【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ with リ・イマジネーションズ 作:波音四季
そろそろ一般販売でMGをなんか出してほしいと思う今日この頃。でも最近はHGでも差し替え無しで変形出来たり、MGSDなんてのもあるから、もうフルメカ以外ではでないのかなぁ?
「クソ!なんなんだコイツらは!」
[ギッ!ギギィッ!]
「っ!姿が!?これじゃ、まるで…」
[ゼペリオンブラスター、シュート]
「エアリアル、トリガー…!」
彼の意識はそこで途絶えた。
ホロライトシティ ホロライブ事務所前派出所
スミレ「ふんふふんふんふ~んふ~ん」
ラプ「スミレー、なんか楽しそうだな?」
スミレ「そりゃそうですよ。なんたって、4月9日はエリスの誕生日なんですから!」
ラプ「え?お前誕生日あったの?」
エリス『失敬だね。僕にだって生まれた日ぐらいあるよ。正確には自立型人工知能として目覚めた日だけどね』
スミレ「私のお父さんが小学校に入学したその日に、お婆ちゃん―お父さんのお母さんから渡されたそうなんです」
ラプ「へぇ~、でもお前ケーキ食えないじゃん?」
エリス『ケーキを食べるだけが誕生日じゃないさ。僕にとっての最高のプレゼントは、スミレのバースデーソングさ』
スミレ「えへへ、照れちゃうな~」
エリス『と言っても、スミレが僕の誕生日をやりたがった理由が「自分がケーキを食べたいから」なんだけどね』
スミレ「そ、それは言わないでよ!」
ラプ「分かる。誕生日に食べるケーキっていいよな」
エリス『君の家は年がら年中誕生日みたいなものじゃないか』
佐々木家は妻も子供も多いので、毎月というかほぼ毎週誰かしら誕生日を迎えている。
ラプ「因みにさ、2人はどんな出会いだったんだ?」
ベル「それ僕も気になるな。警察学校時代には教えてもらえなかったし」
巡回から戻ってきたベルも話の輪に加わる。
スミレ「実は、出会った時のことは覚えてないんです。物心ついた時には傍にエリスがいたので」
エリス『僕はスミレが生まれた時から一緒だからね』
ラプ「あれ?でも、エアリアルってその頃存在しないよな?」
エリス『当時はキーホルダーの人形だったんだ。この姿はGCPDに入ってから手に入れたものなのさ。その前は腕時計型の端末だったんだよ』
ラプ「なんで変わったんだ?」
エリス『スレット…あースミレの父がね、スミレの事を近くで見守っていてほしいって言って、親しみやすい姿にしてくれたんだ。お陰で、何度口の中に放り込まれたか分からないよ』
スミレ「そ、そんな事まで言わなくても!」
ベル「本庁に連れてきた時もビックリしたよ。ライン警視が興味持って、エアリアルに移した時はもっとビックリしたけどね」
愛華「そして、今や…」
奥からお茶を持ってきた愛華が、スミレの机の上の黒いエアリアルに目を向ける。
『ガンダムエアリアルトリガーダーク』
エリスがナナカに頼んで作ってもらった黒いエアリアル。タイプチェンジが出来ない以外はエアリアルトリガーとスペックに大差はない。一見すると闇のエアリアルトリガーといった感じだが、エリス曰く「光であるスミレを支える影のような存在」とのこと。玲二によって神羅の力が与えられているので、Яと戦うことが出来る。
愛華「まさか一緒に戦うことになろうとは」
3月中頃から、エリスはスミレと共にガンプラウォーズに入るようになっていた。皆最初に聞いた時は驚いたが、GCPDメンバーの戦闘スタイルをデータとして持っているエリスは、あっという間にダイヤランクに到達してしまった。
因みにどうやってログインしているかというと、SDEXエアリアル内部にあるエリスの人工知能のチップにログイン用のデータを書き込む、筐体にはリアルタイム配信用のUSBソケットがあるので、そことエアリアルを有線で繋ぐ、あとはエリスが操作することで、普通の人間と同じようにプレイすることが出来た。ただ、これはかなり特殊な方法なので、トレーニングと出動以外の使用は阿部室長と真筆副室長によって禁止されている。
エリス『上手くいって良かったよ。ね、スミレ』
スミレ「うん。最初はちょっと不安だったけど、大丈夫そうだし、エリスが近くにいてくれると私も心強いし、これからも一緒にいてくれると嬉しいな」
エリス『それはこちらのセリフさ。これからもよろしくね、スミレ』
スミレ「よろしく、エリス」
そこへ息を切らしながら、劾が駆け込んできた。
劾「緊急事態だ!署へ向かうぞ!」
スミレ・ベル・愛華「「「はい!」」」
ラプ「頑張れよー!」
ホロライト警察署 会議室
部屋の中には派出所メンバーに加え、るりの姿もあった。大型モニターには阿部室長の姿が映っている。
兼士『これを見てくれ』
モニターが切り替わり、20人の顔写真が現れる。
愛華「この方達は!」
