【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ with リ・イマジネーションズ   作:波音四季

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まだ幕章が終わってないけど、11月中旬に投稿するって予告してしまったので満を持して第0話投稿です。


第4章『Gunpla Wars Graveyard』 
第0話 清算の遡行


勇気『神守(ガーディアン)スキル発動!さぁ集え!“誠”の旗の下に!

 

美しい花が咲き乱れる大地に降り立ったガンダムMk-Vraveが刀を掲げる。Mk-Vraveが光に包まれ、Mk-Vraveの周りには()()()のガンプラが集結する。

 

 

なんで‥‥

 

 

修羅『2番隊隊長佐部修羅、参上』

 

ヒバナ『3番隊隊長ヒバナ、来たぜ』

 

 

なんで……

 

 

誠『剣を抜け!槍を持て!銃を構えろ!』

 

勇気『ホロスタ新選組!出動!』

 

『応!!!』

 

 

なんで僕はいないんですか……

 

 

修羅『かち上げる!』

 

 

待って……

 

 

ヒバナ『無敵の剣を受けろ!』

 

 

待ってよ……

 

 

誠『局長の道を、阻むなアアアアアアッ!!』

 

 

置いてかないで……

 

 

勇気『これで、終わりだアアアアアアッ!!』

 

 

局長、僕は……

 

 

勇気『さらばだ』

 

 

仲間じゃ、なかったんですか?

 

 

―ザシュゥゥゥゥゥゥン!!―

 

 

うわあああああアアアアアアアッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼真「ッハァ!?ゼェ、ゼェ……夢か」

 

悪夢から覚醒した神代蒼真は汗でぐっしょり濡れた寝巻を着替える為にベッドを下りる。

 

時は未来。ALVISとの戦いも、神羅族との戦いも過去の物となった時代。過去より帰還した蒼真は、連日のように悪夢に魘されていた。未来チルドレンと共に参戦したALVIS大戦で彼は、神守(ガーディアン)となって召喚された近藤勇気とMk-Vraveの姿を見た。だが、それは蒼真が思い描いていた物ではなかった。

 

蒼真「死んでも皆は座で一緒に戦っているのに、僕だけ……」

 

神羅族である蒼真が死ぬ事はない。故に死後の魂が向かう場所である神守の座に往くこともない。その事実が彼を苦しめ続けていた。

 

蒼真「……」

 

洗面所で汗を洗い流し、鏡を見る。

 

蒼真「やるしかない。僕が、局長を連れ戻す。そうすれば……」

 

鏡の中の自分に言い聞かせるように呟くと、洗面所を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後

蒼真「ハァ!ハァ!」

 

蒼真は走っていた。彼の手には、かつてホロスタ新選組局長の愛機であったガンダムMk-Vraveが握られている。

 

蒼真「ハァ、ハァ、ここでいいか」

 

港湾施設の倉庫の中。この時間なら誰も来ない。自分を追う者達がここに来るまでに事を成すべく、蒼真はMk-Vraveを床に立てる。

 

蒼真「コイツを触媒にすれば、上手くいく。よし、やるぞ……やるぞ!」

 

告げる(セット)

 

蒼真の掛け声と同時にMk-Vraveを中心に魔法陣が広がる。

 

蒼真「よし!アクセス出来た!汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。神羅の寄るべに従い「兄さん!」っ!碧唯!?」

 

厳重に締めたはずの扉をこじ開けて入ってきたのは、双子の妹神代碧唯だ。

 

碧唯「何してるの!?」

 

蒼真「碧唯こそ、どうしてここに?」

 

碧唯「誠さん達から、兄さんが局長さんのガンプラを勝手に持ち出したって連絡があったから、痕跡を辿って来たの!私の質問にも答えて!」

 

蒼真「……見れば分かるだろ?」

 

碧唯「まさか、神守の座?局長さんを呼び出す気!?」

 

蒼真「そうだよ。姿は変わっても、局長は局長だ。今度こそ、一緒にホロスタ新選組に」

 

誠「神代ォ!!」

 

蒼真「ふ、副長まで!?」

 

誠「何をする気か知らねぇが今すぐ止めろ!」

 

蒼真「どうして!?局長が帰ってくれば、副長だって苦しまずに済む!今度こそ12人で、本当のホロスタ新選組を始められるじゃないか!」

 

誠「ふざけんな!本当のホロスタ新選組だあ!?テメェ今までのは偽物だったって言いてぇのか!?」

 

蒼真「ち、違う!そんなつもりじゃない!僕は…僕はただ!局長に帰ってきて欲しいだけなんだ!」

 

