【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ with リ・イマジネーションズ 作:波音四季
ネタを提供してくださった神楽様、ありがとうございました!
あらすじ
ガンプラウォーズでデスティニーガンダムSpecⅡを使ってミッションに挑んでいた新、そこへ「
ガンプラウォーズ ステージ:ヘブンズベース
アンナイトメアアルスはフリーダムのサーベル斬り払う。突然の乱入に距離を取るフリーダム。
[ミツケタ、ミツケタ]
[シンラノチカラダ]
[コワソウ、コワソウ]
おかゆ(神羅族を知っている?ということは、こいつがみしろちゃんを)
新「おかゆさん、何で?」
おかゆ「たまたま新くんの様子を見に来たんだ。そしたらこれだよ。大丈夫?どこか痛い所はない?」
新「え?どこも痛くないですけど…?」
おかゆ(痛くない?使用者にダメージがない?もしかして、ガンプラとダメージがリンクしてるのは神羅族だから?)
その考えがこの戦いにおいて、おかゆは一発の被弾も許されない事を物語っている。おかゆの背筋を嫌な汗がつたう。
おかゆ「新くん、僕1人じゃ無理だ。一緒に戦って!」
新「……出来ません」
おかゆ「え?」
再びフリーダムがサーベルを振り上げて向かってくる。アンナイトメアアルスはビームサーベルで受け止めるが、クスィフィアスレール砲を向けられる。
おかゆ「うっ!」
弾丸が発射されるが咄嗟に量子化して逃げる。だが、流れ弾が棒立ちしていたデスティニー命中して倒れてしまう。
おかゆ「新くん!何やってるの!戦って!」
新「無理です…。こんなの、どうやって倒せって言うんですか…!こんな…バケモノ…」
戦いの疲労と繰り返される再生に絶望した新は、完全に戦意を失ってしまっている。フリーダムは上空に飛ぶと、2丁のライフルを連結させて銃口をデスティニーに向ける。
おかゆ「危ない!」
ビームが放たれる。デスティニーの前にアンナイトメアアルスが立ち、左肩のアーマーで受け止める。
おかゆ「あづッ!!」
熱した鉄を押し付けられたような感覚を感じて思わず左肩を押さえる。
おかゆ(ビームコーティングしたアーマー越しでもこれか!マズイ、新くんを守りながらだと僕が持たない)
かと言って、おかゆに新を見捨てるという選択肢はなかった。確かに新を見捨てれば、1vs1になって戦いやすくなる。だが、それは新を昏睡させ、彼が作ったデスティニーも壊してしまうことを意味する。レイラから譲り受けた『
おかゆ「新くん立って!このままじゃ僕も持たない!」
新「…動かないんです。動けないんです…」
フリーダムがバラエーナ砲とクスィフィアスを構える。今度は当たれば熱いじゃ済まない、だが避ければデスティニーが破壊される。
おかゆ(ごめんレイくん!)
