【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ with リ・イマジネーションズ 作:波音四季
ところで、今年の仮面ライダーの映画は観ましたか?フブキちゃんがCVやってるギーツケミー目当てで見に行ったのですが、年始からボロ泣きしました。ギーツケミーが愛おしすぎて終わってからも思い出して泣きそうになりました。仮面ライダーギーツ見てたなら1度観賞することをオススメします。
北海道某所 SIDE
雪が深々と降る中、俺はロングコートを纏い、滞在しているホテルの近くにあるプラモショップへ向かっていた。目的は無論、ガンプラバトルの為だ。こんな雪の日でも店内はかなりの人で賑わっている。果たしてこの中に目当ての人物はいるのだろうか?
実「失礼、ここで一番強いバトラーはいるか?」
「ん?なんだいアンタ?見ない顔だな」
「挨拶もなしに失礼な奴だ」
実「失礼と言った。質問に答えてくれないか?」
「…あいにく、ここで一番強いバトラーは今不在でな。俺に勝ったら、呼んでやらない事もないぜ?」
実「その言葉、真実か?」
「あぁ!勝てたらの話だがな」
実「乗ろう。ついでだ、我こそはと思う者がいたら、纏めて相手しよう」
「おうおう!威勢がいいなぁ兄ちゃん!」
「負けても泣くんじゃないぜ!」
「俺もゴールドになったばかりだが、やってやる!」
30分後 SIDE雪花雪奈
私とラミィお姉ちゃん、そしてホロメンの人たちと一緒に行きつけのプラモショップに急いでいた。今日は雪が降っているから、家でゆっくりしようと思っていたが、突然店長から電話がかかってきた。「すごく強いバトラーが着て、雪奈ちゃんを探している。勝負を挑んだ連中がものの数分でやられてしまう程の猛者だ」とのことだ。
雪奈「やっぱり今話題の『クラッシャー』の仕業かな?」
ルイ「どうだろう?北海道は奴の活動範囲じゃないから多分違うと思うけど、万が一って可能性もあるし」
こより「それに、まだ『クラッシャー』と『デッドブレイカー』が同一人物だと決まってないし、行って見ない事にはなんとも言えないね」
『クラッシャー』、ガンプラバトルを挑んでは必ず勝利し、そして対戦相手のガンプラを壊して去っていく悪質プレイヤー。界隈では3番目のガンダリウムランカー『デッドブレイカー』こと『トール』と同一人物ではないかと言われているが、証拠がない為ハッキリしていない。
ねね「もし、そいつだとしたら、雪奈ちゃん勝てる?」
雪奈「どうだろう?私もガンダリウムランカーを相手にするのは初めてだし…でも、大丈夫。絶対負けない」
ラミィ「雪奈…」
店の入り口を通ると、よく見知った常連客達がうなだれている。
「おい!雪奈ちゃんだ!」
「おお!我らが白き雪の皇女!」
「どうか奴を倒してください!」
指さされた方を見ると、ロングコートに金色の髪の青年が歩いてきた。
実「やはり格下相手では、もう相手にならんな」
雪奈「私を探しているのは貴方?」
実「ふむ、察するに、この店の最強バトラーは君の様だな。…む!?」
ラミィ「み、実君!?」
こより「強いバトラーって実君の事だったんだ」
ぐら「だれ?」
ルイ「ほら、去年の7月ににじさんじの方達と陣取りゲームで戦ったガンプラサークルの1人ですよ」*1
思い出した。その放送で『ソニックヴァンパイア』の葛葉さんと戦っていた青いシナンジュの使い手、そして
雪奈「『ユニオンの青い流星』」
実「ほう!俺の二つ名を知ってるとは、只者ではないな」
「おい、『ユニオンの青い流星』って」
「ガンプラウォーズ全国大会高校生の部総合3位、ユニオン大学附属高校ガンプラ部の」
「そんな強いやつがなんでここに?」
確かに、ユニオン大附高校はホロライトシティの近くの県にある。それに確かこの人は高3だったはず、受験は大丈夫なのだろうか?
実「その顔、受験はどうした?と思ってるな。問題ない。俺は特待生だからな。すでにユニオン大学への進学は決まっている」
『と、特待生!?!?!?』
実「ちなみに、ここにいる理由だが……」
『…………』
実「旅行だ」
ズコーーーーッ!
む、無駄に溜めたから何かとんでもない理由があるのかと思ったら、旅行か!