誠「蒼真、死者は生き返らない。局長は死んだんだ。たとえ生き返らせても、それは局長の姿をした別物だ!」

 

蒼真「っ!……それでも、それでも!」

 

帯刀していた刀を引き抜くと、切っ先を床に沿わせて横一文字に斬る。すると、蒼真の目の前に半透明の壁が出現する。

 

誠「な!?これは?」

 

碧唯「シールド!?兄さん!」

 

壁に遮断された向こう側から2人のくぐもった声が聞こえてくるが、それを無視して蒼真は魔法陣に向き直る。

 

蒼真「邪魔はさせない!局長が帰ってくれば、皆分かってくれる!」

 

汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に

 

神羅の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ

 

誓いを此処に

 

我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者

 

抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!

 

倉庫内が青白い光に包まれ、青い稲光が明滅する。

 

碧唯「兄さん!」誠「神代!」

 

―シュウウウウウウウ―

 

光が治まり、煙が晴れていく。

 

蒼真「やった…局長!」

 

そこにはいたのは、Mk-Vraveを依り代としたホロスタ新選組の局長となるはずだった青年近藤勇気……

 

『ふん…上手くいったようだな』

 

ではなかった。

 

蒼真「……は?」

 

そのガンプラはMk-Vベースには違いないが、Mk-Vraveとは全く異なる姿をしている。

 

『問おう。君が私のマスターか?』

 

蒼真「え?は?そう、だけど…き、局長、は?」

 

『あぁ、アイツは来ない』

 

蒼真「……ぇえ?」

 

『さて、困惑しているところ悪いが、付き合ってもらうぞ』

 

神守は瞬時に蒼真に接近し、小さな手で襟首を掴むと、倉庫の天井を破って上空に飛び出した。

 

蒼真「え?うわあああぁぁぁぁ!?!?」

 

誠「神代!?」

 

碧唯「何?なんなの!?」

 

 

 

上空

蒼真を掴んだ神守は真っ直ぐ神羅城へ向けて飛んでいく。

 

蒼真「何だよ!?誰なんだよ!?」

 

フェイカー『あー…私の事は“フェイカー”とでも呼んでくれ。聞きたいことがあるなら、一段落してからで頼む』

 

フェイカーと名乗った神守は空いてる方の手にビームライフルを持つと、間髪入れずに3発放つ。

 

蒼真「は?は?お前何して!?」

 

フェイカー『心配するな。神羅城の庭園に撃っただけだ。怪我人はいない』

 

蒼真「そ、そういう問題じゃ…!」

 

フェイカー(陽動としてはイマイチだが、あそこ以外だと人的被害が出るかもしれんから仕方ない。)

 

蒼真「ちょちょちょ!ぶつかる!」

 

―ドゴオオオオオン―

 

壁を突き破って城内へと侵入する。

 

ロゼリア「きゃあ!?」

 

アンナ「一体何が!?」

 

フェイカー『チィ!インコム!』

 

―ビシュシュン―

 

フェイカーがバックパックのインコムを射出する。インコムから発射されたビームはロゼリアとアンナに命中し、2人はゆっくりと崩れ落ちた。

 

ロゼリア「ぐ…」

 

アンナ「う~ん…」

 

蒼真「お、お前!」

 

フェイカー『安心しろ。昏倒させただけ…む!』

 

フェイカーがサーベルを引き抜いた直後、砂埃の中から一体のガンプラが斬り掛かってきた。

 

Aクロ『どんな狼藉者かと思ったらガンプラじゃねぇか!』

 

フェイカー『黒上フブキか』

 

アナザー世界の黒上フブキが憑依したブラックフォクシードガンダムだ。

 

フェイカー『貴様に構ってる暇はない』

 

Aクロ『こっちはあるんだよ!くたばれ!』

 

距離を取ってライフルを向ける。

 

フェイカー『……投影開始(トレース・オン)

 

―バシィィィィン!―

 

Aクロ『何!?』

 

フェイカーのMk-Vをベースとした姿が一変し、マスターガンダムをベースとした姿になる。

 

―シュン!―

 

一瞬でブラックフォクシードに近づくと、トンッと軽く拳を当てる。

 

フェイカー『二の打ち要らず

 

―ドゴオオオオオン!―

 

その一突きでブラックフォクシードは吹っ飛ばされ、反対側の壁にめり込んだ。

 

蒼真「な、な…」

 

フェイカー『呆けてる場合か!行くぞ!』

 

蒼真を引き摺りながら場内を移動し、ある地点で停止する。

 

