世界最古の魔法使い【一章完結】   作:I'mあいむ

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今回はいらない話です。主人公の本気が見たい方はどうぞ。

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あー、あいつか。もう随分会ってないが、まあそのうち顔を出すよ。そういう奴だ。あいつに勝つ?無理無理。そんなのが出来るのは魔王とかぐらいだろ。才能とか努力とか、それ以前の問題なんだ。戦意が失くなるんだ。あいつの本気ってのは死と直結してる。挑んだら絶対に死ぬことが分かるんだよ。一度だけ挑んだけどな。相手にされなかったよ。

ハイル伯爵領ハイル・リアス伯爵


閑話 道化じゃなくなった誰か

 

………ん?あれ、あんたらか。

あー、すまない今回はいつものようなヒンメル達との旅じゃないんだ。あんたら読者?観測者?視聴者?………まあこれを見てるあんたらに話すことがないんだよ。

 

原作じゃあ氷柱桜を越えた後は大陸魔法協会の話だった筈なんだがな。ヒンメル達の方じゃ大した話がないんだよ。次はダッハ伯爵の剣の魔物かエトヴァス山の秘湯だろう。

 

別に日常会話を楽しみたいならそれでも良いんだがな。今もそれは、ほら。

 

「今日の夕食は───」

 

「ハイター吐くなよ───」

 

な?いつも通りの会話が続いてる。けどさ、正直こんなの求めてないだろ?あんたらは娯楽の為にこれを見てるんじゃないか?

 

俺の知ってるそういうのだと、もしかしてアニメとか?いや二次創作ではあるだろうからなあ。………なろう?いやハーメルンとかか?ていうか全然知らない異世界の媒体の可能性もあるか。

 

という訳で話すことが無い語り部、森田です。ま、今回はこんな所で終わりになっちまうんだよ。すまない。じゃあまた次回までさようなら。

 

 

 

 

 

ん?あれ?何でまだ終わっとらんの?えぇ……まだ何か続けないといけないのこれ?そういうことなの?だるっ。

 

え?てかどうするよ。実際問題何もないぞ?

 

話せること話せること………話せること?あー分からん!くっそ!俺の話なんてねえんだよ!!前世のことでも話すか?いやつまらないだけなんだよなあ。只のいじめられっこ物語でしかない。

 

今世も人から見ればつまらない人生だ。俺としては楽しいことをやってきただけだ。修行や鍛練もおれにとっては夢の景色。さらにやらねば死ぬときた。だからこその修行漬け。一瞬一瞬生きるのに全力だった。結局前世と変わらない。

 

あんたらの声が聞こえたらなあ。そうじゃなくとも意志疎通が出来たら楽なんだけどな。

 

そうだ、あの時の話しでもするか。ほら、前にちょろっと話に出てきただろう?女将さん………エルネアさんの祖先の時の話だ。まあそこまで何かあった訳じゃないんだが。俺の人生の中じゃそれなりに面白い方の話だ。逆にこれ以外に面白い話は早々無いんだけどね。

 

あれはもういつ頃の話だったか。それなりに関係の薄い仲間達と世界を救った話だ。

 

****

 

荒廃する大地。緑など一欠片も失く、青い空と涸れ果てた地面が地平線のその先まで続いている。

そこに居るのは四人と一人の人間、そしてそれらを滅ぼさんとする魔物の大群。

 

一体でも取り残せば何処かの国が地図上から消えることになるだろう。だからこそ、ここに居るのは周辺国、どころか大陸中から選ばれた屈指の精鋭だった。

 

 

「ははっ!キッツ!」

 

「そう言うなよ……」

 

元気に、というより狂気に染まったような声音で剣を振り続ける者。焦りを感じながらも確実に敵を殺す者、自身の死を悟り半ば諦めながら戦う者。女神に祈り自分達の安寧を願う者。

 

対応も連携も点でバラバラな四人だった。しかし一人一人の強さの凄まじさによって何とかなっていた。パーティーとしてはなっていないが確かに集団として、集まりとしての力を発揮出来ていた。

ただ一人を除いて。そう、つまり俺だった。彼らが纏まってるのに対して俺は一人離れた所で戦っていた。

 

「クソガあああああ!!死ねクソゴミ!ぶっ殺してやる!!」

 

荒れてた。それはもうめちゃくちゃに荒れてた。加減とか後々のこと考えてとか気にせずに本気で戦ってた。

 

《全て悉く破壊する魔法》

 

《流星群を落とす魔法》

 

《地平線まで滅ぼしつくす魔法》

 

《天丼万象!!》

 

《ゲートオブバビロン・レプリカ》

 