実「しかし、ホロメンが何故ここに…っと、そういえば一時的にホロライトシティを離れていたんでしたっけ?」
ねね「そうだよ。それで今、ラミちゃんの実家にお世話になってるんだ」
実「そういうことでしたか。ま、それはいいとして、俺からの挑戦、受けてもらえるかな?」
雪奈「もちろんです」
懸念していた『クラッシャー』でなかったなら、バトルを断る理由はない。私たちは筐体に入る。
雪奈「モードは1on1のシングルバトル、ステージは公平を期すためランダム。スキルの使用は無制限、オプションはなし。問題は?」
実「ない。元々オプションはつけない主義でな」
ステージが選択され、景色が切り替わる。真っ白い雪に覆われた平原だ。対面には右腰に2本の刀を帯刀したダブルオークアンタがいる。
雪奈「雪花雪奈、『ダブルオースノーホワイトリリィ』」
実「流星実、『モノノフクアンタ』」
雪奈「目標を」
実「いざ尋常に」
雪奈「駆逐する!」
実「勝負!」
NO SIDE
ルイ「雪奈ちゃんはいつもの『スノーホワイト』、実君は…『クアンタ』かな?」
リー「その通り、『ダブルオークアンタ』のカスタム機、その名も『モノノフクアンタ』!」
『HGモノノフクアンタ』
『HGダブルオークアンタ』をベースに実が作製したガンプラ。特徴的なシールドをオミットし、非対称な肩を右肩と同じ物にして対称にし、クロスボーンガンダムのABCマントを侍の着物のように羽織っている。武装は右腰に装備された2本の刀『GNマサムネ』『GNムラマサ』のみ。どちらもGN兵器でありながら鞘に納められており、基本的にはマサムネしか使わない。ムラマサの方にはロックが掛けられており、スキルを使用することでロックが外れて使えるようになる。『モノノフ』は『
『ダブルオースノーホワイトリリィ』についてはこちらを参照
ラミィ「いやどちら様!?」
リー「失礼、申し遅れました。実のサポーター、竜人族の『
長い髪を後ろで結んだメガネの青年はうやうやしく頭を下げた。
ルイ「あ、ご丁寧にどうも」
ねね「前使ったシナンジュじゃないんだね」
リー「えぇ。実はあの機体、完成に2年半かけてるんです」
こより「そんなに!?」
リー「システム面の問題を解決できなくて、思いの外時間が掛かりましたよ」
そんな話をしてる間も、スノーホワイトとモノノフは雪原の中で斬り結んでいた。スノーホワイトがGNソードⅡ2本を使用するのに対して、モノノフは左手に持ったGNマサムネだけで対抗している。
実「えぇい、白い塗装のせいで距離感がバグるな」
雪奈「さっきから刀しか使ってこない?射撃武器はないのかな?」
ラミィ「ねぇ、ひょっとしてあのクアンタ刀しか持ってない?」
リー「如何にも!牽制用のバルカンすらあの機体にはありません」
ぐら「ハァ!?そんな機体で戦えるの?」
リー「戦えますとも。現にここのバトラーたちは、皆モノノフにやられましたよ」
そこへ常連客の1人が話しかけてきた。
「なぁ、兄ちゃん、ずっと見てて思ったんだが、青い流星のクアンタは1度たりとも2本目の刀を抜いていない。何か理由があるのか?」
リー「あー、やはりマサムネしか使ってませんか。2本目は曰く付きですからね、スキル無しでは使えないようにしてるんです」
ねね「いわくつき?岩がくっ付いてるの?」
ラミィ「おバカ。訳アリって意味だよ。例えば幽霊が憑りついてるとか」
ぐら「ユーレイ!?」
ルイ「いやいや、流石にそれはないでしょ。まるで妖刀じゃないですか」
リー「いや、真面目な話、2本目は本当にヤバイんだよ」
こより「どういうこと?」
リー「開発段階でテストしたんですけど、マサムネと2本目を一緒に使ったり、最初から2本目だけで戦おうとすると必ず機体が動作不良を起こすんです」
『……は?』
リー「原因は不明ですが、開発中に実の実家で起きたある事件が関連してるようです。故に2本目の刀はこう呼ばれています…」
雪奈「このままじゃ埒が明かない」
機動力を活かしたスノーホワイトの攻撃がたった1本の刀にいなされており、碌にダメージを与えられていなかった。雪奈の性格上、長期戦は不向き、おまけにこのステージは時間経過で天候が変わっていく。吹雪にでもなろうものなら、より戦いにくくなるだろう。
雪奈「この人の戦いは動画で何度か見たけど、ここまで仕掛けてないスタイルではなかったはず。機体に合わせて戦い方を変えた?あの2本目の刀を全然使わないのも気に入らない」
