【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ with リ・イマジネーションズ   作:波音四季

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合同トレーニングの予定でしたが、神楽様からネタを提供していただき、インスピレーションが湧いてきたので、こちらを先に投稿します。

RGのマークⅡを組んだのですが、中々良いですね。先にムーバブルフレームを組んで、そこにアーマーパーツを付けていく方式は新鮮で楽しかったです。


PHASE12 舞い堕ちた剣

風音市

風音市での調査を終えたおかゆは、プラモショップ「ブルーコスモ」へ向かっていた。

 

おかゆ(正体不明の敵と戦った被害者が消える。行方不明とか失踪とかでなく、元々この世界に存在しなかったかのような消え方。レイくんにも言ったけど、とても神羅族のやり方とは思えない。もし、僕が相対した時、戦えるのかな?)

 

そんな事を考えながら、公園を通り過ぎる。そもそも何故おかゆがブルーコスモに向かっているのか?風音高校の新の妹優と友人の真理愛が正体不明の敵によって意識不明の重体にされた。すでに快復はしているのだが、そのせいで新はその敵を倒そうと躍起になっているそうだ。おかゆはその新の様子を見に来たのだ。現在、ゲームセンター「ミネルヴァ」のガンプラウォーズコーナーは閉鎖されているので、ブルーコスモのガンプラウォーズコーナーへ向かったのだ。

 

おかゆ「ここか」

 

ショップ内に入る。棚には様々なガンプラが所狭しと並んでいる。カウンターには誰もいない。

 

おかゆ「すいませーん。誰か…」

 

充「あーもう!どうなってんだい!これは!」

 

店の奥から声が聞こえてくる。奥へ行くと、金髪の男性がモニターを弄り回している。その様子を仁斗と怜が見ている。

 

おかゆ「あの~」

 

怜「ん?おかゆさん?」

 

充「え?あぁ!これは失礼!お客様でしたか!」

 

おかゆ「あ、すみません。お忙しい所」

 

充「いえいえ、本日はいかがなさいましたか?」

 

おかゆ「えっと、飛鳥新くんが来てないかなって思って」

 

仁斗「新なら、今プレイ中ですよ」

 

仁斗が親指で稼働中の筐体を指す。

 

仁斗「作ったばかりの機体を試運転してるそうです」

 

おかゆ「そうなんだ。ところで、何かあったんですか?」

 

充「あ~気にしないで下さい。モニターの調子が悪いだけですから」

 

怜「新のプレイを見ていたら急にノイズが掛かって何も見えなくなったんです」

 

おかゆ「ノイズ?」

 

おかゆは、優・真理愛のリプレイやみしろのリプレイに神羅の力を使っても、処理できないノイズが入っていたことを思い出した。

 

おかゆ「急にノイズが入ったの?」

 

怜「はい。それで今直してもらっていたんですが…」

 

充「どこもおかしくないんですよ。そもそもこのモニターも最近導入したものだから、壊れるはずないんですけどねぇ?」

 

その瞬間、おかゆの脳裏にバラバラにされた優のベアッガイSUNFLOWERと真理愛のシスクードニーベルングが浮かぶ。そして、錯乱するみしろの姿も。

 

おかゆ「っ!」

 

仁斗「ちょ、おかゆさん?」

 

ダンダンダン!!

 

おかゆ「新くん!新くん聞こえる!?返事して!!」

 

ダンダンダンダン!!

 

おかゆは筐体を叩いて中の新に呼びかけるが返事がない。扉を開こうとしても開かず、非常用のハンドルを回してもビクともしない。

 

おかゆ(みしろちゃんの時と同じだ!)

 

尋常じゃないおかゆの様子に怜と仁斗は顔を見合わせる。

 

怜「おかゆさん?どうしたんですか?」

 

おかゆ「マズイかもしれない!」

 

仁斗「それって、まさか!」

 

おかゆは仁斗の言葉が終わらぬうちに隣の筐体に入り、扉を閉める。IDを入れようとして、手が止まる。みしろに起きた事を思い出して心の奥から恐怖心が湧き出てくる。

 

おかゆ「ふぅー、ふぅー…」

 

深呼吸をして心を落ち着かせると、IDを挿入し、腰のケースからアンナイトメアアルスを取り出す。

 

おかゆ「行こうアルス!新くんを助けるんだ!」

 

その言葉に応えたのだろうか?アンナイトメアアルスのヒトツメが微かに輝いたような気がした。おかゆはアンナイトメアアルスをセットすると、新が戦っている戦場へと向かった。

 

 

 

さて、肝心の新はどうなっていたのか?時間をおかゆが来店する少し前に戻して見てみよう。

 

 

 

SIDE飛鳥新

新「うおおおおおお!!」

 

