【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ with リ・イマジネーションズ   作:波音四季

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劇場版SEED見ました。もう最高の一言に尽きます!これ投稿するまでに2回見ましたが、何回見ても飽きないです!来週も見に行く予定です。見てない人は是非とも見てもらいたい。

それはさておき、今回でレイラ編は終わりです。次回は現在に戻ります。

今回も透明文字を使っているので、PCでの閲覧推奨です。


PHASE04 蘇れ!英霊たち!

ガンプラウォーズ モード:バトルロワイアル NO SIDE

荒野を走る4機のMS。戦闘を行くのはアカリの『フォーチュンガンダム フューチャーライト』、後方にはみしろの『ガンダム氷護』とシロの『ホワイトルインガンダムリンカーネイション』、少し遅れておかゆの『アンナイトメアアルス ユートピア』が続く。指定されたポイントに到着すると、そこにはレイラが駆る『エクストリームガンダムSSS』が待っていた。

 

レイラ「来ましたか。では、レクチャーバトルを始めましょう」

 

シロ「レクチャーバトル?」

 

レイラ「貴方方はその機体をなんとなくだが知っているはずです。しかし、あくまで別の世界線のことで、完全には知らない。このレクチャーでは、貴方方の知っている部分をより鮮明にし、それに連動して他の部分を引き出します。少々強引ですが、手っ取り早く慣れてもらう必要がありますので」

 

以前レイラがフブキにフォクシードの設計図を渡した際、彼女は涙を流した。フォクシードもアナザールートの事も知らないはずなのにも関わらずだ。そこからレイラは「もしかしたら、知らないと思い込んでるだけで、深層心理には断片的な記憶が残ってるのではないか?」と推測した。その推測は先のみしろやシロの反応で確信に変わっていた。レイラはこの『知っている』という部分を戦いによって鮮明にすることで、芋づる式に残っている記憶を引き摺りだそうという作戦を考えた。だが、この作戦には欠点がある。それは自身の負の記憶までも引き出してしまうことだ。特におかゆとシロは、負の要素が色濃い。もし適応できなければ、ルインもアルスも2度と使うことは出来なくなるだろう。

 

レイラ(それでもやらなきゃいけない。僕やフブキさんに何かあった時に止めてくれる人がいなきゃいけないんだ!)

 

SSSはビームサーベルを抜刀する。

 

レイラ「さぁ、どこからでも掛かってこい!」

 

アカリ「なら、私から行くよ!」

 

フォーチュンがビームサーベル・ビームトンファーを展開して加速する。だが…

 

レイラ「……」

 

アカリ「あ、当たらない!?それどころか掠りもしない!?」

 

レイラ「太刀筋が容易に予測できる!それにフォーチュンはそういう使い方ではない!」

 

SSSがフォーチュンの腕を蹴り上げる。バランスを崩したところに追撃の踵落としで大地に沈める。

 

みしろ「おかゆさん、援護をお願いします!シロさんは左翼から、私は右翼から攻めます!」

 

シロ「了解だよ!」

 

おかゆ「う、うん」

 

ルインと氷護が左右に分かれ、アルスがビームライフルで攻撃する。だが、ビームはIフィールドによって阻まれる。そこへ左側からルインが斬りかかるが…

 

―ヒョイ スカッ―

 

シロ「避けた!?」

 

SSSは僅かに機体を仰け反らせることで回避、さらにルインの腕を掴む。

 

レイラ「そんな大振りの一撃で倒されるほど、僕は甘くない!」

 

背負い投げの要領でルインを投げ飛ばすと、ビームサーベルを背中に回す。直後、氷護のシグルブレイドがサーベルに受け止められた。

 

みしろ「と、止められた!?」

 

レイラ「右翼からくると見せつつ、援護射撃と左翼の仲間を囮にして背後から奇襲する。戦術的に間違いではないが、敵意が丸わかりだ!」

 

SSSはシグルブレイドを振り払い、振り向きざまに氷護の顔面にパンチを繰り出す。

 