《げつがてんしょう■!◆●!?》

 

《にせもん紫》

 

《全方位無限釘パンチ・レプリカ》

 

「はあ………はあ……ぜはあ……うあぁ…………ふぅー、マジで……ふざけんなよ………!」

 

攻撃魔法の奥の手中の奥の手を惜しみ無く使っていた。これらは一人一人が魔王軍幹部級はある。どころか七崩賢クラスもちらほら見えるのだ。だというのに紙切れのように吹き飛び死んでいく。魔王軍すら上回るだろう最恐の軍勢。それが一人に蹂躙されているのだ。明らかに異常だった。

しかしそれでも終わらない。未だに魔物の軍勢には底が見えない。

 

なんでこんなクソッタレな状況になってるのか。

大元を辿ればちょっとした依頼だった。薬草を集めるだけ。その依頼を受けたばっかりに全てが狂った。そこで出会った子供を助けたせいで俺の居場所が知られて、依頼が舞い込んでくるようになった。

 

最初は良かった。適当な討伐依頼や迷子の捜索なんかだった。けど雪だるま式に事は大きくなって今じゃこんな大事にまで巻き込まれたのだ。

ふざけるな!何でこんなことをしなきゃいけないんだよ!!何で片腕無くて片目潰れてる野郎にそんなの依頼すんだよ!!明らかに無理だろうが!?

 

「クソッタレがあああ!!」

 

《天地割る光を放つ魔法》

 

《天候を操る魔法》

 

《嵐を災害にする魔法》

 

「さっさと死ねカァス!!」

 

「うわぁ……」

 

「なぁにこれぇ……?」

 

「人間じゃねえよ……」

 

「化け物……」

 

「誰が化け物じゃい!」

 

あーイライラしてきた。こいつらにも文句言ってやろうかな!?

 

「そもそもてめぇらが対処できれば俺がこんなことしなくても良かったんだろうが!」

 

「そんなことっ!言われてもっ!こんなのどうやって対処するんですか!」

 

言い返してくるのは赤髪の女戦士。結構ギリギリらしい。はっ!良い気味だ。

 

「知らんわ!!そんなん気合いだ気合い!てめぇら才能もってんだろ!何とかしろや!」

 

「んなこと言われたって……!」

 

「ッ!!この野郎……!ふざけやがって」

 

新しい魔力反応。それも特大。今までで一番ヤバい!!距離は……結構遠いな。

はあ……しゃあねえか。

 

「おいそこのクソ共四人組!」

 

「何ですか!」

 

「ひっ……なに」

 

「てめえらあのやべえの倒してこい!!こいつらは俺がやってやる!」

 

「いやそんなこと言ったって!どうやって行くんすか!?」

 

「道は作ってやる!」

 

《か●は●波》

 

日本なら誰もが知るあれのパクり技だ。片手か両手か違いはあるんだが。直線に極太の光線が突き進む。直線上にいた者を飲み込み消滅させる。いくら突き進んでも止まらない。着弾地点はあのラスボス相手だ。

 

「さっさと行け!」

 

「えぇ……」

 

「マジかよこの人」

 

「黙ってろ!ほれ、さっさと行け!」

 

「分かりました。じゃあまた後で」

 

「ああ、じゃあな」

 

「何で今までその力隠してたのか教えて下さいねー!」

 

「ほんとだよ!後で覚悟しとけよ!」

 

「またね……」

 

「ああ、分かったから、行ってこい」

 

これで終わりだ。あいつらのお守りももううんざりだ。しかしお世話になったのそうだ。一応魔法かけておこうか。

 

「ふふ、さようなら」

 

これであいつらとはお別れだ。もう会うことはない。今の家にも帰る気はない。引っ越しだ。それじゃ、さっさととんずらこかせて貰おう。

 

「さて、お前ら」

 

クルリと周りの敵を見渡す。

 

「地獄を見て貰うぞ。第二ラウンドだ」

 

《異世界に引きずりこむ魔法》

 

大地が黒く染まる。数秒後、そこには荒れ果てた地以外に何もなかった。

 

 

***

 

 

「やられた……!」

 

「うーん完全にもぬけの殻だね……」

 

そう口にしているのは赤髪の男と茶髪の女。世界の危機を救い救世主として迎えられた四人。しかし彼らは今森の中にある木と一体化した家に来ていた。

 

「何処に行ってしまったんでしょう?」

 

「分からない。全ての痕跡が綺麗に消えてる」

 

白髪の女と男は思う。何故こんなことになっているのか、と。

 

「ああ、何もかもがなくなってる。というかそもそもがおかしいんだ。誰もがあいつのことを覚えてなかった。」

 

