「なめんな!」
「すいません、もう少し静かに……」
「くそ!終わっとるやんけ………」
という訳で絶賛絶望中の森田です。
ラノベが無え!!ふざけんな!!やる気あんのか!?オオン!?
昼休みに図書室を見つけてウッキウキで入ってみたら何もねえの。ラノベ、何もねえの。嗚呼、俺の癒しはどこに……
時代的にまだラノベが出てないことを忘れてた。どうしようかな。本当に、どうしようかな………。
「あの、大丈夫ですか?」
「へ?」
何だこの人。いきなり人に話しかけてくるとか頭おかし、いやヤバいのは俺の方か。四つん這いで絶望感出してる奴がいたら邪魔だよな。常識が無いのは俺だったか。すまん、名も知らない誰か。
「だ、大丈夫、です」
「佐藤君、だよね?何かあったの?」
いや大丈夫って言ったやん。グイグイ来ないでー!怖いからー!
「いえ、何でも無いんです。それより、な、何で僕の名前を知ってるんですか?」
取り敢えず話を逸らさなければ。未来にあった本を探してるとか控えめに言って意味不明だからな。絶対に突っ込まれてはいけない。
「え、だってクラス同じだし……」
…………そっかあ。クラス同じかあ。因みに俺はあんたが誰か全く分からないよ。
「あー、えっと、すいません。僕あんまり人の名前と顔覚えられないんですよ……」
「もう10月なのに?」
「………………すいませんでした」
何で?何で俺謝っとるん?俺何も悪くないって。控えめに言って名前を覚えてない佐藤が悪いって。
「い、言い訳して良いですか?」
「………まあ、うん」
「じ、じ実は記憶喪失で」
「あり得ないわよね」
「すいませんでした」
謝罪だけは淀み無い。数少ない俺の美徳だな。
***
「じゃあ改めて自己紹介ね。私の名前は禅城葵。4月にもこの自己紹介したんだけどね」
ぜんじょう、ぜんじょうさんね。それにしてもすげえ髪の色してんな。それにめっちゃ美人。なんかめっちゃ緑がかった髪してんだけど。これ大丈夫?絶対検査引っ掛かるだろ。てか日本人なのか?それとも中学生で髪染めてるヤバい人なのか?若しくはこの世界が…………この考えは止めよう。こういうのは考えたら負けだ。
「えー、佐藤です」
「知ってるわ」
「…………」
いや気まずッ。特段話すことがある訳でもないからな。ここは………普通に話すしかないか。出来れば距離を取りたいけどなあ。出来れば男子と下ネタ話して盛り上がりたい所だったんだが。まあ先ずは知り合いを増やすところからか。
「えー、ぜ、禅城さんは何故図書室に?」
「本を見たいからだけど……」
「どど、どんな本が好きなんです?こ、答えにくかったら大丈夫デス………」
「うーん、ファンタジーな奴ね」
「ファンタジー……」
なんか的を得ない回答やな。つまりどういうこと?
「ええ、こう、何て言うのかしら。神秘的な物が好きなのよ」
「へぇ、良いですね。とても綺麗じゃないですか」
なるほど。そういうのが基本的に好きなのか。俺も好きなんだよなそういうの。魔法とか好きそうやねこの人。
「貴方は?」
「あー、えーと、人には言えないような奴ですね」
実際ラノベが好きってのは人によっては憚れる物だ。そうじゃない人に対しては失礼に当たるのだろうが、俺は基本的に自分の本の好みは隠してしまう。否定されたくないからね。言う必要も無いし。
「何それっ、変ね」
うわー美人。そういう笑顔されたら世の男子はキツいだろうな。この人魔性の女とか言われてそう。
「じ、じゃあ僕はこの辺で」
「え?何処か行くの?」
「目当ての本も無かったので。教室に戻ろうと思います」
「そう、じゃあまた後でね」
「はい、後で」
扉を開けて図書館から出る。一気に廊下の喧騒がぶつかってきた。
「若いなあ……」
少しだけ年齢差を感じつつ廊下を歩いていく。ああ、ひそひそ声が聞こえてくる。十中八九どころか聞こえてるよ。やっぱり佐藤は嫌われものらしい。というよりは避けられてるんだろうな。ぜんじょうさんとも距離を置いた方が良いねこりゃ。
あん?キツくないのかって?
最初の人生の時に慣れた。2ちゃんねるとかの人達とかと同じだ。イジメやら何やらはいずれ慣れる。最終的にそれが日常になって現状に疑問も抱かなくなる。
人生のイジメを受けた年月が受けてない年月より多くなったら、誰だってこうなるのだろう。二度と取り返しのつかない心の歪みだ。別段悲しいことでも無いけどね。普通の人生を送ってたらこんなの当たり前に思わなきゃいけないんだろうしさ。
あんたらから聞かれた気がするから答えたけど、別に聞かれてないような気がしてきたわ。はずっ、俺只の痛い奴やんけ。こういうの控えないとなあ。
あ、折角ならてきとうな本でも漁ってくれば良かった。
***
「「「ありがとうございました」」」
「はぁ………やっと終わった」
ああー疲れたー。いやあ慣れないことをやると体がおかしくなるというか、精神がどっと疲れるよね。
さて、これからは放課後な訳だが、まあやることが有るわけもなく、何もする事はない。いやあ、何も無いね。どうしようかな。別に部活には入って無いだろうしねえ………。帰るのが安定定期。俺の脳内CPUがそう言っている!
