【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ with リ・イマジネーションズ   作:波音四季

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ようやく決着が付きました。これで心置きなく全国大会に…と思ったんですが、やるとしたらいきなり準決勝からになると思います。予選を細々書いていたら時間が足りないし…。それと以前6月といってましたが、7月にします。夏休みの方が色々と都合がいいので。


PHASE27 引き金は僕だ!~Pull the TRIGGER!~

ガンプラウォーズ ステージ:エルドア地区軍事緩衝地帯

勇士連合チームとЯとの戦いは激しさを増していた。

 

都々「くっ!」

 

都々の『ガンダムグシオン ゼノフィリス』は『ガンダムバルバトス・クレセントЯ』の攻撃を受けていた。

 

 

ガンダムバルバトス・クレセント“Я”

月光の中に悪魔は潜む……三日月の夜に気を付けろ……破壊の化身は、すぐそこに……

 

 

バルバトス本来の機動力と格闘性能はЯ化したことでより凶悪なものとなっている。クレセントブレードを持って突撃してくる様は正に悪魔だ。だが、ゼノフィリスも負けていない。重装甲化されたことで機動力は皆無に等しいが、防御と持久力、そしてパワーは作戦参加機体の中ではトップだ。現にクレセントЯの攻撃を受けてもビクともしていない。

 

都々「とはいえ、こう素早いと反撃するタイミングもない」

 

都々はディランザアクストから持ってきたアックスを構える。クレセントЯはクレセントブレードを分離し、両手にクレセントカッタ―を持って再び突撃してくる。

 

都々「『常に相手の行動を予測し、攻防どっちともとれるようになれ』……今!」

 

カッターをアックスで受け止めると、クレセントЯの腕を掴む。

 

[ナニ!?]

 

都々「捕まえた!もう逃がさない!」

 

クレセントЯはカッターでゼノフィリスを斬り付けるが、ビクともしない。ゼノフィリスはお返しとばかりに顔面をぶん殴る。互いに頭突きで顔を突き合わせると、殴り合いが始まった。

 

 

 

みしろ「ふぅ…ふぅ…」

 

みしろは呼吸を整えて、『氷護』を『氷牙Я』に向き直らせる。

 

 

ガンダム氷牙“Я”

主に仇なす者に牙を……主を狙う愚か者に裁きを……全ては愛しい主の為に、その牙は容赦なく敵を噛み千切る……

 

 

[ギギッ、マタコワシテアゲエルヨ]

 

みしろ「くっ!」

 

レバーを持つ手が震える。嫌な汗が頬を伝う。みしろは歯を噛みしめて気を強く持つ。

 

[ギギッ!]

 

氷牙Яのシグルブレイドが氷護を襲う。その攻撃は執拗に左腕を狙ってきている。

 

みしろ(このЯ、左腕ばかり!)

 

みしろと氷牙Яが最初に対峙した時、氷護は左腕を破壊された。その時、Яによってみしろは左腕を斬られた幻覚を見せられ、大きなトラウマを負ってしまった。レグとの戦いを経てマシにはなったと思っていた。だが、損傷してないにもかかわらず、突如としてみしろの左腕に痛みが走る。

 

みしろ「っ…幻肢痛ってやつですか。やっぱりこんな状態じゃ…」

 

ダメだ。レインにメンタルトレーニングをしてもらったり、玲二と一緒にカウンセリングを受けたりしていたが、やはり自分一人では無理だったんだ。レグを呼ぼう。彼女なら絶対に助けに来てくれる。みしろは通信に指を伸ばす。

 

[ギギッ、キミヲコワシテ、ホカノイノチモコワシテアゲル]

 

その言葉にみしろの指が止まる。

 

みしろ「…今何と?」

 

[マタキミヲコワス、ホカノナカマモコワス、シンラノチカラモコワス、アラタナイノチモスベテコワス]

 

新たないのち…?

 

みしろ「……か」

 

[?]

 

みしろ「ミナのことですかァァァ!!」

 

氷護が真っ直ぐに氷牙Яに突撃する。バカが自分から壊されに来た、そう思いながら氷牙Яはシグルブレイドを振るう。だが、手応えがない。それどころか氷護の姿がどこにもない。

 

[ドコヘイッタ?]

