【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ with リ・イマジネーションズ 作:波音四季
まさかホロライブがガンダムと正式にコラボするとか誰が予想しただろうか。ガンプラ出てほしいが、間違いなくプレバンだろうし、ほぼ確実に買えないだろうなぁ。そんなことを思いつつ、こんこよの0083の同時視聴を見ながらF90ⅢYを組むのであった。
アンノウン・エリア
ランサー『何か弁明はあるか?バーサーカー』
暗闇の中でランサーは問いかける。バーサーカーはというと、紫色に発光する鎖で雁字搦めにされている。
バーサーカー『邪魔すんなよ!もうちょっとだったのに!』
ランサー『何が“もうちょっと”だ!余計な事して!』
バーサーカー『いいじゃんか!どうせ戦うことになるんだし!』
ランサー『だからと言って勝手に一人で突っ込む奴があるか!』
キャスター『ランサー、少し落ち着いてください』
ランサー『フー…。まぁいい。想定とは異なるが、向こうにヒントは渡せた。あとは彼等がこちらの意図に気付いてくれることを祈るだけだな』
アーチャー『あれっぽちのヒントで気が付くものか~?』
キャスター『佐々木玲二氏の所には、優秀な人材が揃っています。それに私の教え子もいますから、彼女達もきっと力になってくれるでしょう』
アーチャー『へぇ~。ま、
キャスター『……ん?』
ランサー『兎も角、しばらく目立った行動は控える。アサシン、彼等の動きを監視しろ。ライダー、お前も可笑しな行動はするなよ』
アサシン『あいよ~』
ライダー『……チッ』
バーサーカー『ちょっと!これ外せよ!』
ランサー『ダメだ!お前は知られ過ぎてる!当分そこで大人しくしてろ!キャスター、しっかり拘束しておけよ』
キャスター『分かりました』
神羅城
ランサー『佐々木玲二、その命、いずれ頂く』
玲二「これがテストプレイ中に現れた神守達だ」
グランド・アセンション・バトルのテストプレイ中に神守バーサーカーの襲撃を受けた玲二は、神羅城へ帰還し仲間達と共に解析を行っていた。
フブキ「神羅族との戦いが終わったばかりだって言うのに…」
クロ「もう新しい敵かよ。ったく、休む間もねぇな」
神羅族のソラ率いる穏健派との戦いを終え、ようやく休息出来ると思っていた矢先に新たな敵対勢力の登場にクロはウンザリし、フブキは悲しそうに俯く。
玲二「文句を言ったって来てしまったものはしょうがない。こいつ等について情報共有するついでに、少し考察しておこうと思ってな」
みしろ「考察、ですか」
アメリア「私が呼ばれたのもその為ね」
玲二「そうだ。まず、神守達の名前から見ていこう」
ジークアクス:バーサーカー
戦闘機:ライダー
キマリスヴィダール:ランサー
ガンダムX:アーチャー
キャリバーン:キャスター
デスサイズ:アサシン
クロ「
玲二「実際の所、俺もこの名は本名じゃないと思っている」
みしろ「何故ですか?」
玲二「神守っていうのは、ガンプラバトラーの魂を死後、そのバトラーが使用していたガンプラに憑依させて現世に召喚させたものだ。つまり、元々は俺達の世界で戦っていた。探せば彼等が依り代としているガンプラやそれを使っていたバトラーも割り出せる。当然、そいつが苦手とする戦術や天敵なんかもな」
アメリア「本当の名前を隠すことで、自分達の弱点が露見したり、カウンターとなる神守を召喚することを難しくしているわけね」
玲二「そうだ。つまり奴らを倒すヒントは真名にある」
みしろ「とはいえ、現段階では何とも」
玲二「真名については、一旦置いておくとして、気になる事がある」
ランサー『俺はランサー。マスターに召喚された七機の神守が一機だ』
クロ「七機つったな?だが、出て来たのは六機だぞ?」
玲二「あぁ。まさか数を間違えるとも思えんから、七機というのは間違いないだろう。問題は何故七機目が此処にいないのか?」
アメリア「そうね…。推測だけど、七機目は真名を隠すことが出来ないのかもしれないわ」
フブキ「真名を隠せない?」
アメリア「隠す意味がない、とでも言うのかしら?誰もが知っているからこそ、真名を隠せない。見た時点で機体名もバトラーの真名も分かってしまうから」
玲二「あり得る話だな」
みしろ「ですが、それはそれで候補が多すぎます」
フブキ「それに神守には、未来や過去に活躍したバトラーもいるんでしょ?」
クロ「石川宇留部だった?2113年のグランド・ガンダリウムらしいな。そんな遥か未来のバトラーまでいるとなると…」
