マナカケンゴの休日   作:LeeMinwoo

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初投稿です。
駄文ご容赦下さい。
時系列は、ケンゴがリブットの特訓を経て、エタニティの力を制御できる様になった後の話しとなります。
気になる方はテレビ本編をご視聴願います。


『ようこそ北見へ』編
第1話 『超重要任務である』


『マナカ・ケンゴ』

 

地球平和同盟【TPU】のエキスパートチーム【GUTS-SELECT】所属する地上部隊前線担当であり。

植物学者の一面もあり。

ウルトラマントリガーである。

 

彼がトリガーである事は、一部の者しか知らない。

 

過酷な戦いの日々を過ごし、ウルトラマンとしての重責を抱き、彼自身も出生の真実を知る。

それにより「みんなを守らなければならない」と気負っていたケンゴだったが。

光の戦士の特訓により、本来の自分の夢である

 

「皆が笑顔でいられる世界」

 

それに再認識した彼は、更なる意志と精神を抱き。

“人”として

“ウルトラマン”としても

高く飛躍する事となった。

 

そんな彼も

1人の人間である事。

1人の防衛隊員である事。

 

当然、休暇を取る事もある。

 

これはそんなケンゴが休暇を過ごす話

 

 

⬛︎母艦ナースデッセイ号-指令室-⬛︎

 

「マナカ隊員、明日より3日間の休暇を命ずる」

 

「ラジャッ……え?…えええええええええ!?」

 

隊員全員が集まっての朝礼。

各々順番にその日の指示をしていた、GUTS-SELECT隊長の

『タツミ・セイヤ』は、最後に残ったケンゴへ指示をした後、そう告げる。

 

明らかに唐突すぎる命令に一同。

何より誰よりも、命じられたケンゴが戸惑っていた。

 

「ちょ!ちょっと待って下さいよ隊長!…僕……非番はまだ先ですけど…」

 

「知っている」

 

ケンゴの疑問に対して、いつものように表情を崩さず言い放つタツミだったが。

ケンゴに近づき、彼の肩に優しく手を置いた後、優しい笑顔を向ける。

 

「最近の君は、私の目から見ても少し疲れている様に感じた」

 

まさかの言葉だった。

ケンゴは驚きと近づかれた圧による緊張のあまり、きょとんとしていた。

 

「非番の日程は再調整する。なので君は明日から3日間、休みだ。自由にしたまえ」

 

「隊長!!!」

 

ゆっくりと元の位置に下がるタツミに対し、声を上げたのは。

ナースデッセイ号の操舵担当

『サクマ・テッシン』だった。

 

ズカズカとタツミに近づくテッシン。

 

「俺も…疲れてますっ!」

 

首から上だけを動かしてテッシンを一瞥するタツミであったが、ゆっくりと正面へと向き直し。

 

「では諸君、持ち場についてくれたまえ」

 

スタスタと自分の席に戻るタツミ。

それに合わせてGUTSファルコン遠隔操縦担当

『ナナセ・ヒマリ』が近づき

 

「隊長、私のスケジュールはそのままで」

 

「考慮する、安心してくれ」

 

「了解」

 

淡々とやり取りを終えたと同時に

、他の隊員も持ち場に戻るが、テッシンのみは。

 

「あの…隊長?その…聞いてますか!?隊長ぉおお!!!」

 

と声を荒げる。

 

しかしタツミは意を返さず。

席に着き、書類に目を通していた。

所謂「シカト」だった。

 

しばらくの間

テッシンの訴えは、指令室に続く廊下まで響いていた。

 

 

⬛︎ヒジリ・アキトの部屋⬛︎

 

「休暇かぁ…急に言われてもさぁ…どうすればいいと思う?」

 

GUTS-SELECTの開発担当をしている

『ヒジリ・アキト』の開発室には

ケンゴがアキトに休暇の件で相談に来ていた。

 

「なんで俺に聞くんだよ」

 

「だって急に言われたんだよ?」

 

「そうじゃなくて、なんで俺に休暇の予定を聞きに来てるんだよ!」

 

「え?だって僕たち友達じゃん」

 

当然の様に言い放つケンゴ。

しかし質問の答えになってないと言わんばかりに頭を抱えるアキトだった。

 

「…うざっ……こんな事なら隊長に休ませてやれって言うんじゃなかった…」

 