「ええ、私達以外に誰も覚えていない。最初からいなかったかのように扱われています」

 

「残ってるのはこの家と、ニーアの日記に書かれてるものだけか」

 

町に迎えられ、町中の歓待ムードに彼らは酔いしれていた。最初はまだ帰ってきていないだとか、何処かで寝てるだけだとだれもが思っていた。そういう奴だった。

しかし幾ら待とうと一向に現れないのを不審に思い誰かに聞けば、誰もがそんな人は知らないと言う始末。業を煮やしてこんな奥まで出張ってきたらまさかのもぬけの殻。

 

困惑が思考を満たしていた。

 

「どういうことなの……?あいつが敵にやられたなんてあり得るの?」

 

「無くはないが……最後の様子を見るにそれは無いだろうな。それに誰も覚えてないってのは明らかに何かある。それこそあいつ自身が何かやったとかな」

 

「そんなことありえるんでしょうか?」

 

「最後のあいつの戦い。あれを見せられて出来ないとは言えないよな」

 

そう、無いとは言いきれない。彼らの最後に見たあの光景は神の戦いと言われてもおかしくないものだった。そして面倒くさいことが嫌いな性格だった。自分が逃げるためにこのようなことをしたというのもあり得なくはない。というかそれが一番確率が高い。実際それは正解だった。

 

「もう会えないかもな」

 

「そんなことある?」

 

「あいつだぞ?」

 

「ありえるなあ…….。ニーアの日記には何か書いてなかったか?」

 

「何も、私の字しか書いてないわ」

 

「こういうの、あいつらしいっちゃらしいよな」

 

「そうね」

 

彼の言葉を、姿を、仕草を思い浮かべる。最後まで彼を理解することは出来なかったが、それも仕方なかったのだろう。どこか変なところが目立つ人だったから。隻腕隻眼の不審者。そうとしか言い表せないような人だ。そうして誰もが過去に思いを馳せている時だった。

 

『ういーっす』

 

「「「「えっ」」」」

 

現れたのは件の男。いや、それを忠実に再現した光だった。何故か音もする。魔法、というやつだろうか?

 

『いやーここまで来たってことはたぶんお前らだろ?おめでとうー!世界救済の立役者。歴史に名を残した英雄!いやあ素晴らしいねえ。それで、そんな英雄サマがこんなクソ田舎まで何のご用ですか?』

 

「こんの……いちいちうっざいなあ!」

 

いきなり現れて煽られては流石に怒りを隠せない。四人は本題も忘れてイラついてしまっていた。

 

『これ記録された物だからお前らの声は届かないから。そこんところよろしく。それで、何の話だっけ?……ああ、何でお前らが来たのかってやつか。

まあ俺も大体理由は分かる。大方俺を問い詰めに来たとかだろ?ま、俺はお前らとは会う気は無いけどな!いやー、お疲れぇ!こんなところまで来て?無駄足?とんだお笑い草ですなぁww』

 

「くっそ!本当にムカつく!!絶対にあいつしばいてやる!!」

 

『後は何だっけ?えーと、あれか。何でこんなことしたかって言うと、まあ一言で言えば面倒臭かったからだ。それだけ。だってやる気無いって言ったのに連れてこられるとか嫌なんだよ。あれもお前らが頑張ればいけたんじゃね?』

 

「相変わらずてきとうだなあ……」

 

『あ、それとニーアさんすんません。日記見して貰う約束でしたよね。それはまたあの世の方でお願いします。ま、そんな訳で皆さんご苦労様でした。

最後に、君たちは色々と後悔しないようにね。まだ間に合うだろうからさ。世界を救ったのは凄い。けどその重責に潰されないでね。俺も君たちも人間なんだ。何をしたって自由なんだぜ?世界救済、本当におめでとう。………はい!話終わり!それじゃまたあの世で会おう!じゃあね~~』

 

ブツッ

 

光は嵐のように過ぎ去り、残されたのは何とも言えない不快感だけだった。

 

「ははっ、何だよそれ」

 

「ほんと、理解できないわ」

 

草木が舞う。風が佇ずむ。四人の英雄が確かにそこにはいた。

 




何か締まりが悪いというか、駄作になっちゃった。

次の次の世界(東方は何れ絶対にやるので除外)

  • 葬送のフリーレン
  • 原神
  • モンハン
  • 異世界おじさん
  • ワンピース
  • ブリーチ
  • 呪術廻戦
  • ハンター×ハンター
  • SAO
  • このすば
  • ヒロアカ
  • 鋼の錬金術士
  • 新世紀エヴァンゲリオン
  • チェンソーマン
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