【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ with リ・イマジネーションズ   作:波音四季

81 / 168
RGウイングゼロカスタム用の台座を買ったのですが、めちゃくちゃ良いですね。羽根のエフェクトパーツが素敵です。


PHASE14 合同演習

ホロライトシティ ホロライブ事務所前派出所兼GCPDホロライト支部

駿河愛華巡査長はテレビ電話で真筆頼人副室長と連絡を取っていた。

 

愛華「合同演習ですか?」

 

頼人『そうだ。叢雨巡査部長の引き抜きでGCPDの人員も増えてきた。いずれおこるであろう出動において連携が取れるようにとのことだ』

 

警視庁のGCPDは大忙しだった。2週間前に起きた風音市ガンプラウォーズプレイヤー意識不明事件の犯人の捜査を最優先せよと警視総監から直々に命令が下った。プラチナランカー以上の職員達がガンプラウォーズにログインし、犯人の捜索を行っていたが、一向に見つからない。そもそも証拠となるリプレイ映像のノイズを処理することが出来ず、犯人がどんなガンプラを使っているのかも不明のままだ。

 

愛華「それは分かりましたが、例のマイクロチップの方はどうなんですか?」

 

頼人『さっぱりだ。ライン警視と解析室の連中が頑張っているんだが、何一つ進展しない。そもそも、総監が風音の事件の調査を優先するよう言ってるせいでもあるんだが』

 

愛華「総監は風音の事件とマイクロチップが繋がっていると考えてるのでしょうか?」

 

頼人『どうだろうな?まぁ、風音と似たような事件も起きているようだし、さっさと解決しておきたいんだろう』

 

ふと愛華は今の会話に違和感を覚えた。

 

愛華(風音と似たような事件…今のワード、前も聞いたような?)

 

彼らは知らない、というより覚えていない。ガンプラウォーズプレイヤーが意識不明になる事件自体は、他にも風音事件と同時期に数件起きている。しかし、その被害者たちすべてが最初からこの世界に存在しなかったかのように消えてしまっているからだ。*1

 

頼人『この2つに関してはこちらでも捜査を進めておく。君たちはホロライト警察からGCPD所属となったメンバーとの演習を行ってくれ。選抜は君に任せる』

 

愛華「了解しました」

 

 

 

警視庁 GCPD室長室

頼人はテレビ電話を切ると、椅子にもたれて目を閉じる。そして、先日の会話を思い出した。

 

 

頼人「失敗しただと!?」

 

アメリア『えぇ、総監は盗聴器の存在に気付いていたわ』

 

頼人「君たちが仕掛けそこなったんじゃないのか?!やはり怪盗なんかの手を借りたのは間違いだった!」

 

ルイス『なんかとは何ですか!そっちから協力してくれって言っておいて!』

 

頼人「私が探っていることが総監にバレたら、首が飛ぶだけじゃ済まんのだ!内部の連中があてにならないから任せたというのに!」

 

シェリン『まぁまぁ副室長さん、このポンコツ怪盗は一旦置いておいて、『誰がポンコツだってぇ!?』分かったこともあるので、それだけ伝えさせてください』

 

頼人「…分かった、聞こう」

 

シェリン『恐らくですが、総監室には何らかのジャミング装置があると思われます。盗聴器からは何も聞こえなかったのに、途中から徐々に聞こえだしたのは、総監がそのジャミング装置を切ったからでしょう』

 

頼人「盗聴器の不調の可能性は?」

 

ルイス『あり得ませんー!こよりさんが作った最新型です!超小型な上に髪の毛を抜く音まで拾えるくらいには改造したんですよ!』

 

シェリン『なので、不調ではないです。総監は自分の事を調べられるということを予期していたんでしょう。これは推測ですが、盗聴器の類を仕掛けてるのは我々だけではないと思います』

 

頼人「……」

 

アメリア『それから最も重要な事があるわ。総監はこう言った「さっさとホロライトに帰れ」って』

 

頼人「何!?」

 

アメリア『盗聴器を仕掛けたのが私たちだって気付いていたのよ。私たちだとは分からなかったかもだけど、少なくとも、ホロライトの誰かだということには気付いていたはずよ』

 

頼人「ということは、まさか」

 

アメリア『副室長、恐らくあなたは既に目を付けられている。私たちに協力を要請した時、いえ、それよりも前からね』

 

頼人「バカな!私と総監に接点はない!」

 

アメリア『あるいは、GCPDという組織そのものが総監の掌の上なのかもしれないわね。兎に角、これ以上近づくのは危険だわ。何か他の手を考えてみる。あなたも気を付けて』

 

 

頼人(『GCPDが総監の掌の上』か…確かに、マイクロチップの件を調べている最中に、クラッシャーの捜査を優先させたり、今回の風音事件の調査を最優先にさせたりしている。まるで、マイクロチップから目を逸らせたいような?)