実は元々シナンジュやヅダのような高機動機体を使った電撃戦が得意だ。彼が『青い流星』と呼ばれるようになったのも、青い機体で戦場を駆ける様が流星の様だったからだ。さらに言うと、実は我慢弱い、故に待たない。7月のイベントでも防衛に回らず、囮を買って自ら敵陣に仕掛けに行っている。以前すいせいに送ったガンプラ『アメイジングクアンタ ソワレ』もどちらかというと、攻めに重点を置いた機体だ。それ故に雪奈は今の実の戦闘スタイルにヤキモキしていた。
雪奈「空も曇ってきたし、決めに行く!オーバー・ザ・トランザム!」
―OVER THE TRANS-AM―
実「トランザムか」
スノーホワイトの4基のGNドライブがフル稼働し、機体が赤く染まる。
雪奈「やああああああ!!」
モノノフに接近するスノーホワイト、するとあろうことかモノノフは左手のGNマサムネを放り捨てた。
雪奈「っ!?」
一瞬驚愕するが、すぐに切り替える。一方モノノフは、残った刀の入った鞘に手を掛け、抜刀の姿勢を取る。
実「…
―妖刀―乱斬無―
スノーホワイトのGNソードⅡがモノノフに到達するその瞬間
キィィィン
モノノフが抜刀した刀にソードが弾き飛ばされてしまった。
雪奈「なっ!?」
リー「妖刀『GNムラマサ』、そしてムラマサを制御できる唯一の力『
返す太刀でムラマサを振るう。スノーホワイトは身体を反らすが、胸部に僅かながら切れ込みが入る。
雪奈「これは、一体?」
モノノフクアンタが纏っていたABCマントは完全に崩れ落ち、全身が徐々に薄赤色に発光していく。
実「『モノノフクアンタ』改め『モノノケクアンタ』、参る!!」
〇スキル「妖刀―乱斬無」
通常のトランザムと異なり、GN粒子の濃度が最低になるよう設定しているので、300秒という非常に長い時間使用できる。機体のステータス上昇は10%と微量だが、機体の性質により時間経過に応じて上昇値は増加していく。
『HGモノノケクアンタ』
モノノフクアンタのスキルを使用することで、この形態へと変化する。通常のトランザムに比べ、全身の発光が薄赤色以外は外見の変化はなく、この際にABCマントは完全崩壊する。この状態で使用できるようになるムラマサは、マサムネ以上の威力を誇り、大型MAを一撃で一刀両断できる。さらにGN粒子の定着率が高い海外製の塗料を本体に使用することで、時間が経つほど強くそして速くなる。『モノノケ』は『物の怪』から。
モノノケはムラマサを鞘に納め、再び抜刀の体勢を取る。
実「流星流決刀術巻ノ十九『灼熱純情』!」
抜刀と同時に大地からマグマが噴き出すように、GN粒子の本流がスノーホワイトに襲い掛かる。すでにトランザムが切れているスノーホワイトは上空へ飛び上がって回避する。
実「流星流決刀術巻ノ二十一『
今度はGN粒子の斬撃を上空に向けて飛ばす。予想だにしない攻撃に雪奈の反応がわずかに遅れる。そのせいでスノーホワイトの片翼が切断され、バランスを崩す。そこへ地上から飛びあがったモノノケが現れる。
実「流星流決刀術巻ノ二『天球跨ぎ』!」
残った翼が切り落とされ制御が利かなくなったスノーホワイトが地上に落ちる。モノノケも地上に降りる。トランザムは未だに切れる気配を見せず、むしろ時間が経つにつれ、より赤くなっていっている。
こより「何あのトランザム!?30秒以上使ってるのにまだ切れそうにないよ?」
リー「『妖刀―乱斬無』、クアンタの『トランザム』とEXAMから派生した『妖刀システム』を組み合わせた新たなトランザム。粒子濃度を最低にすることで使用時間の延長に成功しました。その時間300秒」
こより「300秒って、5分!?」
リー「さらに、GN粒子の定着率の高い海外製の塗料を使っているので、時間が経つほどに強くなっていきます」
こより「そうか!粒子濃度を低くすれば仕様時間を延長できる。でも、その分得られる恩恵も少なくなっていく。そのデメリットを塗料を変えることで打ち消したんだね!」
リー「流石は博衣こよりさん!この塗料を見つけるのに1年かかりましたよ。おかげで、塗料についてはかなり詳しくなりましたよ」
モニターにはモノノケに攻め立てられて徐々に切り傷が増えていくスノーホワイトが映っている。
実『流星流決刀術巻ノ三『
ねね「実君のあの技はなんなの?」
リー「実の実家は侍の家系なんです。昔の書物とかを漁ってあみ出したと言ってましたよ」