アロンダイトで4体目のデストロイガンダムを真っ二つにして葬る。俺は『ガンダムSEED Destiny』のヘブンズベース攻防戦こと「オペレーション・ラグナロク」の再現ミッションで無双していた。

 

新「落ちろカトンボ!」

 

ビーム砲でウィンダムの群れを薙ぎ払うと、アロンダイトを突き出して5体目のデストロイへ向かう。俺が使っているのはRGのデスティニーガンダムをベースに『ガンダムSEED FREEDOM』に登場した『デスティニーガンダムSpecⅡ』の再現機だ。再現機と言っても塗装だけでなく、内部フレームの細部まで徹底的に作りこんだ渾身の機体だ。その証拠にこのミッションが始まってから1()()()()()()()()()()

 

新「落ちろおおおお!!」

 

アロンダイトがデストロイのコックピットを貫き、そのまま上半身を切り裂く。最後のデストロイが撃破されたことで他の機体が動きを止めた。

 

新「いける、コイツなら、誰が相手でも!」

 

先週、何者かによって優と真理愛が意識不明の重体にされてしまった。あまつさえ、どうやったか分からないが、2人の大切なガンプラがバラバラにされた。警察は何らかの魔法か呪術の類だとか言ってたけど、あれから何の音沙汰もない。警察が役に立たないなら、俺がやるしかない。映画で発揮されたデスティニーの本領、あのレベルにはまだまだ程遠いが、必ず到達してみせる!そして、唯一無二の妹と大切な仲間を傷つけた犯人を倒してやる!

 

新「それにして、まだ終わらないのか?」

 

いつもならもうリザルトが出て終わるはずなのに、一向に表示されない。そう思った瞬間、突然モニターにノイズが走る。

 

新「っ!?なんだ?」

 

ノイズが消えるとそこはヘブンズベースではなかった。いや、ヘブンズベースではあるが、積もっていた雪はドス黒く変色していて、倒したデストロイの残骸は何百年も経過したかのようにボロボロになっている。さらに周りの背景の一部はバグっているのか怪しげな緑色の光を放っていた。そしてその奥には黒いオーラを放つ異形の機体が立っている。

 

新「フリーダム?でも、あれはまるで…」

 

そのフリーダムはストフリとのミキシング機の様だが、全身が黒く血管のような物が浮き出ており、ツインアイの片方がギョロッとした生物的な単眼となっている。

 

新「ロボットというより、生き物だ…」

 

俺は慣れた操作で敵機のデータを呼び出す。だが…

 

 

 

 

 

スカイフリーダムガンダム”Я“

自由などない、平和などない……あいつ等がいる限り大切なものは奪われる……なら奪われる前に全てを潰せ

 

 

 

 

 

新「なんだこれ?『R』以外全部反転してる?!……まさか、コイツが」

 

[ギギッ、オモシロイヤツ、ミツケタ]

 

[アソボウ、コワソウ]

 

スピーカーからボソボソと何か聞こえてくるが、そんな事どうだっていい!

 

新「お前が、2人を!許さない!」

 

俺はデスティニーの翼を広げて、上空へ飛び立つ。フリーダムも後を追ってくる。2丁のビームライフルで撃ってくるが、機体をランダムに動かして照準を定まらせない。

 

新「上を取ってる俺の方が有利、喰らえ!」

 

振り向いて下方のフリーダムにビームライフルを撃つ。フリーダムはこれを回避してビームサーベルを展開して向かってくる。デスティニーの光の翼を広げてフラッシュエッジ2を手にする。フリーダムがサーベルを振るうが、デスティニーの残像を斬るだけでダメージはない。フリーダムの背後に回ると、フラッシュエッジ2で胴体を薙ぐ。切り離された上半身とに向けてライフルをセミオートからフルオートに切り替えて乱射する。

 

ズガァァァァン!!

 

機体が爆発したのを確認すると、俺はデスティニーを地上に下ろす。残った下半身が落ちてくる。

 

新「……あっけなさすぎる。優と真理愛はあの程度の奴に負けたのか?もしかしたら別の機体に…なっ!?」

 

倒れているフリーダムの下半身の切断面から黒い泥のようなものが噴き出しかと思うと、破壊したはずの上半身が完全な状態で蘇った。

 

新「コイツ、再生するのか!?」

 

フリーダムはバラエーナ砲を撃ってくる。飛び上がって回避すると、2本のフラッシュエッジ2を投擲する。フリーダムの両腕を斬り落とすが、落とされた腕はボロボロと土くれのように崩れ去り、新しい腕が生えてくる。

 

新「切った傍から再生する!?なら、再生できないくらい細切れにしてやる!」

 

再びフラッシュエッジ2を投擲する。だが、

 

―ギィン! ガギン!―

 

新「なに!?」

 