げんなりし過ぎたせいなのか、思っていた事が口から漏れ出てしまっていたアキト。

咄嗟に口を塞ぐも時すでに遅く、眼前には目を大きく見開いているケンゴがいた。

 

「え!?アキトが!?隊長に言ってくれてたの!?なんで!?」

 

めんどくさい事になったと後悔しながら頭をかくアキト、しかし説明しないわけにもいかず、アキトはパソコンへ向き直り、ブラインドタッチで何かを入力しながら渋々口を開く。

 

「隊長の言葉通りだ。事実お前はずっと働きすぎだからな、少しでも多く身体を休めるべきだろ」

 

予想だにしていなかった労りの言葉に、ケンゴは驚いた。

 

「装備も戦力も整いつつある、いずれトリガー抜きでも戦える様になるだろうが、まだまだ十分とは言えない。現状じゃ…頼る事になる、情けないし癪な話だけどな。今お前の身に何かあっちゃ困るんだ。そのためにも、しっかりりやす………ん?」

 

説明している最中アキトの耳に、鼻を啜る様な音が入り、その音源を見やる。

 

「なんだよ…なんで泣いてんだよ…」

 

そこには口を押さえるでもなく目を押さえるでもなく、ただただぐしゃぐしゃに顔を歪めて嬉し泣きをしているケンゴがいた。

 

「だって…アギ…が…ぼぐのごど…ぞん…なに…しんぱ…うぅ」

 

ヒクヒクと泣きながら訴えてくるケンゴに対し、本気で引いているアキト。

大の大人のあまりの泣きっぷりに対し、言葉をうまく返せないのだった。

 

そこへ

 

「アキトぉ、ケンゴ見なかっ…え?ケンゴ?え??」

 

地球平和同盟【TPU】を組織し、GUTS-SELECT を編成させた。

シズマ財団の令嬢であり、ケンゴと同じく前線担当の

『シズマ・ユナ』が入室して来た。

 

アキトとしては、この状況を1番見てほしくなかった相手であった事もあり、あたふたしてしまう。

 

「ねぇアキト、ケンゴ、めっちゃ泣いてる」

 

アキトを見ながら、ケンゴを指差すユナ。

 

「わかってるよ!!」

 

 

◆十数分後◆

 

 

落ち着いたケンゴを挟む様に、アキトとユナは横に座る。

 

「事情はわかった、アキトもそういう事なら私に言ってくれたらいいのに」

 

「あんまり言わないであげてよ、アキトも恥ずかしかったんだと思うんだ、素直じゃないから」

 

「お前っ調子に乗んなよっ!」

 

小さい声で「ほんとウザい」とぼやきながらそっぽを向くも、話を切り出したのは意外にもアキトだった。

 

「それで…おまえ休みどうするんだよ、ちょうど良いし実家でも帰ったらどうだ?」

 

驚きの表情を作るユナに対して。

これも意外にも落ち着いてケンゴが返す。

 

「それ思ったんだよね、調べたんだけど…しばらく火星行きの便が埋まっちゃっててさ…」

 

ケンゴは火星出身。

シズマ財団管轄の研究員の母親と共に研究職に就き、ケンゴは植物の研究をしていたのだったが。

光の力に導かれ、ウルトラマンとなり。

シズマ財団創設者

シズマ・ミツクニ氏に見込まれてGUTS-SELECT へと入隊となった。

それ以降、怪獣、異星人、闇の三巨人との戦いの日々が続き

母親の暮らす実家へはなかなか帰れずにいた。

 

「それならお父様に頼んでなんとか出来るのに!待ってて!今すぐにっ」

 

携帯端末を取り出して立とうとするユナを制止するケンゴ。

 

「ありがたいけど、そういうのはちょっと…申し訳なさ過ぎかな」

 

「そっか…ごめん…」

 

いつもと違い、ゆっくりと諭す様に止められた事に気圧されたユナ。

謝るユナに対し、笑顔で首を横に振るケンゴは続けて言う。

 

「考えてみると、僕ってお休みの日をちゃんと過ごした気がしないんだよね…良い機会だし、どこか出掛けてみようかな」

 

ぽろっと口から出た自分の提案に、ハッと気づいたケンゴはアキトの肩を掴んで向き合う。

 

「ねぇアキト!地球上でここから近い自然豊かな土地ってどこ!?」

 

「なんだよ突然!」

 