おかゆ「ライフルの出力を上げれば、Iフィールドでも!」

 

威力の上がったビームを撃つべくライフルを構えるが、おかゆがトリガーを引く寸前にSSSが動く。ビームが放たれた時には既にSSSはその位置にはいない。続けざまに撃つも、銃口を向けた時には既に回避行動に移っているため、SSSに当たることはない。

 

おかゆ「当たれ!当たれ!当たれ!」

 

レイラ「闇雲に撃ったって当たりはしない!もっと考えて動くんだ!」

 

おかゆ「そんなこと言ったって」

 

おかゆの頬を嫌な汗が伝う。いまだに別世界でナイトメアアルスを使っていた時の記憶に囚われているのだ。

 

 

 

フブキ「どうしたのおかゆ!?棒立ちで撃ってるだけじゃダメだよ!」

 

あやめ「な、なぁ、これ一旦止めた方がいいんじゃ?」

 

玲二「ダメだ」

 

まつり「玲二君」

 

玲二「おかゆは今、乗り越えなきゃいけない壁を必死に乗り越えようとしている。大丈夫、レイラを信じるんだ」

 

 

 

アカリ「だ、ダメだ…ダメージを与えられない」

 

シロ「シロ達の攻撃が全部避けられる…」

 

みしろ「ただ避けられてるわけじゃありません。ビームは撃つ前に回避行動をしてるし、死角から攻撃しようとしても、届く前には既に防御どころかカウンターの体勢に入っている」

 

おかゆ「これが、ヤング・ニュータイプ、最強のガンダリウムランカー…!」

 

全員がレイラの強さを肌で実感していた。しかも、恐ろしい事にこれでもブランクを抱えているというのだ。一体全盛期の彼はどれほどの実力を持っていたというのだろうか?

 

レイラ(やはりこのままじゃ覚醒には至らない。……頼ってみるか)

 

レイラ「皆さん、よく聞いてください。僕の前世で最も尊敬する人物の言葉があります。

 

『強い想いを込めて作ったガンプラには、その人の想いが宿る』

 

僕は貴方達の機体にそれぞれ想いを込めました。

 

『未来を明るく、暖かく、優しく照らしてほしい』という想い。

『主と大切な仲間たちを護ってほしい』という想い。

『何度倒れても立ち上がって友を助けてほしい』という想い。

『悪夢を討ち払い、理想郷を守護り続けてほしい』という想い。

 

そして、

 

『憎しみや怒り、独占欲ではなく、純粋に楽しんでこの機体を使ってほしい』という想い!」

 

おかゆ「レイラくん…」

 

レイラ「おかゆさん!神羅族の力を継承したなら聞こえるはずだ!彼の想いが!拒絶しないで、聞いてあげてください!」

 

レイラの言葉におかゆは息を吐いて心を鎮める。そして目を閉じ、自身の前にあるアンナイトメアアルスに意識を集中する。その時、アルスのヒトツメが強く輝いた。

 

―守護るー

 

おかゆ(聞こえる…アルスの想い…)

 

―大切な人―

 

おかゆ(そうだ、僕には大切な人がたくさんいる)

 

―奪わせない―

 

おかゆ(僕も同じだ。もうあんなこと繰り返しちゃいけない)

 

―一緒にいたい―

 

おかゆ(ごめんねアルス、僕はあの世界の記憶に囚われて君を拒絶してしまった…許してくれるかい?)

 

―おかゆ―

 

おかゆ(うん!アルス!)