サーベルで切り払われ、シールドで弾かれてしまう。今のコースはさっき回避しなかったはず。ならばと、アロンダイトと光の翼を展開し、残像を出しながら突撃する。フリーダムはドラグーンで迎撃してくるが、デスティニーのスピードについて来れていない。

 

新「もう1度!ハァ!!」

 

背後に回り込んで斬り上げようとすると、振り向いたフリーダムのサーベルに受け止められる。

 

新「つ!?これも防がれた!?」

 

その隙をつかれてクスィフィアスレール砲で攻撃される。VPSのお陰でダメージはない。だが、おかしい。さっきとほぼ同じ攻撃とはいえ、こんなに早く対応できるのか?コイツ、人が乗ってるんじゃないのか?AIが操っているのか?

 

 

新「ならこれはどうだ!スキル!『ミラージュディバイド』!!」

 

デスティニーの関節が赤熱化し、同時に周りに5体の分身が出現する。

 

 

〇スキル「ミラージュディバイド」

機体の周りに分身体を出現させる。数は無制限だが、分身1体につき毎秒1%のエネルギーを失う。分身は本体の動きを追従しつつある程度自由に動くが、当たり判定はない。

 

 

新「行くぞ、デスティニー!」

 

アロンダイトを構えて突撃する。分身体もそれに追従する。フリーダムにはどれが本物か分からないらしい。フルバーストで一掃を試みるが、当たらない。分身体がフリーダムを通り抜け、本体のアロンダイトが右翼と右腕を切断する。一旦距離を取ってフラッシュエッジ2を投擲、分身と本物を混ぜた攻撃はフリーダムの胸部と左腕を切り裂く、スキルを解除してパルマフィオキーナを頭部に叩きこむ。煙を上げながら落ちていくフリーダム。

 

新「こいつでトドメだあああああ!!」

 

ビーム砲の火力を最大にして地上のフリーダムに放つ。直後、地上で大爆発が起こった。

 

新「はぁ、はぁ…流石にくたばっただろ」

 

地上に下りてクレーターの底を確認する。フリーダムは跡形もなく消えている。

 

新「やったか‥‥」

 

デスティニーはクレーターに背を向けて歩き出す。これであとは終わるのを待つだけだな。

 

 

 

新は気付かなかった。クレーターの底の方で微かに光る黒い宝石に…。

 

 

 

ガシャン

 

新「………嘘だろ」

 

振り向くとそこには、完全に元通りになったフリーダムがいた。ミッションからずっと戦い続けてきたせいで疲労が溜まってきていたのもあってか、俺の心は折れかけていた。

 

[ギギッ、ムダダヨ、ムダダヨ]

 

[タノシイ、タノシイ]

 

[コワソウ、コワソウ]

 

新「なんなんだよ、お前は!」

 

フリーダムがライフルを撃つ。反応が遅れてしまい、左肩に命中する。

 

新「ぐ!?しまった!でも、こんなので―パキッ!―‥‥え?」

 

プラスチックが割れるような音が聞こえ、セットしてあるデスティニーに目を向ける。左肩に存在するはずのない割れ目がある。その瞬間、俺の全身に悪寒が走る。そして気付いてしまった。意識不明になった優と真理愛、バラバラにされた2人のガンプラ、ノイズが掛かって見れないリプレイ。

 

新(コイツは…人間じゃない!AIでもない!それよりももっと恐ろしい奴!間違いない、2人はコイツにやられたんだ)

 

レバーを握る手が震える。身体は寒気を感じてるのに、汗が噴き出してくる。心臓の鼓動が聞こえてくる。落ち着けようと呼吸するが、荒い息がさらに鼓動を早くする。

 

新(ダメだ…勝てない…何度倒しても再生する…ムリだ…)

 

負けたらどうなる?2人みたいに俺も意識がなくなる?デスティニーもバラバラにされる?それはダメだ!でも、動かない、動けない…。

 

フリーダムが小刻みに肩を震わせる。

 

新(コイツ、笑ってやがる…!)

 

[ギギッ、サヨナラ、サヨナラ]

 

フリーダムがビームサーベルを振り上げて向かってくる。

 

新「……‥」

 

俺は目を固く閉じてその時を待った。

 

―バシィィィィイ!!―

 

新「……?」

 

目を開けると、フリーダムのサーベルを別のサーベルが受け止めていた。

 

おかゆ「間に合った!」

 

新「お、かゆ、さん?」

 




おかゆのアンナイトメアアルスの介入によって辛うじて一命をとりとめた新。怜と仁斗も救援に駆けつけるが、スカイフリーダムЯは神羅の力を破壊すべく新たな武器を創り出す。恐怖で動けない新は再び戦うことが出来るのか?

次回、デスティニーなら負けない!!


合同トレーニングは次々回となります。
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