フェイカー『この真下だな』

 

今度はゼウスシルエットを装備したデスティニーガンダムに姿を変えると、リニアキャノンを床に向ける。

 

フェイカー『伏せていろ!』

 

―ズドオオオオオオオン!!―

 

地中貫通砲弾(バンカーバスター)が城の床を最下層まで貫く。

 

フェイカー『行くぞマスター!』

 

蒼真「え、ちょ、ああああああああ!?」

 

神羅城の最下層は、次元艇の格納庫だ。戦艦クラスから軽自動車サイズまで様々な次元艇が格納されている。

 

フェイカー『よし。マスター、次元艇を起動させろ』

 

蒼真「なんでそんな事…」

 

フェイカー『いいからさっさとやれ。上手くいけば、君の局長も助けられるぞ』

 

蒼真「っ……出来るのか?」

 

フェイカー『可能だ。さっさとやってくれ』

 

蒼真「…分かった」

 

小型次元艇の1つに入り込み起動スイッチを押す。

 

蒼真「それで、いつに行く?」

 

フェイカー『1999年12月31日だ』

 

蒼真がセッティングする間、フェイカーは他の次元艇のコックピットを念入りに潰していく。さらにエレベーターを破壊し、非常階段を崩落させる。

 

フェイカー『こうしておけば、ここへの道はおのずと限られる。そこへ』

 

今度はヘビーアームズ改(EW)のカスタム機体へ姿を変える。

 

フェイカー『全弾叩き込む!』

 

―ドガガガガガガガ!バシュシュシュシュシュ!ババババババババッ!―

 

―ドガアアアアアアアン!!―

 

天井に空いた穴に吸い込まれた弾丸やミサイルが爆発する。

 

こゆき「おわああああああ!?!?」

 

爆炎が噴き出す穴から黒焦げになったこゆきが降ってくる。

 

こゆき「な、なんで分か…?」

 

フェイカー『君等のやる事なんぞお見通しさ。マスター出発だ!』

 

次元艇にフェイカーが搭乗したのを確認すると、蒼真は次元艇を起動させて過去へ飛んだ。

 

こゆき「ま、待…て…」

 

爆発と落下でダメージを受けたこゆきは手を伸ばす事しか出来ず、そのまま意識を手放した。

 

 

 

フェイカー『マスター、目的地は?』

 

蒼真「言われた通り、1999年12月31日に設定したよ」

 

【1999.12.31】

 

蒼真「場所は多分日本のどこかになると思う。その頃にホロライトはないし、そこまで設定してる暇なかったし」

 

フェイカー『よし、では日付を変えよう』

 

蒼真「え?何言ってんだよ!?」

 

フェイカー『あれは連中を撹乱する為のウソだ。これから本当の日付に向かう』

 

蒼真「途中で時間帯を変えたら時空間が乱れて事故るかもしれないんだよ!?」

 

フェイカー『それが狙いさ。やらないなら、私がやる』

 

次の瞬間、フェイカーの身体が輝いたかと思うと、浅黒い肌に白髪で長身の男性に変わった。

 

蒼真「あ、アナタは、一体?」

 

フェイカー「神守さ。他とは色々異なる、イレギュラーな神守だがね」

 

【2025.09.01】

 

蒼真「な、なんでこの日に?」

 

フェイカー「神羅族との戦いが一段落した頃だ。ホロライトの連中も疲弊しているだろう。身を潜めるにはいい時期だ」

 

それだけ言うと、ガンプラの初代ガンダムの姿になる。

 

蒼真「アナタはこの時代で、何をする気なんですか?」

 

フェイカー『……過去の清算だ』




昨日の内に投稿するはずがサーバーが安定しなかったのか全然入れなかった…。幕章の最後は今月中に必ず投稿します。そして、予告していた通り今章を以って当作品は一旦の区切りとさせていただきます。それまでどうかお付き合いください。


次回「第1話 嵐の予兆」
9月1日は飛鳥新の誕生日、ということで誕生パーティーが開かれた。大和や蘭を始めとした先輩達も続々とやってくる。そんな中、玲二からある宣言がなされる。

玲二《それが『冠位戴冠戦』通称『グランド・アセンション・バトル』!》

その頃、ホロライトシティに降り立ったフェイカーと蒼真も密かに行動を開始する。フェイカーの言う清算とはなんなのか?

フェイカー「行くぞマスター。まずは拠点探しだ」

そして、世界の奥底で悪意が動き出す。

「神守達よ、我が報復心に応えよ!!」
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