最愛の人の顔を思い浮かべて目を閉じる。
「情けないですよ!新!」
フリーダムが展開していたバラエーナ砲とクスィフィアスが爆発する。さらに何かに引き寄せられるようにおかしな動きをし、見えない何かに掴まれる。
―ヴォォォン―
ミラージュコロイドが解除され、その姿があらわになる。マガノイクタチを装備したブリッツガンダムだ。
『マガブリッツガンダム』
『ブリッツガンダム』に『アストレイゴールドフレーム天ミナ』のマガノイクタチを装備した機体。使用者は天琉仁斗。GE製外付け核融合炉によってミラージュコロイドを無制限に使えるようになっている。
新「天琉、先輩」
仁斗「怜!」
両手にサーベルを2本ずつ持った怜のファイトプロヴィデンスが現れ、フリーダムの頭部とコックピットを貫く。
怜「趣味の悪いカスタムだな。消えろ!」
そのまま切り裂いて2機はフリーダムから離れる。爆発がフリーダムを包み込むが、爆煙が晴れると完全に元通りのフリーダムが浮かんでいる。
仁斗「再生した!?」
怜「やっかいなチートだな。新、連携して仕留めるぞ」
新「…無理だ」
怜「何?」
新「アイツはチートなんて生易しいものじゃない。アイツは…バケモノだ」
[オモチャ、フエタ]
[コワソウ、ゼンブコワソウ]
[ギギギギッ、ミーティア、ウィッシュ]
ヘブンズベースのあちこちから黒い泥がフリーダムの真上に集まっていく。
怜「なんだ?これは?」
おかゆ「何をする気か知らないけど!」
アンナイトメアアルスが泥に向かってビームを撃つが、表面を焼くだけですぐに再生してしまう。やがて泥は黒く、血管のようなものが浮き出たミーティアユニットへと変貌する。
怜「ミーティアだと!?」
おかゆ「アレは…ミーティアウィッシュ!じゃあこのフリーダムは、スカイフリーダム!?」
ここに至っておかゆは、自身が相対していた機体がアナザー世界線で『ときのそら』が使用していた『スカイフリーダムガンダム』だと気づいた。そして『AZKi』がそらに渡した『ミーティアウィッシュ』が目の前で創り出されたことに驚愕する。
『スカイフリーダムガンダム』
アナザー世界にて、そらが使用していた機体。フリーダムガンダムとストライクフリーダムガンダムの二機をミキシングした機体。ストフリの遠隔操作兵器スーパードラグーンとフリーダムのプラズマ収束ビーム砲が同時に扱え、更には装甲レベルの向上にも繋がり攻防最強の機体に仕上がっている。
『ミーティアウィッシュ』
そらがアズキから受け取ったフリーダムの追加装備ミーティアを二機使用し一つにしたスカイフリーダム専用のサポートメカ。単純に性能が二倍になったがあまりにも出力が高く並みの機体では使用が不可能な程である。そのためスカイフリーダムでも気を抜いていたら出力に振り回されまともに戦う事が出来ないが、使いこなせれば最強の武装とも言える。ウィッシュは願い、希望という意味が込められている。
おかゆ(なんで別世界の機体が…)
おかゆは機体データを呼び出す。
『ミーティアウィッシュ”Я“』
『願いは届かない……希望はどこにもない……ならば、この身を捧げてすべてを壊す……進め、その先に待つのは絶望のみ』
おかゆ(別世界とはいえ、2人の絆の機体をこんな風に!)
スカイフリーダムはミーティアウィッシュとドッキングすると、すべての砲門からビームとミサイルを放つ。
仁斗「散開!散開!」
マガブリッツはデスティニーを掴み、3機はバラバラに散って火線を回避する。今度はビームソードを展開し、デスティニーを抱えたマガブリッツに向かってくる。ビームソードが振り下ろされるが、ファイトプロヴィデンスのサーベルに防がれる。
仁斗「怜!」
新「…」
怜「ぐぅぅぅぅ!これならミスィを持ってくるべきだった!」
そこへアンナイトメアアルスが撃ったビームが命中し、体勢が崩れる。
仁斗「今!」
マガブリッツのランサーダートがアームに突き刺さり、爆発する。だが、それすらもすぐに再生してしまう。
仁斗「ダメか!コイツはどうやったら倒せるんだ!?」
おかゆ(レインちゃんの話だと、機体のどこかに核となる黒い宝石があるはず、それを破壊できれば倒せる)
新「無理ですよ…。コイツ、バラバラにしても、跡形もなく消し飛ばしても蘇るんです」
おかゆ「え?」
おかゆ(そんなバカな。それならレインちゃんはどうして倒せたんだ?)
