【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ with リ・イマジネーションズ 作:波音四季
11月10日 SIDE佐々木フブキ
玲二「いやいや、これはどう考えてもおかしいだろ」
フブキ「レイくん?どうかしたんですか?」
何かの書類を見つめながら頭を抱えるレイくんに私は声を掛ける。
玲二「フブキか、これを見てくれ。あるプレイヤーの戦績なんだが」
そう言ってレイくんが渡してきた紙には折れ線グラフが書かれている。11月4日にID登録がされ、そこから5日後の11月9日には
フブキ「ガ、ガンダリウムランクに到達してる!?こんなことありえるの?!」
玲二「理論上は出来る。その為には各ミッションを最短でクリアしてかつA以上の評価を取り続けなければならない。」
フブキ「もしかして前みたいに不正なガンプラを使ったチーターとか?」
玲二「いや、リプレイを確認したが、チートの痕跡が一切見つからなかった。それに前の事件*1以来、ガンプラウォーズには不正した場合に即ブロックするシステムが組み込まれている。それが反応してないってことは、間違いなく実力なんだが…」
フブキ「それにしたって5日でガンダリウム到達はおかしすぎるよ。1番早くガンダリウムに到達した大和くんだって3か月以上掛かってたんだよ?」
現在この世界に存在するガンダリウムランカーはこの人物を除くと5人、一番最初に到達した『響大和』くん、ホロライトシティからは『佐々木みしろ』ちゃんとみしろちゃんに少し遅れて『社築』さんがいる。でも皆ガンダリウムに至るまでにかなりの時間を要している。にも拘らずこの5日という日数は異常だ。
玲二「だからこうして頭を抱えているんだ。ホントに実力なのか、それともシステムに検出されない不正ツールなのか」
フブキ「う~ん…考えてても仕方ないよ。今度の土曜日この人の所に行ってみようよ!」
玲二「そうだな。実際に見てみないと分からないしな」
11月11日
私とレイくんは都内のプラモショップ『ロンド・ベル』に来ていた。プラモの販売だけでなく、作成ブースやガンプラウォーズが数体置いてある結構大きめの店だ。
フブキ「どうですかレイくん、この変装?」
私の姿はいつもと違い、神羅族の力で白い髪と尻尾を赤毛に、服もクロちゃんのような赤と黒の物に変えている。本当なら姿かたちを全く別のモノにすることも出来るけど、まだこの力を上手く扱えないので、すぐに解除できなかったり、時間がたつと勝手に解除されたりしてしまう。なので、安定して使えるようになるまでは、髪の色や服を変えるだけにしておこうということになったのだ。
玲二「あぁ、よく似合ってる」
レイくんの方は、白狐の獣人の姿をしている。服は私が普段身に着けている物をベースに男性向けにしたものだ。
フブキ「白い狐と赤い狐なんてまるで、ギーツみたいですね」
玲二「だな。っと話は後にして行こう」
休日ということもあり、店内は結構な人数で賑わっていた。この中からお目当ての人物を見つけるのは至難の技だろう。
玲二「まずは聞き込みだな。あの人にしよう」
レイくんが店内にいた初老の男性に声を掛ける。
玲二「すみません、ちょっといいですか?」
「はい、何か?」
玲二「この店にガンダリウムランクになった人がいるって聞いたんですが「どこで聞いた?」え?」
急に男性の目が鋭くなった。
玲二「どこって…この街の喫茶店で話してるのが聞こえてきたんです」
「……はぁ、口外するなと言っておいたのに。まぁ、聞こえてしまったならしょうがない。彼に会いに来たのか?」
玲二「はい。俺達もガンプラウォーズをやってるんですが、中々上手くなれなくて、折角だから色々教えてもらおうと思ってきたんですけど」
「なるほどな。…1つ条件がある彼の事は絶対口外しないで貰いたい。出来るか?」