 

―コンコンコン―

 

頼人が考えていると、室長室のドアがノックされた。

 

頼人「入れ」

 

ドアを開けて入ってきたのは、金髪に細身の男、あどけなさが残る若い男、金髪で30代くらいの女性だ。若い男は段ボール箱を抱えている。

 

「ゲブル・バスキー警部補以下2名、ただいま帰還しました」

 

頼人「ご苦労、室長は今不在だ。代わりに私が聞こう」

 

ゲブル「ハッ!陽彩」

 

陽彩と呼ばれた男が進み、机の上に段ボール箱を置く。

 

陽彩「本日捜査一課がガサ入れした事務所から見つかったものです!例の如くマイクロチップも一緒です!」

 

「またか」と頼人は頭を抱える。

 

頼人「今度はなんだ?グレイズか?ドートレスか?それともジムか?」

 

陽彩「惜しい!ジム・コマンドです!」

 

頼人「ハァ…恵良!」

 

もういいと言うように段ボールを脇によけると、女性に報告を促す。

 

恵良「現在、構成員への取り調べが行われておりますが、結果は期待出来ないでしょう」

 

ゲブル「末端連中ですからね。出てくる言葉はどうせ『上からの命令で組めと言われた』『チップは使うから失くすな』でしょう」

 

陽彩「『Need to Know』というやつですね!情報管理への徹底っぷりは見習うべきです!」

 

頼人「犯罪者を見習ってどうする。しかし…」

 

頼人(ここまで情報管理を徹底している割に、重要そうなマイクロチップを押収させている。ということは、こいつは重要じゃないのか?)

 

考えこんでしまった頼人に恵良が声を掛ける。

 

恵良「いつも通り、ガンプラはすべて分解して調べますが、よろしいですか?」

 

頼人「あ、あぁ、頼む」

 

ゲブル「やれやれ、これならSPにいた方がまだマシだったな」

 

陽彩「失礼します!」

 

3人が出ていくと、頼人は再び椅子にもたれて目を閉じる。

 

頼人(出来の悪いガンプラ、マイクロチップ、風音事件、九条総監、バラバラに見える点が見えない1本の線で繋がっているという事はよくある。そういえば…)

 

頼人はパソコンを操作して、警視庁のデータベースからある犯罪者の情報を引き出す。

 

頼人(コイツだ。先日ホロライトシティで『電子計算機損壊等業務妨害』で逮捕された上辺という男、コイツと繋がっていた改造屋も未だに特定できていない。この改造屋を確保できれば、何らかの活路が見いだせるかもしれん)

 

頼人は受話器を取ると、アメリアへ電話を掛けた。

 

 

 

ホロライトシティ ホロライト警察署

愛華「というわけで、私たちGCPDの3名とここにいる皆さんで、3日後に合同演習を行います」

 

警察署の会議室に集められたのは、8名。

GCPDからは、駿河愛華巡査長、瀬名ベル巡査、狭間スミレ巡査の3名

ホロライト警察からは、ローレン・イロアス警部、アクシア・クローネ警部補、栞葉るり巡査長、立伝都々巡査の4名

そして外部からは、レイン・パターソン

 

GCPD以外のメンバーは全員にじさんじに所属しており、アクシアだけは2年前に卒業している。

 

ローレン「あー、質問いいか?」

 

愛華「どうぞ、イロアス警部」

 

ローレン「この面子を選んだ理由はなんだ?こう言っちゃなんだが、そこのるりや都々以外にも強い奴はいるぞ?」

 

事実、ローレンの発言に間違いはない。にじさんじだけでなく、ホロメンへの指導を行っているレインや「THRONSE」としてコンビを組み、プラチナ5の実力のあるローレンとアクシアは良いとして、都々は最近ようやく自分のディランザを完成させてシルバーランクに上がったばかりだし、るりに至ってはまだブロンズだ。

 

愛華「今回の合同演習には、新規メンバーの練度向上も含まれています。GCPDに所属する以上、ダイヤランク相当の実力を身に着けてもらう必要がありますから」

 

都々「ダ、ダイヤ!?」

 

るり「いきなりそんな事を言われても…」

 

愛華「無論すぐには不可能です。近々GCPDの戦術指導官がこちらに来ます。此度の演習は、皆さんとの連携を強める一方で、皆さんがどれくらい戦えるか見るという目的もあります」