おかゆは、新が倒したという状況とレインから聞いた状況を頭の中で比較する。その間にもスカイフリーダムは攻撃を続ける。
仁斗「怜!こういう相手にはどう立ち回るのが最適かな?」
怜「さっきから見ていると、敵の操作がおかしい時があります。恐らく、まだミーティアに慣れていないんだと思います。普段ならそこを突けばいいんですが、あの再生が厄介です」
仁斗「なんで再生するんだろう?やっぱりチートかな?」
怜「どうもそんな感じがしない。チートなら『再生』より『無敵』の方が使い勝手がいいですからね。多分、あの機体のどこかに『再生』を司るプログラムがあるんだと思います。そこを完全に破壊すれば、倒せるはずです」
新「だから無理なんだって!それだったら俺がもう倒せてるよ!」
怜「だとすると、何らかの特殊な攻撃以外では倒せないのかもしれない。それが分からない限りは、どうにもならんな」
おかゆ「『特殊な攻撃』……もしかしたら…。皆、フリーダムの動きを止めることは出来る?」
怜「手があるんですか?」
おかゆ「上手くいくか分からないけど、やってみる価値はあるよ」
怜「分かりました。新、行けるか?」
新「……」
新はレバーを動かそうとするが、恐怖心がそれを邪魔する。
怜「ならいい!隠れてろ!先輩!」
仁斗「うん!行こう!」
ファイトプロヴィデンスとマガブリッツがスカイフリーダムに向かう。アンナイトメアアルスも上空に飛び上がる。
新「俺は…」
ミーティアウィッシュの火線を潜り抜け、ファイトプロヴィデンスのサーベルがアームを斬り落とす。
怜「プロヴィデンスにはフリーダム特効がある!」
○スキル「自由に仇なす天帝」
常時発動。フリーダムガンダム系のガンプラをベースとする機体への近接ダメージが200%になる。
残ったアームのビームソードで反撃を試みるが、突如爆発する。
仁斗「再生は出来ても、ミラージュコロイドは看破できないみたいですね!」
マガブリッツは、マガノイクタチでミーティアウィッシュを挟む。
仁斗「スキル!『
○スキル「禍ノ生太刀」
マガノイクタチでエネルギーを吸収し、ビーム兵装への威力を上昇させる。拘束時間1秒につき10%上昇する。
スカイフリーダムはミーティアウィッシュを振り回して振り払おうとする。
仁斗「もう、少し!いけ!」
ビームライフルを発射し、背部ユニットが破壊される。
おかゆ「……見つけた!」
ミーティアウィッシュ背部ユニットの中央に黒く輝く宝石が見える。おかゆはモニターを狙撃モードにして狙いを定める。
おかゆ「……いっけえええ!!」
―バキュウゥゥゥンッ!!―
―バキイィィィンッ!―
宝石が砕けると、ミーティアウィッシュはドロドロに溶けていく。
おかゆ「やった!」
おかゆの思った通りだった。あの宝石は、『神羅族が使用するガンプラ』あるいは『神羅族が作ったガンプラ』の攻撃でしか破壊できないようだ。
怜「破壊した!?だが、なぜ?」
仁斗「何だっていい!奴を倒すチャンスです!」
マガブリッツがビームサーベルを出して切り掛かる。崩れ落ちるミーティアウィッシュから脱出したスカイフリーダムは自身のサーベルで受け止める間髪入れずに切り掛かる。
仁斗「は、早い!」
[ギギッ、ギギッ]
怜「先輩離れてください!」
だが、距離を取ろうにもすぐに迫ってくる。そして、
―ザシュザシュザシュンッ!―
マガブリッツはバラバラに切り裂かれてしまった。
仁斗「うわああああ!?」
―バキン!―
何かが割れる音と共に仁斗の声が聞こえなくなる。
怜「先輩?先輩!」
新「天琉、先輩…」
[ギギッ、コワスノ、タノシイ]
[ツギノモ、コワソウ]
おかゆ「くっ!これ以上はやらせない!」
[ギギッ、シンラノチカラ、コワソウ、コワソウ]
アンナイトメアアルスの斬撃を回避すると、サーベルで切り掛かる。こちらも量子化で回避する。
新「先輩…ふざけんな…ふざけるなぁ!!」
新の心の底から怒りの感情が湧き上がってくる。その怒りがスカイフリーダムへの恐怖心を押しのける。
デスティニーは光の翼を広げると、上空に飛び上がる。
怜「新!?」
デスティニーのパルマフィオキーナがスカイフリーダムの左肩と腹部を破壊する。続けざまにフラッシュエッジ2で両腕を斬り捨て、ライフルをフルオートにして蜂の巣にする。
[ギギッ、ムダダヨ]
破壊された部分はすぐに再生する。
新(俺は何を怖がってたんだ!そのせいで天琉先輩がやられた、もう許しちゃ置けない!)