ベル「
兼士『そうだ。数日前からGCPDメンバーが次々に意識不明になる事件が多発している。そのすべてがガンプラウォーズでのトレーニングや出動中に起きている』
劾「Яの仕業か」
兼士『恐らくは。何故こうもGCPDのメンバーばかりが狙われるのかは分からないが、お陰でうちの戦力はガタ落ち、今やダイヤ以上の精鋭しか残っとらん』
劾「それで、我々にどうしろと?」
兼士『1度ライン警視と共に本庁に戻ってもらいたい。対Яの作戦の為にな』
劾「現状、GCPDでЯを倒せるのはここにいる者達だけだからな。了解した」
スミレ「待ってください!その間、派出所はどうなるんですか?」
兼士『それについては、栞葉巡査長以下数名を一時的に配属することとなった。また、本件が片付き次第、一部ホロライト警察の署員を正式にGCPDへ配属することにもなった。すまんが、よろしく頼むぞ』
るり「はっ!お任せください!」
兼士『それからもう1つ、本庁から新たに2名ホロライトに派遣することとなった。1人は今日の午後到着予定だ』
愛華「急ですね。もう1人は?」
兼士『本件が解決次第、君らと共にホロライトに行ってもらう。すぐに支度をしてくれ。最初のメンバーがやられたのが3月28日だから、間もなく1週間が経つ。あまり時間がない、今日中に出発してくれ。では』
室長が敬礼し、5人も敬礼を返す。モニターが切れると、劾が口を開いた。
劾「よし、行くぞ。栞葉巡査長、引継ぎを行うからすぐに配属メンバーを集めてくれ。ライン警視もだ」
るり「はい!」
劾「ベルとスミレで引継ぎ用の資料の作成。分かってると思うが、Яと市長の件は伏せろよ?」
ベル「心得ています!」
スミレ「了解!」
劾「愛華は今日来るメンバーの確認と、フェリーの手配だ。来た者への引継ぎが完了次第出るぞ」
愛華「了解しました!」
15:00頃
ベル「よしできた!あとは、引き継ぐだけだな」
スミレ「意外と早かったですね」
ベル「この派出所自体、今年から運用されてる物だからね。それに島外からの客が起こす軽犯罪が起こる以外は基本暇だし」
劾「終わったか?」
ベル「はい!終わりました」
愛華「チーフ、フェリーですが、18時の便が取れました。それから、巡査部長はまもなくこちらに到着するそうです」
劾「ご苦労だった」
思ったより早く作業が完了し、取り敢えず一息入れる4人。
スミレ「るりさん、遅いですね?」
愛華「大方、警視がなかなか動こうとしないんでしょう?」
その頃
ドンドンドン!
るり「警視!早くしてください!いつまでやってるんですか!」
アルベルト「もうすぐでこのプログラムを組み終わる!今やっておかないと本庁まで触れないんだ!」
るい「あとどれくらいですか?」
アルベルト「30分だ」
るり「そんなに待てません!」
エリス『じゃあさ、るり達が来るまでトレーニングでもしようよ』
スミレ「いいね!ここにもしばらく帰れないし、やりましょうよ!」
愛華「えっと、チーフ?」
劾「構わない。こっちは俺が見ておくから、やってこい」
スミレ「ありがとうございます!」
ガンプラウォーズ モード:バトロワ ステージ:クイン・ハーバー
『水星の魔女』において、ミオリネがアーシアンとの会談を行い、プロスペラがクワイエット・ゼロに向けて行動を開始した場所でもあるこの街で、4機は対峙した。
愛華「ベル、パーフェクトパックはどう?」
ベル「悪くないけど、『フォトントルピード』はスキル武器だし、地上じゃ使えないのがちょっとなぁ…」
愛華「原作からして、あの武器は強すぎるから仕方ないわね」
ベル「姉さんは相変わらずアルケイン?」
愛華「フルドレスの再現が上手くいかなくて…いっそのことG-セルフのバックパックでも付けようかしら?」
ベルの機体はパーフェクトパック装備のG-セルフ、愛華はいつものG-アルケインだ。
エリス『スミレ、キャリバーンはどうだい?』
スミレ「だいぶ慣れました。市長には感謝ですね」
エリスのトリガーダークがスミレに話しかける。先日、ロイガセイバーЯとの戦いで破損してしまったエアリアルトリガーは、まだ修復が完了していない。今スミレが使っているのは、玲二が組んだガンダムキャリバーントリガーだ。
『ガンダムキャリバーントリガー』
玲二が作製したガンプラ。使用者は狭間スミレ。エアリアルトリガー同様、赤・青・白のトリコロールカラーとなっており、スキルによるモードチェンジも可能。ゼペリオンブラスターに加え、右腕部にスカイモードで威力が上がるランバルトショットを増設。また、パワーモードではビームサーベル二刀による光波斬撃『デラシウム光斬』を放つことが出来る。神羅族である玲二の手で作られた為、対Я性能はエアリアルトリガー以上になっている。
エリス『さぁて、始めようか』
4機が武器を構え、スラスターを吹かそうとしたその時!
