消滅し、力を使いすぎたMk-Vraveの動きが止まる。その瞬間を見逃さず、フェストゥム・イドゥンが黒い弾丸を連射する。

 

―カンカンカン―

 

弾丸はMk-Vraveのボディに着弾。だが、展開したインコムから放たれたビームがフェストゥム・イドゥンの右目を貫く。

 

勇気『ここまでか…。だが、一矢報いだぞ』

 

インコムの攻撃を受けたフェストゥム・イドゥンは右目を抑えて苦しんでいる。

 

イドゥン『ガ…再セイ、シなイ!?ナゼ!?』

 

勇気『アヴァロンの力だ。お前達が受けていたアショーカからのバフは、アヴァロンによって上書きされた』

 

イドゥン『オ、ノォォォォれェェェ!!』

 

Mk-Vraveのボディが錆び付いていき、体内から錆剣が突き出てくる。

 

勇気『…さらばだマスター。(マコ)のお父さん、いつか、また…』

《font:102》―ザシュゥゥゥゥゥゥン!!―

―ザシュゥゥゥゥゥゥン!!―

 

全身が錆に侵され、内側から無数の錆剣に貫かれたMk-Vraveは黄金色の粒子となって消えていった。

 

新「あの人は、一体…?」

 

レイラ「今だ!全員最大火力をアショーカに叩きこめ!!」

 

レイラの号令でリ・イマジネーションズ、G.C.I.B.、そしてビルドライバーズが各々の武器を構える。

 

レイラ(これで最後だ!アショーカさえ破壊すれば…―ゾクッ―っ!?)

 

突如、不気味な怖気を感じる。いつの間にかレイラの手は震えており、冷たく嫌な汗が頬を伝う。ニュータイプとしての勘が告げている。これはダメだ、やってはいけない、と。

 

レイラ「皆待て!」

 

だが、時すでに遅し。全ての機体からアショーカの根元へ向けて最大火力の攻撃が放たれた。

 

玲二「何だって!?ライン技術官それは本当ですか!?」

 

アルベルト「はい!アショーカの枝先が不自然に消失しているので調べてみた結果判明しました!アショーカの枝はアンカーのような物だったのです!枝先はガンプラウォーズのネットワーク内に伸びていき、あらゆるシステムに紐づけされてしまっています!」

 

玲二「全システムの内どれくらいがやられたんですか?」

 

アルベルト「すでにシステムの根幹までやられています!このままアショーカが倒壊すれば、枝と紐づけされているガンプラウォーズのシステムの崩壊させられてしまいます!」

 

玲二「なんてこった…俺達は、ALVISの手伝いをしてしまったのか」

 

全員の攻撃を受けたアショーカはゆっくりと着実に傾いていく。

 

レイラ「お前!何をした!?」

 

イドゥン『ククク…クハハハハハハ!!』

 

レイラ「何が可笑しい!」

 

イドゥン『ワタシの勝ちダ!イマ計算シタガ、アショーカがトウカイスレば、ガンプラウォーズもホウ壊スル!キサマ等のガンバリすぎダ!』

 

レイラ「ふざけるな!たかが柱の1本や2本、ガンダムで押し返してやる!」

 

イドゥン『ムダダ!アショーカに触レレバ、フタツの力ニ侵食サレテ機タイがホウカイするゾ!』

 

レイラ「Hi-estνガンダムは、伊達じゃない!」

 

全ての武装をパージして身軽になると、スラスター全開でアショーカを支えに係る。

 

レイラ「くっ…ぐぅぅぅぅっ!!」

 

巨大な柱を支えるには1機ではとても足りない。そこへホロライブメンバーのガンプラが次々と加わる。

 

レイラ「み、皆!」

 

フブキ「レイラくんだけに良い恰好はさせませんよ!」

 

ミオ「ガンプラウォーズを守りたい気持ちは!」

 

まつり「まつり達も同じだよ!」

 

レイラ「必要ない!こんな柱俺1人で十分だ!」

 

アショーカを支えるべく続々とビルドライバーズが参加してくる。

 

レイラ「にじさんじまで!?止めろ!こんな事に付き合う必要はない!」

 