 

ミラージュコロイド?ハイパージャマー?否、そんなものがあれば、とっくの昔に使っている。辺りを見回したその時…

 

―ザシュッ!―

 

背中が何かで刺される。振り払うとそこには氷護がいる。

 

[イ、イツノマニ?]

 

みしろ「みしろが傷付くのは構いません。でも、主や仲間や最愛の娘を傷付けるのは、絶対に許しません!」

 

氷護の斬撃が氷牙Яのボディを切り裂く。再生を試みるが、凍結した傷口が塞がらない。

 

[サイセイシナイ!?ナゼ!?]

 

ふと見るとまた氷護の姿が消えている。氷河Яはシグルブレイドを後ろに振るうが、何もいない。またしても後ろから刺される。

 

「『日常生活で人の背後に立っても、自分が話すまで気付かれない』くらいになれば、完璧と言わざるを得ないでしょう」というのはレイラの言葉だ。それは全ての従者が最終的に会得すべきスキルである。従者は主の影となり、最低限の気配りで最高のおもてなしをする。もし主に仇なす者が現れれば、主にも敵にも気取られぬよう始末し、何事もなかったかのように仕え続ける。それこそが従者のあるべき理想の姿だ。未完成であったみしろのこの技術は、皮肉にも討つべき敵であるЯの失言によって完成したのだ。

 

みしろ「貴方たちを野放しには出来ない。ここで終わらせます!」

 

 

 

パトリック「うへぇ~、強すぎだろコイツ」

 

パトリックの『アドバンスドジンクス』は『ダブルオースノーホワイトリリィЯ』と対峙していた。

 

 

ダブルオースノーホワイトリリィ“Я”

見よ、我らが皇女は来た……白き雪は黒に染まり……世界は氷に閉ざされる……受け入れぬなら、朽ち果てよ……永遠に凍てつく氷獄の中で

 

 

パトリックのアドバンスドジンクスの武装は再生阻害プログラムが施されており、検査と称して玲二に神羅の力を与えられている。だが、それでもスノーホワイトЯには追いつけていなかった。

 

パトリック「コイツに負けると、意識不明になるんだっけか?それだけはごめんだぜ!」

 

パトリックはアドバンスドジンクスを加速させるが、それを上回る速度でスノーホワイトЯがぶつかってくる。2本のGNソードの攻撃をGNランスで受け止め続けるが、次第に破損していく。

 

パトリック「ありゃ、ボロボロになっちまった!うおおおお!?」

 

GNソードの突きを寸でのところで回避する。

 

パトリック「どうすりゃいいんだよ、これ…」

 

他の武装も破壊されてしまい、残っているのはサーベルだけだ。救援を呼ぶか?しかし、「不死身のタンさん」とまで言われた俺が「助けてくれー!」なんて言うのは癪に障るし、プライドが許さない。

 

パトリック「よぉし、こうなったら!」

 

再びアドバンスドジンクスを加速させ、今度はスノーホワイトЯに組み付くと上空に飛び出す。

 

アルベルト『タン巡査部長!何をしている!』

 

パトリック「このままだとやられるのがオチだ!だったらコイツも一緒に道連れにしてやるのさ!」

 

アルベルト『巡査部長止せ!今誰か救援に送る!』

 

パトリック「そんな余裕ねーだろ!俺に任せとけって!」

 

ジンクスⅣから移植したGNドライブが臨界に達する。

 

パトリック「うおおおおおおお!愛してるぜ!イオ―ドゴオオオオオン!!

 

アドバンスドジンクスLOST

 

アルベルト「巡査部長!巡査部長応答しろ!…ダメか」

 

 

 

るり「っ!誰か落とされた?」

 

[スキアリ!]