玲二「なぜです?」
「聞いてるのはこちらだ。約束出来るのか?出来ないのか?」
玲二「出来ます。絶対誰にも話しません」
フブキ「わ、私も約束します」
男性がじっと私たちを見つめてくる。
「分かった。信じよう。自己紹介が遅れたな、『
フブキ「『上原 星』!?ひょっとして動画サイトの『オールズモビル作ってみた』シリーズの人ですか?」
星「おぉ!私の事をご存じだったとは!」
『オールズモビル作ってみた』シリーズは、『機動戦士ガンダムF90』に登場するオールズモビルという組織が運用したジオン系の機体をリファインした『RFザク』や『RFドム』などを自作する動画シリーズの事だ。投稿者の『上原 星』さんは、顔が『機動戦士ガンダムF90』に登場する『ボッシュ・ウェラー』に似ていることでも有名だ。動画に出る時は自作したというオールズモビルの制服を着ているが、目の前の人物は私服だったため気付かなかった。
玲二「あぁ!あの動画の!星さんの『RF』シリーズは完成度が高いので、よく参考にさせてもらってます」
星「いやいや、私なんて大したことありませんよ。さて、そろそろかな。ガンプラウォーズの方へ行きましょう。もう終わるころです」
星さんは私たちが視聴者という事に気を良くしたのか、先ほどの威圧的な雰囲気は消え、人のよさそうなおじさんになっていた。星さんに連れられて私たちは筐体のあるエリアにきた。
星「先ほどの質問の答え、彼の事を口外しないで貰いたい理由なのですが」
玲二「はい」
星「それは彼の姿を見れば分かります」
ゲームが終了し、筐体の1つが開く。そこから降りてきたのは
フブキ「ええええええ!?」
玲二「…マジかよ」
出てきたのは身長130㎝くらいの男の子だった。以前ホロライトシティに来てくれた飛鳥優ちゃんやレイくんから話に聞いた北海道のガンプラバトラー雪奈ちゃんより年下であることは明白だった。
星「見ての通り彼は小学生、それも2年生なのです。私が口外しないでほしいと言った理由お判りいただけましたかな?」
玲二「あぁ、小2でガンダリウムとなると、界隈が大騒ぎになりかねない」
水を飲んでいた少年がふとこちらを見る。すると、驚いたように目を見開き、ニコニコしながらこちらに近づいてきた。まるで、自分が探している物が向こうからやってきた時のような反応だ。
「初めまして。僕に会いに来たんですか?」
玲二「え?あ、あぁ、なんで分かったのかな?」
その質問には答えず、カバンからメモと鉛筆を取り出し、何かを書いて渡してきた。
「ここじゃ何ですから、この場所で話しましょう。先に行ってるのですぐ来てください。じゃあね、星さん!」
星「はい、またお願いします!安室さん!」
フブキ「アムロってあの子のことですか?」
星「えぇ!彼こそがこの店初のガンダリウムランカー、ガンダムシリーズ伝説のパイロットと同じ名を持つ者、『安室 レイラ』さんだよ。ここでガンプラウォーズをプレイしてる連中は、皆安室さんに指導を受けているんだ。かくいう私もその一人だよ」
これは驚いた。ガンダリウムランカーが小学2年生で名前がアムロ・レイとそっくりだなんて。しかも自分よりもはるかに年上の大人たちに戦い方を指導するとは。
玲二「フブキ、驚いているところ悪いが、これを見ろ」
レイくんがメモを渡してくる。そこには地図と
『ここで話しましょう。佐々木玲二さん、佐々木フブキさん』という短いメッセージ
フブキ「レイくんこれって」
玲二「俺たちの正体に気付いている。何者だ?」
一抹の不安を抱えながら、私たちは地図に示された場所に向かった。
詳しい話は次回の「対談」で。それが終わったら、「ジェガンフェス」から「実vs雪奈」「鉄血組のリ・イマジ」「MG対決」「風音訪問」のどれかをやろうと思ってます。
それはそうと「SEED FREEDOM」の新ビジュアル良くないですか?