 

「戦おう」

 

SSSがビームライフルを撃つ。

 

シロ「おかゆちゃん!」

 

ビームがコックピットを貫き、アルスは爆散……しなかった。それどころかアルスの姿が徐々に粒子となって消えていき、完全に消失してしまった。

 

レイラ「…来たか!」

 

SSSは後方を向いてシールドを構える。直後、飛んできたビームが拡散して飛び散る。その先には、ビームライフルを構えたアンナイトメアアルスがいた。

 

おかゆ「猫又おかゆ、アンナイトメアアルス ユートピア、行くよ!」

 

アンナイトメアはサーベルを展開してSSSに向かう。対するSSSもサーベルを出して空中のアンナイトメアに向かう。2機が斬り合う中、SSSの一閃がアンナイトメアを捉える。しかし、再度量子化して消失する。

 

レイラ「……そこか!」

 

フィンファンネルを3基切り離し、バリアを形成する。直後、アンナイトメアの放ったビームがバリアで防がれる。

 

レイラ「やりますね、おかゆさん!量子化の使い方を分かっている!」

 

おかゆ「硬直がない分、ナイトメアより扱いやすいよ!」

 

レイラ「ふっ、そう言ってくれると、製作者冥利に尽きます」

 

おかゆ「皆も、ガンプラ達の想いを聞くんだ。僕ほどハッキリは聞こえないかもだけど、神羅族に近づいているなら、微かでも聞こえるはずだよ」

 

その言葉に、アカリ、みしろ、シロの3人が目を閉じて意識を集中させる。アンナイトメアと同じように3機のツインアイが強く輝く。

 

―アカリ― ―未来― ―共に―

 

アカリ「分かる、分かるよ!フォーチュンの想いが伝わってくる」

 

―強き人― ―主― ―護る―

 

みしろ「えぇ、そうです。もう牙は必要ない。これは護る為の力です!」

 

―アナタ― ―大丈夫― ―友―

 

シロ「…そうだね。もうシロは1人じゃない、玲二と皆がいる!」

 

フューチャーライトのサイコフレームが暖かな橙色に輝き、氷護のシグルブレイドから冷気が発せられ、リンカーネイションの後頭部のツインアイが光る。

 

レイラ「遂に、遂に覚醒したんだ!僕は、僕はこの瞬間を待っていたんだ!さぁ!ここからです!妬み、怒り、欲望、憎悪、そんなモノとは一切無縁の、純粋に楽しむための、ガンプラバトルを、始めましょう!」

 

アカリ「うん!」

 

みしろ「はい!」

 

シロ「うん!」

 

アカリ「ミライアカリ、フォーチュンガンダム フューチャーライト」

 

みしろ「白雪みしろ、ガンダム氷護」

 

シロ「シロ・デンノール、ホワイトルインガンダムリンカーネイション」

 

「行くね!」「行きます!」「行くよ!」

 

最初に切り込んだのはフューチャーライトだ。先ほど同様、サーベルとトンファーだが、ただ切ろうとするのではなく、肩・腕・脚のビームエネルギーが二の太刀、三の太刀となるように動かす。

 

レイラ「そうだ!それの使い方を理解すれば、貴方は負けない!」

 

レイラはレバーを細かく操作しながら回避しつつ、フィンファンネルを使って距離を取る。気配を感じて後ろに向けてサーベルを振るうが、誰もいない。

 

レイラ(読み違えた?…違う!上だ!」

 

上空から氷護が落ちてくる。後方から奇襲すると見せかけて飛び上がり、上から奇襲する。レイラの敵意を感じる能力を逆手に取った戦法だ。SSSはシールドで防ぐが、表面が徐々に氷結していく。再びフィンファンネルを使って距離を取ると、シールドを放り投げる。

 

レイラ「この僕が手玉に取られるとは…っ!」

 

今度はリンカーネイションが切り掛かってくる。SSSはステップで回避すると背面へ回り込んでライフルを構える。だが、そこにはもう1つガンダムフェイスがあった。

 

レイラ「っ!」

 

一瞬ギョッとするレイラ。シロはその隙を見逃さず、左腕を背面モードに切り替えてフィンガービームで突く。反応が遅れたせいでSSSの肩アーマーの一部が傷つく。

 

レイラ「しまった、一瞬迷っちゃった。皆さんやるようになったじゃないですか」

 

シロ「レイラ君のおかげで色々吹っ切れたよ」

 

レイラ「僕は何もしてません。貴方方が自分で答えを見つけたんです」

 

