世界最古の魔法使い【一章完結】   作:I'mあいむ

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ステイナイトはUBWとHFを見てないんですよ。履修頑張ります。


断頭台の先へ

「クソが……!」

 

何でこんなところにいんだよこいつ!正史でもそうだったらどうやってあいつらは生き残った!いや無理無理無理!!こいつだけはマジでヤバいだろ!

 

という訳で自分とリアル鬼ごっこをしている転生者、森田です。

 

 

 

水鏡の悪魔

原作ではそう言われるようになる神話の時代の魔物。呼び名も昔と今じゃ随分違う。昔は複製してくるクソやベー奴とか、相手の力を使えないと勝てない雑魚とか、試練の影照石等と呼ばれていた。

能力は簡単。挑んでくる敵の体をそっくりそのまま複製する能力。記憶も読んでるのか使える魔法や体の使い方もしっかり理解して複製するのだ。単純に自分と戦うことになるって話だ。フリーレン達は大陸魔法協会の試験でこいつと戦っていたな。

 

いつもなら楽……ではないが絶対に倒しやすい部類の魔物だ。何せこいつに対しては特攻のような物を持ってるからな。しかし今は違う。

 

こことは結構距離が離れてるがヒンメル達がいるのだ。ここで俺が魔法を使えばバレる。しかも今回使う魔法は確実にバレる系の魔法だ。

 

何でこんなことになったのか………。俺は自身の状況に絶望しながら逃げ回っていた──────────────────

 

 

 

 

グラナト伯爵領の都市。そこは魔王軍と人類の戦いにおいて非常に重要な場所だろう。分水嶺、とまでは言わないがここではまあ重要な事柄が起こる。

 

七崩賢アウラと勇者一行の戦い。アウラの不死の軍勢によるグラナト領への強襲。それがこれから行われようとしている………筈だ。

まあそんな危機が迫っているグラナト領なんですが今はまだ平和そのもの。というのもそろそろ物資が底をつきそうなのだ。食べ物や飲み物、魔法の研究の為の物等々。そろそろ補給が欲しいからヒンメル達から離れて先に来ている。

 

これで何かのイベントあったらどうしよう。結構不安があるが、久しぶりに魔法を解いて自由に過ごしているのだ。緊張感もなくフラフラして過ごしている。

 

そんな訳でご飯ターイム!今日のご飯はそこら辺にあったレストランのパスタ。味はペペロンチーノのみたいな感じ!

ガツンと来る辛さによく効いてる塩味が合う。

つまり美味い!!俺が数十年研究したパスタより美味い!完成度高い!うぅ……(悲しみ)

 

後でパスタの作り方教えてもらえないかな?今じゃ結構一般的みたいだし、普通のパスタの作り方ぐらい教えてもらえないだろうか。こういう時ぐらいしか教えてもらえないからな。

 

 

 

「無理です」

 

「そうですか……すいません、ありがとうございました」

 

無理かあ……そうだよなあ……。ちょっとくらい……駄目ですよねそうですよね。

 

あ~あ、せっかくのチャンスだったのに。最近調子にのりすぎかな。やったら叶うと思ってしまっているなあ。自重しないと。

 

「へえ、パスタが作り方が知りたいの?」

 

「え?え、ええ。そうなんですよ、って」

 

反射的に答えながら前を見るとそこに居たのは金髪の女性。数年ぶりに会う知り合いの顔だった。

 

「よっ、久しぶり」

 

「……そっすね」

 

「ちょちょちょ!そんな嫌そうな顔しなくても良いじゃない!」

 

当たり前だろう。こいつの名前はハーティリア。俺がこの世界で唯一嫌いな野郎だ。まあ女だが。

 

「そりゃそうでしょう。あなたみたいな人を僕が嫌いなのは知ってるでしょう?それで、何の用です?」

 

何で嫌いかって?そりゃあ勿論俺みたいな弱者男性を嵌めて甘い汁啜ろうとするクソみてえな野郎だからに決まってんだろ。

 

俺は基本的に人を嫌いにならないからな。珍しいさ。けどこういう世間を舐め腐って人を見下すような野郎が嫌いだ。前世の頃もそういう奴はいたよ。そのせい……と言ったらあれだな。俺が悪かったがそれでもそんな野郎が許されるべきではない。