「自然豊かな土地の土壌なら、ひょっとしたらルルイエが咲く何かのきっかけになるんじゃないかな?って思って!どこかない!?」

 

ルルイエ

ケンゴが育てている特殊個体の花。

常に面倒を見ている、ケンゴにとっては家族も同然の花だが。

その蕾は、未だ開く事がない。

 

ぐわんぐわんと身体を揺さぶるケンゴにイラッとしたアキトは、彼の手を振り解く。

 

「ったく…自然豊かって言えば、ノースエリアだろうな」

 

「ノースエリア?」

 

端末を手に取り、ディスプレイに映し出すアキト。

 

「ノースエリアは北部にある広大な大地、海岸には海の幸もあるし、内陸には動植物も多いらしい」

 

「そういえば昔アキトとお父様の3人でジンギスカン食べたよね」

 

簡単な説明を添えているところに、ユナが思い出したエピソードを語る。

 

「良いとこだよ!あちこちご飯も美味しいし、空気も美味しいし。ケンゴにもルルイエにも、すごくピッタリだと思う!私も行きたい!」

 

「え!じゃあ3人で行こうよ!」

 

「いいね!…と言いたいとこなんだけど……」

 

盛り上がりかけていたところに、突然何かを思い出したかの様にユナは落ち込み出す。

 

「明日は俺とユナでフルタイム当番の日だ、午前中は学校もあるし、行けないんだよ」

 

「そんなぁ…そうだ…2人がしっかりし過ぎてるからたまに忘れるんだよね…2人が高校生だって事」

 

落胆するケンゴ、仕方がない事だとは理解しているが、それでもぼやいてしまう。

 

「行ってこいよケンゴ」

 

珍しく名前を呼ばれたケンゴは、目を丸くしてアキトを見つめる。

 

「ルルイエ連れて行ってこいよ。ノースエリアは【試される大地】ってキャッチコピーがつくくらいだ、それくらい自然が溢れてる証拠だろな。いい結果に巡り会えるんじゃないか?」

 

「アキト…」

 

不器用ながら、背中を押すアキトに、ケンゴはとても嬉しい気持ちだった。

アキトの優しさ、それを感じとりケンゴは、自然と笑顔を向ける。

 

それを見てアキトは、照れ隠しに言う。

 

「あと…なんか美味いもん…買って来てくれ」

 

「え??」

 

「言ってただろ?あそこは名産物が多いんだ、任せるから、なんか買ってこい!」

 

クスクスと笑い出すユナ。

それに釣られて笑い出すケンゴ。

 

「なっ!笑うなよっ!」

 

「アキトはほんと、素直じゃないよね」

 

嬉しくも可笑しいと言った笑顔を向けてケンゴはアキトに言った。

 

「ウザイッ!!」

 

再びそっぽ向くアキトの姿に、精一杯の感謝を述べるケンゴ。

 

「いつもありがとう、アキト」

 

一瞬振り返ろうとするが、やはりやめるアキト。

 

その時艦内放送が流れる。

 

〈あぁ〜、マナカ・ケンゴ隊員、シズマ・ユナ隊員、清掃班から伝言だぜ。デッキの清掃は終わったので、格納庫へ来いってさぁ〉

 

オペレーターの『マルゥル』より放送が入り、2人はハッとなる。

 

「あ!!そうだった!!私ケンゴを探しに来てたんだった!!」

 

「そうだ!!僕も忘れてた!!今日は清掃の手伝いだった!!早く行かなきゃ!!」

 

本日の2人の活動は

「命令あるまで艦内の清掃班の手伝い」と言い渡されていた。

ケンゴは急な休暇でその事を忘れ。

ユナは一向に現場に現れないケンゴを呼びに来ていたはずが、すっかり目的が抜けていた。

 

そしてマルゥルは続けてこうも言う。

 

〈あとお二人さん、終わったら指令室に来いだとさぁ。隊長さんカンカンだぜぇ〜〉

 

「「やばああああ!!!!」」

お互いの顔を見合わせて、飛び出して行ったケンゴとユナ。

 

慌てて出ていく2人を見て、最近似た様な光景を目の当たりにしたなと

アキトは呆れながらも、笑みを浮かべていたのだった。




読んでくださりありがとうございます。
システムも良く分からず、書き方や文才もないですが。
これからマイペースに投稿していきます。
どうぞ、よろしくお願いします。
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