舞元「ガンプラウォーズがダメになるかならないかなんだ!やってみる価値はありますぜ!」

 

レイラ「しかし!神羅化してない機体じゃ!」

 

その時、神羅の力の影響を受けていないガンプラがアショーカからの力に侵食されて崩壊してしまう。それを皮切りに他のガンプラ達も次々と消えていく。神羅族のガンプラはまだ辛うじて残っているが、いつまで持つか分からない状態だ。にも拘わらず、G.C.I.B.やリ・イマジネーションズもアショーカへと取り付く。

 

志久「ガンプラウォーズは、俺達が俺達らしくいられる場所なんだ!それをむざむざ壊させて堪るか!」

 

レイラ「無茶だ!止せ!」

 

星「無茶で元々!そうでなければ、ここまでアナタについてきた甲斐がありませんよ!」

 

レイラ「星さん!そういう事はしなくていいから!」

 

カミュ「例えガンプラであっても、ガンダムなら奇跡だって起こせる!」

 

ジェイ「いや、必ず起こすんだ!俺達の手で!俺達の力で!」

 

シア「レイラ!ガンダムのガンプラの力を信じて!」

 

レイラ「お前達……」

 

ガロウ「ティア!また力を貸してくれ!」

 

ティア「うん、ガロウ!」

 

陽彩「任務…アショーカの倒壊阻止…了解…!」

 

オルフ「元アコードの底力を見せてくれる!」

 

フィーア「お、重い~~~!」

 

アインス「も、もう、無理い~~~!」

 

ツェーン「二人とももっと頑張って~~~!」

 

五郎「力仕事は僕の領分じゃないんだけど?」

 

ノレア「文句言わずに押してください」

 

レア「ALVISの罪は、LIBRARYの罪でもあります!贖いはします!」

 

スミレ「エリス!グリッターで押し返すよ!」

 

エリス『良いとも!一緒にやろう!』

 

レイラ「皆……Hi-est!お前もガンダムなら!その力で!奇跡を起こしてみろオオオオオッ!!」

 

Hi-estνガンダムから蒼く暖かな光がビルドライバーズを、リ・イマジネーションズを、アショーカを包み込む。

 

イドゥン『ナンだコレは…?暖かクテ、優しイ、光……あ、ああ!そうか!我等の神は!ここに…!』

 

崩壊していくフェストゥム・イドゥンは、光の中心にいるHi-estνガンダムへと両手を伸ばす。

 

リヴァイブ『あなたこそ、我等が求めていた、神…』

 

―バリィィィィィン!!―

 

こより「アショーカが…」

 

玲二「戻って行く」

 

傾きつつあったアショーカは、ゆっくりと元に戻っていき、直立した状態へと至った。

 

フブキ「やりましたねレイラくん!……レイラくん?」

 

アショーカの倒壊を阻止したフブキが見たのは、地上へと落ちていHi-estνの姿だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイラ「俺は、また死んだのか?」

 

アムロ「いや、まだ生きてる」

 

レイラ「アムロさん…」

 

アムロ「まったく、世話を焼かせるな」

 

レイラ「すみません」

 

アムロ「気にするな。それより、見てみろ」

 

アムロが指さす先、光の中から自分を呼ぶ声が聞こえる。

 

レイラ「そうだ。俺には帰る場所がある」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「レイラ!!!」」」」

 

眼を開くと、枢、アルス、りりむが泣きそうな顔で、エンヴィーが不安げな顔で覗き込んでいる。よく見ると明治もいる。どうやら自分は明治に膝枕されているようだ。

 

枢「気が付いた?」

 

りりむ「よかった~!」

 

レイラ「皆……俺、生きて……アショーカは?」

 

アルス「大丈夫。倒れてないよ」

 

エンヴィー「お前のお陰だ。奇跡が起きたんだ」

 

レイラ「そうか…。てか、メイちゃん、何でここに?」

 

明治「たまたま遊びに来てたんだ。そしたら、レイラ君が倒れたって聞いてね。でもびっくりしたよ?レイラ君いつの間にかおっきくなってるんだもん」

 

