【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ with リ・イマジネーションズ   作:波音四季

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前回、譲渡&レクチャーとしたのですが、譲渡と詳細説明だけで結構情報過多になりそうだったので、レクチャーは次回にします。

というわけで、今回はレイラから4機が渡されます。


PHASE03 再会と葛藤

神羅城 NO SIDE

玲二「ありがとうございます。こちらの書類で、手続きは完了です」

 

トム「どうも。しかし、未だに信じられませんよ。息子がこんな大きな大会にシード枠で出場するなんて」

 

今日レイラをホロライトシティに呼んだのは、敗北した新と戦ってもらい彼に自身の強さを認識して為だが、色々と済んでいない手続きがあったのでついでに済ませてもらっていた。

 

玲二「私も、初めて彼を見た時は驚きましたよ。ガンダリウムランカー到達の最短記録更新で尚且つ最年少のガンダリウムランカーなんですから。この記録はもう破られることはないかもしれません」

 

トム「最初聞いた時は何かの間違いではないかと思いましたよ。職場の方でも話題になっていまして、誇らしいような恥ずかしいような、まったく妙な気持ちです」

 

玲二「是非誇ってあげてください。彼は素晴らしい子です」

 

トム「そうですね…。玲二さん、正直なところ、私は困惑しているんです」

 

玲二「というと?」

 

レイラの父トムは、俯きがちに話し出した。

 

トム「レイラは赤ん坊の頃からガンプラが大好きでしてね。私が組んだ物を手に取ってよく遊んでいました。不思議なことに、遊んでいて壊したことは1度もないんです。それどころか、まるで扱い方を心得ているように大切にさわるんです。当時の私は間違いなくこの子には才能があると思い、将来を考えてワクワクしました」

 

トムはお茶に口を付けて一息入れる。

 

トム「成長するにしたがって、私から薦めるまでもなくガンプラを組みたいと言い始めました。最初は素組みだったのが、次第にヤスリ掛けや塗装までし出して、今では武器のスクラッチまでするようになりました」

 

玲二(前世の知識があるからなんだろうが、事情を知らない親からしたら…なぁ)

 

トム「もちろん息子が日々進化していってくれるのは嬉しいです。でもね玲二さん、時々こう思うんです。『レイラがこのまま進み続けたら、私たちの手の届かないところに行って戻ってこないのではないか?』と…」

 

玲二「……」

 

トム「玲二さんはそう思ったことはありませんか?自分の子供が遠い所へ行って戻ってこないのではないかと」

 

玲二「私にはたくさんの息子・娘がいますが、世間的に見てもまだまだ新米パパです。先輩にあたるトムさんに言えることはありません」

 

トム「そう、ですよね…」

 

玲二「でもトムさん、子供はいつか巣立ちます。貴方の言う通り遠い所へ行ってしまう日は遅かれ早かれ必ずやってきます。そうなった時、親に出来ることは『子供の帰りを信じて待つ』ことだと思います」

 

トム「『子供の帰りを信じて待つ』ですか」

 

玲二「自分の子を信じられない親が、どうして子に信じてもらうことが出来るんです?確かに遠い所に行ってしまうのは怖い。戻ってこないかもと不安になるかもしれない。それでも親に出来るのは、子供の帰りを信じること。そして、子供がいつでも帰ってこれるように、帰る場所を守り続けることだと思います」

 

トム「……」

 

玲二「トムさんも、レイラ君に言ってあげてください。お前の帰る場所はここだって。自分たちはいつでも待ってるって」

 

トム「…ふふ、そうですね。ありがとうございます、玲二さん。お陰で踏ん切りがつきました」

 

玲二「お役に立てたようで、何よりです」

 

トム「もし困ったことがあれば、いつでも連絡してください。こう見えても私、精密機械の研究開発を行っていますので、そっち方面でしたらいつでも力になります」

 

 

 

 

 

別室

レイラは目頭を押さえていた。

 

フブキ「え、えっと、レイラくん?」

 

まつり「だ、大丈夫?」

 

レイラ「大丈夫です。最近涙腺が緩くなっちゃって」

 

あやめ「お年寄りみたいな事言ってる」

 

レイラ「見た目はこんなんですが、年寄りなので」

 

この部屋にはレイラ、フブキ、まつり、あやめがいる。これから新と戦うためにまつりが呼んだのだ。因みに奏も呼んだのだが、別件で遅れている。

 