ズドォォォォォン!!
ベル「何だ!?」
上空から何かが降ってきた。砂煙の中から黒地に赤い血管のような模様、シェルユニットが明滅を繰り返しているエアリアルが現れた。
愛華「Я!!」
その瞬間、美しいクイン・ハーバーがドロドロとした大地に変貌する。
ベル「いきなり現れた!?でも、4対1なら、負けるわけ―ビシュン!―わっ!?」
上空からビーム攻撃を受ける。そこには3体のロイガセイバーガンダムЯが浮遊している。
エリス『そういえば、集団戦法を覚えたんだっけ?どうする?』
スミレ「このエアリアルは私がやります!皆さんはセイバーを!」
愛華「やれるのですか?」
スミレ「エアリアル相手なら私の専門です!任せてください!」
愛華「分かりました。ベル、エリス、行きましょう!」
ベル「はい!」
エリス『スミレ、気を付けて』
3機が上空のロイガセイバーЯに向かって飛び立つ。
スミレ「私が相手です!」
キャリバーンがライフルを撃つが、どこからか飛んできたエスカッシャンがそれを防ぐ。
スミレ「ならこっちも、エスカッシャン!」
キャリバーンもエスカッシャンを展開し、サーベルを引き抜いて斬りかかる。対するЯのエアリアルもサーベルを抜いて受け止める。エスカッシャンは互いに攻撃し合うが、ビーム同士がぶつかって相殺し合い、ダメージが入らない。
スミレ(なにこの敵?)
スミレの攻撃は一方的であったが、そのすべてが受け流される。まるで、そこに攻撃することが分かっているようだ。
スミレ「マルチじゃダメか、なら!スキル『モードチェンジ』!」
キャリバーンが顔の前で腕を交差させて開くと、赤・白のパワーモードに変わる。
[ギギッ、ギギィッ!]
すると、Яのエアリアルも顔の前で腕を交差させて開く。次の瞬間、黒いボディに赤いラインが出現する。
スミレ「な!?モードチェンジ!?まさか…トリガー?」
『ガンダムエアリアルトリガー“Я”』
『光の巨人は闇に染まる……世界は闇黒に閉ざされる……さぁ、引き金を引け……破壊の為に……!』
エアリアルトリガーЯはサーベルを逆手に持って突っ込んでくる。キャリバーンは防御の体勢を取るが、タックルで吹き飛ばされる。
スミレ「ぐぅぅぅ!こんのぉ!」
キャリバーンはサーベルにエネルギーを溜めると、光波斬撃『デラシウム光斬』を放つ。だが、戻ってきたエスカッシャンによって阻まれる。
スミレ「なら!」
再びモードチェンジを行い、青・白のスカイモードに変わる。自身のエスカッシャンを接続し、上空に飛び出す。エアリアルトリガーЯもモードチェンジで、赤いラインが青いラインに変わる。さらに、キャリバーンと同じようにハードポイントにエスカッシャンを接続する。
[ギギィッ!]
エアリアルトリガーЯも飛び出し、空中戦が始まる。ビームライフルとランバルトショットの応酬を繰り返すが、どれも決定打にならない。
スミレ「くっ!まだ慣れてないっていうの?!」
[ギッ、ギギィッ!]
