【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ with リ・イマジネーションズ   作:波音四季

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劇場版SEEDと考察や反応などを見て、如何に自分がシン・アスカという人物を半分も理解していなかったというのが分かりました。とりあえず、デスティニーSpecⅡは絶対手に入れます。


PHASE05 2人の菫

ホロライトシティ ホロライブ事務所前派出所 NO SIDE

GCPD捜査官狭間スミレ巡査がホロライトシティに派遣されてから2週間、住民との関係は良好だった。元々スミレは葛飾区の派出所でも地域住民と良好な関係を築いていた。そんなスミレがホロライトシティの住民とも良い関係を築くことは難しくなかった。

 

スミレ「ふんふんふ~ん♪」

 

朝、スミレは鼻歌を歌いながら日課の掃除を行っていた。

 

サラリーマン「おはようございます」

 

スミレ「おはようございます!お仕事頑張ってください!」

 

老婆「おはようスミレさん、朝からご精が出ますね」

 

スミレ「おはようございます!あ、ゴミ出しですか?私、手伝います!」

 

「スミレさん、ホント朝から元気だよなぁ」

 

中で拭き掃除をしていた黒髪の青年が呟く。

 

「ベル、貴方もあれくらい元気を出しなさい」

 

桃色の髪の女性が青年に言う。

 

ベル「姉さんに言われたくないよ」

 

「姉さんじゃありません。仕事中は巡査長と呼びなさい。室長がいないからって甘えるんじゃないの」

 

ベル「了解しました、駿河愛華巡査長殿」

 

やや不貞腐れた感じで敬礼してみせるベル。

 

瀬名ベル巡査、駿河愛華巡査部長、どちらもGCPDから派遣された捜査官だ。ベルは『ベルリ・ゼナム』の愛華は『アイーダ・スルガン』によく似ている。すでに察している方もいると思うが、この2人は姉弟だ。なのに何故苗字が違うのか?に関してはまた別の機会に語ることにする。

 

ラプ「スミレー、おはよー!」

 

スミレ「あ、ラプちゃんさん、おはようございます!」

 

ラプ「ラプ様と呼べ!吾輩はHoloXの総帥だぞ!」

 

スミレ「はいぃ!失礼しました!ラプラス・ダークネス総帥閣下ぁ!」

 

ラプ「うむ!良きに計らえ「こらラプ!」げっ!パパ!?」

 

玲二「狭間巡査に何やらせてるんだ」

 

スミレ「あわわ!佐々木市長閣下!おはようございます!」

 

玲二「おはよう巡査、閣下は止めてくれ。ラプ、巡査は純粋な人なんだから変な事言ったらダメだぞ?」

 

ラプ「はーい、ごめんなさい」

 

ベル「あ、佐々木市長、おはようございます!」

 

愛華「おはようございます」

 

ベルと愛華が所内から出てくる。

 

玲二「おはよう2人とも。こっちには慣れたか?」

 

ベル「はい!住民の方は皆良い人ですし、署の人にも色々助けてもらっています」

 

一応この派出所はGCPDの出張所という名目で建てられている。いわば警視庁の管轄であってホロライトシティ署の管轄ではないが、折角だからということで何名かが応援に来ているそうだ。とはいえ、この街で起こる犯罪といえば、島外の客が起こす軽犯罪くらいなのでそこまで忙しくないのだが。

 

エリス『暇すぎて僕は退屈だよ。葛飾は騒がしくて楽しかったなぁ』

 

スミレ「もう、エリス!そういうこと言わないの」

 

ラプ「未だに信じられないなぁ、ガンプラが喋るなんて」

 

エリス、SDEXガンダムエアリアルに搭載されている自立型人工知能だ。スミレの父が幼少の頃に彼の母―スミレの祖母によって作られたらしい。その頃は腕時計型の端末に入っており、スミレが生まれた頃にキーホルダー型の人形に移され、GCPDの技術者によって今のエアリアルの姿になったそうだ。

 

エリス『前はスミレに運んでもらわないと動けなかったけど、この姿になってからは自由に移動できるから最高だよ。ダンスだって踊れちゃうよ』

 

そう言うとエリスは、ホロライブの全体曲『Shiny Smily Story』の振り付けを完璧に踊って見せる。

 

ラプ「スゲー!」

 

ベル「ホントなんでも出来るんですね」

 

愛華「さぁ、3人とも!今日は待ちに待ったトレーニング用のガンプラウォーズが導入される日よ。叢雨チーフがいないからってサボることは許しませんからね。ガンプラのメンテはしっかりしておきなさい」

 

スミレ・ベル「「了解!」」

 

エリス『僕はあんまり関係ないんだけど』

 

玲二「俺達もそろそろ行くか」

 

ラプ「うん!じゃあな!バイバーイ!」

 

スミレ「ラプちゃんさんバイバーイ!」

 

ラプ「ラプ様な!」

 

 

 

「あれが狭間スミレか」

 