現時点でもガンプラウォーズのプレイヤーは億単位でいる。 100年後あるいはその先まで見据えるとなると、総プレイヤー人口は“億”では済まなくなるだろう。その中からたった七機のガンプラを見つけなければならないと考えると、気が滅入るどころの話ではない。
玲二「気になる事はそれだけじゃない」
そう言いながら映像をライダーが出現した辺りまで巻き戻す。
ランサー『ライダー、バーサーカーを連れて離脱しろ』
さらに早送りで映像を進める。
ランサー『アーチャー、キャスター、アサシン、退くぞ』
玲二「百歩譲って自分の名乗りを上げるのは分かる。だが、他の連中の名を言う必要はなかったはずだ」
フブキ「確かに。最初のは『ソイツを連れて離脱しろ』って言えばいいし、他の3機に関しては態々名前を言う必要ないよね」
玲二「もっと言うと、アーチャー、キャスター、アサシンの3機はそもそも連れてくる必要すらなかった。これではまるで自分達の情報をひけらかしているようにしか見えない」
アメリア「もしかしたら、それが目的なのかもしれない」
フブキ「レイくんに情報をひけらかすことが目的?敵なのに?」
アメリア「推測だけど、彼等は自分達のマスターのやり方に納得してないんじゃないかしら?」
玲二「そういえば、俺が召喚したオルフはこう言っていたな。『神守の役目は“マスターたる神羅族を守護する”こと』って」
アメリア「おそらく彼等のマスターは彼等に“佐々木玲二を殺せ”と命令したんでしょう。でも、神守の役目はマスターを守る事であって、他者を積極的に害することではない。もしレイジが彼等のマスターと敵対しているなら話は別だけど、そういうわけでもない」
玲二「つまり、ランサー達は自分のマスターの命令に渋々従っている、といったところか」
フブキ「それならそれでこっちに寝返ってくれればいいのに」
みしろ「それは難しいでしょう。やり方に納得できなくても、彼等には“マスターを守る”という役目があります。寝返るという事は、その役目を放棄するということ。それは神守という存在そのものの否定に繋がる」
玲二「だからこそ、奴等はこういうやり方で、俺達に情報を流したんだろう」
纏めると
1.敵の神守は七機いる。
2.神守とマスターの考えは一致していない。
3.立場上、寝返ることは出来ないが、情報を流してくれている。
フブキ「じゃあ神守達は、上手くやれば味方になってくれるかもしれないね」
玲二「どうだろうな。少なくとも、あのバーサーカーだけはそう上手くいかないだろう」
クロ「バーサーカー、か。現状一番情報が出ている奴だな?」
アメリア「えぇ。おかげで真名は分からなくても、モチーフは予想できるわ。まず、使っていた大弓。これを撃つ時“アルケイデス”と言っていたわね。これはギリシャ神話のとある英雄の幼名よ。そして、復活した時に呟いた“Twelve Trials”直訳すると“十二の試練”ギリシャ神話において十二の試練に挑み、それらすべてを遂行した英雄が一人いるわ」
みしろ「“アルケイデス”に“十二の試練”そして“ギリシャ神話の英雄”となると」
玲二「それだけ情報があれば、俺にも分かる。“ヘラクレス”だな?」
フブキ「ヘラクレス…じゃあ機体名は『ヘラクアクス』とかかな?」
クロ「そこまで安直じゃ…いやあり得るか。あんな脳筋な戦い方するバトラーだし」
玲二「『ヘラクアクス』か」
フブキの発言を聞いた玲二は、手元のパソコンで検索を掛けてみる。
―NO DATA―
玲二「データなし、か。少なくとも、現代にはそんな名前のガンプラはないな」
フブキ「じゃあ一応未来の方でも調べてもらいましょうよ」
玲二「そうしたいのは山々なんだが、ここ数日時空間の乱れが酷くてな。通信も儘ならないんだ」
その時、玲二のスマホから軽快な音楽が鳴る。未来からの通信を告げる着信音だ。
玲二「お、やっと繋がったか。ん?神代?もしもし?」
碧唯『玲二さん!?良かった!やっと繋がった!』
玲二「碧唯か?どうかしたのか?」
碧唯『玲二さん!蒼真兄さんが…神守に誘拐されました!』
その頃 ホロライトシティのとあるアパート
フェイカー「どうだ。なかなかいい部屋だろう?」
蒼真「よくこんな部屋借りれたね?」
フェイカーと蒼真がこの時代で活動する為の拠点として選んだのが、このアパートだ。家具家電付きで敷金礼金0というホロライトシティでは破格の賃貸だ。
フェイカー「私の力を使えば、この程度の部屋を借りることなど難しくない」
蒼真「神羅の力を使ったのか?」
