【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ with リ・イマジネーションズ   作:波音四季

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三日月と聞いて何を想い浮かべますか?
刀剣?駆逐艦?ガンダム?
果たして本物の三日月を思い浮かべる人はどれくらいいるのか?


三日月は止まらない

3…2…1…―START!!―

 

STARTの合図と同時に三日月はスラスターを吹かし、右腕のナノラミネートカッターを展開しながら、みしろのジーラインに斬りかかる。対するみしろはガトリング・スマッシャーで弾幕を張りながらグシオンの残骸がある場所まで後退する。

 

たまき「一華さん、バルバトス・クレセントはどんなカスタムがされるの?」

 

一華「まず全身を数回に分けて塗装することで、ナノラミネートアーマーの強度を上げています。それと、剥き出しのガンダムフレームにはビームコーティングがしてあるので、ビームに対しては鉄壁の防御を持っています」

 

マリン「それじゃあジーラインは不利じゃないですか!実弾なんてガトリング・スマッシャーとバルカンくらいですよ!?」

 

一華「しかし弱点もあります。ミカの戦闘スタイルが格闘メインなので、射撃武器は一切ありません。それと、ビームコーティングも剥き出しのフレームにしかしていなので、アーマーを剥がすことが出来れば、一部分だけにはビームは通ります」

 

マリン「だから碌な実弾武器がないのにどうやってそんな事するんですか!」

 

ムーナ「…手はある」

 

みこ「へ?どんな?」

 

ムーナ「みしろはもう分かってると思うよ。ほら」

 

ジーラインはショートビームライフルを放ると、バルカンで破壊する。爆煙によってクレセントの視界が封じられる。

 

三日月「目晦まししたつもり?」

 

爆煙が晴れると、そこには両手にグレイズのライフルを持ったジーラインがいた。

 

三日月「っ!」

 

三日月はとっさにクレセントの身体を捻ると、発射された弾丸が肩装甲に命中する。

 

ムーナ「このステージは鉄オルの最終決戦の地。だからそこら中には実弾武器が転がってるってわけ」

 

そう、これこそ、このステージのギミックの1つ、ステージ内に落ちている武器は拾って自由に使うことが出来る。みしろはバルバトスにジーラインでどう対処すべきか悩んでいたが、このステージが選択されたことで、その悩みは一気に解消された。

 

みしろ「とはいえ、こういう得物はあまり好きじゃないんですが」

 

みしろ自身、ビームライフルと比較しても反動が大きく、威力も低い実弾武器をあまり使わない。実体剣にしても、ナイフやクナイ程度の刀身の物なら軽々と扱えるが、刀や槍などの長物は今回の様に特殊な相手でなければ使用はしない。だからといって、これらの武器の扱いが下手かと言われれば、全くそんなことはない。彼女はガンダリウムランカー、そして完璧にして清楚なメイド、扱えない武器など存在しないのだ。

 

三日月「くっ…さっきより当ててきてる」

 

みしろ「だいぶ慣れましたね。では行きますよ」

 

ジーラインは右手のライフルを捨て、近くに転がっているレギンレイズからナイトブレードを引き抜くと、片手だけで構える。

 

三日月「来る!」

 

クレセントは突撃に備えて両腕のカッターを構えるが、あろうことかジーラインはナイトブレード投擲してきた。

 

三日月「っ!」

 

とっさに弾き飛ばすことは出来たが、無防備になったガンダムフレームにライフルでダメージを与えていく。

 

三日月「行くってそういうことか…」

 

みしろ「あら?私がわざわざ貴方の得意な距離に行くと思いましたか?」

 

弾切れになったライフルを捨てると、今度はグシオンのライフルを拾い上げて砲撃を行う。対するクレセントは体勢を出来る限り低くして射線から逃れる。そして低い体勢のまま接近すると、ナノラミネートカッターを使って砲身を切断する。だが、ジーラインも負けじと、残った部分でクレセントを殴りつける。

 

一華「これが、ガンダリウムランカーの実力!」

 

はじめ「みしろ先輩すげぇじぇ」

 

ムーナ「とはいえ、このままでは決定打に欠けるわね」

 

みこ「え?じゃあみしろちゃん勝てないってこと!?」

 

ムーナ「ここままじゃ、ね?おそらく、2つ目のギミックの発動を狙ってるんだわ」

 

マリン「へ?このステージまだなんかあるんですか?」

 

レイン「あーやっぱあるんだ、アレ」

 

たまき「アレ?」

 

レイン「鉄オルをちゃんと見てれば、察しがつくんじゃないかな?」

 

クレセントは1度ジーラインから距離を取り、体勢を立て直す。

 

三日月(落ち着け、ガンダリウムって言ったって使ってるのはジーライン、バルバトスの敵じゃない。そうだ…勝機は私にある!)

