ドラクエ3リプレイ   作:蛍蛍

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賢者会議3

 

 

 

「本人の前で議論するの!?」

 

 思わずツッコむ俺。

 魔法オババはきょとんとした顔で俺に言う。

 

「何を言うか、大事なことじゃぞ」

 

「そうかもだけど! 面倒くさいヤツが来た感が凄いんだが!」

 

 取り扱いが難しい客がきて、その対処を話し合う場を設けるのはいい。

 なんでその場に客当人を呼んじゃうかね。

 

「適当に美女でもあてがっておけば機嫌が良くなる男であれば、楽なんじゃがのう」

 

「ここ学園都市だろ、女学生を客人にあてがうのかよ」

 

 エロ漫画みたいに! 春画みたいに!

 

「阿呆、こんなガリ勉の町じゃが、当然色街もあるぞい。人気なのは当然、女学生の制服を着てのイメプレじゃ」

 

 このオババ、なんで色街の流行を把握してるんだよ。

 

「それはやめておくべきです。勇者様はゆきずりの女性には手を出しません」

 

 ルナリアが助け船を出してくれた。信じてたぜ愛してる。

 アイシテルのサインとして5回ウインクをパチパチと打ち込んでやる。

 ルナリアは俺のウインクをコバエのように鬱陶しそうに払った。

 

「勇者様は同性愛者です」

 

「ルナリアさん?」

 

 俺は耳を疑った。ルナリアさん、いつどうしてそんな結論に達した?

 

「ほう」

 

 魔法オババが興味深そうに言った。

 

「娘よ、なぜそう思ったのじゃ?」

 

「簡単な推理です(Elementary)」

 

 急にシャーロキアン要素出してきた。

 原作ではそのセリフ言っていないけどな。

 

「何年にも渡り、執念深くといっていいほどに念入りに死体の復元処理を行い、男性の仲間の蘇生を願い続けたのです。そこに愛がないはずがありません」

 

 ルナリアはその美貌を、どこか恍惚とした色に染めて断言した。

 

「勇者様は―――エイダさんを、愛しています」

 

「いやあ、それはどうなんだろう……?」

 

 別に同性愛者にどうこういうつもりはないけど、俺は異性愛者だと思う。

 エイダちゃんは確かに美形だ。男だが、どう見ても美少女に見える。

 けどそれでも、彼は男だ。男である以上「アレ」がない。

 

「おっぱい」

 

「勇者様は錯乱されていますが、きっと男色趣味を知られて困惑されているのでしょう」

 

「では勇者の歓待は男であるお主等にやってもらおうかのう」

 

「違う俺は同性愛者じゃない」

 

「正体見たり、やはりわしが目的か……」

 

 魔法オババは慄いた様子で生唾を飲んだ。

 このオババを誰か止めろ。

 

「誰かやってもいい、という者はおるかえ?」

 

「私は剣の鍛錬で忙しい」

 

「わしは空を飛ぶ研究で忙しい」

 

「俺は妹を蘇生させる研究で忙しい」

 

「にゃー」

 

 全員が俺の世話を拒絶しやがった。

 わかるよ、客人の歓待なんて面倒くさいの、すっごいわかるよ。

 でも当人の前で落ち着け合うの、やめてくんねーかなぁ。

 

「言い出しっぺの法則か、こうなると勇者の世話をするのはわしかのう……はぁー」

 

 魔法オババが溜息交じりにそう言った。

 

「待て、もう勘弁してくれ。あんたらに迷惑かけないから。俺は俺たちだけで勝手に見て回るから」

 

「ほう? ふむ、これで候補は出揃ったのう」

 

 魔法オババはサイコロを取り出した。普通の6面サイコロだ。

 

「1がわし、2がキラマ、3がバクダ、4が猫、5がアンヤ、6が放置プレイじゃ。さて、勇者を歓待する栄誉を手にするのは誰か……!」

 

 なにが栄誉だファックするぞババア。

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――

接待役をサイコロで決定します。  3(バクダ)

――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

「ほう、わしか。よかろう、わしの空を飛ぶ研究を見せてやろう」

 

 バクダはにやりと笑った。

 

 

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