 

ここにいる者達を引き抜いたのは、他でもないその戦術指導官叢雨劾巡査部長だ。彼は人を見る目に非常に長けており、彼がGCPDに引き抜いた警官たちは最初は低ランクでも、半年も経たないうちにプラチナあるいはダイヤに到達することが出来ている。

 

愛華「貴方方は叢雨巡査部長に素質があると判断された方々です。自信を持ってください」

 

スミレ「チーフは凄いんですよ!私の事もすぐ見抜いちゃったし」

 

エリス『彼の審美眼についてはAIの僕も脱帽するよ』

 

エリスが両腕を頭の後ろで組んで暢気に言う。

 

アクシア「それで、合同演習どんな風にする予定なの?」

 

愛華「それについては、ベルから」

 

ベル「はい、巡査長殿」

 

ベルが大きな紙を広げる。それはマップのようだった。

 

ベル「今回の合同演習の件を佐々木市長に話したところ、4月実装予定のステージを使わせてくれるとのことです。筐体も神羅城のテスト用の物を使わせていただけることになりました」

 

レイン「うん?この戦艦は『アークエンジェル』?もしかしてこれって」

 

ベル「はい、SEED FREEDOMのエルドア地区の戦闘を模したミッションだそうです」

 

ベルがタブレットを操作してミッション概要を全員に見せる。

 

『世界平和監視機構「COMPASS」と協力してブルーコスモスの拠点を攻撃せよ。ただし、国境にて「Seekers」らしき機体を確認した。十分に注意されたし。

 

〇勝利条件

・敵部隊の全滅

 

〇敗北条件

・自軍プレイヤーの全滅

・30分経過

 

※難易度によってSeekersが使う武装が変化します。HGCEベースのガンプラをVERY HARD以上で使用する場合は、説明書を読んだ上で自己責任でご使用ください』

 

ベル「流れとしてはまず、ブルーコスモスの拠点へ向かってそこにいる中ボスを撃破、そしたらSeekersの機体が国境を越えて襲撃してくるので、それらを全滅させて終了となります」

 

ローレン「難易度は?」

 

ベル「栞葉巡査長と立伝巡査がいるので、EASYで行きます。余裕そうならNOMALもやる予定です」

 

スミレ「この注意書きは何でしょう?」

 

アクシア「気にしなくていいんじゃない?ベリハでやるわけじゃないし」

 

ベル「じゃあ後は、ガンプラの方なんですけど、皆さん持ってきましたか?」

 

アクシア「うん、『ガンダムエアマスターバースト』、特に改造とかはしてないけど」

 

ローレン「俺のは、『ガンダムエアマスターオーバー』だ。アクシアのバーストと連携するためにエアマスターを改造したんだ」

 

レイン「パタちは、この前シャイニーガールズとのバトルで使った『ジムスナイパーカスタム』だよ」

 

都々「都々はこれ!『ディランザアクスト』!拓哉兄ちゃんや蝶美ちゃんに手伝ってもらって塗装したんだ」

 

るり「私は『インフィニットジャスティス』を持ってきました。『サージェントヴェルデバスター』も組んだんですが、演習に使うならこっちの方が良いかなって思って、出来はお粗末ですけど」

 

各々が自身の機体を机の上に出す。

 

 

『ガンダムエアマスターバースト』

『機動新世紀ガンダムX』に登場するガンダムエアマスターの改修機。原型機から大きな改造はされていないが、ブラックナイトが相手という事で、バスターライフルのアンダーバレルにショットガンとグレネードランチャーを装備している。

 

『ガンダムエアマスターオーバー』

『ガンダムエアマスター』のカスタム機。エアマスターにエアマスターバーストをミキシングして、カラーを赤で統一している。バスターライフルとは別にショットガンを2丁装備している。

 

『ジムスナイパーカスタム レインカスタム』

ジムスナイパーカスタム(ミサイル・ランチャー装備)をベースに改造した機体。緑色で塗装されてる部分を赤く塗装して、左肩に鮫のエンブレムが施されているのが特徴。左腕には陸戦型ガンダムのシールドを装備。先端の爪を使った接近戦も可能である。

 

『ディランザアクスト』

『ディランザ(ラウダ専用機)』のカスタム機。都々カラーに塗装している。特徴的なデカイ斧は刃部分がヒート化することでガンダムフレームにも強く出られる。ただし、ベースが量産型の中の専用機なので、性能面はお察しである。『アクスト』は『斧』のドイツ語。