レイラ「あ~…後で話すよ。少し疲れた。このまま…寝る…」

 

力を使い果たしたレイラは明治の膝の上で深い眠りに落ちた。

 

枢「お疲れ様、レイラ」

 

残された5人は、レイラを労う様に傍に寄り添うのだった。

 

 

 

 

 

次元観測門

先代の神羅族によって異次元空間に造られたこの場所で、穏健派のソラ、ボタン、アキの3人がALVIS大戦の行く末を観測していた。

 

ソラ「……くだらない結末ですね」

 

憎しみに染まったAIは人の心の光に触れ天へ召された。出来の悪い三文芝居の方がまだマシな結末だっただろう。

 

ソラ「所詮は不完全な“人”が作り出したマシン。人の上に立つことなど出来ない。やはり人は私の下で管理されてこそ…」

 

「傲慢だね、観測者(ゲイザー)

 

突然の声に振り返ると、白いローブに銀色の長髪の人物が立っている。

 

アキ「何者だ!」

 

Яを召喚して攻撃するが、貫通してしまいダメージがない。

 

「無駄だよ。私にとって君達は夢だからね。夢の中では何をされても痛くも痒くもないのさ」

 

アキが追撃しようとするのをソラが静止する。

 

ソラ「神羅族ですね。どうやってここへ?ここを観測することは不可能なはずですが?」

 

「ふむ、まずは自己紹介といこう。初めまして、傲慢なる観測者ソラ。私は花の魔術師、皆の頼れるグランド・キャスターマーリンお兄さん…というのは仮の姿。別世界の本当のグランドキャスターの姿を借りてるだけでね。本来の私、いや、ボクの姿はこっちだ」

 

マーリンの姿が揺らいだかと思うと、白いローブが青く、髪も青い短髪へ変わっていく。

 

マーリン→アオ「改めまして、シオンから継承を受けた神羅族のアオだ。以後お見知りおきを」

 

アオと名乗った神羅族は恭しく一礼すると、ソラに向き直る。

 

アオ「さて、質問に答えよう。ボクは別に観測したわけじゃない。最近穏健派の動きが活発になっているだろう?僭越ながら君達の動きを追わせてもらったんだよ。特にそこの2人、分かりやすい軌跡を遺してくれたからとってもやり易かったよ。どうもありがとう」

 

煽るようなアオの口調にあからさまに怒りを募らせるアキとボタン。

 

アオ「後は簡単だ。大体の位置の目星をつけて、その辺をボク自身が“夢”と認識することで、一時的に干渉することが出来たんだ。とはいえ、正確な座標が分かってるわけじゃないし、この状態ではボクから何かすることは出来ないけどね」

 

ソラ「なるほど。それで、なぜこのタイミングでここへ?仲間になりに来たというわけでもないでしょう?」

 

アオ「うん、取り敢えず、エンドレスユートピア止めてくれないかな?」

 

ソラ「……」

 

アオ「困るんだよねぇ。君の求める世界になっちゃうと、人の営みが詰まらなくなっちゃうだろ?そんな世界視る価値ないし、な~んにも楽しくない。だからさ、止めてよ」

 

ソラ「……」

 

アオ「うん、分かってるよ。この程度で止める様な君じゃないよね。まぁいい。いずれ誰が正しいか分かる日が来る。それまでは好きにすればいいさ。では、ボクはこれで」

 

ソラ「逃がしませんよ」

 

仮面の奥のソラの瞳が妖しく光ったかと思うと、アオの身体が硬直してしまう。

 

アオ「おや…これは…」

 

ソラ「レベルA、新米にしては高いレベルのアナタをみすみす見逃すと思いましたか?」

 

アオ「流石だ。夢の私を介して本体に干渉してくるとは、他の神羅族とはモノが違う。でもね…」

 

ソラ「?」

 

アオ「君はボクの身体ではなく、口を封じるべきだった。告げる(セット)

 

瞬間、アオの足元に魔法陣が広がりソラの拘束を弾き飛ばした。

 

ソラ「っ!?」

 

汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に

 

神羅の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ

 

誓いを此処に

 

我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者

 

抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!