 

クレセントは両腕のナノラミネートカッターを連結し、三日月刃ナノラミネート・クレセントブレードにする。一方ジーラインは手近にあったグレイズのライフルを手に取る。数秒の睨み合いの後、クレセントが加速する。その瞬間、ジーラインは自機とバルバトスの間の地面を狙ってガトリング・スマッシャーを放った。その奇怪な行動にクレセントは思わず足を止めてしまう。爆煙と砂埃で視界が遮られる。

 

三日月「また目晦まし?でも、同じ手は通じない」

 

三日月は先ほど同様、ジーラインがライフルを構えていることを想定し、クレセントブレードを構えて加速の用意をする。ところが、煙幕の中から二又に分かれた何かが飛び出してきて、クレセントの胴体を挟み込んだ。

 

三日月「これは!グシオンの!」

 

煙幕で視界が遮られている隙に、みしろはグシオンが持っていたシザーシールドを取っていたのだ。

 

マリン「いいですよみしろさん!やっちゃってください!」

 

たまき「三下みたいなこと言ってるよ」

 

みこ「なんとかとハサミは使いようとは、このことだにぇ」

 

レイン「多分違うと思うよ?」

 

一華「……」

 

はじめ「一華、おめぇ三日月に負けてほしくないと思ってるだろ?」

 

一華「分かりますか?」

 

はじめ「分かりやすいじぇ?これが終わったら、もっかい話してみな?」

 

一華「はい」

 

ジーラインはシザーシールドでクレセントを押し潰そうとするが、クレセントもただではやられない。

 

三日月「このまま潰されてたまるかぁぁぁ!!」

 

みしろ「やはり馬力が違いますか。…そろそろですね」

 

タイマーを見たみしろはシザーシールドから手を離すと、スラスターを吹かして距離をとる。クレセントはシザーシールドを外すと、ジーラインを追跡する。横たわったガンダムフレームの傍で止まると、腰を落としてクレセントブレードを構える。

 

三日月「もう時間だ。このまま私の勝ちだ」

 

みしろ「いいえ、ここまでです」

 

三日月「?」

 

COUTION!上方注意!

 

コックピット内に警告が鳴り響く。上空を見上げたその瞬間

 

ズドーーーーーン!!

 

上空から複数の何かが飛来し、地上に激突した。

 

みこ「何!?何が起きたの?」

 

一華「あれは、まさか」

 

ムーナ「『ダインスレイヴ』」

 

そう、このステージの第2ギミック、一定時間を過ぎると、衛星軌道上からダインスレイヴによって弾頭が発射され、地上にランダムに降りそそぐというものだ。ランダムとはいったが、実はグシオンと首のないガンダムフレームの傍には確定で1発ずつ降ってくるようになっているため、ジーラインで決定打を与えられないみしろは最初からこれを狙っていたのだ。

 

みしろ「くぅ…流石ダインスレイヴ、爆風だけでもこの威力とは」

 

ジーラインには命中しなかったが、クレセントのすぐ傍に落ちたダインスレイヴの爆風を受けた。シールドのおかげで頭部やコックピットは守れたが、各部のアーマーが破損してしまったのだ。対してクレセントは、左半身が損壊、左脚はわずかなフレームで支えている。右半身のアーマーもほとんどが消失してしまっている。

 

みしろ「ガンダリウムランカーとは、ただバトルが上手いだけではなれません。即興で作戦を立てたり、ステージを網羅したり、そうしたことが出来るようになって初めて、ガンダリウムになれるのです。今の貴方では私たちには勝てません」

 

三日月「……だ」

 

みしろ「?」

 

三日月「まだだ…!」

 

動くこともままならないはずのクレセントのツインアイが赤く発光し、ジーラインを見据える。

 

みしろ「っ!まだ動くというのですか!?」

 