 

『ブラックナイトシーカーシヴァЯ』の足のビームソードで『サージェントノーブルジャスティス』の右腕を切断される。

 

 

ブラックナイトシーカーシヴァ“Я”

強き者よ、来るがいい……その先に待つのは、破滅の未来……弱き者よ、受け入れよ……絶望と破壊の未来を

 

 

るり「しまった!」

 

ジャスティスはヴィーゼルナーゲルを投擲するが、シールドで弾かれてあらぬ方向へ飛んでいく。

 

[キミハカテナイ、ソレガサダメダ!]

 

るり「そんな運命(さだめ)、打ち破る!」

 

ビームソードとブームブレイドで斬り合うが、ジャスティスの方が押し負ける。合同演習でブラックナイツに敗北して以来、るりも他の参加メンバーや劾の指南を受けて強くなったと思っていたが、まだ全然足りていない事を認識させられる。

 

るり「ぐっ!」

 

蹴り飛ばされ崖壁に激突する。さらに消耗していたエネルギーが切れ、フェイズシフトがダウンする。

 

[オワリダ、ルリ]

 

シヴァЯの胸部装甲が開く。あの時と同じだ。だが

 

都々「るりーっ!」

 

針が射出されると同時に、緑の巨体がジャスティスの前に立ち塞がる。

 

るり「都々さん!」

 

都々「ぐぅぅぅ!」

 

ゼノフィリスの装甲に針が突き刺さる。装甲に亀裂が入り、ボロボロと剥がれ落ちる。だが、頭部の剥がれ落ちた装甲の隙間から緑の輝きが…。次の瞬間ゼノフィリスが爆発四散する。

 

[ヤッタカ]

 

シヴァЯが呟いた直後、爆煙の中からイエローとエメラルドグリーンのグシオンが飛び出す。さらにバックパックキャリーフライヤーが飛来し、装備をパージする。パージされた装備はグシオンの背中に装着され、そこから2本のハルベルトを引き抜く。

 

 

『ガンダムグシオン ゼノフィリス・ネイキッド』

ガンダムグシオン・ゼノフィリスの本体。ネイキッドは「裸」という意味。外見は都々カラーのグシオンリベイクだが、バックパックのサブアーム・リアスカートのシールドはオミットされている。常時はゼノフィリスによる防御とパワーで押す戦法を取るが、機動力を必要とする時や装甲が破壊された時にはパージしてこのネイキッドとなる。ネイキッドになると、バックパックキャリーフライヤーによって、ゼノフィリスウェポンパックを装着できる。ウェポンパックには、実体斧とビームソードを組み合わせたゼノハルベルト2本、ナノラミネートアーマーを切り裂けるチェーンソーを装備。チェーンソーは、頭部前面に装着出来る。

 

 

都々「るり、大丈夫?」

 

るり「はい!」

 

都々はクレセントЯをアックスで大地に磔にしつつコアを破壊することに成功したのだ。

 

大和「栞葉さん!」

 

アルベルトからの要請を受けた『ライジングフリーダム リグレッション』が降りてくる。

 

大和「デュートリオンビーム照射!」

 

フリーダムから照射されたデュートリオンビームによって、ジャスティスはフェイズシフトを取り戻す。

 

大和「僕は戻ります!ご武運を!」

 

るり「ありがとうございます!」

 

ゼノフィリス・ネイキッドがゼノハルベルトを振るう。防御とパワーを犠牲にして機動力を得たが、それでもシヴァЯのスピードには追いつけていない。

 

[ムダダヨ、カツノハボクダ]

 

都々「勝負に絶対なんてない!」

 

ゼノハルベルトがシヴァЯの実体剣を抑え込む。だが、もう片方のゼノハルベルトはシールドクローで抑え込まれる。

 

[オワリダ!]

 

シヴァЯの足からビームソードが出現する。

 

都々「お前がな!」

 

バックパックからチェーンソーが頭部前面に装着され、シヴァЯの左肩に突き刺す。

 

[ギギギギギギギギギギッ!?!?]