サーベルを持ったエアリアルトリガーЯが加速する。
スミレ「マズイ!」
スミレは咄嗟に機体を捻って急所を反らすが、スラスターを破壊されて地上に落ちる。地上に降りたエアリアルトリガーЯは最初のラインが無い姿に戻るとライフルを構える。そこへエスカッシャンが接続されていく。
スミレ「ゼペリオンブラスター!?」
キャリバーンもライフルにエスカッシャンを接続して構える。
[シュート]
スミレ「シュート!」
2機のゼペリオンブラスターの威力は同じなのか、中央で拮抗する。
スミレ「く、くぅぅぅぅ!」
[……]
エアリアルトリガーЯのゼペリオンブラスターの出力が上がる。徐々にではあるが、キャリバーンが押され始めた。
スミレ「出力が上がらない!」
キャリバーントリガーのベースとなった『ガンダムキャリバーン』は『水星の魔女』においては、ガンダムルブリスと同時期に建造された機体だ。パーメットスコアのリミッターがないこと以外は、全てにおいてエアリアルの下位互換にすぎない。さらに、スミレが2年近く使っているエアリアルトリガーと比べて、まだ扱いに慣れきっていないという理由もあって、その実力を発揮しきれなかった。
スミレ「このままじゃ…負ける」
エリス『スミレーーー!!』
スミレ「エリス!」
エリス『ゼペリオンブラスター、シュート!』
ロイガセイバーЯを撃破したトリガーダークがゼペリオンブラスターを放つ。エアリアルトリガーЯは2機分のゼペリオンブラスターを押し返すことは出来ず、上半身を破壊されて撃破された。
スミレ「はぁ、はぁ、エリス、ありがとう」
エリス『良いってことさ。誕生日プレゼントは奮発してね』
スミレ「ふふっ、いいよ、20曲くらい歌ってあげる」
残ったロイガセイバーЯもベル・愛華によって撃破された。
ベル「なんとかなりましたね」
愛華「いえ、まだです。Яのフィールドが解除されてません」
スミレ「一体どこから来るの!?」
エリス『落ち着いて、スミレ。こういう時はレーダーを、―ザバァッ! ドゴン!―……え?』
突如、地面から出現したЯの機体がトリガーダークの腹部を貫いた。
エリス『うっそ…』
[ギギッ、コワレロ]
そのまま貫いた腕を振り上げ、トリガーダークの上半身と頭を真っ二つにしてしまった。
スミレ「エ、リ…ス?」
ベル「エリス?エリス!!」
愛華「トリガー?いえ、こいつは、キャリバーン!」
『ガンダムキャリバーントリガー“Я”』
『受け入れろ、我らの祝福を……歓喜せよ、生誕の日を……知らぬまま生きよ……破壊の引き金が引かれる、その時まで……』
スミレ「エリス…?ウソ…でしょ…?」
ベル「スミレさん危ない!」
セルフがキャリバーンを押し退けると、キャリバーントリガーЯに頸を掴まれる。
愛華「ベル!」
アルケインがライフルを向けるが、セルフを盾にされて撃つことが出来ない。
ベル「姉さん撃って!」
愛家「でも!」
キャリバーントリガーЯが右腕のランバルトショットをセルフのコックピットに向ける。
ベル「っ!」
ズドン!
コックピットが破壊され、セルフは沈黙する。
愛華「ベル!」
アルケインがライフルを乱射するが、エスカッシャンに阻まれる。さらにエスカッシャンのビーム攻撃で四肢を破壊される。キャリバーントリガーЯはサーベルを引き抜き、コックピットを貫いた。
スミレ「巡査長!」
キャリバーンは無防備なキャリバーントリガーЯの背中に向けてライフルを構えるが、突如ビームサーベルで右腕を斬り落とされた。
スミレ「何!?」
そこにいたのは、エアリアルトリガーЯだ。追撃で胸部を切り裂かれる。
スミレ「なんで!?倒したはず!」
[エアリアルノコア、ココ]
キャリバーントリガーЯが自身の胸部を指す。
[エアリアルデユダンサセテ、キャリバーンデキシュウスル]
[ジーシーピーディー、コレデタオシタ]
「貴方たちが!?」
[トリガーダークヲカンサツシテ、データヲエタ]
[オマエタチノタタカイカタ、オボエタ]
冒頭でも述べたが、エリスはGCPDメンバーの戦闘スタイルをデータとして持っている。Яはシーカーズの中に潜み、エリスと戦うたびにそのデータを盗み出していたのだ。
劾「スミレ!」
異常を察知した劾がブルーライダーでゲートを通って参戦してきた。