ねね「ちょいちょいすいちゃんのオリ曲っぽい名前だね」
ラミィ「それどころじゃないって!雪奈が押されてるんだけど!」
スノーホワイトは雪原に膝をついた。先ほどまでとは異なり、流星流決刀術なる技で引っ切り無しに攻め立てられ、完全に主導権を握られてしまっていた。
雪奈「ハァ…ハァ…」
実「…少女よ、君は何故戦う?」
雪奈「え?」
実「確かに君は強い。だが、君の剣には『何かを成そう』という意志を感じられない」
雪奈「何を言って…」
実「君のような少女にそんなことを求めるのは間違いかもしれん。だが、ただひたすらに強者と戦いたいというだけなら、いつまでも先に進むことは出来ないだろう」
雪奈「…」
実「俺には目標がある。『すべてのガンダリウムランカーを倒し、この世界の頂点に立つ』ことだ」
雪奈「そんなこと」
実「夢物語と斬り捨てるか?少なくとも俺はそう思ってない。少女、世界は君が思ってるよりずっと広い。『自分の好きを貫き強敵を倒した者』『自分が思うままに闘争を求める者』『徒党を組み切磋琢磨を続ける者達』君が知らない戦士たちが世界中にたくさんいる。君はこんなところで満足するような器か?」
雪奈「私は……」
実「もし君に、進む意志があるなら!この流星実が、未来への水先案内人となろう!」
モノノケはムラマサを鞘に納める。間もなく限界時間の300秒が迫るが、機体は今まで以上に赤く輝いている。
雪奈「……ふぅー」
雪奈は一呼吸入れると、スノーホワイトの残ったGNソードⅡを真っ直ぐに構える。
雪奈「オーバー・ザ・トランザム!」
―OVER THE TRANS-AM―
オーバー・ザ・トランザムを発動させたスノーホワイトはモノノケクアンタを見据えたまま真っ直ぐに雪原を駆ける。
実「流星流決刀術巻ノ十奥義『
モノノケはスノーホワイトに向けて居合いの要領でGN粒子を纏った真っ赤な刀身のムラマサを引き抜く。対するスノーホワイトは機体をさらに加速させ、ソードを振るう。
―斬!!!―
一瞬赤い機体同士が交差し、背中合わせの状態で動きが止まる。
…………………………………………………………
―ガシャーン!―
一瞬にも無限にも感じる沈黙の後、地に付したのはスノーホワイトだった。モノノケクアンタの斬撃はコックピットに当たる部分を的確に斬り、致命傷を与えた。一方スノーホワイトの斬撃はモノノケクアンタの右目と右のブレードアンテナを損傷させるだけに留まった。
―WINNER RyuuseiMinoru―
―RANK UP! DIA4→DIA5―
実「ようやくここまで来たか。さて…」
実は筐体を出ると、先に出ていた雪奈の許へ行き、目線を合わせて手を差し出す。
実「握手をしよう」
雪奈「え?」
実「さっきも言ったが、君は強い。君ならきっと、もっと高みに上ることが出来るだろう。もしまた戦うことがあったら、その時はよろしく頼む」
雪奈「…実さん、私も貴方と戦えて楽しかった。次は必ず勝つから」
実「いつでも受けて立つさ。ではまた会おう。ホロメンの皆さんもまたいつか、すいちゃんにもよろしく言っておいて下さい。行こうリー」
リー「あぁ。では僕もこれで」
ルイ「彼、すごいな」
ねね「ホント。去年のイベントで鼻血噴き出してた人と同じ人とは思えないよ」
実「うわあああああ!!やめろおおおおお!!思い出させるなあああああ!!ぎゃあああぁぁぁぁぁ!!」
実は喚き散らしながら、物凄い勢いで店から出て行ってしまった。
ラミィ「え?え?何!?」
リー「あー、彼、あの時の動画をクラスメイトに見られて友達が少し減ったんですよ。ホロリスの友達は増えたんですけど、トラウマになっちゃてて。実―!待ってくれー!」
飛び出していった実の後を追うリー。残された者達はポカーンとしてしまっていた。
ねね「ねね、悪い事しちゃった」
こより「知らなかったんだし、仕方ないですよ」
雪奈「ふふっ、変な人」
オマケ
ホテルにて
実「うおおお!折角忘れかけていたのに!」
リー「実、少し落ち着いて」
実「落ち着けるか!こうなったのも全て『ソニックヴァンパイア』のせいだ!許さん!絶対許さんぞおおおおおお!!」
葛葉「ヘッキシ!」
叶「葛葉風邪?」
葛葉「いや~、誰かが俺の噂してんだろ?」
実の決刀術の技名は星街すいせいのオリ曲をベースに命名、数字はすいちゃんのチャンネルで公開された順です。