 

―バキン!―

 

チェーンソーが根元から折れる。作りが甘かったのだろうか。まだコアには届いていない。

 

都々「るり!」

 

るり「ハアアアア!!」

 

ジャスティスのシールドから展開したビームソードが、チェーンソーの傷口からボディごとコアを一気に両断した。

 

 

 

大和「レグ!」

 

『アルティメットフリーダムガンダムЯ』と戦う『フォースインパルスSpecⅡ』を助けるために加速する。

 

 

アルティメットフリーダムガンダム“Я”

魅せよ、究極至高の自由……すべてを凌駕し、超越し、叩き潰せ……求める声に応え続けろ……頂点に君臨し続けるために

 

 

アルティメットフリーダムЯの斬撃がインパルスのコックピットに迫る。

 

大和「レグーっ!」

 

レグ「っ!」

 

間に合わないと思われた。だが

 

[!?!?!?]

 

インパルスはチェストとレッグを分離して回避すると、レッグをアルティメットフリーダムЯにぶつける。さらにフォースシルエットごとチェストを分離してぶつける。コアスプレンダーの機関砲でシルエットを破壊し、爆発で大ダメージを与える。

 

レグ「大和!」

 

大和「あぁ!」

 

瞬間、大和の中で何かが弾けた。

 

フリーダムは2本のサーベルを駆使して連続で切り裂く。その間にレグは予備のチェストとレッグを合体させ、ソードシルエットを装着する。機体色が赤と黒のソードインパルスSpecⅡに変わる。

 

大和「レグ!エクスカリバーを!」

 

インパルスがエクスカリバーを1本投げて渡す。アルティメットフリーダムЯはフルバーストを試みるも、インパルスが投擲したフラッシュエッジが動きを封じる。

 

大和「いくよ!」

 

レグ「うん!」

 

フリーダムが脚を、インパルスが腕を斬り落とす。

 

大和・レグ「「ハアアアアアア!!」」

 

2機のエクスカリバーが胴体に突き刺さり、コアを破壊されたことでアルティメットフリーダムЯは撃破された。

 

 

 

みしろ「……」

 

[ギ、ギギッ]

 

氷牙Яは全身を凍結させられ、大地に倒れていた。その姿を見たみしろは苦い表情をしている。以前自分を再起不能にまで追い込んだЯが、今は無様に転がっているからだ。

 

みしろ(みしろは、こんなのに負けたのですか…)

 

[タス、タスケテ]

 

みしろ「貴方達は、そう言う人達を何人も壊してきたのでしょう?なら!」

 

[ギギッ、ヤ、ヤメ]

 

みしろ「みしろも、容赦はしません!」

 

氷護はナイフを氷牙Яの胸部に突き刺す。

 

―パリン!ー

 

コアが割れ、氷牙Яはドロドロと溶けていく。

 

みしろ「…さようなら、氷牙…あの世界のみしろ」

 

 

 

スミレ「ゼェ、ゼェ、ゼェ…」

 

[……]

 

スミレの『エアリアルトリガートゥルース』と『キャリバーントリガーЯ』の戦いは一進一退だった。エスカッシャン、ランバルトショット、デラシウム光斬、ゼペリオンブラスターと持てる武装を次々に使い捨ててなお、お互いに決定打を与えられなかった。

 

アルベルト「スペックの面ではトゥルースの方が勝ってるはずだが、Яとの戦闘力は拮抗している。巡査、このままではジリ貧だぞ」

 

スミレ「分かってます!」

 

トリガートゥルースはサーベルを引き抜く。対するキャリバーントリガーЯもサーベルを抜く。一呼吸おいて打ち合いが始まる。

 

スミレ(この太刀筋、間違いない。エリスだ。エリスはあの中にいる!)

 

キャリバーントリガーЯの戦い方はエアリアルトリガーダークと全く同じだった。Яはエリスを取り込んで戦い方を自分の物にしているのだ。それはつまり、スミレの戦い方を理解しているという事に他ならない。だが、それはスミレも同じだ。

 

スミレ(エリスならこうする。だから…ここ!)

 

[!?]

 

キャリバーントリガーЯの一閃を回避し、右腕を斬り落とす。即座に左手で2本目のサーベルを抜き、トゥルーストリガーの胸部シェルユニットを破壊しつつサーベルを叩き落とす。トゥルーストリガーも2本目のサーベルを引き抜いて鍔ぜり合う。お互いにサーベルを振り払った結果、両方とも2機の手を離れて上空に飛んでいく。

 

スミレ「っ!」

 

[ッ!]