三日月「私は、示さないといけない!バルバトスは、弱くないって、アイツらに!」

 

一華「ミカ!もうよせ!」

 

三日月「バルバトス、お前もそう思うだろう?ここまで来て、止まったらダメだ!私たちが!勝つんだああああ!!」

 

クレセントが加速し、ジーラインの頭部をぶん殴る。

 

みしろ「何が、何が貴方をそこまで突き動かすんですか!」

 

クレセントの攻撃でジーラインはシールドごと右腕が破壊される。さらにまだフレームの残ってる右脚で蹴り飛ばされる。

 

三日月「これで終わる。戦いも、あの嘲笑も!はあああああ!」

 

クレセントは右手を握り締めて加速する。だが、

 

バキン!

 

かろうじて残ってた左脚のフレームが折れ、クレセントは地に付す。同時にツインアイからも光が消えた。

 

三日月「なんで?なんで止まるの!?あと一撃、あと一撃で終わるのに!バルバトス!動け!動け!動け!動け!動け!動け!動け!動け!動け!動け!動け!動けぇ!!あああああああ!!」

 

―WINNER SasakiMisiro―

 

三日月「動け、動け…動け……うご、け……う、ぐ、うああああ!」

 

幼い子供用に泣きじゃくる三日月に誰も言葉を掛けることは出来ない。倒れたクレセントが見つめるその先には、大切な仲間たちを護りぬいた末に討たれた悪魔の頭部があるだけだった。

 

 

神羅城

戦闘終了後、三日月を筐体から引っ張り出し、一同は落ち着いて話すことが出来る神羅城に来ていた。

 

一華「ミカ、落ち着いたか?」

 

三日月「……」

 

三日月はバルバトス・クレセントを握りしめながら膝を抱え、膝に顔をうずめて座っている。

 

一華「ミカ、話してくれないか?どうしてそこまでガンダリウムランカーを倒すことに固執する?」

 

三日月「……」

 

一華「数か月前、お前は俺達に『もっと強くなる』って言った。最初は良い事だと思ったが、それ以来お前は、強いバトラーに喧嘩を吹っ掛けては捻じ伏せるなんて無茶苦茶な戦いばかりしている。挙句の果てにはガンダリウムランカーに挑むなんて言い出して、一体どうしちまったんだよ?」

 

三日月「……」

 

みしろ「三日月さん、一華さんは貴方の力になりたいんです。それなのに貴方がそんな態度ではいけません。それとも、貴方は一華さんを信頼していないのですか?」

 

三日月「…」フルフル

 

三日月は顔をうずめたまま黙って首を横に振る。

 

みしろ「だったら顔を上げて、ちゃんと話しなさい」

 

三日月「……数か月前、私が『強くなる』って言った前の日…

 

 

いつもみたいに私はバスに乗って帰る途中だった。そこへ3人の男子学生が乗ってきた。あの制服は多分阿須高だと思う。ソイツらがガンプラウォーズの話を始めた。

 

黄緑髪『やっぱ響大和ってスゲーよな!あいつに勝てる奴なんてこの世にいねーだろ』

 

赤髪『でもよ、「ガンダリウムキラー」にはやられてんじゃん』

 

黄緑髪『そりゃおめぇ、そういうことだってあるさ?』

 

赤髪『それにさ、フリーダムに勝てる機体何てたくさんあるだろ?バルバトスとか』

 

黄緑髪『バーカ、バルバトスなんかで相手になるか!だってあいつ、よく分かんねぇ女にやられてんじゃん』

 

っ!?

 

赤髪『あー確かに。それまで無双してたのに、最後であんな情けないやられ方すんのマジでウケちゃうよね』

 

……

 

黄緑髪『お前はどう思うよ?』

 

深緑髪『あ?あ~…俺鉄血、ネタしか分かんねぇ』

 

赤髪『あぁ!キボウノハナーとかペシャン公とかだろ?そのくらいなら僕だって知ってるね』

 

黄緑髪『ネタだらけの作品に出たガンダム何て、存在そのものがネタだな。俺もよく知らねーけど』

 

………

 

赤髪『オメーも知らねーんじゃねーか!僕もだけどね』

 

深緑髪『へへっ草』

 

黄緑髪『ま、要はこういうことだな。バルバトスなんか使ってるようじゃガンダリウムに勝てないってことだ』

 