みしろ「いいえ、レイラさんがこの機体を私たちに託してくれたからこそです」

 

アカリ「おかげで、私たちはもっと強くなれる」

 

おかゆ「レイラくん、ありがとう」

 

レイラ「ふふ、ではもう1つ、良い事を教えましょう。そのガンプラ達は、()()()()()()()()

 

みしろ「まさか、これ以上強くなる余地があるのですか!?」

 

レイラ「ありますとも、例えば…」

 

その瞬間、4基のフィンファンネルがフューチャーライトを取り囲み、三角錐型のバリア内に閉じ込めてしまった。

 

アカリ「な、何これ!?」

 

フューチャーライトは脱出を試みるも、バリアに弾かれてしまう。さらに、サイコフレームの光が消え、動かなくなってしまった。

 

レイラ「サイコフレーム機は総じてサイコキャプチャーやサイコジャックに弱いです。フューチャーライトにはこのような状況下で対抗できる武器は持ち合わせていません」

 

シロ「アカリちゃん!」

 

リンカーネイションがフィンファンネルを破壊しようとライフルを向けるが、後方から別のフィンファンネルの攻撃を受ける。

 

レイラ「死角はないと言っても、武器が使えなければ意味がない。今みたいに後方遠距離から攻撃を受けた場合、防御・迎撃が間に合わないことがあります」

 

おかゆ「なら本体を直接叩けば!」

 

アンナイトメアもフィンファンネルの攻撃を受けるが量子化して消える。

 

レイラ「確かに量子化は便利です。しかし」

 

SSSはノールックで後方に向けてライフルを撃つ。アンナイトメアが出現した瞬間、ライフルにビームが当たり爆発する。

 

おかゆ「なっ!?」

 

レイラ「相手の死角に出現するのは間違いではないですが、同じことばかりしてると、こんな風に置いておいたビームに自分から当たりに行く羽目になります」

 

続いてSSSは氷護に向き直る。

 

レイラ「そして、氷護は耐久・装甲が限りなく低いので、一撃の被弾も許されません。みしろさん、流石に僕レベルの人はいないと思いますけど、感受性が高い人や感覚が鋭い人には貴方の敵意が伝わりやすい。もっと気配を消せるようになった方が良いでしょう。具体的には、『日常生活で人の背後に立っても、自分が話すまで気付かれない』くらいになれば、完璧と言わざるを得ないでしょう」

 

みしろ「レイラさん、それはメイドだけでなく、すべての従者が最終的に会得すべきとされているスキルです。みしろでも、一朝一夕に出来ることでは…いえ、違いますね。分かりました。必ず物にしてみせます!」

 

レイラ「期待してますよ。さて、時間ですね」

 

―Time up―

 

―WINNER Reira―

 

あらかじめ決めておいた時間制限がきたためバトルは終了、総ダメージ量が最も少なかったレイラの勝利となった。

 

 

 

レイラ「ふぅ~」

 

筐体から出ると、レイラは一息つく。

 

レイラ(あの程度の戦闘でこの疲労、何とかして体力をつけたいが、未熟なこの身体じゃ無理な運動なんてできないし、困ったもんだ)

 

玲二「レイラ、大丈夫か?疲れて見えるぞ?」

 

レイラ「大丈夫です。思考が肉体に追いついてないだけですから。もどかしくて仕方ない」

 

アカリ「そんな状態であんなに戦えるなんて」

 

レイラ「前世でもよく言われましたよ?『バケモノ』ってね。一種のステータスですよ」

 

玲二「しかし、妙に荒療治だったな?なんだか急いでいる様にも見えたが?」

 

質問を投げかける玲二にレイラは悲しそうな顔をする。

 

レイラ「えぇ、まぁ、本当は半年くらいかけて完成させればいいかなって思ったんですけど、酷い初見殺しを喰らいましたからね」

 

まつり「初見殺し?」

 

レイラ「……メルさんの件です」

 

その場にいた全員が沈黙する。

 