 

2機も上空に飛び上がり、互いのサーベルを掴むと逆手に持って突き刺した。

 

[ギッ!]

 

キャリバーントリガーЯのサーベルはトゥルーストリガーの右肩の関節に突き刺さり、トゥルーストリガーのサーベルはキャリバーントリガーЯの胸部を貫いた。コアを貫かれたのか、キャリバーントリガーЯは機能停止して落ちていく。

 

スミレ「ハァ、ハァ、ハァ…エリス」

 

[ギ、ギ、ギ、ギ]

 

徐々に溶けていくキャリバーントリガーЯ。

 

[ウ、ル…ソー、ン]

 

スミレ「……警視!エリスは?」

 

アルベルト「……反応がない」

 

スミレ「そんな…エリス!Яは倒したよ!だから―ズガァァァン!―っ!?何!?」

 

突然攻撃を受けるトゥルーストリガー、攻撃したのはЯ化した『ルブリスウル』と『ルブリスソーン』だ。

 

 

ガンダムルブリスウル“Я”

さぁ、遊ぼう……さぁ、壊そう……持たない者達の、持てぬ者達の……怒りを、憎しみを知るがいい……!

 

ガンダムルブリスソーン“Я”

いつか尽きる命……残された時間はわずか……ならばこの命をもって……すべてを壊す……!

 

アルベルト「いかん!」

 

ウルЯがコンテナにガトリングを向ける。トゥルーストリガーはエスカッシャンでソーンЯのショットガンを防いでいるため動けない。フォビドゥンCPがコンテナの前に躍り出ると、ガトリングの攻撃を防ぐ。

 

[[フェーズドアレイキャノン、ハッシャ!]]

 

2機のフェーズドアレイキャノンが発射される。フォビドゥンCPはゲシュマイディッヒ・パンツァーでいなすが、最後までいなしきれず爆発を起こす。辛うじて撃破はされなかったが、関節をやられたのか地に伏したまま動かない。ウルЯのガトリングがコンテナを破壊し、ディアクティブモードのキャリバーントリガーが倒れる。

 

スミレ「ダメ!」

 

トゥルーストリガーが向かおうとするが、ソーンЯに阻まれる。ウルЯはキャリバーントリガーを踏み潰すべく足を上げる。

 

スミレ「エリスーーーーー!!」

 

―ガキン!―

 

動かないはずのキャリバーントリガーがウルЯの足を受けとめる。

 

エリス『ふっ!』

 

瞬時にレゾナンス・フェイズシフトが展開され、白・赤・青のトリコロールカラーのキャリバーントリガーが起き上がった。ウルЯを組み伏せ、ソーンЯをライフルで撃つ。

 

スミレ「エリス?」

 

エリス『待たせたね、スミレ』

 

スミレ「エリス!」

 

アルベルト「漸く戻ってきたか」

 

キャリバーントリガーはトゥルーストリガーの隣に立つ。

 

エリス『デュートリオンビーム照射!』

 

トゥルーストリガーはキャリバーントリガーの補給でエネルギーを回復する。

 

[[ギギギギッ!ウル、ソーン、ミキシング!]]

 

2機のフェーズドアレイキャノンがパージされ、ソーンЯがウルЯの背中に組み込まれ、腕が4本になる。空いた手にショットガンとガトリングが生成され、パージされたフェーズドアレイキャノンはバックパック化されて背中に接続される。

 

[[ルブリスバインド!]]

 

スミレ「合体した!?」

 

エリス『そういえばこの2機、発売前は合体するって考察があったけ?』

 

 

ガンダムルブリスバインド“Я”

ニンゲン…ジュウジン…シンラゾク…ジーシーピーディー…スベテコワセ!…コワセ!…コワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセ!!

 

 

[[シーカーズ!!]]