フェイカー「ちょっとばかり認識改変をな。犯罪とか抜かすなよ?私達は既に色々やらかしているからな」
蒼真による神守の無許可召喚、神羅城襲撃、チルドレンへの攻撃、次元艇ドック破壊、次元艇強奪、違法な時間移動とそれに伴う時空間異常の誘発、過去のホロライトシティへの不法侵入と、そこら辺の犯罪者が可愛く見えるレベルの事ばかりやっている。
蒼真「分かってるよ。僕だって、もう覚悟決めてるんだ。こうなったらとことんまでやるよ」
フェイカー「フッ…中々肝が据わってる。こいつはとんだマスターに召喚されたもんだ」
蒼真「で、これからどうする?拠点は此処でいいとして、僕達は無一文だよ?」
フェイカー「心配するな。手は考えてある」
そう言いながら、ペットボトルのお茶を投げ渡す。受け取った蒼真は蓋を開け口を近づける。
蒼真「へぇ、考えてるんだ。どんな手か聞いてもいい?」
フェイカー「うむ、銀行を襲う!」
蒼真「ブフゥ!?」
予想の斜め45度上の回答に飲んでいたお茶を吹き出してしまった。
蒼真「お、お、お前何言ってんだ!?」
フェイカー「……冗談だ」
蒼真「ジョーダン!?」
フェイカー「そう冗談。神守ジョークってやつだ。大体ホロライトシティで銀行強盗なんかしたらあっという間に足がつく。ちょっと考えれば分かるだろ。やれやれ、こんな冗談を真に受けるようでは、君もまだまだ青いな」
蒼真「…あのさぁ、僕君のマスターなんだけど?」
フェイカー「生まれて20年ちょいの神羅族が驕るな。私のマスターを名乗りたいならもっと成長したまえ」
蒼真「……」
フェイカー「話を戻そう。資金については…まぁ私に任せておくといい。蒼真、君は取り敢えず、隣近所に挨拶しておけ」
蒼真「いいの?あんまり目立たない方が」
フェイカー「引っ越して挨拶しない方が余計に目立つ。それにご近所さんと仲良くしておいた方が後々役に立つだろう」
蒼真「そうか。それでアレを買ってたんだ」
机の上に積まれたクッキー缶に視線を移す。このアパートに来るまでに菓子屋で買った物だが、引っ越し挨拶の手土産だったようだ。
フェイカー「では、私は数時間程出てくる。いいか?本名は使うなよ。何処からバレるか分からんからな。それと、挨拶したら部屋で大人しくしてるんだぞ。これは君の局長を助ける為でもあるんだからな」
フェイカーは窓を開けると、セイバーガンダムのガンプラに姿を変え、MA形態となって飛び去って行った。
フェイカーの姿が見えなくなったのを確認した蒼真は、クッキー缶を持って隣室へと向かう。
―ピンポーン―
『はーい』
扉が開いて茶髪の青年が顔を出す。
蒼真「初めまして。隣に引っ越して来た
「あ、どうも。ご丁寧に」
蒼真「え、あの、響大和、さん?」
大和「はい。響大和です。お隣さん同士、よろしくお願いします」
ホロライトシティのアパート
その頃 アンノウンエリア
キャスター『アーチャー、少し宜しいですか?』
アーチャー『お?どうした先生?』
他の神守達がいない場所でキャスターがアーチャーに問いかける。
キャスター『アーチャー、私の記憶が確かなら、貴方は
アーチャー『あ~……そうだったな』
キャスター『ならば、貴方は
アーチャー『……そりゃアレだ先生。記憶の混濁って奴だ。ほら、俺達の召喚って普通じゃなかっただろ?そのせいだよきっと』
重苦しい暗闇がさらに重く感じる程の沈黙が訪れる。
キャスター『……そうですか。なら良いのです』
用は済んだと言うようにキャスターは踵を返し、闇の中へ消えていった。
アーチャー『やれやれ、やっぱこのスキルダメだな。記憶までコピー出来ねぇし』
カンカンと軽い音を立てて自身の頭を小突く。まるで、自分にしっかりしろよと言い聞かせている様だ。
アーチャー『ま、気付かれるまでは
玲二の未来からの着信音は、仮面ライダーウォズのベルト「ビヨンドライバー」の変身待機音をイメージしている。
バトルがなくても伏線色々放り込んでるんだけど、後々全部回収出来るのかというと、正直そんなに自信ない。
次回「第4話 SENTINEL」
行方不明となった蒼真を捜索する神代一家だったが、その行方は依然として掴めない。
玲二は未来チルドレンから、召喚された神守の情報を得るが…。
玲二「コイツは何だ?今までの神守とは何かが違う」
一方、戦いを求める神守ライダーは、玲二と戦うべくアンノウン・エリアを出る。
ライダー『あの世で悪魔がお待ちかねだ!』
迎え撃つフブキは、ライダーの真名からカウンターとなる神守を喚び出す。
『ホロスタ新選組!出動!!』
『