「佐藤ちょっと」
「終わったぁ……」
「お前先生に向かって何だその態度は」
「あっ、つい、すいません」
話かけてきたのは担任のこだか先生(覚えなくて良い)よくいる男性教師だ。それ以上でもそれ以下でも無い。名前はクラスメイトの話を盗み聞いた。陰キャの情報なんてこんなもんでしかない。
「全く、まあ良い。それで話なんだが、お前体育祭のリレーに二回走ってくれないか?」
「正気ですか?」
「いや、すまん頼まれてくれないか?」
「いや何故です?まず理由を聞かないと何とも言えないんですが」
「そうだな。確かにその通りだな。実は多田が足を痛めてな。あいつは成績の良い選手なのは知ってるだろう?贔屓するようで悪いんだがな」
ああー、大人の事情やなあ。色々ごちゃごちゃしとるんやろなあ。生徒を平等に扱いたいんだろうけど、これで足を痛めさせたら色々言われてしまうと。二回走らせる人も慎重に決めたい訳だ。
それで嫌われ者の俺の出番か。生徒間の不和にもなりかねないしな。こういうのはうら若き少年少女にとっては刺激あるイベントだし。
「たださんがですか?(全く知らない)分かりました。やってみます」
只それで生徒を利用したこのクソ教師は許さんが。子供を嫌われてるって認知しといてそれを利用するとかクソ野郎でしかない。ま、俺でもそうするから今回は折れてやるか。
「ああ、すまんな」
面倒の多い話だが、頭の片隅には置いておこう。しかし体育祭って何時やるんだ?え、一週間後?いやどうしてくれんのこれ(呆れ)
***
「~~~~」
さてさてどうしようかねえ。
深夜、一人の時間が欲しくなった俺は孤児院を抜け出して散歩していた。なに、隠蔽は完璧だ。今更俺はそんなミスはしない。
綺麗な月の下、歌を歌いながら考えごとをしていた。
内容はこれからの自分の生活についてだ。思ってもみないところで弊害が出ている。しかし人間関係が上手くいかない。やはり今までの記憶が無いのが一番の問題だな。解決のしようがないってのが面倒でもある。
体育祭もそうなんだよな。別に早く走ることは出来る。本気を出せば今の世界記録なんてぶっち切れるだろう。しかしそれをやるわけにもいかない。こればっかりは正解が無いような気もする。
成る程、新生活ってのは面倒なことが多いな。まあ懐かしいしこのだるさは幸せの証でもあるけど。
「あん?」
おかしい。何だこれは。血の匂い?この世界で?嗅ぎ慣れたこの匂いは流石に間違えない筈だ。………………警戒が必要か?事件?それ以外にあり得ないな。全く、何で転生して早々こんなのが起こるんだ………。
…………あっちだな。魔法もいらん。死臭がする。もう手遅れだぞこれは。どうなっているのやら……。
ここは、成る程、深夜の公園とは随分とお誂え向きだな。広そうだが………あれか。
人がうずくまっているように見えるが………………!?
人を、食っている!?
ゾンビ?いや違う!なんだあれは!ここは日本だぞ!いやいやいや現実的に考えておかしいだろう!
これは、どういう………。
「………ちっ」
気づかれたな。いや、他にも何体かいるな?
調査は……いらんな。関わりたくない。先手必勝だ。
「!へえ、早いのは良いことだぜ、ほんとに」
上と正面、後方で手を出さないのが一人。合計三名。出鼻は挫かれたが、この体でもいけるな。
外見は人間。武器は、無しか。スピードはそこそこ。人間じゃないなこりゃ。しっかし、弱いな。魔族と比べても何もかもが足りない。技術が伴わなきゃゴミも同然の攻撃だな。
正面のは蹴り飛ばして、上はあと一手遅い。掴んで対処出来る。そのままそこら辺に投げ飛ばせば良い。トドメだ。
「後ろの、もう遅えぞ」
《
幾重もの光が殺到し、食い潰す。その圧倒的な殺人性能は攻撃特化に極振りしてるとしか思えない。
討伐完了だな。というか、何であんなのがいるんだよ。人型の人を襲う化け物?それで片付けて良いのか?あれが当たり前なのか?何かが狂っているとしか思えない。
おいおい……この世界、どうなっている?
というわけで遂に色々登場です。待たせてスミマセン。今回の世界はフェイトとか月姫とか設定ごちゃごちゃで行こうかと。まあこれから月姫設定出す気は無いんですけどね。
次の次の世界(東方は何れ絶対にやるので除外)
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葬送のフリーレン
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原神
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モンハン
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異世界おじさん
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ワンピース
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ブリーチ
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呪術廻戦
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ハンター×ハンター
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SAO
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このすば
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ヒロアカ
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鋼の錬金術士
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新世紀エヴァンゲリオン
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チェンソーマン
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ポケモン