【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ with リ・イマジネーションズ 作:波音四季
それはそうと、今回は大阪へ向かった4名が風音を訪ねます。
某県風音市 風音駅前 NO SIDE
ホロライトシティのすぐ近くに存在するとある県、その中に風音市は存在する。その風音市に彼女らは降り立った。
まつり「ここが風音か~。思ってた以上に活気があるね」
ロボ子「新たちから小さな町って聞いてたけど、駅前は結構人が多いね」
ホロライトシティを出て、大阪で修行をしていたロボ子、まつり、アキ、カリオペの4人は更に行動範囲を広げて風音市に来ていた。風音市だけでなく、風音市と隣接する大武市、阿須市には響大和をはじめとした凄腕のバトラーがゴロゴロいる。大阪からも電車で行けるので、鍛錬にはもってこいの場所だった。因みに子供たちは、玲二がホロライトシティに連れ帰っている。
カリ「先輩、あそこにゲーセンがありますよ」
アキ「お、ホントだ。『ミネルヴァ』か、SEED Destinyの戦艦と同じ名前だね」
ロボ子「新たちもいたりして…あ」
ロボ子の視線の先には見覚えのある黒髪の少年―新がいた。
まりつ「噂をすれば、だね。お~いあらt」
まつりが声を掛けようとすると、突然新が近くにあった電柱を蹴りだした。奇怪な行動に絶句する4人。新は自身のイライラやストレスを発散するかのように、電柱を蹴り続けている。そこへ真理愛が慌ててやってくる。4人は気付かれないようにそっと近づいて聞き耳を立てた。
真理愛「何やってんの!こんな往来で!」
新「うるさいな!ほっといてくれ!」
そこへさらに怜と仁斗もやってきた。新に近づくなり、怜は新の胸倉を掴む。
怜「新、なんだあの戦いは?ダイヤ1とは思えないまるで素人じゃないか。ゴールドランカーの方がまだマシな戦い方するぞ?」
新「うるさい!どんな戦い方したって俺の勝手だろ?!」
怜「ふざけるな!ハシュマル相手にビームをバカスカ撃ちまくる馬鹿がいるか!」
新「牽制のつもりだったんだよ!実弾武器がないからしかたないだろ!」
怜「だから実弾武器や実体剣を持ってこいとあれほど言ったじゃないか!オマケに碌に攻撃しないで、ダメージだけ増やして何がしたかったんだ!やる気あるのか!」
新「やる気の問題じゃねぇ!俺だって考えて戦ってんだよ!」
怜「その結果がアレか?大体お前は中学からそうだ!考えてるとか言って結局何も考えずに自分の勘と運だけで猛進して、最後には俺に助けを求めてくる!」
新「昔の話を持ち出すなよ!勘も運も実力の内だ!」
怜「そんな思考でGWDWCの予選を通過できると思ってるのか!」
真理愛「アンタ達いい加減にしなさい!こんな所でみっともないわよ!」
仁斗「そうですよ!怜も手放して、ね?」
2人に諭されて新の胸倉から手を放す怜。新は怜を横目に見ながら言う。
新「お前は良いよなぁ?勉強もスポーツも出来て、バトルも俺より上手い。だからそうやって上から物を言ってくる。ガンダリウムキラーの二つ名譲ってやろうか?」
真理愛「ちょっと新!」
怜は腕を組んで目を閉じ、そっぽを向く。「お前の戯言なんか聞こえない」という風を装っているが、こめかみに青筋が立っている。
新「あーあ!こんなことなら、俺も
その言葉に怜は拳を振り上げて、新に殴りかかろうとする。真理愛と仁斗が慌てて抑え込む。
仁斗「怜!ダメです!止しましょう!」
怜「放せ!貴様ぁ!俺がどんな気持ちで今まで生きてきたと思ってるんだ!!」
アキ「これは良くないね」
アキが進み出る。
まつり「あ、アキロゼ!?」
ロボ子「危ないよぉ!」
新はスタスタと歩き出してどこかへ行こうとする。怜は二人を振り払うと、新を追いかけようと走り
アキ「はいストップ!」
出そうとしてアキに襟首を掴まれた。
怜「誰だ!?放せ…アキさん?」
ロボ子「もう!アキちゃん、急に出てかないでよぉ!」
カリ「ビックリしましたよ、先輩」
真理愛「ロボ子さんに、カリオペさん?どうしてここに?」
アキ「修行の途中で立ち寄ったんだよ。さて、怜くん?落ち着いたかな?」
怜「落ち着きましたから放してください」
アキから解放された怜は服を整える。
