うんまい!!
ということで酒場で酒を飲まないでツマミだけ食う男、森田です。
元々酒は好きじゃない。何て言うか苦くない?大人ではないと言われればそう。アルコール独特のあの感じが苦手なのだ。やっぱり日本が恋しいねえ。メロンソーダが飲みてえよ俺は。
まあツマミは美味いし良いや。しかしまあこの世界の料理水準も上がってきたように感じる。数千年前までは全然だったんだけどなあ。人類の成長とかいう意味分からん程デカイ物を感じつつツマミを食べ進める。
それでも近代日本、特に2010年以降には遠く及ばない。少々割高だがコンビニ一つであそこまでの物を食べられたことは忘れられない。俺が子供の頃、初めて食べたコンビニのサンドイッチは衝撃だった。まあその後の物価高騰は耐えられる物では無かったし、こっちに来れたのもあながち間違いじゃないのかもしれないが。
今世では昔から料理に力を入れているが、正直一から全部作るのはダルい。この世界の物をあちらと同じように使おうとすると大体失敗する。味とか食感とか色々違うんだよねえ。誰かさっさと文明進めてくれないかな。魔物がいるし無理だな。
「すまん、ここ座るぞ?」
む?そんなに客が来てるのか?
「ああ!どうぞど、う……ぞ」
何で居んねんてめえ!
何故か目の前にはフランメがいました。絶対狙ってたなお前?俺がここに居るの分かってたろ絶対。
「何の用です?」
「敬語」
「ちっ、何なんすか今日は?」
「仕方ない、今回はそれで良いさ」
この人と会えたのは良いさ。別に構わない。ネームドキャラと会うのは俺の楽しみでもあるからな。けどタイミングがねえ。たぶんあれだろ?この前の魔法のことだろ?面倒な予感しかしないね。
「それで、実はこの前有ることがあったのさ。私が魔物を討伐している時、馬鹿デカイ魔力反応があった。明らかに強い魔法だった。魔王にすら匹敵する程の魔法だ。
その時は北部高原辺りにいたんだが、ここら辺の魔法使いなんざあんたしかいない。魔族かとも思ったんだけどねえ。それらしい痕跡は見つからなかった。何か知らないか?」
そっすよねー。その話ですよねー。ていうかこれバレとるやろ。ほぼ確信に近い形だったから俺のとこにわざわざ来たんやろがい。
「単刀直入にどうぞ」
「お前やったな?」
「うん、やったけど何か?」
はあーと溜め息をついて皺を寄せるフランメ。まだ若いんだから止めなさいよ。美人の顔が崩れちまう。
「まずその魔力はなんなんだ?抑えてるだろ?」
「おん」
「いつから?」
「さあ、もう数千年は」
「……はぁ、何で表舞台に立とうとしない。誰も聞いたことのない、得体の知れない魔法使い。お前怪し過ぎるぞ?」
「ゼーリエだってそうだろうに」
「あの人は昔は有名だったろう。お前のことなんて何処にも載っていない。この歴史上の何処にも」
「別にわざわざ目立つ必要は無いだろ。何をするかは俺の自由だ」
「それはそうだが……」
なんか呆れられた気がする。それにしてもこんな表情もするんだねえ。原作じゃあフリーレン視点でしかフランメは見れなかったからな。ちょっと新鮮。
てか原作から少し離れたからこうなった可能性ある?修正力君さあ………(自業自得)
「それだけっすか?」
「………?ああ」
いやマジかよ。それ問いただす為に来たとか暇すぎじゃない?
「まあ良いですわ。取り敢えず食べましょ」
「なあ、一つ良いか?」
「答えられることなら」
「何でいきなり使ったんだ?」
「コンプライアンス違反になるから無理」
***
あの後、つまりはあのツァルトとの戦い。その後は大変だった。俺の魔法が見られたってのは余りに外聞が悪い。だからその部分の記憶を消した。本当に大変だった。血をダラダラ流した状態で魔族の精神世界に入り込むんだ。最悪過ぎる。
そもそも精神系の魔法ってのは相手に共感したり感情を理解しないと使えない魔法だ。そして魔族ってのは人間と根本的に価値観が違う。奴らには罪悪感や悪意という物が存在しないんだ。そういうように作られてると言ったらいいか。
だからそいつら相手に記憶を探ったりするのはマジで疲れる。てか気持ち悪い。倦怠感や吐き気が凄いのだ。二度とやりたくない体験だった。
その後ツァルトはてきとうな場所に移動させた。リアスと俺は夜営場所に戻って行動不能。どちらも重症と言える傷だった。町に付いて入院する羽目になった。その後リアスとは別れて俺は一人でいつもの町に戻ってきた訳だ。
リアスは貴族の少女と上手くいったのだろうか?人の恋路は余り考えるべきではないかもしれないな。
つまりは何も無かった。戦闘の後は普通に依頼をクリアして結構な金を踏んだくって終わり。平穏無事その物であった訳だ。今回の件で金が完全に貯まった。遂に旅の準備が整った。
あと数ヶ月したら女将さんらともお別れだ。今世で俺と深い関係を、と言うか何度も会う関係だった人は少ない。深い関係の友人を作るのは苦手なのもある。だからこそ何度も会う機会のある知り合いは少ないし、そういう奴らは全員もうこの世にはいない。いつか魂の眠る場所に行ってみるのも悪くないかもな。
だからこそ女将さんは今世じゃ本当に数少ない知り合いだ。それも一旦これで終わり。
長く生きるというのは、それ以上の別れを見つめ続けるってことでもある。誰かはそれに辟易して、誰かはそれで壊れてしまったのだろう。けど別れも含めて人生だ。最後まで楽しむ人生でいたい。
その瞬間に涙して、悲しんで生きる。乗り越える必要なんて無いんだ。変わる必要も無い。刹那的に生き続ける。いつか薄れて、懐かしんで、そうなる日まで全力で泣いていこう。
こういう別れが近い時はいつも思い出す。
かつて世界を救った英雄、かつて隣に住んでいたおせっかい、かつて隣で死んだ戦友、あの幸せだった日々の事。
そして、もう誰も知らない戦いの最後。
「二度と会えないんだよなあ」
「誰の事を言ってるんだ?」
「遠い昔の話だ」
またいつかあんな奴らと出会えると良いな。少し懐かしい記憶だ。でもこれらは全てプロローグですらない。この世界の物語はまだ始まってない。あれをスタートとするか、エンディングとするかの違いはあれど、どちらであってもまだ物語は始まっていないんだ。
この世界にいらないピースが今も尚紡がれていく。
「俺からも一つ良いか?」
「答えられない物じゃなければ」
「オレオールは見つかったかい?」
「さあね」
「ああ、そうかい」
まだ物語は始まってない。
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