レイラ「GWDWC発表以降は完全初見というのは言ってあったと思いますけど、まさか新年早々アレとか、誰が予想できるって言うんですか…。あ、すみません。皆さんの方が辛いはずなのに」

 

フブキ「ううん、大丈夫だよ。ごめんね、レイラくん」

 

レイラ「貴方方は何も悪くありません。しかし、あの一件があってのんびりしてはいられないと思い、作製を急いだんです。しかし、妥協は一切していません。それは保証します」

 

みしろ「そうですね。使ってみて実感しました。凄く私たちにマッチしていると」

 

レイラ「気に入っていただけたなら何より。そうだ、おかゆさん、アルスについて伝えときたいことがあります。2人だけで話したいんですが、良いですか?玲二さん?」

 

おかゆ「え?ここじゃ駄目なの?」

 

レイラ「機密事項なんです。おかゆさんだけに伝えときたいんです」

 

玲二「あぁ、構わないが」

 

レイラとおかゆは筐体の陰にまわる。何か話してるようだが、内容までは聞き取ることが出来ない。神羅の力を使えば聞き取ることは出来るが、レイラを信用している玲二はそんな野暮なことはしない。

 

レイラ「すみません。終わりました」

 

戻ってきたおかゆは少し浮かない顔をしている。

 

フブキ「おかゆ?大丈夫?」

 

おかゆ「うん、大丈夫だよ……大丈夫だから」

 

まるで、フブキを安心させるかのような優しい声色で返す。

 

奏「すみませ~ん!遅れました!」

 

そこへ遅れていた奏が入ってきた。

 

レイラ「役者は揃ったようですね。では、始めましょうか!」

 

レイラはアドトラック、キラメキライダー、サスペクト、ハートビートが収納されている2つ目のケースを開いた。

 

そして、レイラ達はガンダリウムキラーこと飛鳥新と戦うのだが、それについては前章の最終話とその前話を見ていただきたい。

 

その後、やってきたにじさんじメンバーにビルドやバトルの指導をしたり(バトルは体力的に無理があったので辞退した)、拓哉と転生前について語り合ったりしたわけだが、それについてはまた別の機会に話すとしよう。

 

 

 

 

 

本土行きのフェリー内 SIDE安室レイラ

いやぁ~今日は楽しかった!バトルしすぎてかなり疲れたが、かなり充実していた。

 

トム「レイラ、今日は楽しかったか?」

 

レイラ「最高だったよ、父さん。機会があれば、また行きたいね」

 

トム「ハハ、そうだな…なぁレイラ」

 

レイラ「ん?」

 

トム「もしこの先、家を出ることになったとしても、覚えておいてほしい。父さんも母さんも、あの家で、ずっとお前の事を待ってるからな」

 

レイラ「…ふふ、大丈夫だよ、父さん。僕の家はあそこだけだ。どこに行ったとしても、必ず帰るよ」

 

父さんは安心したのか、微笑みながら目を閉じた。僕も少し眠くたってきた。本土まで時間があるし、眠るか。願わくば、最高の夢を見れると良いな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「随分と楽しそうだねぇw三号くんwww」

 

驚いて目を覚ますと目の前に、くすんだ黄色っぽい髪に赤く輝いている瞳のハーフエルフがいた。

 

レイラ「フレアさん……いや、神羅族か?」

 

神羅フレア「ご名答www新米くんから聞いたのかな~?www」

 

神羅族のフレア、僕や拓哉さん、そして樋山という馬鹿者を転生させた張本人。その選別基準は自身が面白いか否かという事らしい。周りを見ると他の乗客たちは全員ぐっすり眠っており、起きる気配はない。

 

レイラ「皆を眠らせてまで僕に接触する理由はなんだ?」

 

神羅フレア「ん~?w別に~w君の事が気になってさwww」

 

…………ダメだ、読み取れない。前世で多くの人と接してきたから、顔を見ればその人物が何を考えてるか大体分かる。だが、コイツからは何も読み取れない。しかもこの笑顔、本当に笑っているわけじゃない。笑顔という仮面を貼り付けているだけだ。