レイラ「この日の為に前世で頑張ってきたんです。その努力が報われて、ホロメンの皆さんとお話しできる!こんなに嬉しい事はないんだ!」

 

フブキ「あはは、本物のアムロ・レイみたいですよ」

 

レイラは涙をぬぐうと、冷静に話し出す。

 

レイラ「大体の事情は玲二さんから聞きました。噂のガンダリウムキラー相手なら相応の機体が必要です。そこで、僕が年始に見た夢に出た機体を持ってきました」

 

机の上に置いてあるガンプラ用アタッシュケースの内の1つをポンポンと叩く。

 

フブキ「夢!?夢で見た機体を作ったんですか!?」

 

レイラ「中々面白い夢だったので、それにホロメンの皆さんに送るにはピッタリだったんです」

 

あやめ「送る?くれるってことか?」

 

レイラ「えぇ。その為に作ったまでありますよ。まぁそれは奏さんが来てからという事で。まつりさん、4人はあとどれくらいで来ますかね?」

 

まつり「時間的にもうそろそろ来ると思うけど」

 

―ガチャ―

 

おかゆ「お待たせ。来たよ~」

 

アカリ「私たちを呼んでる人がいるって聞いたんだけど」

 

みしろ「っ!そこにいるのは」

 

シロ「お~!シロ達を呼んだのは君かな?」

 

部屋に入ってきたのは、おかゆ、アカリ、みしろ、シロの4人だ。一方レイラはまた、目頭を押さえている。

 

フブキ「レイラくん、またですか?」

 

レイラ「すみません。出会えて嬉しいのもありますが、最近本当に涙腺が緩くて…失礼しました。初めまして、安室レイラです。僕の事は玲二さんから聞いていますか?」

 

おかゆ「うん、拓哉さんと同じ転生者なんだよね?」

 

レイラ「正確には転々生者です。Vtuberのいる世界からガンプラバトルの出来る世界へ転生して腕を磨き、そこからこの世界へやってきました。通算すると、今年で齢150歳になります」

 

アカリ「う~ん、150歳って言われても全然ピンとこないなぁ」

 

レイラ「見た目からして小学生ですからね」

 

みしろ「レイラさん、同じガンダリウムランカーとして出会えてとても光栄です。差し支えなければ、みしろと一勝負していただけないでしょうか?」

 

シロ「みしろちゃん、珍しくグイグイいくねぇ?」

 

みしろ「当然です!ビルドもバトルもガンダリウムランカーの中では間違いなくトップレベル、そんな方が目の前にいるんですよ!この機を逃したら、次いつ会えるか分からないんですから!」

 

レイラ「アハハ、ご安心を。今日一日はここにいる予定ですから、いつでも相手になります。でもその前に、皆さんを呼んだのはほかでもありません。僕からのプレゼントがあります」

 

レイラは先ほど叩いたケースとは別のケースのロックを外した。

 

まつり「あれ?違うケース?」

 

レイラ「はい。こっちはホロメンの皆さんに、そしてこちらは、貴方方に」

 

レイラはおかゆ、アカリ、みしろ、シロの4人を見ながらケースを開けた。中には4体のガンプラ、それぞれアルスアースリィー・ユニコーン・AGE-1スパロー・エクストリームベースとするガンプラ達だ。

 

レイラ「遂に来た、この時が」

 

フブキ「レイラくん、これは?」

 

レイラ「アナザーストーリー」

 

おかゆ「っ!」

 

レイラ「佐々木玲二という一人の人間を手に入れるためだけに戦う物語。その世界戦において貴方方が使ったガンプラ、それを僕が再設計しました。受け取ってください」

 

アカリ「この子は…」

 

レイラ「『フォーチュンガンダム フューチャーライト』」

ユニコーンをベースに、ナラティブ、ムーンの三機をミキシングしたAnotherに登場したミライアカリの機体『フォーチュンガンダム』をレイラが再設計。再設計前と異なり、機体全体と武装やシールドに使用されているサイコフレームを橙色に塗装している。これにより、機体性能は再設計前より落ちたが、比較しても明らかに扱いやすくなっている。クリアテープを用いたビームエネルギーは引き続き採用し、腕部・脚部にも増設。再設計前同様ビームサーベルとして使用できる。