その様子を物陰から見つめる人物がいた。帽子、サングラス、マスクと怪しさ全開だ。その人物は周りの奇怪なものを見る視線も気にせず観察を続けた。

 

 

 

 

 

数日後

ラプ「スミレー、おはよー!」

 

スミレ「あ、ラプちゃんさん、おはようございます」

 

スミレは見るからに元気がない。

 

ラプ「どうしたんだよ?いつも五月蠅いくらい元気なのに」

 

エリス『スミレ、ここ数日ストーカーされてるらしいよ』

 

ラプ「ストーカー!?」

 

スミレによると、ここ数日視線を感じるらしい。ただ、それは日中だけで夜や寮にいる時は感じないそうだ。ちなみにGCPDメンバーは派出所裏のアパートに住んでる。

 

ラプ「それマジなのか?」

 

スミレ「はい。視線を感じるだけなんですけど」

 

エリス『でも一体なんでスミレをストーカーするんだろうね?』

 

スミレ「私が聞きたいよぉ」

 

ラプ「本土にいた時はどうだったんだ?その時もストーカーされてたのか?」

 

エリス『全くないよ。そもそも男性からアプローチを受けた事なんて…一応あるか』

 

スミレ「エリス!警察学校時代の話はいいから!」

 

ラプ「ストーカーねぇ…」

 

ラプが派出所の周りを見回すと、建物の陰からこちらを見ている不審者がいる。

 

ラプ「おい!スミレ!あれじゃないか?」

 

スミレ「へ?あ!ちょっとそこの人!」

 

「やば!」

 

不審者が逃げ出す。スミレもその後を追いかける。

 

スミレ「止まりなさーい!止まらないと逮捕しますよー!」

 

「ぜぇ、ぜぇ…!」

 

不審者は普段運動していないのか息を荒げながら走っている。対してスミレは警察官なだけあってしっかりとしたフォームで不審者に迫る

 

スミレ「待ちな、さい!」

 

―ドンガラガッシャーン!―

 

スミレが不審者に飛び掛かり組み付いた。

 

スミレ「捕まえましたよ!顔を見せなさい!」

 

「きゅ~」

 

帽子、マスク、サングラスを外すと、銀髪の可愛らしい女性だ。飛び掛かられた為か目を回してのびている。

 

愛華「狭間巡査!大丈夫ですか!?」

 

ラプ「あれ?こいつは」

 

「う~ん」

 

ラプ「すみれじゃねーか!」

 

スミレ「はい!狭間スミレです!」

 

ラプ「違うお前じゃない。お前の下でのびてる奴だよ」

 

スミレ「え?」

 

すみれ「お、重いぃ、どいてよぉ」

 

スミレが捕まえた女性は、『花芽すみれ』、ゲームを専門としたアイドル事務所『ぶいすぽっ!』のメンバーの一人だ。

 

 

 

 

 

すみれ「痛た、沁みる~」

 

愛華「これくらい我慢なさい」

 

派出所にて、スミレがすみれに飛び掛かった際に付いた傷の手当てをしていた。

 

ラプ「お前なんでストーカーなんてしてんだよ?」

 

すみれ「ストーカーじゃないよ。最近ぶいすぽの皆がこの派出所の事話してて、スミレって名前が出てきたから、どんな人か観察してたんだよ」

 

エリス『「花芽すみれ」、「ぶいすぽっ!」のメンバーの一人。FPSが得意で多数の大会で優勝経験有り、その腕は数多のプロゲーマーも認めるレベル。ぶいすぽ設立前から活動しており、プロジェクト設立にも一役買っている。界隈では結構名の知れた人物だよ』

 

ぶいすぽについては、外伝59話にかなり詳細に記されているので、ここでは割愛させていただく。

 

すみれ「ホントにガンプラが喋ってる」

 

ベル「へぇ!花芽さんって凄い人なんですね!」

 

すみれ「まぁまぁ、凄いってほどじゃないですけどねぇ♪」

 

口ではこう言っているが、見るからに誇らしそうなすみれ。

 

エリス『なお、かなりの負けず嫌いで完璧主義者、その為かゲーム中にその可愛らしい見た目から想像もできない暴言が飛び出すこともしばしば。料理をしない上に、コンビニ弁当やファストフードが主食というバグった食生活を送っている。配信内外問わず奇行が多く、紛うことなき地球人のはずが宇宙人と言われている。得意な鳴き真似はツクツクホウシ?アハハ!変なプロフィール!』

 

すみれ「おい、このガンプラ黙らせていいか?」

 

スミレ「ダメですよぉ!エリスも勝手にプロフィール読み上げないで!」

 

エリスは人工知能というだけあって様々な検索サイトにアクセスすることが出来る。ただ検索した内容を口に出してしまうのがエリスの悪い癖だ。

 

ラプ「要はお前アレだろ?自分と同じ名前だから友達になりたかったんだろ?」

 

すみれ「そ、そういう訳じゃないよ。なずちゃんとか、あかりんとか、くろむんとかが良い人だったって言ってたから気になっただけで」

 