怜「新の奴、どこへ行った?」
ロボ子「あれ?そういえば、まつりは?」
アキ「新くんを追っていったのかもね。あっちはまつりちゃんに任せて、とりあえずお話しよっか?」
怜・真理愛・仁斗「「「?」」」
3人は訳が分からぬまま、アキに連れられて近くの喫茶店に入った。
公園 SIDE飛鳥新
怜達と別れた俺はいつもの公園のベンチに寝転がっていた。休日だというのに、人っ子一人いない。ガンプラウォーズの影響か、あるいはこの町にも少子化の波が押し寄せてきたのだろうか?そんなことを考えながら、ボーッと空を眺める。
『俺もお前みたいに生まれればよかったぜ!』
流石にアレはないよなぁ。怜の境遇は知ってるのに、カッとなって思わず口にしてしまった。俺の悪いところだ。怒ると後先考えず、頭に浮かんだ文言が口から出てしまう。こんなんだからいけないんだろうなぁ。一瞬脳裏に『謝罪』という言葉が浮かぶ。冗談じゃない!俺だって考えながら一生懸命やってんだ。それなのに怜の奴、あんな言い方しなくてもいいじゃないか。こっちから謝るなんて癪だ。絶対してやるもんか。
まつり「何してんの?」
新「うわっ!?」
突然声を掛けられて飛び起きる。辺りを確認すると、ホロライブのまつりさんがしゃがみ込んでこっちを見ている。
新「ビックリした…まつりさん?なんでここに?」
まつり「修行の旅で立ち寄ったんだ。何してんの?」
俺は再び横になる。
新「別に何も…」
まつり「さっきは結構派手にやってたね」
新「見てたんすか?」
まつり「新君が電信柱蹴ってるところからね」
最初からじゃねーか!恥ずかしくなって身体を捻って背もたれの方に顔を向ける。
まつり「悪い事したと思うなら謝った方がいいよ?」
新「俺は悪くありません。寧ろ怜の方が先に謝るべきです」
まつり「子供だなぁ、昔のまつりそっくり」
はぁ?どこが?意味が分からず、ちょっとだけまつりさんの方を見る。
まつり「まつりね、数年前ライブのことで、はあとちゃんと喧嘩してさ。その時は『まつりは悪くない』とか『はあとちゃんが謝るまで謝らない』って思ってたけど、冷静になって考えるとまつりも悪い所はあったし、玲二君や他のホロメンとも話し合って、最後は二人で配信で謝ったんだよ」
思い出した。その件でまつりさんがSNSで荒れて、話題になってたっけ。
まつり「新君もさ、冷静になって考えてごらん?自分に悪い所は本当になかった?」
新「……」
まつり「う~ん、じゃあまず、どうして喧嘩してたの?」
新「…ガンプラウォーズで予選のハシュマルに挑んだんです」
まつり「うん、それで?」
俺は体を起こして、まつりさんに向き直る。
新「俺の作戦は、オーバーロードのレヴァテインで地形を破壊してハシュマルとプルーマを分断、そしてエクスカリバーでトドメを刺すつもりだったんです」
まつり「うんうん」
新「だけど、結果は失敗。地形は思ったよりも頑丈でレヴァテインじゃ削れず、エクスカリバーは叩き折られるし、最後はもう自棄になってビームを撃ちまくってたらエネルギー切れでフェイズシフトダウンしちゃうし、終わってから怜に『なんで核動力機でエネルギー切れを起こすんだ!』って言われて、ムカついて飛び出して、それで電信柱にあたってたんです」
まつり「そっかぁ…その作戦の事は怜君に話した?」
新「しましたよ。それなのにあいつ、『何も考えてない』とか『勘と運だけで猛進する』とか言いたい放題で」
まつり「それは怜君が良くないね。でもさ、新君は事前に作戦の内容を説明した?」
…………してない。それに気づいた俺は黙って顔を反らす。
まつり「図星だね?それじゃあ新君も悪い所はあったわけだ。先に説明してたら、もっといい作戦が浮かんだかもしれないよね?」
新「……」
まつり「それにさっき、怜君が新君に殴りかかろうとしてたよね?あれ、新君が怜君を怒らすような事言ったからじゃない?どう?」
新「……そう、です」
まつり「それなら、その点については怜君に謝らないといけないよ?それと、友達ならちゃんと言葉を使って話さないと、ね?」