レイラが再設計する際のコンセプトは『愛する人と家族たちの未来を明るく照らし出す暖かく優しい機体』であり、サイコフレームの色を暖色にあたる橙色にしたのもこれが理由。名前の『フューチャーライト』は直訳して『ミライアカリ(未来・灯り)』、その名の通り未来を照らし出す灯りとなり、絆を紡いだ家族たちを暖かく包み込む想いが込められている。

 

レイラ「オリジナルよりもスペックは落としていますが、こっちの方が格段に使いやすいはずです」

 

アカリ「オレンジのサイコフレーム、なんだか暖かそうな色だね」

 

みしろ「この子はスパローの改造機ですか」

 

レイラ「『ガンダム氷護』」

ガンダムAGE-1スパローを改造した機体であり、『ガンダム氷牙』を再設計した機体。設計元と同じく不必要な装甲を減らして塗装も最低限だけ施し、スラスターをGE製強化スラスターにする事で高い機動性とスピードを確保する事に成功している。『牙』という文字から『護』という字に変更したのも『主と大切な仲間たちを護る為の短剣を持ち、剣となる』という意志から来ている。

また、Anotherでの対ラビットラッパー戦を知っているレイラは武装面でも手直ししており

・短剣の刀身が冷気を帯びており、斬り付けた箇所が凍結する

・スパロー固有のニードルガンは敵機の動きを阻害するための電気を帯びている

という『ラビットラッパー戦でのトリッキーな動きに翻弄され、トラップをばら撒かれたアナザーでの反省を活かし、動きを封じ込める武装構成』へとカスタマイズしている。

弱点は氷牙と同じく耐久値、防御力が低い上に後述するスキルの効果も相まって絶対に被弾しない事を前提にした機体となっている。

機体コンセプトは『狩る為の牙ではなく、主と大切な仲間たちを護る為の短剣を持つ強き機体』、おそらくこの機体を倒せるのは、ガンダリウムの中でもレイラを除くと少数しかいないだろう。

 

レイラ「ラビットラッパー戦の反省を踏まえた武装にしてあります。貴方なら扱えるでしょう」

 

みしろ「そう、そうです。この子と一緒にフブキさんと戦って、みしろは…」

 

シロ「このエクストリーム…」

 

レイラ「『ホワイトルインガンダムリンカーネイション』」

Anotherに登場したシロの機体『ホワイトルインガンダム』を再設計する予定だったが、ルインを設計する段階で頓挫してしまったため1から設計し直している。本来ルインは外部装甲である『ディマイス』との運用を想定しているが、再設計後は単体で戦うようにしている。ベースとなったエクストリームに20の近接武器を装備しているとされていたが、当初想定していた武装の9割を廃案とし、ライフル・サーベル・フィンガービームを主兵装としている。また、パーツの一部にターンエーの物を使用することでナノスキン装甲を獲得、耐久値の回復が可能となった。エクストリームの後頭部にも顔があることを利用し、腕部をリボーンズにすることで後方にも攻撃できるようになっている。これにより死角は実質皆無。

武装をオミットしたのは、こんなにあっても扱いきれない・極端に近接に振りすぎてバランスが悪い・そもそも選択肢が多すぎて即座に適切な判断が出来ないという弊害が発覚したため。

『ルイン』は『破滅』、『リンカーネイション』は『輪廻』を意味する。

コンセプトは『友を助ける為に幾度も輪廻して再臨する友情の機体』、Anotherにおいて玲二を手に入れるためだけに戦い続けたが、仲間や友との絆を紡いだ今はその必要はない。死と終焉の象徴たる『ディマイス』を完全に断ち切り、幾度倒されようとも友を助けるために立ち上がるという想いが込められている。

 

レイラ「こいつには1番苦労しましたよ。オリジナルを設計する段階からどうやればいいのか分からなかったので、1から設計し直しました」

 

フブキ「え?じゃあこの子は、再設計ってわけじゃないんですか?」

 

レイラ「こればっかりは僕の技術を使っても再現しきれませんでした。オリジナルのルインを扱えるのは、色々極まったアナザーのシロさんだけですよ。この世界ではそこまで強くする必要はありませんからね。どうでしょう?」

 

シロ「…グスッ」

 

フブキ「シロちゃん!?」

 

シロ「ごめんね?初めて見る子なのに、悲しくなっちゃって…ルイン、ごめんね…フブキちゃんも」

 

フブキ「シロちゃん…」

 

レイラ「シロさん、貴方が何を感じたにせよ、それは違う世界の事です。貴方は何も悪くない。貴方だけじゃない、悪い人なんて誰もいない。玲二さんも、皆さんも貴方の味方です」