 

レイラ「噓つくなよ。神様ってのは忙しいんじゃないのか?それとも、自分が転生させた奴に干渉するくらいに暇なのか?」

 

神羅フレア「あはは!w言うねぇ!w我を煽って情報を引き出そうってか?wやっぱり君、面白いやwww」

 

鼻につく笑い方しやがる。

 

レイラ「用がないならさっさと自分の場所に帰れよ。いくら神とはいえ、僕は睡眠を邪魔されるのが嫌いなんだが?」

 

神羅フレア「つれないねぇwま、用ってほどでもないけどさw君に転生特典をあげようと思ってねwww」

 

レイラ「ん?転生特典は無しって言う条件で2回転生するって話だったはずでは?」

 

神羅フレア「うんw最初はそのつもりだったけどね?w苦労してる君に手を貸してやったら面白くなるんじゃないかと思ってねwww」

 

レイラ「いらない」

 

神羅フレア「……なんで?w」

 

レイラ「約束だからだ。僕は最初から転生特典を貰わないつもりでいた。チートが嫌いだからというのもあるが、僕のような一般人が神の力なんか貰ったって上手く扱えるわけがない」

 

神羅フレア「この世界を支配することだって出来るのに?w」

 

レイラ「世界なんて欲しくない。世界を統べるのはそれにふさわしい人物だけだ。物や金だって、身の丈にあっただけにしとかないといつか身を滅ぼしかねない。女だって、僕には必要ない。僕の伴侶は、前世で結ばれたあの人だけだ」

 

神羅フレア「その伴侶を呼び出せるとしても?w」

 

レイラ「人は、その人物が在るべき場所に居るべきだ。その観点で見れば僕はイレギュラーだが、彼女は違う。今の僕は安室レイラ、彼女の夫ではない。だからここに彼女は来てはいけない」

 

神羅フレア「……」

 

レイラ「折角の申し出は嬉しいが、もう1度言う。僕に転生特典は必要ない」

 

さぁ、どう出る?

 

神羅フレア「…ふふふ、アハハハハハハハ!!」

 

!?

 

神羅フレア「なるほどなるほど!これが『面白い』ってことか!」

 

な、なんなんだ?

 

神羅フレア「いやぁ~w三号くん!w君は本当に『面白い』!wうん、決めた!www」

 

そう言うと、神羅フレアは右手と左手を向かい合わせにする。中心で何かが生成されていき、最終的にアムロ・レイのパーソナルマークである、『A』と『ユニコーン』を模したピンバッチが出来上がった。そして、神羅フレアは指先から何かの液体を一滴垂らすと、バッチをレイラに渡した。

 

レイラ「これは?」

 

神羅フレア「そのバッチに拙者の力を一滴だけ入れておいたwww」

 

レイラ「?」

 

神羅フレア「君が強く願えば、そのバッチが叶えてくれるよwま、1個か多くても2個くらいだけどねwww」

 

レイラ「これを渡すのも、面白いからか?」

 

神羅フレア「い~やwこれはお礼w当方に『面白い』を教えてくれたからねぇwww」

 

訳が分からん。だが…

 

レイラ「分かった。これは貰っておくよ。昔からお礼とか、断りづらいんだよなぁ」

 

神羅フレア「うんうんw君は本当に『面白い』ねぇwこれからも頑張ってくれたまえwww」

 

神羅フレアが指をパチンと鳴らすと、猛烈な睡魔に襲われ、そのまま意識を手放した。

 

次に目を覚ましたのは、父さんに起こされた時だ。最初は夢かと思ったが、左手に握っていたピンバッチが夢ではない事を物語っていた。

 




レイラがおかゆに話した内容は、オムニバスで語られるでしょう。

次回はスミレ視点に戻ります。GCPDの仲間もやってきて、楽しくやってるスミレを見張る人物が?そして、このシリーズ初のマーセナリーズです。

活動報告を更新したので、そちらもご覧ください。
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