新「もうお前なんか怖くないぞ!デスティニーなら、負けない!!」
その瞬間、新の中で何かが弾けた。
デスティニーはアロンダイトを構え、再び光の翼を広げる。スカイフリーダムに攻撃の隙を与えず、すれ違いざまに切り裂く、さらに回転斬りで間髪入れずにダメージを与えていく。
新「お前が『もう再生したくない』と思うまで攻撃してやる!」
アロンダイト、ビーム砲、フラッシュエッジ、ライフル、パルマフィオキーナを次々と使い、再生中の傷口を広げていく。
[ナニコレ、ナニコレ]
[サイセイ、オイツカナイ]
新「うおおおおおお!!!」
アロンダイトをスカイフリーダムの腹部に突き刺し、勢いのまま地上のデストロイの残骸に貼り付けにする。
怜「見えてきたぞ、貴様の弱点」
ファイトプロヴィデンスが目の前に降り立ち、自機とスカイフリーダムを覆い隠すようにウェポンバインダーを広げる。
怜「再生速度を上回る速度で攻撃し続ければ、追いつかなくなる。そして、完全に破壊せずに生殺しにし続ける!」
デスティニーの攻撃で受けた傷口にサーベルを突き刺す。
怜「一方的に切り刻まれる恐怖を教えてやる!」
ウェポンバインダーに収納していたビームサーベルを次々と突き刺していく。ファイトプロヴィデンスが離れると、そこにはアロンダイトと24本のサーベルで串刺しにされたスカイフリーダムがいた。
おかゆ「今なら!」
アンナイトメアアルスのライフルの出力を最大にする。
おかゆ「終わりだああああああ!!」
―バキュウゥゥゥンッ!!―
―バキイィィィンッ!―
[!?!?!?]
アンナイトメアアルスの一撃は核ごとスカイフリーダムを破壊、同時にヘブンズベースも元の雪景色を取り戻した。
おかゆ「はぁ、はぁ、終わった…。仁斗くん!」
おかゆが筐体から出ると、既に新と怜が仁斗の筐体を開けていた。
新「先輩!大丈夫ですか!?」
仁斗は気を失っている。新が揺さぶる。
仁斗「う、う~ん?新?」
新「大丈夫ですか?!すみません、俺のせいで」
仁斗「何を言ってるんです?どうして僕はここに?」
怜「覚えてないんですか?」
仁斗「だから、何を……あぁ!」
仁斗は目の前のバラバラになったマガブリッツを手に取った。
仁斗「僕のブリッツが!何があったんですか!?」
訳が分からず顔を見合わせる新と怜。おかゆは1人で店の外に出ると、玲二に電話を掛けた。
おかゆ「レイくん?ちょっとマズイことになったかも」
真実に近づく少年たちは大いなる運命の渦中に巻き込まれていく。そして、彼らにとって2度目の全国大会が近づく。
???
[ギギッ、コワレチャッタ]
[アイツラ、オウ?]
[ダメ、ヤツラ、ツヨイ]
[デモ、シンラノチカラナイ、コワセル]
[ヤツラ、カンサツスル、イイバショミツケタ]
「Я」はガンプラウォーズの無数にあるプログラムの中の『Seekers』という場所に入り込む。それに気づく者は誰一人としていなかった。
前話のスカイフリーダムЯのフレーバーテキストは神楽さんのものですが、ミーティアウィッシュは自作です。