赤髪『違いないね!』

 

深緑髪『世界中のバルバトス使い敵に回してて草』

 

黄緑髪『なぁにどうって事ねぇよ。そいつらが束になって掛かってきたって俺のカラミティには勝てやしねぇんだから』

 

赤髪『よく言うよ。僕のレイダーがないと飛べない癖に』

 

深緑髪『おい、誰のフォビドゥンがお前ら守ってると思ってんだ?え?』

 

そんな会話をしながら、3人はバスを降りて行った。でも、私はアイツらが言った言葉が頭から離れなかった。

 

『相手にならない』『情けないやられ方』『存在そのものがネタ』『ガンダリウムには勝てない』

 

しかも、『鉄血のオルフェンズ』の事を碌に知りもしない癖にそういうことを言う。悔しくて、悲しくて、憎くて、辛くて…だから決めたんだ。強くなろうって。バルバトスでもガンダリウムランカーを倒せれば、アイツらも考えを変えるって思った。『ガンダリウムキラー』がいるんだから不可能じゃないって思った。なのに、それなのに…

 

 

どうして勝てなかったんだろう…?」

 

みしろ「…三日月さん、断言します」

 

三日月「?」

 

みしろ「今のままでは、貴方はガンダリウムランカーには絶対勝てません」

 

三日月「っ!?」

 

たまき「ちょ、ちょっとみしろ」

 

みしろ「たまきくんは黙ってて。私は先月、『ガンダリウムキラー』の異名も持つ方と会い、お話をしました。彼曰く、『自分が大和先輩に勝てたのは、仲間の助けがあったから』だと」

 

三日月「仲間の助け…」

 

みしろ「確かに貴方は強い、でもそれは貴方1人の強さでしかありません。そこが『ガンダリウムキラー』と貴方との違いです」

 

三日月「……」

 

みしろ「三日月さん、もし貴方がもっと強くなりたいのであれば、1人で抱え込んで戦おうとしないでください。貴方の周りには一華さんのような信頼できる仲間はいないのですか?」

 

三日月「…」フルフル

 

みしろ「でしたら、その方達を頼りなさい。そうすれば、貴方はきっともっと強くなります」

 

三日月「信頼できる仲間…」

 

一華「ミカ、帰るか?皆の所へ」

 

三日月「…うん、行こう。一華」

 

 

 

ホロライトシティ 港

一華「姉貴、皆さん、色々とご迷惑おかけしました。本当にありがとうございます!」

 

はじめ「良いって事よ!それより、今度は他の部員も連れて遊びに来いよな!」

 

一華「はい!」

 

三日月「みしろさん」

 

みしろ「なんですか?」

 

三日月「…初めて声を掛けた時、あんな態度取って、ごめんなさい。それと、ありがとうございます」

 

みしろ「ふふっ、どうしたしまして」

 

三日月「でも、次は、きっと勝つから」

 

みしろ「はい。期待してますよ」

 

三日月と一華はフェリーに乗り込む。そして本土に向けて出港していった。

 

みこ「なんかあの子急に丁寧になったね?」

 

みしろ「おそらく、あれが三日月さんの本当の性格なんでしょう。強くなるために本来の自分を押し殺していたんだと思います」

 

マリン「なるほどねぇ……ああーーーー!!」

 

レイン「え?何?どした?」

 

マリン「マリンへの態度も謝罪して貰ってないじゃないですか!」

 

ムーナ「あ~、でもマリン先輩もウソついてたし、トントンってことでいいんじゃないですか?」

 

マリン「いいわけねーだろぉ!コラー!三日月―!戻って船長にも詫びなさーい!」

 

 

 

 

 

事務所

拓哉「ん?これは、コラボ依頼?一条莉々華とアルランディス?なんでこの2人、ってそうかVCRGTAでピザ屋やってたな。えーっとコラボ先は…」

 

 

アイドル事務所MO-V ジェミナス・オル・ハーネット&ジェミナス・アン・ハーネット

 




当初は三日月の問題が浮き彫りになっただけで終わるという尻切れトンボなプロットでしたが、書いてるうちに上手くまとまりました。

次回は、限界飯社長とピザ屋の店長が、とある双子とコラボします。
※他の作者様とコラボするわけではありません。当作品内での話です。
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