 

上空にSeekersのマーキングが施されたありとあらゆる量産機が出現する。そこへ複数のビームが通り、量産機達を蹴散らす。

 

大和「シーカーズは僕らでやります!」

 

るり「お二人はЯを!」

 

アルベルト「皆さんは僕が完璧にサポートします!巡査とエリスはルブリスバインドを!」

 

スミレ「はい!やるよ、エリス!」

 

エリス『勿論さ、スミレ!』

 

ルブリスバインドЯがショットガンとガトリングを乱射する。トゥルーストリガーは隙間を縫って進み、キャリバーントリガーはスカイモードとなって飛び上がる。ガトリングが対空砲火の如くキャリバーントリガーを追うが、当たらない。

 

スミレ・エリス「『ランバルトショット!!』」

 

2機のランバルトショットがショットガンを持ったソーンの右腕を破壊する。トゥルーストリガーは攻撃を回避しつつ、ライフルでウルの左腕を破壊する。そこへパワーモードとなったキャリバーントリガーが飛来する。

 

スミレ・エリス「『デラシウム光斬!!』」

 

2機の斬撃が残った腕をすべて破壊する。ルブリスバインドЯは背中のフェーズドアレイキャノン2門をトリガーたちに向ける。

 

エリス『スミレ!ゼペリオンブラスターを!』

 

キャリバーントリガーがマルチモードに戻る。

 

スミレ「ううん、新しい武器がある!」

 

バックパックキャリーフライヤーからトリガー達よりも長いライフルがパージされる。キャリバーンの『ヴァリアブル・ロッド・ライフル』を2つ組み合わせて作り出した『グリッター・ロッド・キャノン』だ。

 

スミレ「エリス!」

 

エリス『なるほど、ここはこう使うのか!』

 

キャリバーントリガーが自身のコックピット部を開くとキャノンからコードを伸ばして接続する。同時にバックパックが開き、グリップのようなものが飛び出す。このコードでキャリバーントリガーからエネルギーを受け取ることで、トゥルーストリガーだけで撃つ時の10倍の火力を出すことが出来るのだ。トゥルーストリガーがグリップを握り、狙いを定める。

 

エリス『撃て!スミレ!引き金は、僕だ!!』

 

ルブリスバインドЯのフェーズドアレイキャノンが発射される。トゥルーストリガーが引き金を引き、グリッター・ロッド・キャノンも発射される。黒い光線と金の光線はぶつかり合って拮抗する。

 

スミレ・エリス「『ハアアアアアアアアアア!!!』」

 

金の光線が徐々に黒い光線を押し返す。

 

[ギギッ!?]

 

黄金の光に飲み込まれるルブリスバインドЯ。

 

[コレガ…ヒトノ…オモイ]

 

ドガアアアアアアアアアアアアアン!!!

 

ルブリスバインドЯが爆散すると同時に召喚されたシーカーズも一斉に姿を消した。

 

 

 

バトルが終了し、モニターが消える。スミレはスキャン台の上のキャリバーントリガーに話しかける。

 

スミレ「エリス?」

 

返事はない。ただのガンプラだ。

 

スミレ「………グス」

 

『何泣いてんのさ』

 

スミレが顔を上げると、棒立ちだったはずのキャリバーントリガーが腰に手を当てている。

 

エリス『やぁ』

 

スミレ「エリス…エリスゥゥゥゥ!!」

 

エリス『コラ!やめろ!頬ずりをするな!涙はともかく鼻水があああ!』

 

筐体を出ると、玲二と作戦に参加したメンバーが待っていた。

 

スミレ「皆さん、エリスが、帰ってきました!」

 

エリス『皆ありがとう。心配をかけたね』

 

るり「よかった~!」

 

都々「上手くいったんだね!」

 

アルベルト「僕と響さんでプログラムを組んだんだ。上手くいって当然です」

 

玲二「病院からも3人が目を覚ましたと連絡があった。今頃本庁の方もメンバーも目を覚ましているだろう」

 

パトリック「いや~良かった良かった!」

 

スミレ「タン部長!無事だったんですか!?」

 

パトリック「おうよ!どうやら自爆じゃ意識不明にはならないみたいだな。これで俺の『不死身のタンさん』って名前が一層知れ渡るだろうな!」

 