 

青白い雷電が飛び交い、次元観測門が光に包まれる。

 

『トゥオオオオオリャアアアアアアッ!!』

 

光の中からガンプラが1体、ソラに突っ込んでくる。

 

アキ「ソラ様!」

 

庇う様に前に出たアキが、正拳突きを受けて吹っ飛ばされる。

 

修治『神守(ガーディアン)!黒須修治!シャイニングマスターガンダムを依り代とし、参上仕った!』

 

アオ「悪いね、修治くん。あとは頼んだよ」

 

それだけ言うと、アオの姿は煙の様に掻き消えた。

 

修治『承知した、マスター!さぁゆくぞ!流派西方無敗の力!とくと見るがいい!』

 

ボタン「おのれ!」

 

ボタンが複数体のЯで迎え撃とうとする。

 

修治『無駄だ!超級!覇王!電!影!ダアアアアアンッ!!』

 

シャイニングマスターの超級覇王電影弾でЯ達が爆散する。

 

ボタン「な、なんだこの力は!?」

 

ソラ「神守の座の亡霊ですか」

 

修治『否!我等は亡霊に非ず!我等は、英霊だ!』

 

シャイニングマスターの右手に黒い光、左手に白い光が収束していく。

 

修治『ヘルズフィンガー&ヘブンズフィンガー!!』

 

両手を突き出しソラに向かっていく。

 

ソラ「……告げる(セット)

 

修治『何っ!?』

 

シャイニングマスターの攻撃が届く直前、ソラの足元から広がった魔法陣に阻まれた。

 

ソラ「神守の座の解析など、当の昔に終わっています」

 

汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に

 

神羅の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ

 

誓いを此処に

 

我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者

 

抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!

 

次元観測門が光に包まれ、光の中から二振りの刀を持ったガンプラが現れる。

 

実『神守(ガーディアン)流星実、召喚に応じ参上した』

 

修治『な、なんと!青い流星か!』

 

実の依り代としたモノノフクアンタが、刀を引き抜く。

 

実『そこに到るは数多の研鑽。築きに築いた刀塚。クシナダヒメを髪に差し。八重垣造るは千子の刃

 

修治『流派!西方無敗が究極奥義!石!破!

 

実『これが俺の、都牟刈、村正だアアアアアアッ!!!

 

修治『天!驚!けぇぇぇぇぇぇんッ!!!

 

ドゴオオオオオオオオオオン!!!!!

 

 

 

永久に閉ざされた理想郷(ガーデン・オブ・アヴァロン)

マーリン「ふぅ~危なかった」

 

夢から覚めたマーリンはアヴァロンを見渡す。

 

マーリン「歴史上初の神守同士の戦い…意外と呆気なかったねぇ」

 

塔を出たマーリンはアヴァロンを歩く。どれほど歩いただろうか。やがて、1つの石碑のような物が安置された場所に辿り着いた。

 

マーリン「長かった……これで星鍵はあるべき場所に還るだろう。あとは、神の天秤を止めるだけだ。……だが」

 

悲しそうに顔を伏せる。

 

マーリン「やはり、彼の死を回避してもダメか。座から彼の名が消えていない。所詮は時間軸が分岐しただけ、か。ま、こればっかりはしょうがない。()()()には悪いがちょっとばかり苦労してもらうとして、ボクは色々と準備しないとね」

 

そう言うと、マーリンは石碑に背を向けて元来た道を歩き出した。




アイツも出して、コイツも登場させてとやってたら収集つかなくなりそうだった。もっと出せる人いたけど、本当に収集つかなくなりそうだったので泣く泣く断念。でも、概ねやりたい事はやりきったので満足。

今後の予定としては、幕章2話→4章プロローグの順で進めて行こうと思います。そして、宣言しておきます。リ・イマジ達の物語は、4章で一旦締めとします。というのも4章の最終話の構想が既に出来上がっており、そこで綺麗に締められそうだからです。勿論、執筆中に5章以降の構想を練ることが出来れば続行しますが、現時点では4章最終話を以って当シリーズの本編更新の終了を予定しています。ただオムニバス等の短編は少しずつ更新していこうと思っています。
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