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卑弥呼のスタンスをサイコロで決定します。
1 人類に敵対的 〜 10 人類に友好的
7(おおよそ友好的)
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「勇者。お前は、魔族と人間の違いがわかるか?」
「魔族は若い。そんで強い。あと美形」
「そんな感じじゃ」
卑弥呼は頷いた。
ちなみに原作ゲームでも外伝漫画でも、ドラクエにおける魔物と魔族の境界は明確にされていない。
なんか強いのが魔族。
「お主ら人間は魔族を化け物かなにかだと思ってるのかもしれんがの。結局の所、人間も魔族も元は同じなのじゃ」
「ほー?」
なんか語りだした。
じつのところ、人間と魔族が元々同じってのは察していた。収斂進化としても似すぎてる。
せっかくだから、もうちょい聞こう。
「朕は強くなりたかった。じゃから、頑張って魔族になった」
「ほ、ほーう?」
魔族って後天的になるんだろうか。
しかも頑張ってなるものなのだろうか。
……こいつの話は話半分に聞いておこう。
「そしたらこの有様じゃ。朕は魔法少女になりたかった! なのにドラゴンになってもうた。しかも頭が8つじゃ! キモイ!」
「それは災難だったな」
「朕は魔王軍を裏切った」
「FOOOOO!?」
なんてこったい。
思った以上にしょうもない理由で魔王軍から離反してやがる、こいつ。
いや冷静に考えると、割と死活問題なのかもしれない。
俺だって、「きみは今日から勇者だ! ただし魔法は尻から出る!」って言われたら人類軍から離反するわ。
「わかるかこの絶望が! 朕は華麗に魔法を使いたかったのに! そのために地上人の殺戮に参加する決意をしたというのに……!」
「お前の魔法少女それでいいの?」
ジェノサイドに参加する魔法少女とか嫌すぎる。
「敵も味方も食物連鎖! 魔法少女リリカル卑弥呼!」
ズパーン!
卑弥呼は立ち上がり、魔法のステッキ(錫杖っぽいもの)を振りかざした。
「なにその決め台詞」
「くくく、勘違いするなよ勇者……!朕はけっして人間の味方などではないのじゃ!」
「フゥー! イェー!」
「腹が減ったら食う! 空を飛びたければ飛ぶ! 好きに生きる、そのための今の地位なのじゃ!」
「イェイ! イェイ! イェーイ!」
「勇者様、返事が適当になってきています」
これはもはや会話ではなかった。俺と卑弥呼は大声で独り言を言っているだけだ。
……つまりなんだ。こいつ、好き勝手にしたいというのが望みなのか。
なんて頭の悪い生き方だろう。
けど一利ある、とも思う。
昨今、フィクションにおいて高い地位の者を馬鹿にする傾向があり過ぎると思う。
それこそ王様に対して「お前はすべてを手に入れたかもしれない、けど本当に大切なものはそこにはない!」みたいな。
でも世の中、だいたいのものは地位と権力で手に入る。
「愛は金で買えないっていうけど、女性は金持ち大好きだよな」
「どうして唐突に女性蔑視の発言を行ったのでしょう?」
ルナリアが困惑顔で俺を見た。
やめろよ、俺が悪党みたいじゃないか。
女性が白馬の王子様を好きなのは事実だろ。
王子様に付随する資金力と権力にゾッコンラブだろ。
「じゃから朕はこの島に来て、王女となった! 王女となれば金銀財宝ザックザク! 肉も米も食べ放題じゃー!」
「米」
俺は卑弥呼の発言に文字通りに食いついた。
勇者様は権力にも財力にも屈しないが、食欲には勝てない。
俺は卑弥呼の小さな肩を両手で掴み、眼前で叫ぶ。
「こっこっこっこっこ、こめぇーっ!!!」
「なんじゃこの勇者……」
ドン引きされた。
「イカレとる、かわいそうに」
卑弥呼が悲しい目で俺を見ていた。
いちおう検索してみたんですけど、ドラクエの新しい方のシリーズだと魔族について公式設定があるんですね。
たぶん魔族って単語が初めて出たのは漫画の方のドラクエだと思うのですが…初期シリーズしか知らないので最近のドラクエは知りませんでした。
魔族「ぐわあああっ!」