アルベルト「まったく、悪運の強い男だ」

 

玲二「みしろは、大丈夫か?……みしろ?」

 

玲二は周りを見回すが、姿が見えない。

 

みしろ「こちらですよ、ご主人様」

 

レグ「うわぁ!?僕の隣にいた!?」

 

大和「ぜ、全然気付かなかった」

 

玲二「俺もだ。みしろ、もしかして…」

 

みしろ「はい。遂に到達しました。従者の最終領域に。みしろはもう大丈夫です」

 

レグ「みしろ先輩、よかった…よかったよぉ~!」

 

レグがみしろに抱き着く。みしろはレグの頭を優しく撫でる。

 

みしろ「レグちゃん、心配かけてごめんなさい。ありがとう」

 

大和と玲二はその様子を優しく見守っていた。

 

 

 

 

 

その夜 ホロライトシティ総合病院

『ハッピーバースデー ディアエリス~♪』

『ハッピーバースデー トゥユ~♪』

 

スミレとエリス、ベル、愛華、劾、るり、都々が病室でエリスの誕生日祝いをしていた。検査入院で動けない3人も誕生日に参加できるよう、玲二が手を回してくれたのだ。

 

ベル「おめでとう、エリス!」

 

愛華「おめでとうございます」

 

劾「おめでとう」

 

るり「おめでとうございます!」

 

都々「おめでとう!何歳になったの?」

 

エリス『スレットが子供時からだから、今年で41かな』

 

るり「えぇ!?ここの誰よりも最年長じゃないですか!」

 

エリス『そうさ、だからもっと敬って』

 

劾「調子に乗るんじゃない。それにしてもスミレ、よくやったな」

 

スミレ「ありがとうございます!チーフ!でも、私1人の力じゃありません。皆がいてくれたから出来たんです。るりさん、都々さん、改めてありがとうございました!」

 

エリス『僕からもお礼を言うよ。ありがとう』

 

都々「どういたしまして!」

 

るり「お役に立てて何よりです」

 

劾「ふむ、これはもう話してもよさそうだな」

 

劾がスマホを取り出す。

 

劾「先ほど室長から連絡があり、栞葉るり、立伝都々の2名を正式にGCPDに配属するそうだ。それに伴って2人の階級も1つずつ上がることとなった」

 

都々「本当ですか!?」

 

劾「あぁ。それからスミレ、本件に関して総監からお前に辞令が下るそうだ。二階級特進だ」

 

スミレ「えええええええ!?」

 

ベル「じ、じゃあ、スミレさんは、巡査部長!?」

 

劾「といっても、GCPDにいる間だけだ。うちじゃ階級なんて有って無いようなもんだからな。るりと都々の2人はしばらくスミレの下についてもらうこととなるだろう」

 

エリス『やれやれ、僕の誕生日にとんだプレゼントだね。でもおかげで忘れられない誕生日になったよ』

 

スミレ「エリス、おかえり。これからもよろしくね」

 

エリス『スミレ、ただいま。これからもよろしく』

 

スミレは自分の手を差し出し、エリスもキャリバーントリガーの小さな手を差し出し、固い握手を交わした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[ボクラガ、マケタ]

 

『私にとって最高のパートナーです!』

 

[ヒトノチカラ、リカイフノウ]

 

『人を理解することなど、出来るはずがない!』

 

[シリタイ、アノチカラノヒミツ]

 

『うおおおおおおお!愛してるぜ!』

 

[シリタイ、ヒトノアイ]

 

『主や仲間や最愛の娘を傷付けるのは、絶対に許しません!』

 

[シリタイ、イノチノウツクサ]

 

Я達の一部がキャリバーントリガーの姿となると、Seekersのプログラムを離れ、膨大なプログラムの海に消えていった。

 




スミレ達と戦ったЯに変化が起きたようです。彼らは一体何を学ぶのか?他のЯ達はそれを受け入れるのか?その答えは誰にも分からない。

次回は、各地に点在する色んなガンダリウムランカー達がガンプラウォーズで激突!そのまえにオムニバスを1つ。今回は結構なボリュームとなりそうです。
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