 

シロ「うん…!」

 

おかゆ「それでも…」

 

レイラ「おかゆさん?」

 

おかゆ「それでも、僕にこれを受け取る資格はないよ」

 

おかゆはアルスアースリィーの改造機をケースに戻す。

 

レイラ「な、なぜですか?何か気に入らない事が?」

 

おかゆ「違うよ。僕は…僕はこの機体で…皆を…」

 

レイラ「…おかゆさん?…まさか、貴方は…!」

 

おかゆ「ごめん、レイラくん」

 

レイラ「フブキさん、一体何があったんですか?」

 

フブキ「実は…」

 

フブキは、おかゆとあくあが神羅族のオカユとアクアから神羅族の力を継承したこと、玲二の嫁たちは神羅族に変わりつつあること、神羅族のフレアが接触してきたことを話した。

 

レイラ「なるほど、そんなことが…」

 

おかゆ「その影響かは分からないけど、僕は別世界の記憶を思い出したんだ」

 

レイラ「そうでしたか…僕ら転生者を選抜していた神が、神羅族のフレアさんだったというのは一旦置いといて、おかゆさん、さっきも言いましたが、貴方は何も悪くない」

 

おかゆ「僕はそうは思えないよ。あんなことしておいて、今更…」

 

レイラ「…おかゆさん、よく聞いてください」

 

おかゆ「?」

 

レイラ「『アンナイトメアルス ユートピア』」

猫又おかゆの『ナイトメアアルス』『ディストピアアルス』を再設計。2機はアルスをコアとしつつアーマーが別であったが、再設計した際に統合している。アーマー自体はロービジビリティのアルスとアースリィーアーマーをベースに薄紫で塗装しつつ、ダブルオーのツインGNドライブを搭載している。武装面では特に変化はないが、設計元同様『コアジャック』システムは健在で、コアガンダム系には強く出られる。

ワープ能力は備わっていないが、アレが出来たのはGVWだったからこそであり、ことガンプラウォーズでは出来なくなっている。代わりにダブルオーのGNドライブをフル稼働させることで量子化が可能となっている。レイラ曰く「硬直2秒という隙は長すぎるから、再現できたとしても絶対に使わん」とのことで、量子化はクールタイムこそあるが攻撃をかわしつつ硬直無しで攻撃に移れるので、使い勝手はこちらが良い。

『アンナイトメア(Unnightmare)』は『Nightmare(悪夢)』に否定を意味する『un』を付けた造語で意味はそのまま『悪夢ではない』、『ユートピア』は『理想郷』で『ディストピア(暗黒世界・反理想郷)』の反対語。かつて仲間を討つ力は悪夢を討ち払う力へと浄化された。もう1つの世界の彼女が思い描いていた理想郷へ導き、愛する者達を守護しつづけてほしいという想いが込められている。

 

レイラ「それがこいつの名前です」

 

おかゆ「アンナイトメア…」

 

レイラ「僕がなぜこの名前を付けたか分かりますか?」

 

おかゆ「……」

 

レイラ「確かに別世界でおかゆさんは、アルスを使って沢山の仲間を傷つけた。でもそれは別世界の話です。もうこいつは、『悪夢を見せる者(ナイトメア)』でも『暗黒世界の支配者(ディストピア)』でもない!『悪夢を討ち払う者(アンナイトメア)』であり『理想郷の守護者(ユートピア)』なんです!別の世界で犯した罪に囚われちゃダメだ!貴方には、愛する人も、大切な仲間も、そして、ぴりかちゃんもいるじゃないですか!」

 

おかゆ「僕は…」

 

レイラ「フブキさん!ここにはテスト用の筐体がありましたよね?」

 

フブキ「う、うん、あるけど?」

 

レイラ「僕らを連れてってください」

 

そう言うとレイラは、おかゆの手にアンナイトメアアルスを握らせる。

 

レイラ「証明します!アナザーストーリーとは違うという事を!」

 




かつての英霊たちと再会を果たした4人、しかしおかゆは別世界の記憶から受け入れることが出来ない。レイラは別世界と違うことを証明するため、4人にガンプラバトルを挑む。

次回、蘇れ!英霊たち!



試しに次回予告風にしてみました。毎回やろうとすると考えるのが大変なので、思いついたらやろうと思います。

SEED劇場版まで、あと2日。朝一の上映を予約しました。ガンプラ買ってその足で見に行きます。
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