分かってる。それは分かってる。頭でも心でも謝らないといけないってことは俺自身がよく分かってる。癪に障るとか、冗談じゃないなんて理由つけてたけど、本当は謝らないといけないって分かってる。でも、いざ行動に移そうとすると、途端に身体が動かなくなってしまう。これは俺の弱さなんだろうか?こんなんじゃ全国大会やホロライトシティで垣間見えたあの『力』を手に入れるなんてとても……
「おう!シンタローじゃねーか!」
聞き覚えのある声に目を向けると、黄緑髪・赤髪・深緑髪の3人組がやってきた。
新「チッ、嫌な連中に会った…」
まつり「友達?」
新「阿須高の1年です。真ん中の緑の髪が
黎斗「こんな所で仕事さぼってデートか?」
新「さぼってない。今日は休みだ。あと俺はシンタローじゃなくて新だ」
ルカ「いいじゃねーかよ!こっちの方が親しみやすいぜ?なぁ?」
ニシャ「あ?あぁ、オバケのQ太郎みたいでいいんじゃね?」
黎斗「コイツの場合は『オバカのシンタロー』だね」
「「「ぎゃははははははは!」」」
ダメだ、こいつらと話してるとイライラが蒸し返してくる。
新「行きましょう、まつりさん」
まつり「う、うん」
まつりさんと一緒に公園を出ようと歩き出す。
ルカ「待てよ。ちょうどいい、お前には借りがあったっけなぁ?」
黎斗「僕達とガンプラバトルしようよ。楽しいよ?」
新「はぁ?なんでお前らなんかと」
ニシャ「へぇ?聞いたか?俺達に負けたくないからやらねぇってさ」
新「おい、俺がいつそんな事言った?」
まつり「新君、ダメだよ」
ルカ「そうか!ガンダリウムキラーなんて大層な二つ名持ってる割には臆病だな!」
新「お前ら…」
黎斗「ま、結局君は仲間がいないと1人で戦うことも出来ない弱~い奴ってことなんだね?」
新「……プラモショップの『ブルーコスモ』へ行って筐体予約しとけ」
ルカ「そう来なくっちゃなぁ!じゃあ待ってるぜ!」
黎斗「怖くなったからって逃げるんじゃないぜ?」
ニシャ「やられる準備はしとけよ?ハハッ!」
まつり「新君大丈夫?」
3人が去っていくのを拳を握り締めながら見つめる俺に、まつりさんが声を掛ける。俺は平常心を取り戻してから返事をする。
新「大丈夫です。あいつら、前に俺と怜と天琉先輩に負けて、リベンジを狙ってたみたいなんです」
まつり「まつり、他の子たち呼んで来るね」
新「余計な事しないでください!」
まつり「よ、余計な事って…」
新「怜達がいなくたって、俺一人であいつら全員倒せます!そうだ。俺があいつらを倒して、俺の強さを見せてやる!それで、もう2度とシンタローなんて呼べないようにしてやるんだ!」
まつり「新君…あーもう!」
プラモショップ『ブルーコスモ』
この辺のガンプラビルダー行きつけの店だ。小さな店舗だが、店の裏を拡張してガンプラウォーズの筐体が5つ設置されている。俺達風音高校ガンプラ部員のバイト先でもある。
「いらっしゃい…おや?新君?今日は休みだったはず?」
新「店長、常夏トリオは来てますか?」
「あ、あぁ。裏にいるけど?」
新「筐体借ります」
まつり「もう、新君一人で戦うなんて無茶だよ」
「彼、何かあったんですか?」
まつり「あなたは?」
「私、このプラモショップ店長の『
まつり「実は…」
裏に回ると筐体のあるコーナーで3人が待っていた。
ルカ「よう!来たか!」
黎斗「逃げずに来るとか偉いじゃん」
ニシャ「…あ?さっきの女はどうした?」
新「お前らなんか俺一人で十分だ」
ルカ「なんだよ、折角5つ予約しておいたのによぉ。まぁいいや。やろうぜ」
俺達は筐体に乗り込み、IDを読み込ませてガンプラをセットする。
新「モードはバトルロワイアル、スキルは無制限、オプションあり。よし、行くぞ!」
周囲の景色がミネルバのカタパルトに変わる。
―CLEAR―
―CLEAR―
―CLEAR―
―LAUNCH―
新「飛鳥新、デスティニー、行きます!」
発進した先はオーブオノゴロ島、地球連合がオーブに侵攻している真っ最中だ。レーダーを確認すると、正面から3つの機影が近づいてくる。カラミティ、レイダー、フォビドゥンの改造機だ。
ニシャ「ヘヘッ!俺がぶっ壊してやるよ!」
黎斗「邪魔すんなよルカ!」
ルカ「うっせーよオメーら!」
新「やってやる!」
3…2…1…―START!!―
次回新vs悪の三兵器
単騎で戦う新は、3人の連携に大苦戦。果たして彼は勝利できるのか?