『ブルーライダー』
ブラックライダーをベースに作製された劾のガンプラ。試作戦術型ユニット「steelyard」をオミットしたことでステルス迷彩は使用できなくなったが、劾自身はステルスせずに戦う事を主としているので、特に問題ない。GE製ブルーセイバーを装備しており、射撃・格闘とバランスが取れた機体。また、手榴弾も装備している。
スミレ「チーフ!皆が!」
劾「…下がってろ!俺が相手だ!」
ブルーライダーがキャリバーントリガーЯに向かってブルーセイバーを振るうが、全て躱されてしまう。
劾「俺の攻撃がいなされる!?」
[ムダダヨ、ガイ]
劾「っ!」
ブルーセイバーの太刀筋がブレる。その隙を見逃さず、キャリバーントリガーЯにブルーセイバーを抑え込まれ、手刀で叩き折られる。
劾「チッ!」
スミレ「チーフ!」
[サセナイヨ]
エアリアルトリガーЯの斬撃でキャリバーントリガーの左腕も切断される。
スミレ「チーフ!そいつの中にエアリアルのコアが!」
ブルーライダーがヒートナイフを振るう。胸部を切り裂いたことでコアが露出するが、モードチェンジでパワーモードとなったキャリバーントリガーЯの斬撃でナイフが破壊される。
劾「……スミレ!」
スミレ「?」
劾「すまんが、後は頼んだぞ!」
キャリバーントリガーЯのサーベルがコックピットに迫る。直前、ブルーライダーはグレネードをコアに押し付ける。
―ドガァァァン!―
[???、エアリ、アル、ガ・・・]
スミレ「チーフ!?」
爆煙が晴れると、そこにはコックピットを貫かれたブルーライダーがいた。だが、キャリバーントリガーЯも零距離でのグレネードを受けて前面が黒焦げになっていた。そして、コアを破壊された為か、エアリアルトリガーЯはドロドロに溶けて消滅してしまった。
[ギギッ、エアリアル、ヤラレタ]
スミレ「チーフ…ベルさん…巡査長……エリス…」
[ボクハ、マダ、ヤレル]
キャリバーントリガーЯがサーベルを持って近づいてくる。逃げなければ!だが、動かない…動けない。皆やられてしまった。さっきまで談笑していた仲間たちが。
[サヨウナラ、スミレ]
るり「させるか!」
キャリバーントリガーЯのサーベルを持った右腕が破壊される。上空から濃紺のジャスティスと緑・黄色の塗装の重装甲な機体が降りてくる。
るり「スミレさん!大丈夫ですか!?」
スミレ「るり、さん…」
都々「るり!皆が!」
見回すと、破壊されたGCPDメンバーの機体が転がっている。
るり「都々さん、やりますよ」
都々「うん!こいつを倒して皆を助ける!この『グシオン・ゼノフィリス』と!」
るり「『サージェントノーブルジャスティス』が相手だ!」
[……、ルリ、トト]
都々「?」
るり「私達の名前を?」
キャリバーントリガーЯは少し後退すると、空に飛び出す。
都々「っ!るり!」
るり「分かってます!」
ジャスティスがハンドガンを撃つ。何発かは外れるが、1発が命中してボディにくっ付く。キャリバーントリガーЯはそのまま空の彼方に消え、クイン・ハーバーも元の景色を取り戻した。
るり「やっぱり逃げましたか。スミレさん?」
スミレ「……う、うああああああああああああ!!!」
彼女の慟哭がクイン・ハーバーに木霊した。
[コレハ、ナンダ?]
『見てよ、エリス!僕の子供だ!』
『これが生命の誕生…なんて、美しいだろう』
[イノチ、タンジョウ]
『エリス、スミレを頼んだよ』
『任せてよ。こう見えて僕は子守だって、おいコラ!やめろ!僕はおしゃぶりじゃない!』
[アラタナイノチ、ウツクシイ?]
キャリバーントリガーЯは自身を修復する中で、破壊した際に取り込んでいたエリスの記憶を見ていた。感情無きプログラムのЯにはそれが何なのか分からない。だが、削除するでもなく、その映像を眺めていた。
キャリバーントリガーЯによって壊滅させられたGCPD、唯一の生き残りであるスミレは本庁への帰還を命じられる。消滅のタイムリミットが迫る中、彼女は意を決して、勇士達と共にЯとの戦いに挑む。仲間のために、友の為に、そして、最高のパートナーのために。
次回、勇士集結
恐らく、また1万字近くなると思う。5,000字前後でやってきたけど、もう最近は1万字超えなければ、いいかなって思い始めてる。