 

つまり俺はこいつが嫌いだ。

 

「いや、数年ぶりに見かけた知り合いが居たら声かけるでしょ」

 

「ああ、そうですか。それではお出口はあちらになります」

 

「ああ、ありがとう。って何で帰らそうとしたの!?」

 

本当に今日は運がないなあ。こんなのと会うとかマジでそう。

 

「はあ、じゃあ僕はもう行きます。さよなら」

 

「いや待って待って!!本当に!用事あるから!」

 

「……」

 

中指立てたろかな本当に。このクソガキが。さっさと死んでくれよ。

 

「それで、何なんですか?さっさとどうぞ」

 

「あなたパスタの作り方教えて欲しいんでしょ?」

 

「そうですね」

 

「私が教えてあげるわ」

 

論外。死ね。

 

「結構です。それで用件は?」

 

「うん、そうよね。感謝しな…え?今、何て……」

 

「だから、本来の用件は何ですか?」

 

こういうのは用件を聞いた方が早い。こいつに何かを教えてもらってるとこっちのストレスが半端ないからな。

 

「いや、そっちじゃなくて!何で断ったのかって聞いてるのよ!」

 

「どうでも良いでしょそんなの。それより何か有ったからわざわざ話しかけたんでしょう?」

 

「あ、いや、あの。ああもう!言えば良いんでしょ言えば!ダンジョンに挑んでもらいたいのよ!」

 

ダンジョン?ほーん。めんどっ。

 

「それで、理由は?」

 

「実は村の人達が───────」

 

 

 

「正体不明の魔物ぉ?」

 

用件はこうだ。こいつが今世話になってる村で正体不明の魔物の被害が出てるらしい。曰く自分にやられただとか、鏡がこっちを見ていただとか。だからこの都市まで来て冒険者を探していたらしい。

 

「自分でやれば良いでしょう。それぐらい出きる筈だ」

 

「私より強い人がやられたの!良いからさっさと受けてよ!」

 

「ふざけないで下さいよ。何でそんなことを言われなきゃいけないんです?それなら村人共々くたばってください。それとも今僕に殺されたいですか?」

 

「ひっ……」

 

「まあ分かりました。そういうことならやります。あと報酬はパスタのレシピ以外にもう一つ」

 

「え?」

 

「二度と僕に話しかけないでください」

 

 

***

 

とまあそんな訳で今の俺はピンチなってる。マジであの野郎ふざけやがって!!

 

もうパスタのレシピの書いた紙はあるしこのまま放置しても良いが、流石に外道すぎるな。やめとこう。

 

やるしかないんだろうか?いや、それは時期尚早というものだろう。例え勝てなくとも本体を殺せば良いのだ。ここはダンジョンじゃない。只の森だ。何とか逃げ回るしかないだろう。いやそもそもこいつが野良で生息してるのもおかしいんだが。

 

 

それから数時間、走った。あっちはバカスカ魔法を撃ってくるのにこっち何も出来ない。体術や近接戦闘も俺を模倣しているのでやりあう訳にもいかない。そうして限界が近づいて来る中俺は遂に希望を見つけた。

 

あれは……居た!

 

「そこかテメェ!!」

 

思い切り踏み込みそのまま飛び上がる。本体はどうやら空を漂って居たらしい。こいつってそんなこと出来たのか。いや、そんなことはどうでも良い!兎に角殺す!ふざけやがってこの野郎!

 

ハンマーを握り潰すかのような力で振り下ろす。只目の前の敵を砕くことを考える。

 

「死ねえ!!」

 

怒りと憎しみを込めた渾身の一撃でその全てを破壊した。

 

やった……!終わった…!

涙が出てしまいそうだ。

感動に撃ち振るえていると何だか周りが騒がしい。何事だ?

ん?てか周りにめちゃくちゃ魔力反応があるんだが。どうなって

 

「あ」

 

目の前に居たのは首の無い鎧の大軍。死屍累々の様相を呈し、現実ではなく地獄の光景だと言われても疑わないだろう。

 

………………やっちゃったぜ。クソが!

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