インフィニット・ストラトス 禁断の果実   作:文房具

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第6話 セカンド幼馴染現る

あの決闘の翌日、俺達(1組のメンバー)は食堂にいる。

 

「織斑くん、クラス代表おめでとう!」

 

「「「「おめでとう!」」」」

 

クラス全員で、一夏がクラス代表になったことを祝福する。

 

「なあ紘汰、なんで俺がクラス代表になってんだ?」

 

一夏が俺に唾を飛ばす勢いで問いかけてくる。

 

「ああ、それはな、セシリアさんが辞退したからだ」

 

対して俺は冷静にコップを傾けながら返す。

 

「なぜに?」

 

「さあ? 一夏の方が人をまとめるのがうまそうだからじゃないか?」

 

「そ、そうか?」

 

「そうだよ。ま、何かあったらおれも手伝うからさ」

 

「……分かったよ」

 

おお、説得できた。

 

今とっさに考えたセリフとしては上等だったな。

 

「はい、はい、新聞部です」

 

そんなことを思っていると、大きなカメラを持った女子が、一夏にフラッシュをたいていた。

 

「ああ、セシリアちゃんと紘汰くんと戒斗くんも一緒に写真いいかな?」

 

「え? なんで?」

 

「注目の専用機持ちだからね。どうかな?」

 

「まぁ、俺はいいですけど」

 

「俺はことわ……」

 

「戒斗もいいそうです。セシリアもいいよね?」

 

俺は断りそうだった戒斗を無理やり引き込む。

 

ちなみにいうと、セシリアの事はこの前まではオルコットさんと呼んでいたのだが、あの試合の後、男子3人に名前で呼んでくれと言ってきたので、みんな名前で呼ぶことになった。

 

「もちろんですわ」

 

「ありがと~。じゃあ4人共立って立って。あ、でも4人だと握手は無理か。じゃあ、なんでもいいからポーズとって」

 

そんなことを急に言われても無理があるだろう。

 

そう思って戒斗と一夏とセシリアを見る。

 

すると、一夏はオロオロ、戒斗は腕を組んで目をそらしていたが、セシリアはバッチリとポーズを決めている。

 

はい、チーズの合図でシャッターが切られる。

 

「なぜ全員入ってますの!」

 

シャッターが切られる瞬間に全員がカメラのフレームに入ってきたため、奇しくも集合写真のようなものになってしまった。

 

「え~、だって、セシリアだけ男子3人となんてずるいし~」

 

唸るセシリアをなだめながらも、俺たちはパーティーを続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

さらにその翌日。

 

「もうすぐクラス対抗戦だね」

 

「そうそう。二組のクラス代表が変更になったって知ってる?」

 

ようやく女子の視線も弱まり、さらに普通にしゃべれるようになった俺達はクラスの女子と雑談をして親睦を深めていた。

 

そこでふと、そんな話題が出たのだ。

 

「ああ、なんとかって言う転校生と変わったんだよね?」

 

「転校生ねぇ」

 

「うん。中国から来た子なんだって」

 

「じゃあ、来月のクラス対抗戦にはその子が出るのか」

 

「どんなやつだろう? 強いのかな?」

 

「強ければ俺が叩き潰すがな」

 

「でも、今のところ専用機を持っているのは一組と四組だけだから余裕だよね~」

 

「―――――その情報古いよ」

 

突然、廊下側から聞きなれない声が聞こえたので皆でその方向を向く。

 

そこにはツインテールの髪の女子が立っていた。

 

一体誰だろう。

 

クラスメイトじゃないし。

 

「二組も専用機持ちがクラス代表になったの。そう簡単には優勝できないから」

 

「……鈴? お前鈴か?」

 

「そうよ。中国代表候補生、凰 鈴音。今日は宣戦布告に来たってわけ!」

 

「ほう……」

 

中国の代表候補性だったか。

 

改めて見ると、黒髪だがその顔はどことなく日本人とは違う気がする。

 

っていうか戒斗、口元をゆがめて立ち上がろうとするんじゃない。

 

「おい鈴、なに格好つけてんだ? まったく似合わないぞ」

 

「なぁ……なんてこと言うのあんたは!」

 

怒鳴り声を上げた直後、凰さんは後ろから来た人物によって叩かれた。

 

黒いスーツをクールに着こなす、9割が暴力と暴言によって作られている鬼教官、織斑先生である。

 

「もうSHRの時間だぞ」

 

「ち、千冬さん」

 

「織斑先生と呼べ。さっさと戻れ、邪魔だ」

 

「す、すいません……また後で来るからね! 逃げないでよ一夏!」

 

そう言って自分のクラスに戻っていった。

 

まったく、いろいろな意味で何かありそうだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

諸事情で少し遅れた俺は、いつもより10分ほど遅れて食堂につき、今日のランチを受け取った。

 

そして運よくあいている席が無いか探していると、

 

「おーい紘汰、こっちこっち」

 

一夏が呼ぶ方向へ向かうと一夏の他に戒斗、篠ノ之さん、セシリアそして二組の専用機持ちでクラス代表の凰さんがいた。

 

「遅かったけど、どうしたんだ?」

 

「ああ、少し知り合いから連絡が来てさ」

 

そう言って戒斗の方を見る。

 

戒斗は黙ってうなずいてくる。

 

「ねぇ、一夏この2人はともかくそっちの男子を紹介しなさいよ」

 

「「なんだって(なんですって)!!」

 

凰の一言に我慢の限界を迎えたのか、篠ノ之さんとセシリアがテーブルを叩いた。

 

「紘汰、戒斗こいつは凰 鈴音。俺の幼馴染だ」

 

「幼馴染? それじゃあ篠ノ之は?」

 

「箒とはすれ違いの形で転校してきて、中学まで一緒だったんだ。云わば箒はファースト幼馴染みで、鈴はセカンド幼馴染みってことだな」

 

「ふふん」

 

「くぅ……」

 

篠ノ之はどこか誇らしげに、凰はどこか悔しそうな表情をする。

 

「へぇ~」

 

「それでこっちは葛葉 紘汰と駆紋 戒斗。俺と同じISを使える男で、俺の数少ない理解者だな」

 

「ふぅ~ん、まぁよろしくね」

 

「よろしく」

 

戒斗は安定のスルーだ。

 

などと話しているとチャイムが鳴った。

 

「あっ、じゃあ一夏放課後に。そっちの練習が終わったころに行くから時間空けといてよね」

 

そう言って一足先に凰は教室へと戻って行った

 

なんか、嵐みたいな娘だな。

 

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