スミレ「なーんだ、それならそうと言ってくださいよ!私だったらいつでも友達になります!」

 

スミレがすみれの手を取る。

 

すみれ「え、いや、だからそういう訳じゃ」

 

エリス『スミレ、彼女は陰キャで人見知りだからそんなにグイグイいっちゃダメだよ』

 

すみれ「余計な事言うなぁ!」

 

スミレ「う~ん、じゃあ、ガンプラバトルしましょう!」

 

すみれ「なんで!?」

 

スミレ「うちのチーフが言ってました。お互いの事を知りたいならガンプラバトルが一番だって」

 

ラプ「チーフって誰?」

 

ベル「GCPDの主任だよ。叢雨劾巡査部長、ダイヤ4で僕達の戦術指導をしてるめっちゃ強い人」

 

スミレ「愛華先輩、ここのガンプラウォーズを使わせてもらってよろしいですか?」

 

愛華「構わないけど、トレーニング用だからランクは上がらないわよ?」

 

スミレ「ありがとうございます!すみれさん、行きましょう!」

 

すみれ「え?えぇ!?」

 

ラプ「面白そうだな。見学してっていいか?」

 

ベル「いいよ。じゃあ僕も」

 

愛華「貴方はここで仕事よ」

 

 

 

 

 

警視庁GCPD

兼士「そうか。クラッシャーはカマバッカの方へ送られたか」

 

「はっ。しかし、私は納得いきません。犯罪者は犯罪者らしく我々警察で裁くべきです」

 

界隈を騒がせていたクラッシャーこと山下大輔は玲二によって天界のカマバッカ王国へ送られ、そこで1年間暮らすこととなった。しかし、この処遇に納得いっていないのがこの真筆頼人(らいと)警部兼GCPD副室長だ。

 

兼士「そうは言うがね、真筆副室長、奴をひっ捕らえたところで器物損壊罪はつくが、物が物なせいであまり大事に出来んのだ」

 

クラッシャーによって破壊されたガンプラはどれも替えが利くものだ。それに面倒な書類仕事をしたくない連中からしたら、玲二から提案された処遇は渡りに船だった。ただ、ガンプラの大切さを知っているGCPDのメンバーからすれば、この処遇は甘いという意見が出ていた。

 

頼人「何名かはもっと厳しい処罰を望む者も出ています」

 

「それについてですが、被害者たちの方から連絡がありました。壊されたガンプラが修復されて戻ってきたそうです」

 

カラーレンズのメガネをかけた男性がやってきて話した。

 

兼士「うむ、予定通りだな」

 

頼人「劾?どういうことだ?」

 

劾「佐々木玲二の方でクラッシャーに破壊されたガンプラを修復したそうです。被害届も取り下げられています」

 

兼士「となると、我々に出来ることはもうないな、副室長?」

 

頼人「は…。しかし、まだ同一視派による違反行為はなくなっておりません」

 

兼士「うむ。叢雨チーフ、捜査官たちの練度はどうだね?」

 

劾「一先ず実戦レベルには到達出来ましたが、まだまだです。すでに何人かは現場に出て違反者の制圧にあたっています」

 

兼士「よし、引き続き指導を頼む。我々GCPDに関しては鞍院(くらいん)長官や後府(ごっぷ)幹事長も注目しておられる。それに総監もな」

 

劾「九条警視総監…か」

 

不祥事を起こして退任した大友長官の後釜となった鞍院警視庁長官、彼が直々に総監に任命したのが九条恭平だ。30歳という若さでありながら警視総監となったことに反発が出るかとおもいきや、そうしたものが一切出なかったことで警察内部でも噂の的になっている。

 

頼人「私はどうも気に入りません。いつも年功序列云々という連中が口をつぐんでいるこの状況、ハッキリ言って異常です」

 

兼士「だな。まぁその辺は探りを入れる連中に任せよう。チーフ、ホロライト警察の方はどうだ?」

 

劾「何名か見込みありそうなのを見繕っておきました。それから外部の者も」

 

劾が差し出した書類には『ローレン・イロアス』『栞葉るり』『影山シエン』『ルイス・キャミー』『アメリア・ワトソン』等のプロフィールが記載されている。

 

頼人「室長、やはり私は反対です。警察や探偵ならまだしも、外部のそれも元マフィアや怪盗にまで協力を要請するというのは」

 

兼士「言いたいことは分かる。では足りない人員をどこから持ってくる?天界か?魔界か?異星か?いずれにせよすぐには用意できん。あくまで人員が整うまでの繋ぎだ」

 

頼人「…分かりました」

 

兼士「叢雨巡査部長、こちらの体勢が整い次第ホロライトへ向かってくれ。出来れば1か月以内に」

 

劾「了解しました」

 

頼人(室長はあぁ言うが、ここ最近おかしなことが多すぎる。一つ、私の方でも探りを入れてみるか)

 




最後の方に出てきたライバーは登場するか否かは未定ですが、何名かはGCPDに加えたいと思ってます。

次回はマーセナリーズで2人が対決…しかし、そこに不穏な影が?
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