 

 

ベル「僕はG-セルフで、巡査長はいつものG-アルケインですよね?」

 

愛華「えぇ、でも、いい加減カスタムしたいんだけど、いい案が思いつかなくて」

 

ベル「僕もですよ。こういうとき二浦巡査がいればなぁ」

 

スミレ「ナナカさんも解析班の仕事で忙しいみたいですからね。あ、私のは『エアリアルトリガー』です」

 

ローレン「へぇ!これがエアリアルトリガーか!」

 

レイン「リプレイで見たけど、スキル発動で色が変わるの面白いね。レゾナンスカラーは気になってたから使ってみようかな」

 

愛華「さて、全員の機体を見せてもらったわけですけど、問題なのは…」

 

るり「アハハ…どう考えても私ですよね?」

 

都々「仕方ないよ!るりは初心者なんだし?」

 

愛華「しかし、演習に参加してもらう以上、中途半端な機体はよくありません。狭間巡査」

 

スミレ「はい!心得ています!」

 

愛華「では、いってらっしゃい」

 

スミレ「はい!るりさん、行きましょう!」

 

スミレはるりの手を引いて歩き出す。

 

るり「え?え?行くって、どこへ?!」

 

スミレ「ホロプラです!これからそのインジャをカスタムします!」

 

るり「えぇ!?」

 

スミレ「安心してください!葛飾にいた時は派出所の先輩に色々教えてもらったので!」

 

ローレン(ん?葛飾の派出所の先輩?)

 

るり「ちょ、ちょっと待って、あ、意外と力強い!都々さん!都々さーん!」

 

都々「るり~頑張ってね~!」

 

都々に助けを求めるが、無慈悲にも笑顔で送り出されてしまった。

 

ローレン「なぁ、エリス?スミレが言ってた葛飾の派出所の先輩って、もしかして眉毛が、こう、黒いカモメみたいな人?」

 

エリス『正解だよ。よく分かったね』

 

アクシア「げぇ!?マジで?」

 

愛華「あら?あの方をご存じで?」

 

ローレン「にじさんじに入る前、エデンにいた頃に1回会ったんだよ」

 

アクシア「事件の犯人を追うためにエデンの機動歩兵を貸したら、町がメチャクチャにされちゃってさ、おかげで大目玉喰らったよ」

 

都々「そういえば、るりも天界警察で繋がり眉毛のゴリラの獣人の話を聞かされたって言ってたよ?」

 

ベル「あの人、獣人じゃなくて人間なんだけどなぁ。今どこにいるんだっけ?」

 

エリス『度重なる問題行動が原因で、さいはて署に配属されたそうだよ』

 

レイン「さいはて署!?噂には聞いたけど本当にあるんだ」

 

都々「じゃあもう、帰ってこないのかな?」

 

愛華「どうでしょう?あの原始人がそう簡単にくたばるとは思えませんけど」

 

 

 

 

 

3日後

愛華「皆さん、準備は良いですか?」

 

7人『はい(おう)!!』

 

愛華「僭越ながらリーダーは私が務めます。では、ベル、配置の確認を」

 

ベル「はい!イロアス警部とクローネ警部補はアークエンジェルの直掩をお願いします」

 

ローレン「任せろ」

 

アクシア「オッケー」

 

ベル「栞葉巡査長、狭間巡査、レインさんはブルーコスモスの拠点に向かってください」

 

るり「分かりました」

 

スミレ「皆さん、頑張りましょう!」

 

レイン「うん!」

 

ベル「駿河巡査長、立伝巡査、僕は国境のSeekersを警戒しつつ、側面から拠点へ攻め込みます」

 

都々「オッケーだよ!」

 

愛華「ありがとう、ベル。難易度はEASYですが、長丁場になるでしょう。気を引き締めてかかるように!」

 

3…2…1…―START!!―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「始まったか。さて、新メンバーのお手並み拝見と行こうか」

 

そう言うと男は、キーボードを操作し、エアリアルの視点をモニターに映し出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[ギギッ、オモチャ、キタ]

 

[アソブ?コワス?]

 

[ダメ、カンサツスル]

 

[ヤツラノチカラ、マナブ、ヤツラノチカラ、オボエル]

 

国境付近の森に身を潜めるSeekersのマーキングがされた『ブラックナイトスコードシヴァ』のヘルムのような頭部の奥、カメラアイにあたる部分に人間の目玉のような単眼が出現した。

 

*1
これに関しては本家ビルドライバーズEP15を参照




次回、演習開始

〇GCPD詳細と所属メンバーを更新しました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。